ひこじいさんのブログ

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2016年01月15日
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自宅の庭の冬至梅の開花は早い年で1月中旬、大概は遅くても下旬頃までには開花する。

これが同じ種でありながら冬季の気温が零下10℃にもなる山荘の庭では、開花は遅く3月下旬から4月上旬に掛けてとなる。

ウメはもともとサクラより休眠が浅いため、開花時期は気候によって大きく左右される。
高温・適湿・多照の年は開花時期が早くなり、乾燥して気温の低い年は遅くなる傾向がある。

ウメとサクラでは、開花の仕組みが異なっている。
どちらの花芽も秋には休眠期に入るが、サクラの休眠は深くウメは浅いことが知られている。

ウメの休眠打破には、日長より気温が深く関わっている。

ウメは1月に咲き始め5月上旬までかけて、列島を南から北或いは低地から高地へ向けて開花して行く。



年末に購入したウメの鉢植えを正月に間に合う様に開花させるには、クリスマスの頃から毎日樹全体に霧吹きで水を吹きかけてビニールでスッポリ覆って湿度を保ち、20℃以上の温度環境に約1週間置けば容易に開花する。

「冬至梅 暖炉の側で ふくらみぬ」と前田青邨も詠んでいるように、昔から温めて人工的に開花を促していたものであろう。

ウメの開花は、時速約0.3kmの比較的でゆっくりした速度で列島を北上する。
これに比べてサクラは3倍以上の速さの、時速約1kmで北上・高地へ咲き広がって行く。

このため高地や北国ではウメより遅く咲き始めたサクラが、ウメの開花と重なることになる。


今冬の暖冬は関東一円に及び、例年10月末には連日霜が降り11月には氷が張る気候なのだが、年が明けても暖かく最低気温が零下を記録する日は少なかった。

多くの植物が春が来たと勘違いして年末の内に開花したり、耐寒性のある植物では葉を落とさない現象が起きている。

ウメの開花も、然りである。
冬至梅は文字通り冬至の頃に開花する早咲きのウメであるが、多分これは旧暦の冬至の頃開花するウメと言う意味である。
したがって現在の暦では、1月中・下旬以降の開花を意味しているものである。

所が今年は年末の20日頃には東京でも、標高の高い地域でも一斉に開花が始まった。


山荘周辺ではウメはサクラと同時期かサクラより遅れての開花だが、この地域では5月連休の後頃まで晩霜があるので凍害を避けるための仕組みであろうと思われる。
関東甲信地方では、高地・寒冷地でも平地と同じ高めの気温が続いたためと思われる。


当時梅は、虫媒花で自家受粉が困難な種である。今は、昆虫の少ない時期でもある。さらにこれから平年並みの寒気の襲来が予想されている。
今冬のこのような例を見ない寒冷地での早咲き現象の結果として、結実が大幅に減少してしまう事になるかもしれない。





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最終更新日  2016年01月17日 10時39分16秒


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