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お届け物も済み、夕闇迫る広島の街を自転車で帰るゼロッちの姿があった。広島という街は、川が多く橋も多い。最近の橋は、川土手より高い高さを確保する事が法律か何かで決まっており、その為にみんなかまぼこ型に作られている。橋の勾配は、車で走る時には緩やかに感じられても、自転車で走っているとアップダウンが足の筋肉を直撃する。海からの冷たい風にさらされながら、Sの字を描いて少しずつクネクネと坂を登らなければならない。橋の中央を越えると下り坂。でも寒いから風を切って走りたくはない。やがて、だんだん空が暗くなってきて、少し心細くなってきた。残すところ家まで半分といったところ。ぶちん!突然衝撃がはしった!後輪のブレーキワイヤーが切れた!『わわわ!』動揺したゼロッち。その次の瞬間!前輪が細い溝にはまってパンクした!ワイヤー一本切れたくらいならそのまま家まで帰るつもりだったのだが、追い討ちをかけるように立て続けにパンクまでしてしまったゼロッちは、帰りの全行程の中間どころですっかりやる気を奪われてしまった。もう走りたくない。残り4キロほど。自力で帰る事を断念して自宅に電話をかけて迎えに来てもらったのでした。
January 17, 2008
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寒いからといって縮こまっていてはイカン!という事は日頃から思っている。だけどなかなか行動力に欠けるゼロッちであった。今日はお出かけの日。先方へ電話で連絡をして、お届けものをするのだ。普段なら路面電車に乗ってお出かけするのだけれど、今日は地図を見てみた。片道9キロ弱。『これくらいの距離なら自転車でお出かけしよう』と思えたのでそうする事にした。マフラーと手袋を装着!上着を着て暖かくして出発である。道中交通量の多い場所をただひたすらに走った。上着の内側が段々暑くなる。これを毎日すれば、相当健康にも良いだろうになぁ…と思った。やがて目的の場所へ到着した。あらかじめ連絡しておいた先方の方は、何故かいらっしゃらなかったので、同じ事務所の方に言付けてお届けものは終了した。
January 16, 2008
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F君とゼロッち。郵便配達を辞めた者同志で年越し初詣にくり出した時のお話。けっして今年の話じゃないからね宮島の山頂で初日を拝もうと登山をした人たちは、焚き火に集まって暖を取っている。すると消防団が駆け上がって来て、焚き火を消すように指示した。何年か前の山火事で山頂近くのお堂が灰になり、お堂再建中の宮島としては寒かろうとも我慢しろというのは当然の事だ。例年の日の出は7時過ぎ。まだまだ日の出までは時間がある。薄明るくなって来た空は全体に曇りで、日の出を拝めない可能性も出てきた。そしてついに日の出の時!おそらく郵便局ではみんな出勤して出発式に向けて準備をしている頃だろう。山頂に居た人たちの不安は的中した。やがて寒ぅ~い小雨が降り出して、結局日の出は拝めなかった。ぞろぞろと山を降りてゆく人たち。その流れの中に僕とF君も居た。まあ、とにかく家に帰って暖かい雑煮でも食べようという事になり、フェリーに乗って島を離れた。JRに乗ると足下からの暖房が眠気を誘う。僕もF君もウトウトと眠りこけてしまった。駅に停車してドアが開いた気配がした。気がついて周りを見回してどこの駅かを確認降りるべき最寄り駅だった。ああ、ヤバい!降りなければ!そばにいるF君を起こそうとしたが、F君は居なかった。そして次の瞬間ドアが閉まって電車が発車してしまった外に目をやった僕は、我が目を疑った。そこには・・・ホームから僕に手を振る笑顔のF君の姿が!!!最寄り駅の風景と共にゆっくり後ろへ消えてゆくF君。てめぇ~!おこせよ~!自分だけ降りやがって~!正月早々何とも感じの悪い話だと思わない?寝てたのも悪いけど、起こすでしょ?普通…隣の駅で反対方向の電車に乗り換えて最寄り駅に着いた時、F君の姿はどこにもなかった。これが、僕がF君を見た最後となった。これ以降、F君との音信が途絶えちゃったのは言うまでもない。
January 5, 2008
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僕は以前郵便配達をしていた事があった。その時同じ班のメンバーにF君という男がいた。この男、実にいい加減な男で、過去にも何度かこのゼログ☆に登場した伝説だらけの男なのだ。興味がある人は「伝説の男F君。その1」「伝説の男F君。その2」もあわせて参照していただきたい。郵便配達をしている者にとっては、元旦は年賀配達のお仕事の日であり、一息つくまではとても初詣しようという気持ちになれないのだ。まして、どこかの山の上で初日の出を拝むなんて事はありえないのだ。この話は、その内容からして郵便配達を辞めた翌年辺りの出来事だろうと思われる。この年、同じく郵便配達を辞めて年末年始が暇になっちゃったF君と共に、宮島で新年を迎える事にした。大晦日の夜、F君と待ち合わせた駅に行き、JRに乗って宮島行きのフェリーが出ている「宮島口駅」まで移動した。広島ではJRは毎年大晦日から元旦にかけて、初詣客を見込んで夜中もずっと運転している。宮島に渡るフェリーもこの日だけは休む事なく動いているのだ。島にたどり着いた二人は、うろうろしながら新年を迎え、神社に参拝。それから島の最高峰である弥山(みせん)に30分ほどかけて山登りし、山頂で初日を待って拝む事にした。登る道中すれ違う人たちはみんな口々に「あけましておめでとうございまーす」「おめでとうございまーす」と声をかけあう。みんな山頂付近のお堂などに参拝したのだろう。やがてそのお堂のところを過ぎて岩がごつごつする所を通り、山頂の広場へ出た。結構人がいる。山頂の展望台の上や、その階段にも人がいる。夜通し営業する山頂のお店が、山頂に居る人に少し割高な甘酒を提供していた。ん?どこが伝説のF君かって?…(つづく)
January 2, 2008
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