ひこじいさんのブログ

ひこじいさんのブログ

2016年09月02日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
化け猫.jpg



忠実な動物として人と密接に関わってきた犬は犬神さまとして崇拝されることもある一方、猫には「化け猫伝説」が生まれた。

センター試験の古文で1998年度の追試験に、作者不詳とされる「曽呂利物語」からの出題があった。
曽呂利物語は近世怪異小説の一源流とされ五巻五冊からなり、寛文三年(1663)に刊行された仮名草子である

曽呂利物語三の五に、「ねこまたの事」がある。
「ある男が狩猟でぬたまちといって山から鹿が下るのを庵で待っていると、その場に女房が訪れたので男は不審に思って矢を放つと女房は消えた。
男が家に戻ると門口に血が夥しく流れていたが、女房は家で無事であった。
血の跡を辿っていくと、飼っていた古猫が死んでいた。それで、猫は長く飼わなくなった。」

同じ怪奇物語「宿直草」は五巻五冊から構成され、延宝五年(1677)に刊行されたが作者は不詳である。


「摂州萩谷の安田某、のたまちという狩を好む。ある夜更けに母がわが名を呼びながら来る。怪しみ、思い切って矢を放つと、母は大声をあげて帰った。血の跡を辿っていくと、わが屋敷の隠居所の門口まであった。
内には母が恙なくおり、なお血の伝う簀の子の縁下を見ると、母の可愛がる虎毛の猫が死んでいた。これは猫股だろうか。死んだのが猫であったのは、この男の幸運である。」

寛延二年(1750)頃に成立したと伝わる「因幡怪談集」には「石河又太夫、猫またを半弓にて殺す事」があり、話は「宿直草」と類似している。


猫又(猫股)とは日本の民間伝承や、古典怪奇物語・随筆などに数多く出てくるネコの妖怪のことである。

藤原定家が治承4年(1180)から56年間記録した日記、「明月記」がある。
その中で天福元年(1233)8月2日、奈良県において猫胯が一晩で数人の人間を食い殺したとの記述がある。
明月記に出てくる猫又は、「目はネコのごとく、体は大きい犬のようだった」と記されている。
「猫又」の名前が初めて登場したのは、明月記とされている。

徒然草89段(1331年頃)には、「奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなると人の言ひけるに……」と記されている。

貞享2年(1685)の「新著聞集」で紀伊国山中で捕えた猫又は猪ほどの大きさとあり、安永4年(1775)の「倭訓栞」では、猫又の声が山中に響き渡ったと記述されている。
さらに時代が下がって文化6年(1809)の「寓意草」では全長2.8mとあり、最早猫の大きさではない。



建長6年に成立した「古今著聞集」(1254)には、嵯峨の飼い猫が猫又に変身して守り刀をくわえて山中へ逃げ出したとある。

飼い猫が年を経ると、化けて人を食ったり攫ったりするようになるとしている。

江戸中期の安斎随筆(伊勢貞丈)には「歳経たネコは尾が二股になり、猫又という妖怪になる」とあり、新井白石は「老いたネコは、猫股となって人を惑わす」と記述している。

江戸時代以降飼い猫が年老いると猫又に化けるという話が一般化し、「ネコを長い年月にわたって飼うものではない」という俗信が日本各地に生まれた。

猫又の「又」は尾が二又に分かれていることが語源とする説がある。ネコはその眼光や習性から魔性のものと考えられ、死者をよみがえらせる魔力を持つとの俗信がある。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016年09月06日 14時30分05秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ひこじいさん

ひこじいさん

カレンダー

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ひこじいさん @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 春の陽だまり1592 さん 今日は、初めまし…
春の陽だまり1592 @ Re:今年も大文字草開花の季節(10/19) 初めまして ピンクの大文字草、可愛いです…
ひこじいさん @ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 悠歩さん コメントありがとうございます…
悠々山歩@ Re:新しい施設で名称も変わって(11/13) 私の町に移転して来たのです。この立川基…
ひこじいさん @ Re:公園で独特の臭いが(10/26) 悠歩さんブログへの訪問ありがとうござい…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: