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2026.10.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
BYO
堀 賢一

オーストラリアやニュージーランドでは、入り口に“ BYO”と表示されたレストランが数多く存在します。

 BYO

国々ではレストランも酒類小売店とみなされており、店内でワイン等の酒類を販売するためには酒類小売販売免許が必要となります。アメリカ合衆国やオーストラリアといった、酒類消費に関しての規制が厳しい国々では、こうした業務用酒類販売免許の取得は容易ではなく、免許の取得に膨大な費用を要するため、資金的に余裕のない一部のレストランは酒類販売免許をもたず、顧客に自分のボトルを持参することを推奨しています。

“BYO”とは “Bring Your Own(Wine)” の略で、「(店内では酒類の販売をしていませんので、)自分で持ってきてください」という意味です。顧客は通常、近隣のワインショップで好みのワインを購入し、それをレストランに持参します。レストランへのマージンを払う必要がないため、格安でワインを楽しむことができるだけでなく、ワインを自宅のセラーから持参して、まるで自宅の食卓の延長のようにレストランでの食事を楽しむことができます。

また、店内でワインの販売を行っていても、少額のコーケイジ(抜栓料)を支払うだけで、持ち込みを許してくれるレストランも数多く存在します。ボルドーのメドックにあるリヨン・ドールは郷土料理の素晴らしさもさることながら、無料でワインの持ち込みを許しているために、夜ごと、近隣のシャトーのオーナーが自分たちのワインを持ち寄ってディナーを楽しんでおり、ボルドーでもっとも予約を取るのが難しいレストランとなっています。ワイン関係者は顔見知りでなくともお互いに持参したワインを交換して批評しあい、熱気を帯びた議論が交わされます。

店舗が積極的に顧客に推奨してはいないものの、巨大なワイン産業を抱えるカリフォルニアでは、ほとんどのレストランでBYOが可能です。予約の時点でレストランに問い合わせることが最良ですが、予め伝えていなくとも、着席したテーブルに持参したボトルを載せておくだけで、ウェイターが「当店のコーケイジは1本あたり15ドルですが、よろしいですか?」といったような説明をしてくれます。

 日本の状況



私のお勧めは、まず、自分の好みのレストランを見つけて何度か通い、顔見知りになったところで、ソムリエや支配人にBYOのお願いをすることです。というのも、ワインの持ち込みが可能かどうかよりも、料理がおいしいかどうかの方が重要だと考えるからです。私個人は都内の数店舗に、定期的にワインの持ち込みをお願いしています。

また、会員制を取っているレストランでは、レンタル料を払うことによってセラーの一区画を借りて自分のボトルを保管し、メインダイニングやバーなどで、そのワインを楽しむことができます。南青山の閑静な住宅街の中にあるロアラブッシュは、結婚披露宴などで人気のある瀟洒な洋館のレストランですが、会員になると専用のラウンジや個室を無料で使用することができ、地下のワインセラーに12~18本ほど入る個人用の区画を借りることができます。会員用ラウンジは深夜遅くまで使用可能なため、二次会用に非常に重宝しています。

 BYOのエチケット

BYOは消費者にとっては素晴らしいシステムですが、これはあくまでもレストラン側の好意によって成り立っているということを忘れてはなりません。私自身は仕事柄、頻繁にレストランにワインを持ち込ませてもらっていますが、必ず次のようなことを守るようにしています。

1.初めて訪問するレストランには、持ち込みをお願いしない
2.そのレストランで取り扱っているワインや、小売価格が5,000円以下のものは持ち込まない
3.持ち込むワインはあらかじめ宅配便で届けるか、当日持参の場合は他のお客さんから見えないところでスタッフに渡す
4.必ず、持ち込み料を取ってもらう
5.レストランのスタッフが試飲できるように、ワインをグラス1杯分程度は残して帰る<これが大切だと思っています>

BYOでは、レストランの限られたワインリストから選ぶのではなく、自分で探したワインを持参できることにより、ワインの歓びを更に深めることができます。例えばガールフレンドの誕生年のワインとか、結婚した年のワイン、新婚旅行で訪れた土地のワインなどを準備することによって、その夜のディナーを想い出深いものにできますし、自分で購入していながら、なかなかコルクを開ける気になれない高価なワインを飲む機会ともなります。





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Last updated  2026.10.03 00:00:08
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