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2022.05.05
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カテゴリ: 観照 & 探訪
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前回取り上げたこの 建物の外観 から始めます。

京町筋を南に進み、京橋を渡ったその先、 第一突堤への入口とは道路を挟み東側に 位置します。
見上げると上部には窓のような開口部がありません。一見ちょっと異様な建物です。

海に向かって建てられた要塞の外壁という感じ・・・・・。
もう一つの連想したのが「バベルの塔」の下層部です。

ブリューゲルの描いた バベルの塔 をまず思いうかべ、その後でこの絵、 ギュスターヴ・ドレ作「言語の混乱」 という題名のバベルの塔の方がよりイメージが近い気がしました。 (資料1)

このミュージアムはその存在すら知ず、事前情報ゼロの状態で訪れました。
第一突堤の先端から戻ってきて、道路を横断し建物の開口部に近づくと、建物南側のエスカレーターの手前にミュージアム案内らしきポスターが見えました。
まずはエスカレータで上がることに・・・・・。

到着フロアーには入館案内の受付所が見えました。
このフロアーは建物の外と繋がっています。まずはちょっと外側を探検。

外から眺めるとこんな感じです。アクセスの仕方がいろいろあるようです。

日時指定入場制の予約システム をとっていることでした。この日はたまたま、すんなりと待ち時間無しで入ることができました。

これが当日の入場券
現代的といえば現代的。すごく機能的で素っ気ないと言えば素っ気ない。
これを入口で駅の改札のようにセンサーで感知させるという方式です。
ちょっと戸惑い、係員の人にサポートしてもらうことに・・・・

このチケット、よくご覧ください。
「神戸ポートミュージアム」という名称はどこにも記されていません。
átoa(アトア) 」となっています。
なぜ? 疑問が湧きましたが、入場できればまあいいか・・・と疑問は後回しにして、館内を楽しむことに。

入場するなり、コレ! 
ミュージアムという語の既成概念をのっけから壊されました。若者志向になっていますね。

カーディナルテトラ  南アメリカ北部:オリノコ川上流域、ネグロ川流域 

グッピー  南アメリカ北部:バルバドス、トリニダード・トバゴ

フロアーの最初のスペースです。水槽がゆったりと設置されています。

係員の人に確認すると、 フラッシュを使わなければ撮影OK ということです。
おもしろい試み! 画像がなければ、雰囲気の説明に困るミュージアムです。

自宅に戻り、ホームページにアクセスすると、 「AQUARIUM X ART」 ​を意図したミュージアム​ なのです。「 アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館 」と説明されています。「アトア」という言葉の意味づけが氷解しました。 (資料2)

   ハナミノカサゴ  沿岸岩礁域、駿河湾以南;~インド洋~太平洋


次のセクションは、フロアーの中央に けっこう大きな円形水槽 が置かれています。
 ここは普通の照明でした。



壁面にはこんな額が掛けてあります。
これ自体がアート? あるいは、この展示スペースの案内?
画像と文字で創作したアートなんでしょうね 。案内説明なら文章として読みづらい。
海の合成空間に様々な言葉を散りばめて「生命のゆらぎ」に一働きさせているようです。


  ヘコアユ  相模湾以南;インド洋~西太平洋


このセクションには、フロアーの中央に、 熱帯雨林の樹木を連想させるような大きなオブジェ があります。

スカラレエンゼル  南アフリカ(南部を除く)
  一隅に、 カメ がいます。





壁面には海に関連したアートが。


        斜め上を見上げる形の 大きな水槽 もあります。


アジアアロワナ  タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、インドネシア


                      一隅に、 オオシャコガイ


別の 壁面にはこんな絵が 描かれています。
手前にはたしか方形の水槽があったと思います。



魚名説明を撮り忘れました。行かれたら水槽でご確認ください。

ちょっと余談です。museum、ミュージアムについて。
手許の英和辞典を引いてみました。まず原義です。「ギリシャ神話で文芸を司る女神たち、ミューズ(Muses)の神殿」だそうです。そして、訳語には、「博物館、陳列館、資料館、標本室;(米)美術館」が掲げてあります。 (資料3)
使われ方は幅広いのですねえ。再認識しました。

インターネットで、Oxford Learner's Dictionaries で museum を検索しますと、
a building in which objects of artistic, cultural, historical or scientific interest are kept and shown to the public
と説明されています。 (資料4)

次のセクションに移動しましょう。
すごく趣向を凝らしたフロアーが現出します。光のアートというところでしょうか。
勿論、魚もいます。

つづく

参照資料
1) ​ バベルの塔 ​  :ウィキペディア
2) ​ KPM KOBE PORT MUSEUM ​ 公式サイト
3)『ジーニアス英和辞典 第5版』 大修館書店
4) ​ Oxford Learner's Dictionaries  ​   トップページ


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Last updated  2022.05.06 21:24:55 コメント(2) | コメントを書く


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