ひこじいさんのブログ

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2013年12月07日
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甲十円券    (1).jpg

甲十円券   .jpg
            足立山妙見宮(御祖神社)

わが国の野生鳥獣による農作物への被害額はおよそ200億円でその6割が獣類、4割が鳥類によるものである。獣類では9割がイノシシ・シカ・サルによるもので、内訳は26%がイノシシ、シカ21%、サル7%となっている。(農林水産省17年度)

山荘の菜園も例外ではなく、毎年イノシシを始めシカ・サル・ハクビシンなどの野獣が進入し作物を荒らしほとんど収穫が無い場合もある。

作物に最も大きな被害を与えているどうしようもない害獣が、日本銀行券に印刷されたり守護神として神社に祀られあるいはイノシシの像が狛狗の代わりになっていたりする。



和気清麻呂733~799は、奈良時代末期から平安時代初期の貴族で「忠義の英雄」として戦前の国定教科書に掲載されていた。

同時代に自ら法王に登りつめた弓削道鏡は、祈祷の力をもって天皇に寵愛されて権力を握り法王となり政治に口出しをするようになった人物とされている。

769年7月頃、道鏡一派の大宰府の神官が宇佐八幡の神託として、道鏡を皇位に就かせれば天下太平になると称徳天皇へ奏上する。

そこで天皇は和気清麻呂に、宇佐八幡の神託の内容を確認するよう命じる。
清麻呂が神に顕現を願うと大神の神託は、「我が国では昔から君子と臣下は決まっている。臣下を君子とすることは無い」と先の称徳天皇への奏上とは全く逆の内容を聞かされこれを称徳天皇に報告した。(宇佐八幡宮神託事件)。


流される途中、皇位の安泰を祈願するため宇佐八幡に詣でようとしたところ道鏡の手先に襲われるが、その時出てきた300匹のイノシシの守護で無事に神社にたどり着けたとされ、それから猪は清麻呂の守護神とされるようになった。

桓武天皇の代になってから、清麻呂は実務官僚として再び重用されて高官となる。延暦12年(793年)には自ら造営大夫として、平安遷都の建設に尽力した。

孝明天皇は清麻呂の功績を讃えて、神階正一位と「護王大明神」の神号を贈った。東京大手町の大手濠緑地や、岡山県の和気神社境内など各地に銅像がある。

明治7年(1874)神護寺の境内の清麻呂を祀った廟は護王神社と改称され、明治19年明治天皇の勅命により神護寺境内から京都御所蛤御門前に移された。

岡山県和気町には和気神社があり、和気清麻呂が祀られている。護王神社に置かれているのは、狛犬でなく一対の「猪」である。

明治18年(1885)10円額面の日本銀行券が、わが国で初めて発行された。発行された紙幣を分類するために、それぞれに固有の名称がつけられている。その正式名称の他に、一般の人がつけた愛称もついている。

明治32年(1899)に発行された「甲十円券」の表には、勤皇の忠臣と見なされた和気清麻呂と京都上京区の護王神社が描かれたが、そのうち1890年に発行されたものには裏面中央の円の中に大きな猪が1頭描かれている。

1915年発行の十円紙幣からは猪が描かれなくなったが、清麻呂の肖像画が描かれた「甲10円券」はその図柄から「いのしし」の愛称でよばれた。






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最終更新日  2013年12月07日 16時03分29秒


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