音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月07日
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ファンでなくとも一度は聴くべし、ジョン・ボン・ジョヴィの熱唱


 ボン・ジョビというバンド自体のよさとは別に、このグループのヴォーカリストであるジョン(ジョン・ボン・ジョヴィ)の声は、実に魅力的で個人的にお気に入りだ。といっても、特徴のあるハスキーボイスなので、好みは分かれるかもしれないし、ある時から高音部が弱くなったという問題点もある。それはともかく、バンドとしてのボン・ジョビでのロック一筋の曲でもその良さは時折発揮される。けれど、もっと静かな曲を、力を込めて歌った時の彼の声はさらに魅力を増す。

 そのことに気付いたのは、1990年発表の初ソロ・アルバム( 『ブレイズ・オブ・グローリー』 )の表題曲を聴いた時だった。このソロ・アルバムはリリースされてすぐに聴いたのだけれど、その翌年に出たエルトン・ジョン(と彼の長年の曲作りのパートナー、バーニー・トーピン)へのトリビュート・アルバムでジョン・ボン・ジョヴィが歌っていることを知ったのは、それがリリースされてから5~6年経ってからだった。

 このトリビュート・アルバムは、参加アーティストの面々がすごい。ザ・フーにビーチ・ボーイズといった大御所から、エリック・クラプトンやロッド・スチュワートといったベテラン(彼らも18年後の今や大御所と呼ぶべきか)、スティングにティナ・ターナー、ジョージ・マイケル…。今になって思えば、昨今の若手も混ぜた中途半端なトリビュート・アルバムに比べ、豪華極まりない面々で、まさしく豪華盤。余談にはなるが、このCDは今や中古店で数百円(500円以下)で叩き売られているのをよく見かける。きっとエルトン・ジョンの名で買った人には期待はずれなアルバムだったんだろうな…。この文章を読んでいるような目的の人には「買い」なので、見つけたら即買いしてもらいたいところ。

 さて、このアルバム収録曲の中でダントツに輝いていたのがジョン・ボン・ジョヴィによる「Levon(リーヴォンの生涯)」だ。エルトンの原曲は1971年のもの(エルトンのアルバム『マッドマン』に収録)であるが、ジョン・ボン・ジョヴィの方が元のヴァージョンよりも格段にいい。トリビュートやカバーをやる時は皆が常にこのくらいの気迫で取り掛かってもらいたい、というお手本のようだ。スローな曲調の中で静かに、そして次第に盛り上げていくジョン・ボン・ジョヴィの熱唱。高音・絶叫タイプのロック・チューンを歌う時とは異なり、彼の声にはハリと余裕がある。機会があればぜひ一度聴いていただきたい。



[収録アルバム]
オムニバス/Two Rooms: Celebrating the Songs of Elton John & Bernie Taupin (邦題 『スーパー・スターズ・シング・エルトン・ジョン "トゥー・ルームス"』、1991年)




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