音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年07月21日
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 1960年代後半~70年代初めあたりに登場あるいは活躍し、音楽シーンを沸かせたミュージシャンたちの多くが、そろそろ70歳代という世代に突入している。わかりやすい例を挙げれば、ジョン・レノンが生きていたら今は73歳、ジミ・ヘンドリクスが健在でいたならば現在72歳という計算になる。

 ジョニー・ウィンター(Johnny Winter)もその世代のミュージシャンである。1944年生まれで、期待いっぱいの契約金から“100万ドルのギタリスト”と呼ばれて華々しくデビューした( 参考過去記事 )。ロックらしさも持ち合わせていたが、何よりも白人ブルース奏者として、近年も活動をしていた。

 そんな矢先、つい先ごろ(2014年7月16日)逝去との一報が届いた。そのうちブログ記事にしようと思いつつそのままになっていたアルバム数枚を前にして、まずはジョニー・ウィンター・アンドのこの『ライヴ(Live)』から手を付けてみたい。

 本盤は、1971年発表の文字通りのライヴ作品。デビュー後2枚目(トータル3枚目)となる 『セカンド・ウィンター』 (1969年)を発表後、バンドを形成し、その次作は『ジョニー・ウィンター・アンド』(1970年)として発表された。そしてその翌年に同バンド名義でリリースされたのが本ライヴ盤ということになる(演奏の音源は70年10月~71年1月のもの)。

 このライヴ作を聴くには、2つほど心構えが必要である。一つは、ブルースに期待しすぎると肩透かしを食らう点。聴けば聴くほど、フレーズはブルースの文法の上に成り立っているとは思うのだけれど、基本は激しくロックしている。少し大げさに聞こえるかもしれないが、1970年代初頭という時代も考え合わせれば、下手なハードロックなんぞ吹き飛んでしまいそうな勢いがある。

 もう一つ、本盤を聴くうえで必要な心構えは、この盛り上がりにどう参加するか、という点。一歩引いて冷静に聴こうなどと思うと、疎外感を感じてしまうに違いない。それほどのっけから勢いづいている。自分から進んで入っていかないと楽しめないような雰囲気があり、熱い演奏に身を預けるかのごとく、聴き手は前のめりになって聴かねばならない。



後編 に続く)







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Last updated  2014年07月23日 08時58分10秒 コメントを書く


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