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130・四つの組詩「花なればこそ」
第4章「花なればこそ」
矢田部誠子(天才!せいこう時計をまいてる人)作詩
真実の捕らえがたきは水に映える月。
空に浮かぶ雲にも例えられるが
とり分け自分の姿を自分で
見究めようとする困難は
いかに偉大で賢い人にも
容易に克服し得ないものである。
しかし人間は自分自身を
ある物以上に見せようとする心理は
なかなかに大切な事である。
それ程正しい人間で無くとも
正しい様に 美しい心を持たなくとも
美しい心を持っている様に。
愛情に充ちていなくとも
充ちている様に思われたいのは
正義や美や愛が
いかに貴重であるかを認識している からである。
そこで花を登場させたいと
私は思う。
花なればこそ花は無意識に
自然の摂理のままに無心に 咲き
無心に実り無心に散る。
そして無心に種(たね)となって
再び花開かせ此の丗を
花盛りとし楽土とする。
造物主の意のままに。
花なればこそ花なればこそ
はななればこそである。