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叙情組詞「若い芽」
第4章「花よ」
矢田部誠子 作詩
花が
太陽の光をあび
はなやかに咲いている。
春には春の
夏には夏の
秋には秋の
冬には冬の
四季折々に
色をかえ
姿をかえ
香りをかえ
大きさをかえ
かぐわしく
咲いている。
この世に
花がなかったら
どのように
さみしいことか
きっと
蝶々が
生きることを
ためらうにちがいない。
人々も
そのさみしさに
ためいきをつくだろう。
花が
陽の光をあび
月の光をあび
かぐわしく
咲いている。