ひこじいさんのブログ

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2016年01月20日
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20日には日本海に進んだ低気圧が、北陸・東北・北海道にも大雪と強風をもたらせている。

豪雪地帯では特殊な職業を除いては降れ降れとはしゃぐ人はいないが、滅多に雪を見ない地方では歌を唄って降雪を喜ぶ。

♪
雪やこんこ霰やこんこ
降っては降ってはずんずん積る
山も野原も綿帽子かぶり
枯木残らず花が咲く

この歌は明治44年(1911)「尋常小学唱歌(二)」に、文部省唱歌として始めて載った。平成19年(2007)に、「日本の歌百選」に選ばれたこともあって、多くの人がこの歌を知っている。



歌詞に、「こんこ」と出てくる。「こんこ」は「来む、来む」で、「来い」すなわち命令形の「降れ」だとする説がある。

動詞の「来」のみが活用するカ行変格活用は、こ・き・く・くる・くれ・こい(文語ではこ、こよ)である。
むと結びつく「来」は、未然形の「こ」だとする約束がある。

続く「む」は多くの場合、推量(~だろう)または意志の(~しよう)の意味である。

命令形の「来い」すなわち「降れ」の意味とする説が有力だが、カ変活用では説明できない。

「雪」の作詞者、作曲者ともに不詳とされている。
しかしメロディーは、ドボルザークの「聖書の歌」の10番目の前奏と酷似しており、全く同じ旋律部分のあることが知られている。

万人に知られている歌なのに、1番の第2節から2番の第3節につなげて歌う人が案外多くいる。

兼好法師は徒然草の第181段  降れ降れ粉雪で、
降れ降れ粉雪、たんばのこ雪といふ事、米搗き篩ひたるに似たれば、粉雪といふ。「たまれ粉雪」と言ふべきを、誤りて「たんばの」とは言ふなり。「垣や木の股に」と謡ふべし」と、或物知り申しき。
昔より言ひける事にや。鳥羽院幼くおはしまして、雪の降るにかく仰せられける由、讃岐典侍が日記に書きたり」(降れ降れ粉雪、たんばの粉雪という言葉は、米を搗いて篩いにかけた米の粉に似ているので、粉雪というのである。溜まれ粉雪と言うべきところを、誤ってたんばのと言うようになったのだ。続けて垣や木の股にと歌うことになっていると、ある物知りが言った。


唱歌「雪」の発表よりかなり以前に、東くみが作詞して瀧廉太郎が作曲した「雪やこんこん」では、

♪雪やこんこん、あられやこんこん もっとふれふれ、とけずにつもれ つもった雪で、だるまや燈籠こしらへましょう、お姉様

の歌がある。


徒然草の「降れ降れ粉雪、たんばのこ雪 垣や木の股に」という1000年も前の童歌や、東くみが作詞した「雪やこんこん」などが唱歌「雪」の主題に使われたのかもしれない。






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最終更新日  2016年01月20日 19時28分40秒


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