ひこじいさんのブログ

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2014年09月03日
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フジバカマは花色と葉の形が異なるだけで、花がそっくりなヒヨドリバナと同じ多年草で、秋の七草の1つに数えられている。

「和名抄」(932)に、「蘭の名に対して、本草和名では、布知波加万と言う。新選万葉集では、別に藤袴の二字を用いている」という記述がある。

小さいピンク色をした蕾が沢山つき、開花するとやや白っぽい藤色になる。
花筒を抜いて見ても一向にそのようには見えないが、万葉人は花弁を袴の形に見立て「藤色をした袴」が語源となったとされる。



10年ほど前、旧愚酔庵の庭から二株を分けて貰って山荘の庭に植えたものが一時は大株になったのだが、ヤマボウシの成長と共に樹陰となった一株は姿を消してしまった。
別の場所に植えたもう一株も庭木の下で気息奄々としていたのだが、昨年末に思い切って樹の枝を払った所今年は勢いを盛り返して沢山の花茎を伸ばし茎頂にピンクの蕾を付けた。

フジバカマは生葉を採って暫く部屋におくと、桜餅に似た芳香を発するようになる。古く中国では、花の枝を簪や香袋として身に着けていた。
日本では平安時代には現代のラベンダー利用と同じように、女性が防虫・芳香の目的で干した茎や葉っぱを水に浸漬して髪を洗ったり身に着けたという。

さらに、お茶として飲用目的でも利用された。しかしこの香りの元になるクマリン配糖体には肝毒性があるため、日常継続的に大量摂取することは避けるべきである。



渡来時は「蘭(ラン・ラニ)」と呼ばれたが、間もなく「ふじばかま」と呼ばれるようになった。

夏の終わりから秋にかけて茎の先端に直径5mmほどの小さな花を、長さ10cm前後の房状に多数咲かせる。

やや湿った、草原や疎林に自生する。繁殖力が強く地下茎が伸びて広がるため、自生地では密生した群落を作るが、現在は自生に適した環境が無くなったことによりその個体数が激減し絶滅危惧種に指定されている。


芝蘭生於深林 不以無人而不芳。 君子修道立徳 不謂窮困而改節…。「家語(在厄第二十)」孔子
(しらんはしんりんにしょうじ ひとなきをもってかんばしからざることあらず。くんしはみちをおさめとくをたて、こんきゅうのためにせつをあらたむることなし…。)

フジバカマは別名を香草(漢名)・蘭草(漢名)・香蘭・王者香といい、「家語」で孔子が言う「蘭」はフジバカマを指している。

生では無香のフジバカマだが、乾燥によって茎や葉に含有しているクマリン配糖体が加水分解されてオルト・クマリン酸が生じるため芳香を放つ。

奈良時代に香料として唐から輸入したものが、野生化したといわれる。

山上憶良が秋の七草として歌に詠み込み、源氏物語五十四帖の巻名「藤袴」は夕霧が詠んだ「同じ野の 露にやつるる藤袴 あはれはかけよ かことばかりも」から付けられた名前として知られる。

蕾はピンクが強いが、開花と共に花色は呆けてくる。

ススキの穂は別にして秋の七草の中では最も目立たない花と思われ、古人は何故この植物をこれほど愛したのか不思議な感じがしないでもない。



     花言葉     ためらい





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最終更新日  2014年09月03日 09時00分30秒


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