なお、ジミー・スミスは主にブルーノートとヴァーヴにまとまった吹き込みを残している。大雑把には、50年代~60年代初頭がブルーノートの花形としての時代、その後、60年代初頭~70年代初頭がヴァーヴでの活躍の時期に当たる。本盤は、ブルーノートからヴァーヴに移籍して数年後の録音。ブルーノートとしてはトップ・アーティストの移籍は痛手だったのだろうが、ブルーノート時代の形容詞“ジ・インクレディブル(驚がくの、信じられない)”という表現は、ヴァーヴ時代にも受け継がれた。ブルーノートが寛容だったということだろうか。この盤でも“The Incredible Jimmy Smith featuring Kenny Burrell and Grady Tate”の文字が堂々とジャケット上部に印刷されている。
[収録曲]
1. Organ Grinder's Swing 2. Oh No, Babe 3. Blues for J 4. Greensleeves 5. I'll Close My Eyes 6. Satin Doll