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2004年09月24日
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カテゴリ: 読書
 以前お勧めの「非国民」の著者、森巣博氏が、「非国民」より前に書いた本。

 森巣氏は、日本を離れ、現在はオーストラリア在住の現役ギャンブラー。
 千葉の元国会議員H氏のような、ちょっとカシノですっちゃった程度の人でなく、
生業(なりわい)として、ギャンブルをやっている人である。
(ちなみに、カジノでなくカシノと発音するのが本当らしい。)

 著者本人と、カシノで出遭った人々との人生が、ギャンブルを通して語られる。

 ベトナムからオーストラリアにボートピープルとして逃げて来て、
移民として差別を受け、ギャング幹部になった青年マイキー。

 著者も日本国籍を捨て、オーストラリアに移住。
 三人とも、己の体を流れる血を感じながら、自らのアイデンティティを
確かめるかのように博打を打ち、夢み、祈り、語る。
 ギャンブル、特に牌九(パイガオ)というゲームなんか難しくて、
判ろうとすると時間がかかるけど、そうでなければ上下二巻、
面白くてあっという間に読み終えられちゃう。

 個人的には、マイキーの人生はあまりに切ない気がするが、
それぞれに与えられた生をいかに生きるか、選択は本人に委ねられている、
としみじみ思い知らされる。

 それにしても、題名の「越境者たち」に示されるように、
森巣氏の人生観、世界観は自由奔放である。

短い人生、いかにそれぞれが幸せに生きようとする意志を持つか、
それだけだと感じさせられる。

 他人でなく自分の手で、自分の人生に責任を取ることが出来ないと、
博打なんて、遊びならできるけど、仕事には出来ないよね~。




越境者たち上


越境者たち下














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最終更新日  2004年09月24日 08時26分59秒
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