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不思議なんだけど、アタシが夢をみると、たいてい出てくる男は学生時代に好きだったAくんってことが多いの。でも、土曜の夜は違ったよ。疲れているせいもあって、早めにベッドに入ったけれど、深い深い眠りの中で出逢った相手は、ユウだった。懐かしい笑顔、懐かしい髪の感触、懐かしい指。アタシとユウは、のんびりとお昼寝をしていた。そういえば、二人でよく、お昼寝もしたよね。ユウと一緒にいると、日常の疲れが解け、とってもよく眠れた。いつもそうだったけど、ユウの腕枕・・重くない? って気にしつつ、そのまま寝ちゃってて、ユウは後で腕が痺れてることもあったよね。ユウは言ってくれたよね。「Rei、すっごくよく寝てたよ。俺、ずっとReiの寝顔見てたんだ。キスもしたんだよ。全然気づかなかっただろー。」幸せだったな。あの頃は・・・。何の他愛もない、ただのお昼寝の夢だったように思うけど、久しぶりにユウと逢えてうれしかったよ。ユウ、アタシはやっぱり、今でもユウを愛してるのかもしれないね。だって、アキラのことは、まったく思い出さない土日だったもの。
2006/02/27

アキラとは同じ会社の本社と支店なので、LANメールでやりとりをしている。何気に届いた今朝のアキラからのメール。「今週末は横浜に出張。同期の●●ちゃんでも誘って食事してくるよ。」こんなメールに、アタシったら、嫉妬?とっても不愉快になった。「楽しんできてね。」 とだけ打って返信。アキラからまたメール。「ん?メールを凄く冷たく感じたけどーもしかして怒ってる?Reiと食事に行くのが俺は一番楽しいんだよ。」とっても不愉快。一番でも二番でもどっちでもいいや。アタシは逢いたくても逢えないで我慢してるのに。そんなふうに考えている自分に、ふと気づいた。もしかして、アキラがアタシを想う以上に、アタシがアキラのことを好きになってる?「勘違いしないでね。アキラのこと、彼氏だと思ってるわけじゃないし、そんなことで妬いたり、怒ったりしないよ。」そう返事を送ったら、アキラからは・・「勘違いはしてないよ。Reiのことを彼女だとか、そんなふうには思ってないよ。」どういう意味???本当、わかんない。もう、どうでもいい。バカ、アキラ。
2006/02/21

考えてみれば アキラと知り合って もう10年くらいたつ。知り合った頃は、お互いもう結婚してたっけ。年齢も近いし、同僚として、とてもいい奴だった。一緒にランチに行ったり、お酒を飲んだり。家族をまじえて、一緒にキャンプに行ったり、温泉に行ったり。夫も、アキラのことをとてもいい奴だと話していたし。アタシも、アキラの奥さんと同い年だったので、二人で温泉に入って、ゆっくり話し込んだことがある。アキラの奥さんは、美人で、とても穏やかで女らしい女性。アキラともお似合いだと思う。そう思えたのも、アタシはアキラを好きだと思ったこともなければ、タイプだと思ったこともなかったからだよね。今は・・・?アキラのこと、やっぱり今更タイプじゃない。顔はハンサムだし、長身だし、頭もよくて、優しい。だけど、タイプではない。アキラを好きと思い始めたのは、結局ユウやカズ、マモルのときと同様、彼が、アタシを好きだと言ってくれるからに過ぎない。アキラがアタシを好きじゃなくなれば、アタシもそのまま気持ちは萎むんだろうね。アキラに言った。「毎日毎日、好きだと思い続けるには、気持ち的に無理があるよ。アタシは、アキラのことをそれほどまで好きじゃないから、意思表示してくんなきゃ、きっとしばらく逢わないうちに、気持ちフェードアウトしちゃうから。」アキラは、まめに連絡するから、意思表示も頑張るから、って言ってた。アキラは、遠距離恋愛にも不安は無いんだって。いつも頭の片隅に、Reiがいるから、大丈夫。そんなふうに言ってた。アタシは、毎日連絡くれなきゃいやなんだけど。(言えない・笑)結局、アキラに依存しているんだよね、アタシって。本当に愛しているとは言えないよね。今も、ユウを好きだった頃とは全然違う自分がいる。ユウを好きだった頃は、寝ても覚めても、ユウのことしか頭に無かった。今日みたいな休日は、なおさらそうだったな。アキラは何をしているのかな?とか そんなこと思わない日曜。ゆっくりいこう。
2006/02/19

アキラとの初めてのキスから、約1ヶ月。昨日、またアキラと逢うことになった。出張なんだけどね。そんなことでもないと、アキラと逢えることはまず無かった。アキラは支店勤務、アタシは本店。距離にして、80キロくらいあるんだよ。そうそう、逢える距離じゃない。駅で待ち合わせ、二人で、ホテルの最上階でランチを楽しむことにした。同僚として知り合ってからもうすぐ10年。その期間があまりにも長すぎて、今さら恋人に・・なんてのもなんだか気恥ずかしいもの。こんなふうに、普通に友達として、同僚として・・このままでいいよ、アタシ・・・。そんなふうに思いながら、楽しくおしゃべりをしていた。あっという間に、アキラとの楽しい時間が終わる。これから会議があるから、とアキラに別れを告げる。別れ際、用意していたチョコを、一日遅れで、アキラに手渡した。3時間半の会議も終り、アタシは雨の中、駅でぼんやり電車を待っていた。まだ仕事中のアキラにメールを入れる。「もうすぐ電車来るから、帰るね。今日はごちそうさま♪」そこへ電車が来た。 携帯をバッグにしまい、飛び乗ろうとすると、携帯が鳴る。アキラだった。「ちょっと待って、あと3分で行くから。」 そう言っていた。アキラは走っていた。声でわかった。慌てて電車から飛び降りた。こういうアキラだから、アタシは少しずつ好きになっていったのかもしれない。傘もささずに、アキラは白い息を吐きながら、走ってきた。「仕事は?」 と聞くと、「いてもたってもいられなかったから」 とアキラは答えてはにかむ。―少し帰る時間を遅らせよう―アキラと、駅の近くのビルディングに上がった。ビルの2階から、二人で雨の降る駅を、手をつないで眺めていた。幸せだった。家族のことや、仕事のことも何もかも忘れ、ただアキラと二人でいられるだけで、心がぽかぽかしていた。「来てくれて、ありがとう。 もしかしたら?って思ったけど、まさか本当に来てくれるとは思わなかったよ。」そう言った瞬間、アキラの腕がアタシの腰にまわり、やがてくちびるが重なった。また、しばらく逢えないけど、こんな感じで、これからもよろしく・・・アキラはそう言った。恋人として、付き合おうってことだよね? って聞くアタシ。「かな?」 とアキラ。そしてまた、くちびるが重なった。アキラのことを、本当に好きになっていく自分に気づく。アキラの優しさ、包み込むような優しさ。アキラにはじめて告白されたのがちょうど1年前。ユウと別れて、もう2年以上も経つんだもんね。少しずつ少しずつ、アタシの心はアキラへ・・・。ユウ、あなたを本当に忘れられそうな気がしてきました。ユウのときみたいな、激しい恋じゃないけれどね。名残りは尽きなかったけれど、アタシは・・電車に乗った。少しずつアキラが視界から遠ざかり、見えなくなった。また、しばらく逢えないな・・・。そこにアキラからメール。「Reiとは最後の恋。俺、本気だよ。」そう書いてあった。
2006/02/16
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