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2010年08月26日
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テーマ: †黒執事†(570)
カテゴリ: 「黒執事」小説
BLの苦手な方は読まないでください。

 あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



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 「ちょっと待て。なんだか頭が痛くなってきた。」

 シエルは頭を抱えた。代わりにセバスチャンが質問した。

 「と、いうことは、ガブリエル様はジョゼフさんの息子さん

 ということですね。」

 「はい。そうです。この事が世間に知れたら、代々続いた

 ロセッティ家がお取り潰しになるかと、正式にガブリエル様

 が継承なされるまでは気が気ではありませんでした。」

 「血統から考えれば、ガブリエル様は甥ですか・・・他に

 お子さんがいらっしゃらなければ、爵位継承には何の問題も

 ないですね。しかし、妾腹とはいえ、ジョゼフさんにも爵位を



 よろしいのですか?」

 「はい。僕はガブリエル様さえ幸せになってくれたら、それで

 良いのです。」

 「親バカですね。」

 「はい。亡くなった旦那様にもよく言われました。」



 我儘放題に夜が明けるまでやらせるなんて・・・」

 シエルが薄ら笑いを浮かべながら、ジョゼフに文句を言った。

 「意外と根に持つタイプだったんだね。妬いてるの?」

 ガブリエルがシエルをからかうように言うと、シエルは食事を

 喉に詰まらせ、ゴホッとむせた。

 「バカ言え。妬くわけがないだろ。」

 「坊ちゃんがヤキモチを妬くのは愛があるからです。

 ジョゼフさんが亡くなったロセッティ伯爵が自分以外と交わる

 のを見ても腹が立たないのは恋愛感情よりも肉親に対する

 愛情が強かったからです。兄としてのロセッティ伯爵に深い

 愛情を持っていたからではありませんか?私は葬儀の日に

 涙を流しているジョゼフさんを見て、そう思いました。」

 「お気付きでしたか・・・確かに僕は肉体関係以上の愛情を

 兄である旦那様に求めていました。でも、旦那様は僕を愛人

 としてしか見ていなかった。僕は彼を恨んだ事もありましたが、

 ガブリエル様が生まれてからは我が子が立派な跡継ぎになる

 事を夢見て暮らしておりました。伯爵家を継いだガブリエル様

 と二人で暮らしている今はとても幸せです。」

 「あなたはずっと幸せになりたかっただけだったのですね。」

 「はい。」

 と、ジョゼフは笑顔で答えた。

 その後は和やかに朝食を済ませ、シエルとセバスチャンは

 ファントムハイヴ邸へ戻った。

 「幸せってなんだろうな。」

 シエルが呟いた。

 「坊ちゃんはあのお二人が幸せになれると思いますか?」

 「さぁな。」

 シエルはぼんやりと窓の外を眺めた。

 「坊ちゃん。」

 セバスチャンが後ろから抱きついてきた。

 「あっ、放せ。一体何回やったら気が済むんだ?

 昨日だって・・・」

 「私は1回しかイってませんよ。私は坊ちゃん以外では

 いかないのです。」

 セバスチャンが耳元で囁いた。

 「私が愛するのは坊ちゃんだけです。」

 「嘘つけ。」

 シエルはフッと笑った。セバスチャンがシエルを押し倒した。

 悪魔は嘘をつかない。シエルは刹那的な快楽と人の幸せは

 隣り合わせだと思った。どちらが欠けていてもつまらない。

 シエルは至福を感じながら、悪魔の抱擁に身を溶かした。


                            (完)



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  <あとがき>

     まずはお詫びから・・・

     11万HITの時に次回最終話と予告したのに

     最終話が長くなりすぎたので、2回に分けました。

     本当は「はい。とジョゼフは笑顔で答えた。」までの

     つもりだったのですが、今日、突然思いついて、

     加筆しました。

     10万HIT記念に書いた小説なので、自分なりに

     力を入れて書きました。

     多分、今まで書いた数多くの小説の中で一番エロい

     と思います。

     少々ブログに掲載するにはふさわしくない小説に

     なってしまった事を心よりお詫びいたします。また、

     私の小説を読んでくださった皆様に感謝いたします。 









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最終更新日  2024年02月27日 23時29分42秒
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