遊心六中記

遊心六中記

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

茲愉有人

茲愉有人

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません
2021.11.26
XML
カテゴリ: 観照 & 探訪
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
頂妙寺を出て仁王門通に戻ると、築地塀の傍にこの「 新洞学区寺院案内図 新洞仏教会 」の掲示板が設置されています。北から二条通、仁王門通、三条通と大きな通りがあります。 ​左上の大きな寺域が頂妙寺​ です。本山と8つの塔頭の番号が帰されています。新車屋町通を隔てて東側が新洞小学校です。この辺りには、寺院がこのように密集しています。

仁王門通を東に進みます。 今回も春(2021.3.24)に撮った写真を併せて 載せたいと思います。☆印を追記します。
 ☆

通りの北側にある 「大光寺」の山門
山門から眺めた境内 

常緑樹の間に 紅葉した木が一本 。それだけで晩秋を感じさせるのもこれまた風情があります。
心象としての秋を広げ深める端緒になるからでしょうか。

大光寺は「古徳山偏照教院」と号する浄土宗のお寺です。 (資料1)

 ☆ 大光寺の東隣りは「 信行寺 」です。
 ☆ 
降棟の鬼瓦
鬼瓦の傍に獅子の飾り瓦

 ☆ 山門屋根の 棟の鬼瓦

新行寺は、東大路通に面していて ​、​ 仁王門通との 交差点の北西角に
東面するこちらが表門になるのでしょう。門の右側に 「開運出世 毘沙門天」の石標 が立っています。

表門から境内を眺めると、ここも 紅葉している木々がいくつか 見られました。

春にこの寺の境内を訪れることができましたので、少しご紹介します。
(両門とも普段は柵が設けてあると記憶します。)
 ☆
表門を入ったすぐ右側(北側)に唐破風屋根のお堂があります。
 ☆
​「身代 (みがわり) 毘沙門天」の扁額​ が掲げてあります。 毘沙門天堂 です。
毘沙門天は梵語の音写で、四天王の内の多聞天のことであり、独尊として祀られて毘沙門天信仰が広がっています。
 ☆
正面の拝所の 唐破風屋根には獅子口が 使われていて、丸軒瓦の正面と同一の ​藤文様の内側に信行寺の文字​ が陽刻されています。
 ☆
お堂の切妻屋根の棟の正面に 鬼瓦 が見えます。

 ☆
石敷参道の先に 本堂 が見えます。境内のあちこちに大きな岩が配されています。

本堂の正面には、 「信行寺」と記された扁額 が掲げてあります。

「道源山」と号する浄土宗のお寺です。洛陽四十八願巡りの一寺院でもあるそうです。
当初は摂津国西宮にあり、 天正16年(1588)願誉順公の開山により建立 された寺だそうです。その後移転を重ねて現在地に。 左京区仁王門通新高倉東入北門前町 にあります。 (資料2,3)
本尊は阿弥陀如来です。
 ☆
本堂の屋根に特徴があります。屋根が二段構えになっています。専門的にはどういう名称か存じませんが、裳階が付いた屋根というのでもなさそう。ご存知の方、ご教示ください。
もう一つ、鬼瓦にも特徴があります。
 ☆
 ☆
本堂の屋根の大棟には 鬼瓦 が見えます。しかし、
 ☆
 ☆
この屋根ではたぶん降棟と称することと思います。 後部は鬼の頭部 ですが、 先端部は 鬼ではなくて龍 が彫刻されています。
 ☆
 ☆
      これは 下側の大きな屋根 でも、 後部は鬼の頭部、先端部は龍 です。
      しかし異なる姿が彫刻されています。
      これらの鬼瓦を間近に眺められればもっと興味深いと思うのですが・・・・残念。

調べていて、 この本堂の格子天井に、伊藤若冲最晩年の花卉図 が見られるということを知りました。元は若冲と所縁のある伏見・石峰寺の観音堂に描かれていたものだそうです。江戸末期に人の手に渡り、この信行寺に寄進されたと言います。 (資料4)
特別公開される機会がもしあれば、拝見したいものです。

東大路通の交差点を横断し、更に東へ。

仁王門通沿いの北側を 琵琶湖疎水 が東から西に流れ、ここで北に流路を転じます。
東の方向を眺めた景色 ですが、紅葉した葉はかなり散ってしまったようで、今年は少し寂しげな景色を眺めることになりました。

とはいえ、 紅葉した木々をズームアップして撮ると 、それなりに紅葉の印象が少しましになります。全景と部分景の関係っておもしろいですね。
朱色の橋は神宮道の慶流橋 です。その先には、京都市京セラ美術館と京都市動物園の間の 岡崎通 で、 広道橋 が架かっています。

左(北側)に見えるのは「 京都国立近代美術館 」です。この景色をはずれた左側(西隣り)には、「 みやこめっせ(市勧業館) 」があります。


北に方向を転じた琵琶湖疏水の景色

              疎水に架かるのは 二条橋 です。
その先には冷泉橋 があり、冷泉橋を過ぎた少し先で 疎水は再び西に流路を転じます


仁王門通の南側歩道を歩みながら、 京都観世会館の少し手前で撮った景色 です。
やはりかなり落葉した姿が、ちょっとわびしい・・・・。

これでご紹介を終わります。

ご覧いただきありがとうございます。

参照資料
1) ​ 大光寺 ​ :「浄土宗 浄土宗寺院紹介Navi」
2) ​ 信行寺 ​ :「Web版 新纂浄土宗大辞典」
3) ​ 信行寺 ​ :「浄土宗 浄土宗寺院紹介Navi」
4) ​ 天才絵師 伊藤若冲の”最晩年の傑作”を貸し切りで鑑賞! ​ 2018.2.25:「そうだ 京都、行こう。」

補遺
仁王門通 ​  :ウィキペディア
仁王門通 ​  :「京都岡崎コンシェルジェ」
信行寺 花卉天井画 牡丹 ​  :「伊藤若冲」(伊藤若冲の作品の紹介)
京都国立近代美術館 ​  ホームページ
みやこめっせ ​ ホームページ
京都市京セラ美術館 ​ ホームページ
京都市動物園 ​ ホームページ
京都観世会館 ​ 公式Webサイト
琵琶湖疏水記念館 ​ ホームページ

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)

探訪&観照 京都 洛東の晩秋 -1 檀王法林寺、大きな銀杏が見頃 へ
探訪&観照 京都 洛東の晩秋 -2 川端通の紅葉、頂妙寺(1)銀杏とともに へ
探訪&観照 京都 洛東の晩秋 -3 頂妙寺(2)境内巡りのつづき へ

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.11.26 00:10:05
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: