ひこじいさんのブログ

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2014年10月30日
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日本書紀では山頂から秋津島と呼ばれた日本列島を見た神武天皇が、「あきつの臀呫(となめ)の如し」(トンボの交尾のようだ)と譬えたといい、そこからトンボは秋津(アキツ、アキヅ)の別名で呼ばれるようになったとされる。

トンボの語源については、飛羽・飛ぶ穂・飛ぶ棒などの説がある。
漢字の「蜻蛉」はカゲロウを指し近代以前の旧い文献では、「トンボはカゲロウの俗称」として両者を同一に扱っている。

イトトンボは、糸蜻蛉とも豆娘とも書かれる。なぜ豆娘がイトトンボと読まれるのか判然としない。

成虫出現はトンボ類の中では最も早く、4月上旬~10月と言われる。

池沼や湿地、の植物が茂る岸辺近くに多く見られる。名前のように糸のように細いイトトンボは、大型のヤンマ等に比較してデリケートなトンボとされる。

国内には12属26種が知られていて、生息域の限られた種がある。
トンボは卵→幼虫→成虫という、不完全変態をする昆虫である。幼虫は腹腔中にエラ様器官(気管鰓)をもち腹部の先端から水を吸って呼吸を行う。イトトンボの仲間の幼虫は、腹部の先端に3枚の外鰓を持つ。



トンボの成虫の頭部は丸く、複眼が大きく約270°の視界を持つのが特徴である。脚は獲物を捕獲し物に止まるために使うだけで、移動には翅を使って飛ぶ。

肉食性でカ・ハエ・チョウ・ガあるいは他のトンボなどの飛翔昆虫を空中で捕食する。多くの種のオスは縄張りをもち良い場所を独占し、他のオスが侵入すると激しく攻撃する。

成虫はセミに比べて寿命が数か月ほどの種もあり、成熟に時間がかかるものが多い。交尾・産卵を行った成虫は、死んで一生を終える。

一般的には幼虫で越冬するが、オツネントンボの仲間のように成虫で越冬する種もある。

オオアオイトトンボは、クワなどの若枝に産卵し枝を枯らす例が知られる。
トンボは素早く飛び回るが後退しないところから「勝ち虫」とも呼ばれ、縁起物として特に武士に喜ばれた。

羊や鹿の鞣革に漆付けをしたものを印伝革といい、略して印伝と言っている。
甲府に天正10年(1582)に創業したとされる、「甲州印伝」の本店がある。その製品には、トンボの図柄がモチーフとなったものがある。

木々の葉の色が少しづつ変わり始めた10月の下旬、無風の小春日和の昼過ぎ池の傍の雑草に止まるイトトンボを見付けた。

成虫で越年することが確認されている種はホソミイトトンボ・ホソミオツネントンボ・オツネントンボの3種だけなので、セスジイトトンボと見られるこの個体はやがて命を終えるのであろう。


    いつみても 蜻蛉一つの 竹の先    子規







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最終更新日  2014年10月30日 12時17分09秒


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