そんな70年代の初頭、日本に来日し、当時の日本の一線のジャズ奏者たちと共演したライヴ演奏盤がこの『ジョー・ヘンダーソン・イン・ジャパン(Joe Henderson In Japan)』である。録音の日は今から40年数年前、1971年の8月4日、録音場所はコンサートホールではなくて、銀座のクラブでの演奏。そのようなわけで、本盤はジョー・ヘンダーソンの盤としても楽しめれば、当時の日本のジャズミュージシャン(市川秀男=エレピ、稲葉国光=ベース、日野元彦=ドラム)が彼と共演した盤として、つまりは、往時の日本のジャズシーンの熱さを体感できる盤としても楽しめるという風に思う。