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2012年05月20日
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 BLの苦手な方は読まないでください。

 18禁です。

 苦情は受け付けません。

 何卒お許しくださいませ。m(_ _)m



手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート




 「・・・父さん・・・」

 唇を解放されても僕の思考回路は停止したままだった。

 父さんが僕にキスをした事が理解できなかった。

 「あの日。あの夏の日から麻里緒を見るのが辛くて、ずっと

 目を背けてきたけど、父さんは麻里緒のことが好きなんだ。

 麻里緒が生まれた時からずっと誰よりも麻里緒を愛してる。

 それなのに、あんなことになるなんて・・・麻里緒が他の男に

 穢されるくらいなら、いっそのこと父さんが・・・自らの手で

 穢してしまえば良かったと後悔してるよ。」

 父さんの目は真剣だった。そして、恐怖で身動きがとれない



 抱きしめられると、僕は忘れていた子供の頃の記憶が

 蘇ってきた。まだ幸せだった頃の記憶が父さんの腕の

 温もりの中で走馬灯のように蘇った。

 僕は父さんに愛されて育った。正確に言うと、父さんは僕を

 溺愛していた。物心つく前から父さんは僕にキスしていた。



 優しく撫でて頬にキスをしてくれた。休日はよく公園に連れて

 行ってくれた。僕はブランコが大好きだった。お風呂も父さんと

 一緒に入っていた。幼稚園まで僕は父さんに身体を洗って

 もらっていた。僕がくすぐったいから自分で洗うと言っても

 父さんは僕の胸や腹や尻を撫でまわすように洗っていた。

 デリケートな部分は手で洗ったほうが良いと父さんは言って、

 手に石鹸を泡立てて、直接下半身を握り、丁寧に優しく

 洗っていた。時折、父さんはお風呂の中で僕にキスをした。

 母さんの前では額か頬にしかキスしないのに、二人っきりで

 お風呂に入っている時に父さんは母さんの目を盗むように

 僕の唇にキスをしていた。「母さんには内緒だよ」と、いつも

 そう言っていた。でも、ある日、母さんに見つかってしまった。

 湯の中で父さんの膝の上に座って、後ろから抱きしめられて

 キスしているところを運悪く偶然見られてしまった。当時、

 妊娠していた母さんはショックのあまり流産しそうになった。

 何度も泣きながら母さんに謝っていた父さんを思い出した。

 母さんは無事に妹を産んだけど、その日から母さんは

 僕の事を嫌いになった。妹が生まれると妹だけ可愛がり、

 父さんには妹にキスさせなかった。父さんは僕にもキス

 しなくなって、僕を抱っこもしなくなって、僕の身体にあんまり

 触れなくなった。それでも、小学校2年生の夏休みまでは

 父さんは僕に優しかった。僕が穢れたあの夏の日までは・・・


                          (続く)











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最終更新日  2012年05月20日 22時58分24秒
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