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これは既報ですが、SUBARUの低重心スポーツ BRZの試乗記(二番手)としては、このRESPONSE青山尚輝レポートを選びます。 この記事は2012年5月21日付です。
『BRZ』をカジュアルなお手軽スポーティーカーだと思って買うと火傷する!
例えばライトウェイトオープンスポーツの初代ユーノスロードスターは価格もドライブフィールもかなり親しみやすかった。運転初心者だって、運転経験の浅い女性だって、軽快感溢れるスポーティーテイストをめいっぱい楽しめるカジュアル感があったのだ。
BRZは200万円台の価格だから、誰もが気楽に乗れるスポーツカーと思いがちだが、そうじゃない。足を投げ出すようなごく低いドラポジからして本格だ。降車時には最上級の「Sグレード」に標準の、サイドシルに手をかけるためのアシストパッドが不可欠なぐらいである。
今回はSの6ATモデルに試乗したが、それでもスポーティーカーとは一線を画す硬派さを見せつけてくれる。乗り心地は腹に響く…と表現していいぐらいソリッド。Dレンジで走っていても、2リットルの水平対向4気筒エンジンは常に戦闘状態に持ち込める回転域をキープし、ドライバーの右足にリニアに反応する。いわゆるオーバードライブ的にスルスル走るギヤは存在しないのだ。
パワステは片手運転を拒むかのようなズシリとしたタッチを示し、しかし軽快で鋭い回頭性を示してくれる。コーナリングの軌跡をアクセル操作で自在にコントロールできるあたりも、なるほど、本格スポーツカーらしさである。
つまり、その手ごろかもしれない価格から気楽に考え、じっくり試乗もせずに、スポーツカーのカタチをしたスポーティーカーのつもりで買ったならば、こんなはずじゃなかった…と後悔するかもしれない。
家の周りをトロトロ走っていたり、高速道路をクルーズしているときだって、気の抜けない硬派なスポーツカーテイストを発散し続けるのだから。カジュアルなのは価格と内外装の質感ぐらいです。
とはいえ、燃費はびっくりするぐらいいい。首都高での走行では16km/リットル、東京から小田原厚木道路&東名高速道路を経由し、箱寝の山道を駆け回って帰ってきたときは12km/リットルという好燃費を示したほどだ(無茶に飛ばさなければ)。
その荷室スペースアップ状態では対角線長が170cmもあるため、身長172cmのボクが足を伸ばして仮眠できるのだから、これまた驚かされる。
エンジンサウンドが、もう少し澄んだ快音を響かせれば、言うことなし。それと、公道では左ドアミラーの視界に妙な死角があることを発見。合流、左レーンチェンジ時はミラーだけに頼らず、ぜひ目視を!
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★
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