音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2014年11月01日
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テーマ: Jazz(1972)
カテゴリ: ジャズ




 ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)は1952年の初リーダーセッション( 参考過去記事 )以降、多くの作品をブルーノートに吹き込んだわけだけれど、60年代半ばに数年間、アーゴに移籍し、ブルーノートから距離を置いた時期がある。そして4年ぶりにブルーノートでの復帰作となり、しかもシングルとして表題曲もヒットしたというのが、本盤『アリゲイター・ブーガルー(Alligator Bogaloo)』である。

 ヒットしたからといって、これがルー・ドナルドソンの代表盤になるかというと、そこは少し留保が必要だろう。いかにも彼らしいのは、やはりそれ以前のものだという気がする。ちょうど1958~61年あたり(例えば これ もその時期に該当)の作品群の方が、彼の代表作を選ぶにはいいように思う。

 他方、本盤の方はと言うと、はオルガンおよびギター入りのメンバー構成。ギター(ジョージ・ベンソン)、オルガン(ロニー・スミス)、ドラム(レオ・モリス=後に改名してアイドリスもしくはイードリス・ムハマド)を土台に、ルー・ドナルドソンのサックス、さらにはメルヴィン・ラスティーのコルネット(6.を除いて全曲に参加)という編成になっている。

 そのようなわけで、3.や4.のようにオルガン色の濃い演奏も含まれるが、それ以外に随所でいい味を出しているのが若き日のジョージ・ベンソン。このギタリストがマイルスの作品(『マイルス・イン・ザ・スカイ』)の吹き込みに参加するちょうど前年の演奏が本盤ということになる。

 そして、何よりもルー・ドナルドソンの演奏。上記の顔ぶれによって、一聴した感じはそれ以前の諸作と大きく違う印象なのだけれど、落ち着いて彼のプレイを聴くと、実は彼らしいアルトを吹いている。特に表題曲の1.「アリゲイター・ブーガルー」、3.「ザ・サング」、5.「レヴ・モーゼス」あたりが個人的にはお気に入り。軽快でいて、ブルース、R&Bといった背景のある粘り気がうまく同居しているように思う。全体の統一感がやや不十分な気がしないでもないけれど、結論としては、これもまた実は“彼らしい”作品なんだろうと思う。



[収録曲]


2. One Cylinder
3. The Thang
4. Aw Shucks!
5. Rev. Moses
6. I Want a Little Girl


[パーソネル、録音]

Lou Donaldson (as)
Melvin Lastie (cor)
Lonnie Smith (org)
George Benson (g)
Leo Morris (ds)








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Last updated  2014年11月01日 22時27分19秒 コメントを書く


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