焼きたてパンにはまりませう

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seichan0217

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August 10, 2009
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カテゴリ: 生活
私の夏休みのはじまりは熊本県の山鹿にある
奥矢谷渓谷キャンプ場きらりでスタートした。

雨を心配し、素敵なキャンプ場についた途端に
車をぶつけるなど様々なアクシデントをぬぐうかのように
楽しいウォータースライダーや
ぽっちゃりとして目がつぶらでかわいい
10歳の男の子「博士」と出会ったり
美味しいバーベキューや朝ごはんで満喫したはずだった。

旦那がチェックアウトしてる最中

荷物を置いてトイレに行った。

旦那に荷物を見て置くように言ったが
嫌な予感がしていた。

そういう時はすぐにどうにかするべきなのだと
改めて思った。

私がトイレから戻ると知らない女性と旦那が
私の大きなバックから色々出して
何かを話していた。

慌てて駆け寄るとバックの中のものが色々出され
私の下着まで観賞できる。

そしてバックの中は一面肌色に染められていた。


何が起きたのか??

よく見るとそれはリキッドファンデーションだった。
化粧ポーチがグチャグチャになり
衣服やあらゆるものにびっしり付いている。

旦那に問うと「車に轢かれた」という。

誰かまだ乗った状態だった。

どうやらその女性が運転していたらしく
旦那がバックの整理をしている時に
目の前寸前をこの大きな車のタイヤが横切り、
バックをズカンと踏んでしまったらしい。
一瞬バーンと何か破裂する音が聞こえたそうだ。

旦那の手からほんの何センチか前をこの車が横切ったのだから
下手すると旦那も轢かれていたかもしれない。

怒った私の旦那が窓を叩き「おい!何やってんだ」と叫び
運転していたその奥さんが慌てて出てきたようだ。

「本当に申し訳ありません、連絡先を教えて下さい」
彼女は謝っていたが私の頭は真っ白だった。

バック、衣服、中のいろんなものがファンデーションだらけ
ポーチの中の化粧品はバキバキに折れている。
後で知ったが買ったばかりのセイイチロウの浮き輪も破損。
どうやら破裂音の原因はこれらしかった。
私のペンケースも破損。
化粧品関係ほとんど破損。

ただ、不思議なことに貴重品バックは別にしていたせいか
踏まれておらずカードや通帳関係は全て大丈夫だった。
ペンケースの中の大事なものも無事だった。

どうやら化粧品ポーチを一番上に置いていたため
衣服関係は駄目になっていたが貴重品は守ってくれて
いたみたいだ。

しきりにその女性が誤るのが私は自分もその場所に
置いていたことが一番悪いと思った。

たとえ道路でなくともアプローチだから
車が横切らないとは言えない。

しかし旦那がいるにも関わらず確認をせずに
横切ったその方も不注意だ。
下手したら旦那を轢いている。

でも私はそのときは旦那が車に轢かれそうだったという
詳しい状況を知らなかった。

だから私の旦那もいたのに
荷物を守れず何をしていたのかと思った。
だからその女性が連絡先を教えて下さいと言ったが
いいですと断った。

しかし女性は
「また化粧品を買いなおさなきゃいけないでしょうから」
といい、一万円を渡してきた。

一瞬私の中の悪魔が
「一万円あればレンタカー修理代になるじゃん」
「どうせ、ファンデーションはもらい物だし、
洋服は洗えばなんとなるしさ」
と囁いた。

「いやいや、ここに置いたあなたが悪いのよ。
バックは階段の上に置くべきだったのよ、ましては
貴重品バックもあったんでしょ、不注意よ」
私の中のまともな天使がそう押し切った。

悪魔と天使が葛藤している中
女性の謝る声が耳に何度も響いてくる。

この人、帰りの車の中、ご主人に怒られるんだろうな。
楽しかったはずのキャンプが一瞬で嫌なものに
変わるし家族も嫌だろうな。
そう思った。

「いいえ、いりません。」
私も旦那も断った。

「私もここに置いていたのが悪いですし
キャンプに来たのに嫌な思いをして
帰られるのは気の毒です」と言った。

しかし、奥さんは
「私の気が治まらないので受けとって下さい」と
しきりに言う。

ここは頂いたほうが相手もすっきりする
だろうと旦那が言い、私に任せるという。

「じゃあ、気持ちだけ少し貰いましょう」と言った。
その半分貰おうかと言おうとしたが
万札以外には二千円しかないのでというので
二千円で結構ですと言った。

これで足りるのですかと奥さんは言ったが
それで十分ですといい、二千円を頂いた。





















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Last updated  August 30, 2009 09:45:17 AM
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