音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年03月02日
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テーマ: Jazz(1967)
カテゴリ: ジャズ




 ベン・ウェブスター(Ben Webster)というテナー奏者は、決して取っつきやすくはないかもしれない。けれど、ひとたびその虜になると抜け出しにくくなる、きっとそういうタイプの奏者なんだろうと思う。

 彼は1909年カンザスシティに生まれ、1930年代にデューク・エリントンやその他いくつかの楽団で演奏し、1940年代からソロイストとしての名声を確立していった。“ザ・ブルート”の愛称で呼ばれ、1973年に亡くなっている。ソロ楽器としてのテナーサックスの地位が確立されていった時期に活躍した奏者で、コールマン・ホーキンス、 レスター・ヤング と並んでスウィング期の3大テナー奏者と言われたりもする。

 本盤『ソウルヴィル(Soulville)』は彼の代表作の一つとされ、オスカー・ピーターソンのピアノ・トリオを基本にしたメンバーとの演奏。とにかくウェブスターのテナーの“歌”が堪能できる一枚である。はまってしまいがちな点は、端的には、この“すすり泣き具合”、そして、一音一音の繊細さ。哀愁ある独特の細やかな節回しの演奏である。これが筆者的には何ともクセになる部分で、中毒性がある。キャリア後半になってウェブスターは特にこの側面に磨きをかけていった。本盤所収曲の中からいくつかお気に入りを挙げると、1.「ソウルヴィル」、3.「タイム・オン・マイ・ハンズ」、4.「恋人よ我に帰れ」、7.「イル・ウィンド」。いずれも細やかさが際立っている。

 これがウェブスターのすべてだ、などと言ったならば、熱心なファンからはお叱りを受けるかもしれない。“ブルート”の名が示すように荒々しいプレイも彼の身上で、それもまた魅力であるのはその通りである。でも、筆者の最初の印象とそれがツボにはまった具合から、今回はこの盤(本盤は個人的にたまたま最初に聴いたウェブスター盤の一つでもあった)を取り上げてみた。さらなる機会を見つけて、今後、他の盤も取り上げていきたいと思う。




[収録曲]

1. Soulville
2. Late Date

4. Lover, Come Back to Me
5. Where Are You?
6. Makin' Whoopee
7. Ill Wind


[パーソネル、録音]

Ray Brown (b), Herb Ellis (g), Stan Levey (ds), Oscar Peterson (p), Ben Webster (ts)

1957年10月15日録音。







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Last updated  2014年03月02日 05時20分03秒 コメントを書く


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