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冬支度と言えば何を想像するだろうか? その地方によっていろいろあるだろう。 雪深いところでは雪囲いとか冬タイヤへの履き替え、木を雪から守るための雪吊り、大根干しなんてこともある。 ワタシの自宅近くの畑では遠くに白山が望め、家族総出で大根を引いてハサに掛けていた。我が家の冬支度は今のところ唯一、塩漬けしたカブに魚を挟んで麹で漬け込む「かぶら寿司」を少々、この週末には食べることが出来そう。白山の隣にずらり懸大根加賀米の麹の香りかぶら寿司12月入れば車のタイヤを冬用のものに履き替えるが、雪が降ってからでは手が冷たいし、かと言って暖かい日を狙って、車2台を替えると一汗掻いてしまう。 ボイラーの灯油も12月にまた、値上げだとか…、今月中にタンクを満タンにしとかなくては…。
2007年11月27日
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先日のことだが、宅急便で重い段ボール箱が送られてきた。 中身は柿。 会津の知人からで、早速、お礼の電話を入れた。 しかし、家人と二人では簡単に食べきれる量ではない。 子供達や孫にお裾分けしてもまだ余る。 永く置けば、実が柔らかくなって美味しくなくなってしまうだろうし…。この柿のお礼に今度、能登の牡蠣を送ってやろうか、柿の礼は牡蠣でお返し…か。嬉しさも箱いつぱいに柿届く やっぱり貰えば嬉しいものだ。
2007年11月20日
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昨夜、行き付けの居酒屋さんで盛り上がっているところに、カニ漁師の大将が来られて、手土産のカニを頂いた。 金沢でカニと言えばズワイガニ、コウバコガ二のことで、最近、加能ガニなどとも呼ぶ。 その大将の話に寄れば、今年は例年から比べると豊漁で、カニの浜値が安く、漁が少ない船などは油が高騰していることもあって赤字とは言わないまでも儲けが薄いそうだ。道理で、今年はカニに良く有り付けるわけだ。夜中には日本海側特有の雪雷がなって風も強く、案の定、初雪が降った。 積もることは無かったが、気温が下がって、12月下旬並みだとか…。金沢ではそんな天気を「鰤起こし」と言って、いよいよ鰤が沢山獲れるシーズンに入り、左党にとっては楽しみな季節であります。厚切りの刺身と酒や鰤起東北は結構降ったそうな…。金沢はこんな具合。 今年は大雪になるんだろうか?
2007年11月19日
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朝、犬の声に起こされた。 昨日に比べると今朝は冷え込んでいる。 家並みを過ぎて通りを渡ると収穫の終わった芋畑がある。 掘り起こされた土の表面に薄っすらと霜が降りている。 道理で寒いはずだ。 吐く息も白く、リードを持つ手がかじかむ。 道のくぼんだ所に落ち葉が溜まって、踏むとカサカサと音を立てる。そういえば、我が家にある白樺の葉が散って判った事だが、太い枝の間に鳥の巣があったのだ。 去年、キジバトが来て二階の窓に近いところに巣を掛けたが、ワタシたちが珍しがってしょっちゅう覗きに行ったら、途中で巣を作るのをやめてどこかへ行ってしまった。それで今年は窓から遠い所に巣を掛けたのか? 今の季節になって、木の葉が散るまで全く気が付かなかった。 今年の巣も多分、あのキジバトに違いない。 来年も来てくれるだろうか?気が付かない振りをするからきっと来年も来てくれよな。初霜の降つて庭木に巣立ち跡
2007年11月17日
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夜は冷え込んで、寝る前にもう一度風呂に入って暖まった。冬めきてあすは家路か旅まくら昨日の夕焼けを見て思った通り今朝はすっきり晴れていた。 気ままなみちのくの旅もとうとう今日だけ…、夕方までに金沢に着くならそれで良い。 会津若松から高速道路に乗ってしまえば昼過ぎに金沢に着いてしまう。 それでは余りにも面白味がない。 行く秋を惜しみつつ、紅葉でも見ながら山道を行くことにした。山里はどこでも過疎と高齢化からか、採られぬ仕舞いの柿の実がたわわになっている。 国道252号線は車も少なくて、川に沿う道を西に走る。 途中に手打ち蕎麦のノボリを立てた食堂があったので休憩と昼食を兼ねて入ってみた。 鴨南蛮蕎麦がとても美味しかった。 小出から十日町を経て、上越市に抜けた。 一日が短く、太陽がもう西に傾き始めた。 上越から金沢まで高速道路を走れば約2時間。 高速道路に入って運転を代わり、ワタシは助手席で少し眠った。5日ぶりの金沢の街の灯が見えた。 いつも行く居酒屋さんに直行、ここで腹ごしらえをすることに…。 魚がうまい! 気が緩んだのか、少しの酒で酔ってしまった。無事、帰れたことに感謝、良い旅だった。みちのくの旅のみやげは湯のかほりおわり。
2007年11月16日
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山は早くも夕暮れの気配が漂い始めて殆ど葉を落した木々に囲まれた道をクネクネと進むと、この旅の最後の宿でもある幕川温泉が目に飛び込んで来る。 少し開けた谷あいに湯宿が二軒あって、湯を楽しむ以外は享楽的なものが何一つとしてない。 チェックインを済ませ、宿の浴衣に着替えた。 建物の裏手を廻って川に向かって進むと簡単な囲いがあり、その内側には5、6人が入ればもう窮屈なほどの露天湯があった。 中を覗くと誰もいない。 早々に浴衣を脱ぎ、少し白く濁った湯に足を入れた。 思ったより熱いが我慢して入れないほどではない。 熱さを堪え、ゆっくりと体を沈める。 へそ辺りまで浸かる頃にはその熱さにも慣れて、後は一気に肩まで身を沈めた。夕方の気配が段々濃くなって、見上げる峰の上の雲が茜色に染まっている。 ゆるやかな風が立ち上る湯気を川の方へ運ぶ。山の湯や名残の秋の茜雲熱めの湯は、ワタシをじきに湯から追い出した。 湯に浸かっていた部分が塗り分けたように赤み帯びている。 上がり口の石に腰を下ろして体を風にさらし、火照った体を冷ます。 そんなことを三、四回も繰り返して湯を出る。浴衣を纏って露天湯の囲いを出たところで二人の男性が入れ違いに入って行く。 簡単に挨拶を交わしてワタシは部屋へ戻る。酒よりも山の湯宿のきのこ汁夕食を終えて、二階の展望風呂に入った。 湯舟の周りには壁が無く、直ぐ下がこの宿の噴湯場となって、先ほど入った露天湯の囲いも望める。 噴湯場は何箇所からも湯が湧き出しているのだろう、湯を集めてそれを各風呂に送るためか、複雑に構造物が入り組んでいる。 それを恐らく虫除けのための緑の照明が照らし出して、幻想的な景観を作っている。いつもの年なら雪が降ってもいいのに、今年はここまで雪が降らなかったそうだ。 明日の好天を約束されたように夜空は冴えて、その分冷え込みも厳しく部屋のストーブに火を入れた。 明日の今頃は金沢に戻る。 この旅で金沢では食べることの出来ない山菜やキノコは思う存分いただけた。 でも、そろそろ金沢の魚も恋しくなった。 明日、戻ったら夜はきっと魚三昧か? …つづく。
2007年11月14日
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朝がた目が覚めた。 青みを帯びた朝の光を障子越しに感ずる。 強い雨は夜のうちに上がったようで、窓のすぐそこから早起きのスズメの声が聞こえる。 少しだけ障子を開けて空を見上げた。 雲の切れ間から充分明け切らない空が見える。 そして、人になれているのか、その反対に人の怖さを知らないのか、鳴き声の主のスズメが直ぐ目の前に遊んでいる。 カメラを構えてそのスズメを被写体としてシャッターを押した。 秋晴れを予感の今朝の雀かな少し寒かったが、ワタシは昨夜行きそびれた川べりの露天湯へ向かった。 こんなにも早いのにもう、脱衣箱には先客の浴衣がある。 乾き切っていない昨日のタオルが素肌に冷たい。 川の流れが昨夜の雨で濁って、水量を増していた。 「おはようございます」と挨拶を交わす。 湯を汲んで、タオルを浸し、きつく絞って顔を拭き、それを畳んで頭の上に乗せてワタシも湯に浸かった。 湯の温もりが伝わってくる瞬間がたまらない。 体が温まった頃を見計らって、流れに架かる危なげな橋を裸のままで渡って、対岸にあるもう一つの湯にたどり着いた。 誰もいない、ワタシひとりの天下である。 湯は思ったよりぬる目で湯舟の底のあちこちから少し熱い湯が湧き出している。 ゆっくり湯を楽しんだ。 朝は完全に開け切って、最初入った湯に何人か人が増えたようすだ。 ワタシは再び先ほどの危なげな橋を素っ裸で戻った。 湯がぬるかったせいもあって、橋を渡る間に体が冷える。 再び、最初の湯に入って、チョッと驚いた。 ワタシが対岸を訪ねている間にご婦人の湯浴み客が…。 シマッタ! ここは混浴! 無防備なワタシ自身をご婦人の目に晒してしまう結果となり湯船に入った途端、視線が合ってニタ~ッと笑われてしまった。 (もう、クソババ~、見るな!)バイキングの朝食を終え、支払いを済ませ、福島県の幕川温泉を目指して出発!国道107号を横手方面へ進むことにした。今から三十数年ほど前だか仕事で花巻に行った帰り、横手まで当時の国鉄の北上線に乗ったことがある。 錦秋湖の縁を行く列車から見た湖にうつる紅葉が今でも印象深く脳裏に残っている。 今回も、できることならあの時の景色に出会いたくて、遠回りは解っているがこのコースを走って見たかった。しかしその予想は少し外れた。 紅葉はそのピークを過ぎたこともあってか、残念ながらあの時ほどの光景には出会えなかった。 やはり、青春のころの良い思いではそっと心の中に埋めて置けと言うことなんだろう。山間の道が開けて横手に入った、そして13号線へ…。 十文字町の道の駅でお土産を買って、雄勝から108号線に入った。 鬼首温泉の間歇線を見て、鳴子温泉に入った。 芭蕉の「奥の細道」の俳句の中でもこの辺りの封人の家で詠んだ句はワタシにとって一番印象が深い。 「蚤虱馬の尿する枕もと」 芭蕉らしからぬ作風の句で、ユーモアに富んで興味深い。 ワタシの場合、作風なんてものは無いし、増して格調を重んずることもしない。 解り易くて、スナップ写真を撮るような感覚で、その一瞬を留められたらそれで言いと考えている。ななかまど実も赤々とみちのく路鳴子温泉で白濁の湯を楽しんで、古川から再び東北自動車道に乗って福島西まで、高速道路は早くで便利だが、寄り道や観光が出来ないし通行料が高いのも面白くない。 言って見れば観光向けだとは考えにくい。土湯温泉への分かれ道を過ぎた。 葉を落したななかまどの実が赤く色付いて美しい。 午後4時を廻った。 もう、幕川温泉は目と鼻の先である。…つづく。
2007年11月12日
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到着したのが午後4時、部屋に通されて夏油温泉の由緒や温泉を利用する上の心得などをいろいと教えて下さったが、とにかく湯に浸かることに心が早やって、その言葉は半ば上の空で聴いている。 宿の浴衣に着替え、タオル一本を携えて外の露天風呂を目指した。 石段を川伝いに降りて、屋根だけが設えられた湯小屋の暖簾をくぐった。 先客が5、6人思い思いに湯を楽しんでいる。 ワタシも溢れる湯を湯桶ですくって体を洗いどっぷりと身を沈めた。 やっぱり、露天の湯は最高である。 すぐ目の前には渓流があって、その対岸の崖の木々は紅葉が終わって殆どの葉を落していたが、その寂しさがこの夏油の佇まいにピタッと嵌っている。 湯に入って20分も経っただろうか、もう薄暗くなって来た。 夏油温泉は深い谷間の湯、心なしか夜が早く訪れるように思った。 湯から上がるとサッと体温が奪われる。 しかし、浴衣一枚を羽織ると不思議と直ぐに体温が戻ってくる。 この川の縁にこのような露天の湯が他に4箇所もある。 今夜も露天湯三昧か?秋冷やどつぷりつかる夏油の湯夕食を終えて、一旦部屋にもどると窓の外のトタン屋根を叩く雨音が聞こえる。 雨音は時が経つにつれてその強さを増し、この雨をくぐって外の露天風呂にたどり着ける度合いを越えていた。明日の空模様が心配になり出した。…つづく。
2007年11月09日
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後生掛での温泉三昧の一夜でスッキリと疲れを癒し、朝8時半に出発。 お天気は何となくあやしいが、この日は八幡平の見返峠を越えて松川温泉に抜けたい。 ところがである、蒸けの湯への分かれ道のところで峠に続く道のゲートが閉鎖されている。 またもや予定変更か…。 アスピーテラインを戻って鹿角八幡平から東北自動車道に乗った。 大幅な時間のロスである。 松川温泉へ寄り道すると後の予定が時間的にどうしても成り立たなくなる。 夏油温泉に予約を入れてしまってある関係で、やむなく松川温泉と盛岡で食べるつもりでいた昼食の「わんこそば」を諦めざるを得なくなった。 おまけに岩手山も雲に隠れて裾しか見えない。 誠に残念!天候だけはどうしようもなく、とりあえず小岩井農場へと急ぐ。 ここで孫たちの大好きなチーズなど土産を買い込んだ。ナビを鉛温泉にセットし、小岩井農場を出発して暫く行くと小雨が降り出してきた。 山手を見ると雲間から差し込む日差しに虹が架かっている。 あまり幸運と言えない日だが、この虹がこの後の運を変えてくれるような気がした。みちのくの旅は時雨て虹の橋鶯宿温泉との分かれ道を左に折れるようにナビが指示する。 それに従って進路を取る。 道を更に左へ、細い道に入った。 行くほどに道は狭くなる。 やっと、車が一台通れるくらいの細い道で対向車と交差すらままならない、増してすれ違う車なんて殆ど来ないし、熊が出そうな心細い道だ。 家人は不安からか横で黙ったままだし、「これが本当の奥の細道だわ」と冗談を飛ばすと睨み付けられた。そんな道を小一時間も走っただろうか、やっと広い道に出会えてホッとした。目指す、鉛温泉藤三旅館に到着。 あ~あ、くたびれた! 名物となっている1メートル20センチの深さの風呂にドップリと浸かった。 気持ちのいいこと!道路沿いにノボリを立てて地元で取れた野菜やキノコを売っている。 車を停めて覗いてみるとすごく安い、市価の半値ぐらい。 見繕ってダイコンや白菜、キノコなどを買う。夏油温泉へ25kmの標識が立っている。 もう直ぐだ。 またも、山道だがここまで来れば着いたも同然。クネクネ道を下って、夏油温泉が見えた。 よっし、着いたぞ~。 今夜も温泉三昧だ!くねくねと奥の細道落葉道…つづく。
2007年11月08日
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角館の町を少し離れて、道に掲げられた看板に誘われるまま、どんな所かも分からぬが見返り渓谷に寄り道することにした。 雨は殆ど上がっていたが少し寒い。 吊橋の上から下の流れに目をやれば、その水は絵の具を流したような青い色、崖のいたるところには木の葉を赤くしたモミジだろうか。田沢湖を半周廻って乳頭温泉郷へ行ってみた。 どこかの露天風呂に入ってみたくてナビを黒湯温泉にセットし、細い道のカーブを何度か曲がると少し開けた場所に出た。 そこには何台かの車が止めてあって「黒湯」と書かれた大きな看板があった。 タオル一本持って坂道を降り、目指す旅館にたどり着く。 山の空気は冷たさと湿りを帯びていた。 料金を払って露天風呂へ急ぐ。 入り口をくぐって直ぐ内湯と脱衣所がある。 裸になって先ずは内湯に身を沈める。 先客がひとり、会釈を交わして自分も入る。さほど大きくもない湯船から湯がドッとあふれ出す。 何と云う贅沢! 湯の温もりが、冷たい空気に触れ湯気となって一面が乳白色の世界である。 先から居た人が「もう、上がります。 お先に…」と湯を出て行った。 ワタシは内湯の右側の扉を開け露天風呂へ出ると冷たい風が一気に体を冷ます。 湯に浸かって7、8分も経っただろうか、ワタシと同じぐらいの歳の男性が入って来られた。 「どこから来られたんですか?」とワタシが訊こうとした時、扉が開いてバスタオルを着けたご婦人が…、ここが混浴だったことを思い出したが、その時は既にそのご婦人は体に巻いていたバスタオルを取っ払って、湯に入って来た。 どうも、ご夫婦のようだ。 ワタシは目のやり場に困ったが二人は何事もないように、ごく普通の会話を互いに交わしていた。 気の小さいワタシはとうとう何も話せずに、スゴスゴと退散することとなった。 (あの~、何も見てませんからね)湯を出たら、やはり気の小さい家人が女湯を出て外で待っていた。山の湯は裸天下と枯薄車に乗るや、八幡平へと向かった。 玉川温泉はいっぱいの人で蒸けの湯温泉に寄ったが、今年の営業を終えたのか、湯治客の車もなくて外の湯へ降りる道には縄が張られて入っていけないようになっていた。行く秋の今年をたたむ湯宿かな後生掛温泉でこの日は宿を取って、ゆっくり湯に入って…、ああ疲れた。…つづく。
2007年11月07日
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ワタシなりの「奥の細道」ならぬ、東北の旅で数日このブログのUPが開いてしまった。秋田から岩手、宮城、山形、そして福島へと、松尾芭蕉もびっくりの駆け足の旅だったが、それなりに収獲もあった。11月のみちのくは紅葉も終盤で、うら寂しさが晩秋の旅情を掻きたてていい旅ができた。古都往けば今朝を彩る落ち葉かな秋田県角館へ朝に着いて人影のまばらな街を歩いた。 夜のうちに降った雨に濡れた街並みがいっそう、その潤いを湛えて風情豊かなものにする。 赤く色付いた木の実に視線を寄せれば、雨の滴に逆さまの角館の街が新鮮に映る。永年、金沢に住んでワタシにも見慣れた街のたたずまいなように感じるが、やはり、旅の途中で見る風景はその趣が違って見える。午後は八幡平を目指して…。…つづく。
2007年11月06日
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