記憶の淵に沈みゆくもの

記憶の淵に沈みゆくもの

2004.04.08
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朝、目が覚めると、とても寒かった。
外はとても良い天気。
ほどほどに暖かいのだろうことが見るだけで分かる。
が、寒い。
頭も芯のあたりがずきずきしている。
やばい。風邪を引いたかもしれない。
熱を計ってみるとそれほど高くはないのだが、
とにかく寒気が酷い。
起きあがると寒さの余り、がたがたと震える始末。
これでは仕事に行けない、と片割れに諭され
今日は頼まれごとをされていたのだけれど
仕事を休ませてもらうことにした。

職場には片割れが連絡を入れてくれ、
それを申し訳なく思いながら寒くて丸まっていた。
しかし、それでも気づいたら眠っていたらしく、
片割れが仕事に出かけていったのにも気づかなかった。
出がけに布団を山積みしていってくれたのにも気づかなかった。
気がついたら家の中に人気はなく、
山ほどの布団に埋もれて窒息し掛けている自分がいたのである。
それほどたくさん布団を積んでくれたおかげで
目が覚めた時には非常に喉が渇いていた。

布団からのそのそと起きてキッチンへ。
何か飲み物……と思いながら探す。
そういえば昨晩、珈琲を淹れておいたはず。
そう思ったが、片割れが飲んでしまっていたらしい。
新しく淹れなおすか、と思い直して
上着を着込んで珈琲メーカーをセット。
朝ほどの寒さはなくなっている。
念のため、熱を計ると今度は37度を超えている。
しかし、寒くない。
適当にあるものを食べて、暖かいを通り越して熱い珈琲を飲んで
また布団に戻ることにした。

次に目が覚めたのは夕方である。
また寒くて目が覚めた。
布団は片割れが掛けてくれた時と同じように
大量に体の上に乗っかっている。
重たいのに、寒い。
毛布3枚に羽毛布団1枚も掛けているのに寒い。
熱を計ると今度は36度後半。
おかしい。何かが間違っている。
そう思いながら起きあがる。
まるで朝の再現である。
頭も痛い。寒い。とにかく寒い。
仕方がないので、また大量の布団に埋もれて丸くなった。

気づいたら、片割れが帰ってきていた。
「一応、頼み事してきてた人にも直接謝っておいたよ」
と、嬉しい一言。
申し訳ないと思いながら頭を下げた。
熱を計ると、体温は平熱に戻っていた。
頭の痛いのも収まっている。
明日は仕事に行けそうだ。





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Last updated  2004.04.14 11:00:30
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