ユウとの日々
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先週、久しぶりにアキラと逢った。紅葉を見に行って以来のこと。アキラとワタシは、遠距離住まい。「遠距離恋愛」とは、敢えて書かない。アキラは、もしかしたら付き合ってるって思ってるのかな?アタシは思ってないから。全然。アキラの支店に、出張で出向くことになったので、仕事が終り次第、アキラとお酒を飲みに行くことにしたの。小さなダイニングバーに入ると、二人で好きなお酒を選び、美味しいお料理を食べながら、家族の話や、趣味、仕事の話などで盛り上がった。その後も、夜の街を二人でふらつき、寒かったけど、繋いだ手が、少しだけ、寒さを和らげてくれた。日付も変わった頃に、そろそろアタシは帰ることに・・。アキラは、当然のように別れを惜しみながら、私を抱き締めてきた。困惑。アタシは受け入れられずにいる。だけど、背の高いアキラを上目遣いに覗くと、その柔らかい眼差しに、アタシを愛してるという、切ない気持ちが十分伝わってきた。アキラに身を任せていると、アキラは、アタシを何度も何度も抱きしめて、アタシの首筋に顔をうずめたり、髪の毛や体を撫ぜながら、とても名残惜しそうだった。「もういいよ、やめて、恥ずかしいし。」とアタシ。「うん、わかってる。もう少しだけ。」とアキラ。こんなふうに、男性に愛されることって、ユウと別れて以来、一度だって無かったな。しだいに高揚していくアタシの女としての部分。二人は、いつの間にか、口づけを交わしていた。甘くて、解けてしまいそうなキスだった。アキラはキスを止めようとしなかった。アキラの足の付け根に、異物を感じた。ダメだ。 アキラは・・・・・!アキラは、アタシの手をとり、歩き出した。その先に何が待ち受けているのか、わかった気がした。アタシは、てくてくとアキラについて歩いた。けれど・・・。しばらく歩いて、アタシは足を止めた。「やっぱり帰るわ・・私・・・。電車なくなると困るし・・・。」そのままアキラとは、別れた。アキラと交わした初めてのキス。凄く心地よい夜だったけれど。まだ、アタシの中で、アキラに対する気持ちは、宙に浮いたまま。アキラ、ごめんね。
2006/01/24