ひこじいさんのブログ

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2014年10月31日
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兵庫県砥峰高原(とのみねこうげん)・奈良県曽爾高原(そにこうげん)・阿蘇大観峰に並んで、箱根仙石原高原はススキの景勝地として知られている。


今から約3千年前に神山の北西斜面で起きた水蒸気爆発によって崩壊が起こり、大量の土砂が仙石原に流れ込んだ。

その後崩壊跡にマグマが上昇して冠ヶ岳ができ、その後繰り返し起きた火砕流の土砂によって川が堰き止められ湿原化した仙石原高原が誕生した。

此処に人が住み始めたのは、弥生時代中期と言われる。

仙石原は江戸初期まで、「千石原村」という地名だったという。「千石の米がとれるほど広い原っぱ」という意味で、最初に入植した4軒の農家が千石原と呼んでいたものがやがて仙石原になったと言われる。

しかし火山灰土と湿地のため期待に反して作物は育たず、茅場として以外の土地利用ができず結局屋根材としての茅の刈り出しによって生計を立てる以外に無かった。

現在では心癒される美しい自然の風景として多くの人たちの目を楽しませているが、茅が屋根材として利用されていた頃は大事な生活の糧であった。

江戸から戦後間もなくまでの長い間毎年刈り取られることでススキの草原が維持されてきたが、茅の需要が無くなった現在では野焼きによって草原として維持されている。


バス停仙石から75号線を桃源台に向かう右側道路下の湿原の反対側は、斜面となっていて台ヶ岳と呼ばれ「かながわの景勝50選」に選ばれた群生する広大なススキの草原が広がっている。



毎年3月中旬には、ススキ草原で山焼きが行われる。今年は2月に降った大雪や、風の影響で再三実施が延期され3月22日に実施された。

ススキの草原の野焼きが終わると、間もなく箱根に春が訪れる。


10月下旬の平日に訪れたのだが快晴の秋晴れとなったこともあって、銀色の穂が青空に映える景色を見るため多くの観光客で賑わっていた。

9月~11月のススキの見頃には、仙石原浄水センターが無料の臨時駐車場として開放される。



江戸時代中期の俳人で国学者の横井也有は、「鶉衣」の中で「…化物の正躰見たり枯れ尾花…」と書いたが、これだけ群生すると「化物や幽霊」には見えない。

群生するススキも見事だが、一株二株のススキの穂が風に揺れるのを見るのもまた別の風情がある。 





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最終更新日  2014年10月31日 09時27分44秒


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