ひこじいさんのブログ

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2013年10月20日
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16日の早朝関東地方に接近した台風26号は、伊豆大島に激甚災害をもたらした。

続いて大型で強い台風27号がさらに発達をしながら、同じようなコースをたどって北上を続けている。今回は少なくとも、人命に被害が出ないことを願っている。



山梨県北杜市の大武川右岸近くに、山荘が完成して間もなく訪れた駐在所の警察官は、「この土地はかつて大水害を受けた場所なので、大雨になる予報が出たらすぐに自宅へ帰った方が安全ですよ。」と話していった。

脆弱な花崗岩でできた南アルプスの山塊は脆くて、たやすく崩れやすくこの山に源を発する大武川は、過去に何回も氾濫を繰り返してきた歴史がある暴れ川である。

最も大きな被害を出したのは、昭和34年8月14日に来襲した台風七号(伊勢湾台風)であった。

我が家の山荘の対岸の旧武川村中心部は、土石流に呑まれ巨石の河原と化し流失民家338戸、死者・行方不明23人、流失農地188町歩、堤防橋梁のほとんどが流出するという惨状であった。この災害復旧には、4年の歳月と35億円の巨費が投じられたという。

これらの謂われが詳しく書かれた碑が、国道20号線の牧原交差点の先大武川に架かる橋梁の右袂に建っている。

F1000004.JPG

旧武川村が被災後10年を経た昭和44年8月14日に、災害当時内閣総理大臣であった岸伸介の書による「治水興郷」の碑を建立したものである。

碑文には「・・・茲に謹んで幽界に逝きし人々を偲び全国同胞の温情に感謝し且永久に治水興郷の実現せんことを祈念してこの碑を建つ」と記されている。



F1000002.JPG

石碑には、台風7号により発生した土石流が午前7時40分に、「…百雷の轟音と共に当部落を襲った。幸いにも一石塔の寸前で土石流は迂廻したのである。これも一石塔の加護であろう。…」と碑文に記載されている。
この部落では6名の尊い命と数戸の住宅が奪われたという。

F1000001.JPG


土石流による激甚災害発生後56年を経過し、大武川は河川改修が進んで夏には多くの子供たちの絶好の川遊び場となっている。

山荘に通い始めて14年目になるが、一度だけ広い川幅いっぱいに濁流と流木が押し寄せたことがある。

治水事業で河川改修が進んだ現在、もはや56年前のような土石流の発生は起きないのではないかとさえ思える。

災害が起きてから初めてその場所が危険な場所で、住居を構えるべき場所ではないと思うのだが、はたして我が国に、全く自然災害発生の恐れのない場所と言うものがあるのだろうかといつも考えさせられている。





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最終更新日  2013年10月21日 06時41分23秒


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