全5件 (5件中 1-5件目)
1
圓母平愛財団、分かち合いと奉仕を通じて平和文化を広める 宗教を超え、社会貢献の先頭に立つ2013.08.19 週刊東亜(901호 p32~33)世界平和統一家庭連合(統一教)が社会貢献財団を作って動き出した。その背景が興味深い。 複雑な統一教内部問題がこの財団を通じて整理される可能性があるためだ。社会貢献財団である圓母平愛財団(創設者 韓鶴子総裁、理事長キム・ミンハ)は文鮮明総裁が他界1年前から設立を発表して準備してきた団体だ。文総裁は2011年8月16日米国、ラスベガスで教会指導者が集まった席で圓母平愛財団設立を指示して以後何回も財団設立を強調してきた。発議1年後である2012年9月、文総裁が突然他界するとすぐに統一教は彼の遺志を継続するということから財団設立を急いだ。そして今年2月20日発足式を持った。以後、財団は統一教の主要な社会貢献事業を一つに集めて体系化する作業に没頭した。未来のための1% 良い分かち合い運動統一教内部指導者の中には文総裁が自身の生涯の終わることを予感して、事後のために財団設立を指示したと解釈する者もいる。他方、文総裁の死去で大きな打撃を受けた統一教が自己救済策として圓母平愛財団の設立を推進したと見ることもできる。 教団創立者で、中心軸だった文総裁の突然の死亡による混乱を防ぎ、議論を呼んだ後継争いによる分裂を防ぐことのできる大規模プロジェクトとしてこの上ない条件を備えているためだ。現在の統一教の実質的な運営を受け持っている韓鶴子総裁が最も精魂を込めて推進する事業である、という点もこのような解釈を裏付ける。圓母平愛財団は発起人総会を通じてキム・ミンハ前民主平和統一諮問会議首席副議長を理事長に委嘱した。理事は金孝律(世界平和統一家庭連合宣教会財団副理事長),梁昌植(世界平和統一家庭連合韓国総会長),朴ノーヒ(世界キリスト教統一神霊協会財団理事長),朴相権(平和自動車社長),キム・ビョンス(世界日報社長),キム・ソクピョン(歴史編纂委員長)等であり常任理事はキム・マンホ鮮文大教授が引き受けた。対外的意味でも圓母平愛財団設立は注目に値する。財団側が計画している事業内容のほとんどは、教団の宣教や復興より社会全体の公益事業に焦点を合わせているからである。これについて、統一教側は、宗教の社会的責任を超えて、より広い意味での社会的責任を実践するためのものだと説明する。生前、宗教の現実への参加、社会の変化主導を強調してきた文総裁の教えを実践しようとする総体的な努力の一環だということだ。統一教は文総裁の生前にも“国際科学会議”“世界平和サミット”“世界平和教授協議会”などの非宗教の分野で様々な協議体を作り、合意と協議を通じた共同平和の概念を説いており、宗教の壁を越えた共通の善の概念を確立することを強調してきた。また、社団法人ボランティア愛苑芸術事業をはじめとする社会奉仕活動とユニバーサルバレエ団など、統一教が保有している文化的資源を活用して、貧しい人々を対象にした公演など様々な社会貢献活動を進めてきた。また、統一教内の人的資源のかなりの部分を占める多文化家庭を受益者になるばかりではなく、地域社会奉仕活動の主体となるようにするためにも力を入れてきた。韓総裁は2月20日の京畿道、加平の天正宮博物館で行われた発足式で、”圓母平愛財団は、将来の人材育成に大きな役割をして、分かち合いと奉仕を実践する場を開いていく公益を中心とした社会貢献事業に努力するでしょう”と述べた。統一教の社会貢献事業が将来、この財団を中心に行われることを大きく示唆する言葉だ。韓総裁は圓母平愛財団の発足とともに、文総裁を追慕する全世界から集まった500億ウォンと文総裁が使ったヘリコプターの売却代金など総額1100億ウォンを財団の基金として出資した。 財団はこれをもとに、国内外の志ある人々の寄付金を集めて基金規模を拡充していく方針だ。このために圓母平愛財団では全世界的に『偉大な約束、未来のための1%分かち合い運動』を展開する。また、信徒の寄付金だけに依存しないで、その間、文総裁と志を同じくして平和運動を広げてきた各国指導者らとともに財団のビジョンに賛同する一般の人たちの参加も募って行く方針だ。ノーベル賞に並ぶ「鮮鶴平和賞」の推進圓母平愛財団の事業は大きく分けて、教団の平和のビジョンと思想を伝える記念事業と教団内の人材を育成する奨学教育事業、そして分かち合いと奉仕を通じて平和の文化を拡散していく社会貢献事業に分けることができる。事業は、まず奨学金の教育事業を中心に人材育成に努力しながら、平和のビジョンと思想を宣揚する記念事業を企画して3年以内に「鮮鶴平和賞」授賞などの事業を推進していく予定である。鮮鶴平和賞は世界平和のために貢献した個人や団体、地域などを対象とした功労賞で、その対象は教団内に限定されず、全世界的であるという点で注目に値する。これについて、文総裁が生前に『ノーベル賞よりも貴重な賞になるようにしなさい』という意を明らかにしたことが統一教側の説明だ。奨学教育事業は統一教が追求する平和世界をリードしていく未来の人材養成のためのものだ。単純に奨学金を与える一回限りのものとして終わらず、奨学生が持つ平和に対するビジョンを自ら成し遂げようと努力していくことができるように後押しする教育システムを用意する、中・長期プロジェクトだ。 奨学金申請者は平和ビジョンを中心にした自己紹介文を提出して、圓母平愛財団が用意した休暇中の夢キャンプ、学習指導、先輩たちとの夢トーク事業などに参加しなければならない。未来人材養成の核心過程で設立された天宙平和士官学校では9ヶ国から来た青年指導者41人が5年過程の指導者研修教育を受けている。2月の発足式では、圓母平愛財団事業の大きな軸である社会貢献事業のために国内の様々な分野でボランティア活動を模範的に展開してきた奉仕団体とボランティアを対象とした’奉仕賞’授賞を行った。この奉仕賞は、毎年継続する予定だ。圓母平愛財団はまた、宗教の分野の非営利組織だが、内外監査に備えて会計準則を厳格に適用して組織の運営を透過化していくことを明らかにした。金ミンハ圓母平愛財団理事長インタビュー“超人類の平和運動の基礎となるもの” ―統一教信者ではないのに圓母平愛財団理事長職を受諾した理由は何か。“宗教と思想を超越した世界的な平和運動を広げてきた文前総裁の行跡に大きく感銘を受けた。一部では、統一教に対する歪曲された考えを多く持っているが、それは文前総裁の基本理念である真の愛と平和、’one family under god(神の下の一家族)”という思想を間違って理解したことから始まったものだ。今まで文総裁が広げてきた教育事業と統一事業は、宗教を超えた超人類的、世界的なものであった。私は統一教信者ではないが、宗教、人種、国家、民族の高い壁を崩して奨学事業と社会奉仕活動を広げるという点で、圓母平愛財団事業は、まさに宗教を超越したものにすることができるので喜んで参加した。”―圓母平愛財団の設立意義は?“今まで静かに進行されてき統一教の社会貢献事業を一つにまとめて再点検し、より大きく幅広い社会貢献事業を進めることができるきっかけを作ったのだ。愛と平和のメッセージを全世界に宣言するものでもある。圓母平愛財団は、文前総裁の平和思想を説いて世界平和を実現するリーダーを育成する土台になるだろう。特に、鮮鶴平和賞は、ノーベル平和賞に並ぶ博愛的で世界的な平和運動の指導者を発掘することで世界の平和運動に寄与できると期待している。”
2013年09月18日
天宙平和連合(UPF) 「シリア危機への声明」を公表2013年9月11日、天宙平和連合(UPF)は「シリア危機への声明」を公表しました。 下記は日本語に翻訳した声明文です。 シリア紛争は驚異的な早さで被害が拡大し、死者は10万人以上、200万人以上が国内避難民及び難民となっています。8月21日には化学兵器の使用により1400人の男性、女性、及び子どもが死亡。国連安全保障理事会の常任理事国を含む、世界の指導者は大きな岐路に立たされています。アメリカ軍は軍事介入を回避する動きを見せ解決策はまだ遠くにみえますが、少なくともシリアの化学兵器の備蓄を国際的に制御する動きにあります。 UPFは国連や主要国に外交的解決のための力になることをアピールしています。一方でイスラム教徒、ユダヤ教徒、そしてキリスト教徒など国際的な権威のあるの指導者たちを集め、流血の歴史に終止符を打つ方法を探してきました。それぞれの宗教には素晴らしく偉大な伝統の中に派閥、宗派、部署、宗派があります。結局のところ宗教間で対話の大きな障害は各宗教の境目にあるのではなく、それぞれの宗教的伝統の中に等しくあるのです。 UPFはフランシスコ教皇のシリア紛争集結のための祈りや断食の呼びかけ、そしてKAICIID対話センター、UNESCOでの活動など、その他の素晴らしい取り組みを賞賛します。UPFはそれらの取り組みをサポートし、一貫して米国、EU、ロシア連盟間の継続的な対話、和解と信頼構築の推進とともに、国連システム内での精神的な長老となる異教徒間評議会の設立を提唱します。 私たちはリーダーと全ての信仰者に人道支援だけでなく、持続的な平和への道を開く可能性のある、軍事力や経済力の強制によらないソフトパワーの取り組みを呼びかけます。 現在UPFは、世界の宗教指導者たちを中東、おそらくヨルダンに招集し、信仰の指導者たちが和平のプロセスに貢献できる方法を模索する見通しを協議中です。 政府は当然彼らの責任の領域を持っていますが、宗教は太古より共通の創造主によって定めれたその役目を逃れてはいけません。
2013年09月13日
桜田淳子、20年の活動休止を経て“一夜限定”イベント開催へ 40周年ベスト自選もオリコン 9月6日(金)1973年2月に歌手デビューして40周年の桜田淳子が11月に「思い出の地」でファンイベント開催1993年から芸能活動を休止している桜田淳子(55)が、歌手デビュー40周年記念のベストアルバム『Thanks 40 ~青い鳥たちへ』(10月23日発売)を自ら選曲・監修し、一夜限定イベントを開催することが5日、わかった。20年の活動休止期間を経て、11月26日に東京・銀座博品館劇場でファンと交流する。桜田淳子が16年半ぶりに公の場に1973年2月25日、「天使も夢みる」で歌手デビューした桜田は、同じ『スター誕生!』出身の森昌子、山口百恵とともに「花の中三トリオ」として人気者に。「わたしの青い鳥」「はじめての出来事」「しあわせ芝居」など数々のヒットを飛ばし、70年代を代表するトップアイドルとして活躍。80年代以降は女優として、舞台、映画、テレビドラマへと活動の場を広げた。92年に結婚、93年以降は3人の子育てに専念していたが、歌手デビュー40周年を記念し、ベスト盤『Thanks 40 ~青い鳥たちへ』(2CD+DVD)を自選・初監修した。Disc1にはすべて故・阿久悠さんが作詞を手がけた10代のアイドル時代のヒット曲全20曲を網羅、Disc2には中島みゆき、尾崎亜美、山下達郎、矢野顕子ら大物アーティストが提供した作品を中心に、20代の桜田の魅力を凝縮した。曲順は「もしも今ステージを行うとしたら、こんな流れで…」というコンセプトで決めたという。同梱される付属DVDには、TBS系『8時だヨ!全員集合』での懐かしい歌唱シーンを中心に、すべて初商品化の120分を超す貴重な映像を収録。スペシャルBOOKには、サンミュージック時代の元チーフ・マネージャー、福田時雄氏との対談を含むロングインタビューやライナーノーツなどが掲載される。一夜限定イベント「桜田淳子Thanks 40スペシャル~ファン感謝DAY」の会場は、桜田がかつて、コンサートやミュージカルなどを行った思い出の地、銀座博品館劇場が選ばれた。プレミアムチケットになること必至とあり、ベスト盤の初回生産分限定の特典にはチケット優先購入予約用のシリアルナンバーが封入される。
2013年09月06日
ACLも制した名門・城南一和がまさかの消滅か? クラブの資金源・統一教会が持っていた大きすぎる影響力Kリーグに衝撃が走った。ACLも制した名門・城南一和が解散するという。統一教会から大きな支えを受けていたクラブに何が起こったのか?2013年09月04日 フットボールチャンネル●統一教会に支えられていたクラブ・城南一和「城南が“安山FC”として新しく出発する」8月23日に韓国の『イルガン・スポーツ』が報じた城南一和に関する報道は、韓国サッカー界に大きな衝撃を与えた。城南一和と言えば、Kリーグ最多7回のリーグ優勝、2010年ACL制覇、2010年FIFAクラブワールドカップ4位を誇る、Kリーグ屈指の名門クラブだ。そんな伝統あるクラブが、母体企業である統一グループの財政支援の打ち切りによって、今シーズンで消滅するという。そもそも城南一和は、リーグで一番安定した財政状態のクラブだった。2001年からリーグ3連覇を達成した当時は、豊富な資金力でスター選手を次々と獲得し、“レアル城南”とまで言われていた。その資金源は、サッカー好きで有名だった宗教団体・統一教会の教組・文鮮明だ。彼は80年代末、同クラブの創設をリードし、その後も多くの投資でクラブを牽引した。チームが優勝したときは自ら激励に訪れ、現金でボーナスを渡すこともあったという。城南一和は、まさに“文鮮明あってのクラブ”だったわけだ。クラブと教会の関係はというと、資金の支援以外は、統一教会とクラブに宗教的な関係はなかったとされている。ただ、キリスト教団体からホームゲームのたびに反対デモを受け、専用競技場とクラブハウスの建設が白紙化するなどの損失を受けた事実もあった。●大きな痛手だった文鮮明の死去クラブ創設以降、手厚い支援を行ってきた文鮮明だが、昨年9月に他界。城南一和は、唯一無二の後援者を失ったことになる。以前からクラブの支援に消極的だった教団や傘下企業は、今年も例年と変わらない150億ウォンとも言われる財政支援を行ったが、同時に最後通告をしたという。この支援の打ち切りは、予想されていたことだった。というのも、昨年、統一グループのスポーツマーケティングを担う統一スポーツは、女子サッカークラブの忠南一和を解散させており、城南一和も文鮮明亡き後の運営を疑問視され続けていたからだ。最後通告を受けたクラブ首脳陣は、今年頭からクラブを買収してくれる企業や自治体を探したが、年間100億ウォンを超える運営費をまかなえる団体は見つけられず。城南一和を城南市民クラブに変えて、城南市への受け入れも検討したが、同市の結論は「買収は難しい」というものだった。現在、市民クラブとしての受け入れを検討しているのは安山市だ。同市は、ソウル近郊の城南市から西に40キロほど離れた人口75万人ほどの都市で、最新設備を備えた総合スタジアムもある。ただし、公式な発表は何一つ出されていない。●簡単にはいかない再結成安山市関係者は韓国メディアに、「城南一和を安山市民クラブに変えようと動いていることは事実だ。しかし、メインスポンサーが確保できておらず、市民クラブとしての再結成を宣言することは、まだ早い」と、複雑な現状を明かした。いずれにせよ、城南市からの移転、統一教会系の企業・一和からの支援打ち切りは確実で、「城南」や「一和」と冠するクラブの消滅は避けられそうにない。地元ファンからすれば、14年間支持してきたチームが一瞬でなくなるという悲劇を受けたことになる。サポーターたちは8月23日に一和のチョン・チョルス事務局長と面談し、イ・ジェミョン城南市長には嘆願書を送った。8月24日の『スポーツ朝鮮』は、「城南一和がなくなるというのは、私の人生の一番大切なものがなくなるということ」「財政が苦しく、救済策が必要な状況は頭では理解できる。しかし、心情としては受け入れられない」と嘆く、熱狂的なサポーターの声を紹介した。彼らからすれば、安山市の市民クラブになることは、「移転」ではなく「売却、買収」だという。●Kリーグ全体に悪影響を及ぼす可能性もそんな城南一和の今後を知るために韓国の記者に直撃した。話を聞いたのは、『イルガン・スポーツ』のソン・ジフン記者だ。城南一和の事情に詳しいソン記者は、安山市の買収のリミットについてこう話す。「数日前に安山市の市長に電話したところ、『9月中に結論を出す』と話していました。安山市は9月いっぱい検討を重ね、メインスポンサーの確保などの問題をクリアできれば買収するし、できなければ買収を放棄するという立場です。現在、安山市以外に買収を検討しているところはないため、9月中に安山市の買収が決まらない場合、城南一和は完全になくなると考えていいと思います」また、城南一和の問題は、サッカー界全体への影響も少なくない。韓国のあるメディアは、「より大きな問題は、城南の事態が連鎖反応を起こす可能性があるということ。現在、プロサッカークラブは支援の減少と解散の危機にさらされている。全南と浦項の2チームを支援しているポスコは、外国人株主から支援の縮小を要求されており、チームの合併の可能性もある」と、クラブ消滅の“連鎖”を危惧した。一方で、「城南一和の状況は厳しいが、彼らのケースはKリーグの新しい可能性、そして今後の予習となり、模範解答を作る機会でもある」との見方もされている。プロ野球やゴルフに比べて、投資価値が低いと見られているKリーグ。城南一和をめぐる9月いっぱいの動向は、リーグ全体のあり方を左右することになるかもしれない。【了】
2013年09月04日
成功の鍵は『まず与える』こと 時々科学は統一原理に従った真の生き方を追求する統一戦士に力ある武器を与えてくれる。 ペンシルベニア大学ファートン校の経営学教授であるアダム・グラント氏はサイエンティフィック・アメリカン紙とのインタビューでこう主張した、『成功の秘密は与えることです、奪うことではありません。』 またグラント教授は『最も成功している人は「奪う人taker」ではなくむしろ「与える人giver」である』という自身の研究に基づく同タイトルの本を2013年4月9日に出版した。 グラント教授の発見はまさに「人は『他の為に生きる』ときに幸福を見出す」という統一運動の基本的理念を裏書きするものと言える。 サイエンティフィック・アメリカンの記事【英語】 統一教会(世界平和統一家庭連合)の独創的な教えである統一原理は『先に与える』価値を称揚する。 個人の人生の目的は公的な目的と一致すること。統一教会は事業体として地上天国建設に向かって努力している。グラント教授の研究結果は「他に与えるものが成功者である」という考えを持つ統一教会や他の宗教団体の主張を学術的立場から肯定するものと言える。 アメリカ文化では、成功者は先に出るためには手段を選ばず何でもする人とみなされてきた。多くのアメリカ人は成功者について、他者から取れるだけ取ることの必要性を賞賛する人だと信じている、とサイエンティフィック・アメリカン誌のインタビュアー、ゲアレス・クックは言う。『だってもし寛大でありすぎると、抜け目ない他者につけ込まれるかもしれない。そして結局、自分の目標に向かうための時間とエネルギーを浪費して終わり…ということになるでしょう。』 グラント教授は「人は先ず成功してから、他者に還元する」という思い込みを疑問視する。彼が証明したかったのは「先に与えることが実際の所、後々の成功に導く」ということだ。 教授は学術調査から、この仮説を証明する証拠をいくつか見つけた。彼はあらかじめ同僚や顧客にたいする関わり方について入念な聞きとり調査をしておいた数百人の営業マンの売上実績を追跡していったのだ。そして実績の高い優秀な営業マンは”与える者(giver)”-つまり他者のことを思いやる強い関心を持った者であることを発見した。 そういう人達は顧客から厚い信頼と支援を受けるのだ。彼が異なる様々な分野で行った調査の結果も基本的に同じパターン、つまり最も優秀な人は他の人のためを思う者であることを示したのだ。 『純粋に“与える人”であることは時に他人に利用されたり、与えるだけで終わることもあるんです』とグラント教授は言う『最も売り上げ実績の少ない人たちも、同僚や顧客本位に熱心であることもわかりました。実際に、様々な業種にわたる調査から“与える人”は極端に実績のいい人か、極端に良くない人の内に大きな比率を占めていました。』 では、どうすれば与えながら失敗せずに成功するにはどうすれば良いのかというインタビュアーの問いにグラント教授は「それは、戦略の問題だ」と答える。「“与える人(giver)”として成功するか、燃え尽きてしまうかの違いは、燃え尽きてしまう人はやみくもに他者に与えようとして長い目で見た時に自分自身を疲弊させて終わるのだが、うまくやる人は自分の事情も考慮しながら、余力を残している、これによって長い目で見た時“与え続けることが出来る”という結果をもたらしている。端的にいえば『いつでもすべての人に与え続ける』か『コンスタントに多くの人(すべての人ではなく)に与え続ける』かの違いです。 (米国世界平和統一家庭連合HP)
2013年09月02日
全5件 (5件中 1-5件目)
1