音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2023年06月08日
XML
有名な代表曲を含む出世作


 ビリー・ジョエル(Billy Joel)は、1949年ニューヨーク生まれのシンガーソングライターでロック・アーティスト。バンドでの活動を経て1971年にデビュー盤( 参考過去記事 )を発表するものの、売れることなく不発に終わった。1973年に仕切り直して発表されたのが、2枚目となる本盤『ピアノ・マン(Piano Man)』だった。決して華々しい大ヒットというわけではないものの、アルバム、表題曲のシングルともに全米30位内のセールスを上げ、ビリー・ジョエルにとって出世作となった。

 20歳代の若者の顔が“生首”のように浮かび上がるジャケットは、冷静な目で見れば少々怪しい感じだが、いかにもポップやロックというよりも、語り部的なシンガーソングライターのアルバムとしては、こういうものの方がしっくりくるという気もしなくはない。実際、アルバムの内容は、ソングライティングのよさ、ピアノを中心とした演奏のよさ、この二点が際立っているように感じる。

 筆者の好みで注目の曲をいくつか挙げておきたい。1.「流れ者の祈り(トラヴェリング・プレイヤー)」は、派手さはないものの、これから繰り広げられるピアノ詩人の世界のイントロとしてはよくできたナンバー。2.「ピアノ・マン」は、言わずと知れた彼の代表曲。ハーモニカの前奏、詞の語り口、ヴォーカルの抑揚、どこをとっても申し分のない名曲である。5.「さすらいのビリー・ザ・キッド(ザ・バラッド・オブ・ビリー・ザ・キッド)」は、ストーリー性とそれに伴う演奏面での展開も非常に優れた1曲。後の大ヒット作『ストレンジャー』に発展していく原点は、こうしたところにあるのではないかと思ったりする。

 アルバム後半(LP時代のB面)に目を向けると、7.「ネバダ・コネクション」も、9.「小雨降るパリ」も外せないのだけれど、とにかく圧倒的なのは、アルバムの締めくくりとなっている10.「キャプテン・ジャック」。上記の5.と並び、演奏の展開と精度、曲のストーリー性が際立っている。現在からみると、リリースから半世紀が経過した作品であり、21世紀の趣向とは明らかに違っているかもしれないが、それでも筆者には何度聴いてもしっくりくるし、実際、今でも通して聴く機会の多い作品だったりする。


[収録曲]

1. Travelin' Prayer
2. Piano Man

4. You're My Home
5. The Ballad of Billy the Kid
6. Worse Comes to Worst
7. Stop in Nevada
8. If I Only Had the Words (To Tell You)
9. Somewhere Along the Line
10. Captain Jack

1973年リリース。



 ​
ピアノ・マン/ビリー・ジョエル[Blu-specCD2]【返品種別A】

 ​
【輸入盤CD】Billy Joel / Piano Man (ビリー・ジョエル)

 ​
輸入盤 BILLY JOEL / PIANO MAN : VERY BEST OF [CD]




   以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、
クリックで応援よろしくお願いします。
       ↓      ↓      ↓

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ ブログランキング・にほんブログ村へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023年06月08日 21時24分09秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ

にほんブログ村 音楽ブログ ワールドミュージックへ
      ↑        ↑
ランキングサイトに参加しています。よろしければクリックで応援お願いします!
      ↓        ↓
人気ブログランキングへ



↓相互リンク↓

ちょっと寄り道 [音楽の旅]




Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: