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……と、言いました。しかし、ニセアリスは今日1日でかなりの量の柱と屋根を食べていました。ミルキー 「くくく!自分だけ!」ミルキーはお腹が減っていたので、かまわずに食べました。すると、ニセアリスに叩き落とされてしまいました。ミルキー 「あ~~~~~~!!!」ヒュルルルルルルル~~~~~!!!それをモグモグが背中でキャッチしました!フカッ!ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」モグモグ 「ピピピピ!」ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ニセアリスはかまわず屋根を食べ続けました。そして夜………、ぽっかり開いた屋根からはお月様が見えました。そして外の冷気が入って来ました。大変寒いです。ガタガタガタ!!!ニセアリス「さっむう~~~!!」ミルキー 「誰かが屋根を食べたからですう!」ニセアリス「やかましいわ!それに……、オマエも食っただろうが?!!」ミルキー「ミルキータンが食べたのはホンの少しだけですぅ!」ニセアリス「それでも食った事には変わりない!キチャマも共犯だああああ!!」
2007.05.30
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床には屋根のかけらがたくさん落ちていました。そのひとつを拾ってみますと、チョコレート色のビスケットみたいに見えました。ミルキーは試しにそれを口に含んでみました。ミルキー 「おっ、おいしい!」モグモグ 「ピピッ?!」モグモグはびっくりしました。そして試しに自分も食べてみました。コツコツコツ!モグモグ 「がががが!ピピイ~~~~~~~~!!!(おいしい!)」本物のビスケットでした。食べ物です!それも飛びっきりおいしいビスケットです。そこへ、日の光がさしてきました。それは神々しい光のカーテンでした。ミルキー 「ああ、神さま!」ミルキーは思わず神様に助けられたと思いました。そして光が差し込む方を見ようと天井を見上げてみますと……、ニセアリスが屋根を食べて、ついに大穴を開けたのが見えました。光はそれで入って来ていたのでした。ミルキー 「あ~~~~~~!!!」ガツガツ!ムシ!ムシャ!ムシャ!屋根はいたるところ、まるで青虫にやられたキャベツのように食われていきました。小屋の中をよく見てみますと、壁なども全てお菓子で出来ているようでした。砂糖菓子のような質感です。ミルキー 「はわわわわ!こっ、これはもしかして”お菓子の小屋”?」ミルキーは喜びました。そして壁を食べようとしましたが………、ニセアリス「ゴラア!壁を食べるなあ!」とニセアリスに言われました。ニセアリス「そこを食べると風が吹き抜けて寒くなるだろうが!」そういえば………、外は銀世界です。そこでミルキーはニセアリスがかじった柱に足をかけて登り始めました。そして屋根を食べ始めました。モグモグは登れないので、ミルキーがかけらをちぎって下に落としました。コツコツコツ!するとニセアリスが!ニセアリス「ゴラア!あんまり食べると屋根が無くなるだろうが!」
2007.05.29
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ミルキー 「……………………。」モグモグ 「……………………。」ニセアリスの行動を不信に思ったミルキーは柱をカジってみようとしました。するとそれを見たニセアリスが………ニセアリス「ううう!苦しい!苦しいぞ~~~~!!!はっ、腹が~~~~、苦しい!!!!」と言って床をのたうち回り始めました。ニセアリス「苦しい~~~~!!」ドタドタドタ!あまりに苦しそうなので、ミルキーがそばまで行って介抱しようとしました。すると………、ニセアリス「グ~~~~~~!!グガ~~~~~!!」とニセアリスは気持ち良さそうに眠り始めました。ニセアリス「グ~~~~~~!!グガ~~~~~!!」ミルキー 「キュ~~~~~~~!グルグルグル!!!!」ミルキーのお腹が鳴りました。お腹がへっていました。ニセアリスは大きないびきをかきながら気持ち良さそうに眠っています。それで、ミルキーとモグモグも眠る事にしました。ニセアリス「グ~~~~~~!!グガ~~~~~!!」次の日……、ミルキーとモグモグが起きると、小屋の中の柱という柱がかじられていました。柱は皆半分の太さになっていました。ミルキー 「はわわわわ!」そしてニセアリスは天井に上って”屋根”を食べていました。ガツガツガツ!!ミルキー 「はわわわわわ!!!」ミルキーはびっくりしました。小屋が崩れてこないか心配になりました。ガツガツガツ!!ミルキー 「つっ、ついにおかしくなったわ…………。もともとおかしかったけど……。」するとニセアリスが、ニセアリス「誰が”もともとおかしかった”だ!」と言いました。やはり正気みたいです。
2007.05.28
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ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ニセアリスは目をひんむいて一心不乱に柱をかじりました。ミルキーはその様子を見て恐ろしくなりました。ミルキー 「ブルブルブルブル~~~~~!!」ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ミルキー「きっとお腹がへりすぎておかしくなったんだわ!もともとおかしかったけど。」すると、それを聞いてニセアリスがクルッとミルキーの方を向きました。ニセアリス「誰が”おかしかった”だって?!」ミルキー 「ギクッ!」モグモグ 「ピピ!」ニセアリスは正気みたいです。ミルキー 「だって、こんな物食べるなんて!」ニセアリス「アタシの胃袋は特製なんだよ!なんでも消化できる。だが……………、チミたちは食べない方がいいよ!チミたちはヤワすぎる!」ミルキーとモグモグはお腹が減っていましたが、柱を食べる気にはなりませんでした。ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ミルキー 「よくあんな物が食べられますねえ~~。」モグモグ 「ピピ!」その時!ニセアリスが「うめえ~~~~~!!」と言いました。ミルキー 「え?」モグモグ 「ピピ?」ニセアリス「はっ、いかんいかん!マッズぅ~~~~~!食えたモンじゃない!」ミルキー 「……………………。」モグモグ 「……………………。」それからもニセアリスはミルキーとモグモグの視線を無視して食べ続けました。ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!ガツガツガツガツ!
2007.05.27
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モグモグはサッとドアのところへ行き、羽ばたいてジャンプして取っ手をくちばしでつかみ、何とかドアを開けました。そのおかげで、ミルキーは小屋の中に入れました。ミルキー「フーーーーーーー!!フーーーーーーー!!」ミルキーは怒っていました!目がいっちゃってました!頭と肩にはたっぷりと雪が積もっていました。ミルキー「フーーーーーーー!!フーーーーーーー!!」ニセアリス「話せばわかる!」ミルキー「フーーーーーーー!!フーーーーーーー!!」ニセアリス「あああ………。」ゴーーーーーーーー!!!外の吹雪はなおも荒れほうだいでした。やがてドアの外は雪がかぶさり、その重みでドアは開かなくなりました。ニセアリス「ちっ!これでアタシ達は終わりかあ?」ミルキー「アリスタンは山を降りたのかなあ?」ニセアリス「アイツは薄情なヤツだからな。さっさと自分1人で山を降りたに決まっている!」ミルキー 「ムカッ!」モグモグ 「ピピィ!」ニセアリスは携帯電話を取り出しましたが………、完全に凍っていました。ニセアリス「くそ!」今日は体力回復のためにさっそく眠る事にしました。小屋の中には食料は見当たりませんでした。こうなれば助けが来るまで寝て体力温存です。ニセアリス「腹減ったしなあ。ぐあああああああ!」なんとか眠ろうとしました。しかし!ニセアリス「ううむ。腹がへって眠れない。しかたない。夜食を食おう!」ニセアリスはそう言ってモグモグに向かって大口を開けました。50センチは開いたでしょうか?(爆)そしてモグモグに向かって突進しました。ニセアリス「ぐおおおおおおおおお!!」モグモグ 「があああああああ!!!」バサバサバサ!そして夜が明けました。ニセアリス「はらへった…………。」モグモグは一晩中逃げ回って無事でした。ニセアリスはお腹がへったのとモグモグをつかまえるのに体力を使ったのでやつれていました。ニセアリス「はあ~~~~~~。腹へった。腹へったよ~~~~~!」ミルキー 「でも、モグモグを食べてはいけません!!!」ニセアリス「はああ~~~!」気落ちしたニセアリスはヤケを起こして、ねっ転がったまま小屋の柱をかじり始めました。カジカジカジ…………。ミルキーはそれを呆れた感じで見ていました。カジカジカジ…………。カジカジカジ…………。カジカジカジ…………。ニセアリス「は?!」突然、ニセアリスは柱をガツガツと勢いづいて食べ始めました。
2007.05.26
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そして、モグモグに向かってそのぶあついマンガ本を振り下ろしました。シュン!!モグモグ 「ピィ~~~~!!!!ピィ~~~~!!!!」間一髪、それをモグモグは避けました。モグモグ 「ピィピィ~~~~!(何をするんですか?!)ピイピイ!(はぁはぁ………)」ニセアリス「…………。」ミルキー「何するの?!!」ニセアリス「こういう時の為、非常食を持って来ていて良かった。」ミルキー 「くくく!」モグモグ 「ピピピ!」ニセアリスはマンガ本を上段に構えました!ニセアリス「心配するな!オマエにも少し食わしてやるから!」モグモグ 「ピィ~~~~~~~~!」モグモグは羽ばたいて逃げました。ニセアリス「まあてい!いっひひひひひひ!」モグモグが逃げた方向を見ますと……、一軒の小屋が建っていました。ミルキー 「は?」それは山頂に建っているようでした。ニセアリス「しめた!山小屋だ!」それは雪をそうとうかぶっていましたが……、確かに山小屋でした。小さいですが、吹雪にはビクともしていないようでしたミルキーとモグモグ、ニセアリスは急いで小屋の所まで行きました。ニセアリスとモグモグはすぐに小屋のドアの前までたどり着きました。しかし、ミルキーは足が遅いのでまだそこに着けません。ニセアリスが小屋のドアの前を雪をかき分けました。そしてドアを開けました。まず、モグモグとニセアリスが中へ入りました。そしてミルキーが少し遅れてドアの所までやって来ました。ミルキー「は~~~~!助かったあ!」しかあし!バタン!ミルキー「は?」ドアは閉まってしまいました!ミルキー 「ミルキータンはまだお外にいるよ~~~!開けてよ~~~!」ドンドンドン!そう言いながらミルキーはドアの取っ手に手を伸ばそうとしたのですが…………、届きません!ミルキーは身長が低いので、取っ手に手が届かないのです。ミルキー 「ううう!」その頃、小屋の中では!ニセアリス「いっししし!さあ、食料ちゃん!こっちにいらっしゃい!この山小屋とこれだけの食料があれば……、アタシ一人だけなら生き延びられる!」モグモグ 「ピィ!ピィ!ピピピピ~~~~~!!」
2007.05.25
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ニセアリス「腹がへってきた。このままでは飢え死にしてしまう!しかし一つだけ助かる方法がある!」ミルキー 「え?」モグモグ 「ピピィ?」ニセアリス「それは………、」ミルキー「それは?」ニセアリス「非常食を食う事だ!」言われてミルキーはすぐに自分の背中のリュックを降ろして、中の食料の残りを調べました。モグモグも自分の背中のバッグを調べました。するとビスケットの缶やお菓子の箱が出て来ました。しかし、中身はすでに食べてしまってありませんでした。ミルキー「は~~~~~。食べ物は何も残ってないですぅ。ミルキータンたちはうえ死にするしかないの?」モグモグ 「ピィ!ピィ!ピ~~~~~!!ピィ!ピィ!ガア~~~~~!!」ニセアリス「諦めるのは早い!まだ食料が残っている。」ニセアリスは自分のリュックを降ろしました。ドサッ!モグモグ 「ピピ?」ミルキー「はわわわわ!」そのリュックはとても重そうでした。中身がいっぱいつまっている感じでした。そう言えば”しき物”をお家に置いて来たニセアリスは、リュックの中にいったい何を詰めて来たのでしょうか?食いしんぼうのニセアリスが持って来る物と言えば…………。ミルキー 「まだ食べ物があるの?!」ミルキーは期待に目をキラキラさせました。ニセアリスはリュックを逆さまにして中身を雪の上にぶちまけました。ドサドサドサ!中から出て来たのは……………、何冊もの分厚い漫画本でした。ミルキー 「はわわわわわわ!!!」モグモグ 「ピィ!ピピピピピ!」ミルキー 「マンガの本は食べられません!」ニセアリス「しまった!すべて漫画本だったか?!」ミルキー 「どうするんですか?!!あなたがいけないんです!これではみんなうえ死にです。ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」ニセアリス「待て!」ニセアリスはおもむろに分厚い漫画本を一冊つかみました。
2007.05.24
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一面白銀の世界です。空と積もった雪の境目がわかりません。そういえば山小屋でお昼ゴハンを食べる予定になっていましたが…………、その小屋に着く前にアリスとはぐれました。モグモグ 「ピィピピピ~~~~~。ピィ。(おなかすいたよ~~~~。)」ミルキー 「帰り道は?」ニセアリス「知らん!」地図はアリスが持っていました。アリスは用心の為、ミルキーにも予備の地図を持たせていましたが……、*******************************************************[回想……、]ニセアリス「ここで休憩しよう。しかし………、下にしくものがないな。」ミルキー 「あなたが持ってくるハズでしたよね?あなたがたんとうでした。」ニセアリス「重いので家に置いてきた。」ミルキー 「……………………。」ニセアリスはミルキーの背中のリュックのポケットを勝手にさぐりました。ゴソゴソゴソ!ミルキー 「あーーーー!アタシのポケットを!」ニセアリス「これがいい!」それは地図でした。ミルキー 「それはアリスタンがくれた地図だよう!」ニセアリス「これをしこう!」ミルキー 「ダメだよう!」ニセアリス「なあに座るだけだ!休憩が終わったら、また折りたためばいい。」ニセアリスは地図を広げて地面にしきました。そしてデンとその上に腰を下ろしました。ミルキー 「……………………。」そして休憩が終わり…………、ニセアリス「さあ、みな立て!行くぞ!」ビュ~~~~~~~~!ゴ~~~~~~~~~!バサア!!!!地図は大空へと吹き飛んで行きました。ミルキー 「あ~~~~~~~~!!」ニセアリス「…………。」ミルキー 「…………。」モグモグ 「ピピィ!」ミルキー 「うううう…………。」ニセアリス「泣くな!形あるものいつかは皆こうなる!」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」*******************************************************ミルキーはその事を思い出して怒りました。ミルキー 「くくくくく!」
2007.05.23
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[お菓子の小屋]ビュ~~~~~~~~~!ゴゴゴゴゴーーーーー!吹雪でした。周囲には大変強い風が吹き荒れ、一面雪景色になっていました。ここは雪山の山頂付近です。周囲は真っ白。足元には40センチぐらいの雪が積もっていました。ミルキー・モグモグ・ニセアリスはこの山にキャンプに来ていました。しかし、急な天候の変化で帰り道がわからなくなっていました。ヒュ~~~~~~~!ミルキー「アリスタ~~~~~~ン!」アリスもいっしょに来ていたのですが、早々にはぐれてしまいました。*******************************************************[回想……、]先頭を行くのはアリス。その後にミルキーとモグモグが続いていました。そこへ、一番後ろのニセアリスが寄って来て、ミルキーに声をかけました。ニセアリス「あっちにおいしそうな果物がなっている!行こう!」ミルキー 「でも、アリスタンがはなれちゃだめだって……。」ニセアリス「いいから!いいから!」ニセアリスは自分1人行くのもなんなので、ミルキーにも責任を押し付けようと無理に引っぱって行きました。ミルキー 「いや~~~~~!!!」その事にアリスは気付きませんでした。そうこうしている内に目の前に急に吹雪がやって来ました。ヒュ~~~~~~!ゴ~~~~~~~!一瞬で目の間に真っ白になりました。まるで白い壁が立ちはだかったようでした。アリスの姿はたちまち見えなくなりました。周囲の景色も何も見えません!ミルキー 「あ・あ・あ・アリスタ~~~~~~~~ン!」*******************************************************呼べどもアリスは来ませんでした。30分ほど吹雪は吹き荒れ、ミルキー・モグモグ・ニセアリスの身体は風に流されました。それからはニセアリスのむちゃくちゃな道案内で完全にアリスとはぐれてしまいました。ミルキー「ううう、アリスタ~~~~~ン。おなかすいたよ~~~~。」ビュ~~~~~!
2007.05.22
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すると”博物館のセット”の中の12歳少女が言いました。12歳少女「今のがカット?ここまで撮ったのに?!!え?」ウサギ 「やむをえません。これ以上続ければ……………、観客に本編の映画の結末をバラしてしまう恐れがあります。」12歳少女「じゃあ、その前の部分はどうなる?」ウサギ 「計画変更せねばなりません。”撮り直し”という事で………。」小さな少女「”撮り直し”?」そのペット「ピピッ?」ウサギ 「しかたありません。前の部分とこの後半部分はからんでいますから。そうですね…………、博物館に入った辺りから全て撮り直しという事で………。」12歳少女「全て撮り直し?」ウサギ 「そうしませんと……………、ラストの部分だけ改変したとしても前の部分とのつながりが不自然になりますし……………。この際…………、きれいさっぱり撮り直した方がいいんじゃないかと。」ガイドの女の子「……………………。」小さな少女「……………………。」そのペット「……………………。」12歳少女「……………………。」ウサギ 「よろしいですか?」ガイドの女の子「……………………。」小さな少女「……………………。」そのペット「……………………。」12歳少女「……………………。」ウサギ 「では、皆さん”納得された”と言う事で…………。」ウサギさんは周囲にいた大勢の撮影スタッフに指示を飛ばしました。ウサギ 「よし!全員、撮り直しの準備にかかってくれ!」12歳少女「ジーーーーーー!!」ガイドの女の子「ジーーーーーー!!」小さな少女「ジーーーーーー!!」そのペット「ジーーーーーー!!」ウサギ 「はっ?!」出演者達はウサギさんをにらみつけました。12歳少女「おい!ふざけんなよな!」そのペット「ピピッ!」そしてウサギさんに詰め寄りました。12歳少女「どういう事だ?!アン?なにが撮り直しだよ?!」そのペット「ピピッ!」小さな少女「……………。」ガイドの女の子「……………。」ウサギ 「あ・あ・あ………。」12歳少女「全てチミの責任だ!これまで使った”労力”をどうしてくれる?」そのペット「ピピッ!」ウサギ 「はわわわわわーーーーー!!!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカドカドカ!ドカン!ドカン!ドカン!ドカン!こうしてアクションシーンが始まりました。ウサギ 「うわあああああああ!!!」THE END
2007.05.09
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12歳少女「驚く事は無い!中に人が入ってるんだよ。これは作り物だ。”着ぐるみ”だよ。」ガイドの女の子「いえ、お客さま、これは本物です。」12歳少女「「は?」ガイドの女の子「本物の鬼です。」小さな少女「え?」そのペット「ピガ?」赤鬼 「がああああああ!!」小さな少女「キャーーーーーーー!!!」そのペット「ピガーーーーーーーーーーー!!!」12歳少女「うおおおおおおおおお!!!!」ガイドの女の子「驚かせてすみません。実は…………。」ガイドの女の子がそう言いかけた時、「カット!カット!カット!」と言う大きな声が聞こえました。それは黄色いメガホンを持った兎から発せられた声でした。その兎は折りたたみの椅子に座って足を組み、サングラスをかけていました。よく見てみますと、その兎は先ほどの銅像の”ウサギさん”とそっくりでした。でもサングラスをかけているので顔ははっきりとはわかりません。その横に頭にちょんまげを結わえたお侍みたいな人がいました。この人もやはりサングラスをかけていました。お侍 「監督!今のは?」ウサギ 「う~~~~ん。今のセリフはやっぱりカットしようと思うんです。その後に続く言葉に重要な意味がありますから。それは…………、本編の物語の結末をバラしてしまう事にもなりかねません。この映画の結末をここで観客に明かしてしまうわけはいかないんです。」お侍 「すると……?」ウサギ 「カットしましょう!」
2007.05.08
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ガイドの女の子「さて、えーーー、コホン!では次にこちらをご案内いたします。」大変大きくて重そうな台座の上にウサギさんの銅像が乗っていました。それは天を指差して勝利宣言するようなポーズを取っていました。小さな少女「はわわわわ!」そのペット「ピピピピピ…………。」ガイドの女の子「これはウサ子さんを救出しようと勇敢に戦ったウサギさんの勇姿を後世に伝える為に作られた銅像です。」小さな少女「それでウサギさんは鬼たちに勝ったの?ウサ子さんを救出できたの?」そのペット「ピピ!」ガイドの女の子「それは…………。」銅像のウサギさんのポーズがこっけい思えたのか、12歳少女は突然大笑いを始めました。12歳少女「わははははははは!!!ひひひひひひひひ!!!」小さな少女「…………。」そのペット「…………。」床をたたいて面白がりました。ドン!ドン!ドン!12歳少女「ひーーーーー!!ひーーーーー!!」小さな少女「で、ウサギさんはその後ウサギさんとどうなったの?恋は実ったの?」小さな少女は心配そうに質問しました。ガイドの女の子「それは……、」ドン!ドン!ドン!12歳少女「ひーーーーー!!ひーーーーー!!」小さな少女「ぐぐぐぐ!!!」そのペット「ががががが!!!」その時!床に大きな地響きが走りました。12歳少女「なっ、なんだ?」エプロンを着けた鬼達がそこへやって来ました。赤鬼と青鬼です。身長3メートル以上ありました。ドン!ドン!ドン!それは恐ろしいほどの筋肉質でした。アメリカ海兵隊など非ではありませんでした。小さな少女「はわわわわ!!」そのペット「ピピピピ!」
2007.05.07
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小さな少女とそのペットは怒っていました。そうこう言っているうちに、次の展示物の所へやって来ました。ガイドの女の子「え~~~~、コホン。では次の展示物をご案内します。」それはかなりのスペースを占めている大きな展示物でした。岩で出来た石造りの家でした。屋根はありませんでした。小さな少女「はわわわわわわわ!!!」そのペット「ぴいいいいいいい!!!」ガイドの女の子「鬼達は体が丈夫なので、屋根が無くても平気なのです。雨に当たっても風邪一つひきません。台風が来ても飛ばされる事はありません。ですから屋根の無い岩を積んだだけの家でも暮らしていけるのです。」12歳少女「ストーンヘンジ?」と12歳少女は退屈そうに言いました。まるで石の家には興味なさそうです。そのまま大きなあくびをしました。12歳少女「ふああああああああ~~~~~!」小さな少女「ブーーーーーーー!!!」そのペット「ピーーーーーーー!!!」小さな少女とそのペットはブーイングをしました。ガイドの女の子はテーブルを指差し、「あのテーブルは”大理石”です。」と言いました。12歳少女「ぐはあああ!!!金がかかっとるなあ!!!」12歳少女は大理石と聞いたトタン急に目の色をギンギラギンに輝かせました。そして、展示物のテーブルを勝手に持って帰ろうとしました。12歳少女「よいしょっと!」ガイドの女の子「あっ、ちょっとお客さん!困ります!」12歳少女「いいから。いいから。」ガイドの女の子「困ります!!」小さな少女「ぐぐぐぐ!!!」そのペット「ががががが!!!」小さな少女とそのペットが怒ったので、テーブルはもと場所に戻されました。ガイドの女の子「えーーーーー、コホン。では次にこちらをご紹介します。」なにやら金属製の丈夫そうなポールが立ち、その上にガラスケースが乗っていました。その中には輝くクリスタルの石がいくつも収められていました。そしてガラスケースから少し離れた位置には警備員が立っていました。12歳少女「ほぉ~~~。なに?これ?」ガイドの女の子「鬼達が作った物です。暇つぶしにその辺に転がっていた炭素の塊を握りつぶしたものです。」12歳少女「炭素?」ガイドの女の子「はい、ブラッディー・カサンドラには炭素を含んだ岩が転がっているんです。鬼がすごい握力でもって握りつぶしますと…………、このような透明な石になるのです。」小さな少女は説明を聞いてもよくわからず、指をくわえてガラスケースの方を見ていました。小さな少女「……………。」12歳少女「ほう、それってまさか……、ダイヤモンド?」ガイドの女の子「さようでございます。」それを聞いて12歳少女は目の色を変えてポールにつかまりました。そしてガラスケースを奪って逃げようとしましたが………、その直後、警報装置が鳴り響きました。ジリリリリリリリーーーーーーー!!!ガイドの女の子「ちょっとお客さん!困ります!」12歳少女「ががががが!!!」ガイドの女の子「困ります!」小さな少女「ぐぐぐぐ!!!」そのペット「がああああああ!!!」警備員が12歳少女を止めに入りました。結局12歳少女はガラスケースから無理矢理引きはがされました。
2007.05.06
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ガイドの女の子「驚かせてすみません。大丈夫ですか?」小さな少女「だいじょうぶ!」そのペット「ピピッ!」こちらの石像はかつての”ゴブリンウォーズ”の時に、鬼退治に参加した”実際”の石像の生き残りです。」12歳少女「え?実際というと、本物?」ガイドの女の子「はい。」12歳少女「ぐおおおおお!!!!」小さな少女「きゃーーーーーー!!!」そのペット「ぴがあああああ~~~~~~~!!!」ガイドの女の子「驚かせてすみません。でも今は大丈夫です。」12歳少女「もう”死んでいる”とか?」ガイドの女の子「いいえ、今はお昼寝中です。」左側の石像「ぐーーーーー!!」12歳少女「はぐーーーーーーー!!!!」小さな少女「きゃーーーーーー!!!」そのペット「ぴがあああああ~~~~~~~!!!」ガイドの女の子「次に奥の方へとご案内します。」奥に大きな展示用のガラスケースがありました。その中には……………、ブーツ、ベルト、ホルスター、ナイフ、自動小銃、マガジン、手榴弾、プラスチック爆弾、地雷探知機、およそぶっそうな品の数々が展示されていました。それに簡易カイロ、十字架と聖書、懐中電灯等がありました。12歳少女「なんじゃこれは?」ガイドの女の子「これらの品々はかつてこの島で行われた戦いの時に、鬼退治のメンバーの1人”ウサギさん”がこれらの装備を持ってブラッディー・カサンドラに上陸したのです。それはウサ子さんというかわいい兎さんを命がけで救出しようと思ったからでした。ウサギさんはたった一人でこの島に上陸したのです。それは愛ゆえの行動でした。」小さな少女「ぐすん!愛のために………、ぐすん、ぐす、ぐす…。」そのペット「ピピ!ピピピピ!ピぃ~~~~。ピグス、ピグス!」12歳少女「はあ~~~~~~~あ。(あくび)」小さな少女「ぐぐぐぐぐ!!!!」そのペット「ががががが!!!!」小さな少女「ウサ子さんとはその後どうなったの?」ガイドの女の子「ウサ子さんとはですね…、」12歳少女「カジノにはスロットマシンある?」小さな少女「ウサ子さんとは?」12歳少女「カラオケボックスには採点システムある?」ガイドの女の子「ウサ子さんとは実は………、」12歳少女「飲み屋ある?」小さな少女「ぐぐぐぐぐ!!!!」そのペット「ががががが!!!!」
2007.05.06
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[ブラッディー・カサンドラツアー!ACT.1] バルバルバルバルバルバル!!!ローターの音を響かせ大型ヘリコプターが島にやって来ました。ここは周りを海に囲まれた小さな島でした。まるで開拓地痕のような島です。島の形はいびつで、所々土砂が大きく崩れた場所があり、まるで戦場跡に見えました。ヘリのローターはこれまで風を切るようなうなり声を立て続けていましたが、着陸してからはその回転を止め、音がやみました。そして機体横のハッチがカパッと開き、そのまま地面に接地してタラップになりました。その後、機体奥からガイドの女の子が下りて来ました。青い制服に白い手袋。顔は美少女そのもの。太陽の光を受けて金色に輝く髪。その女性は10代の若さを放っていました。ガイド 「わたくし、ガイドの”ありす”と申します。本日はここ”ブラッディー・カサンドラ博物館”へようこそお越しくださいました。」[ブラッディー・カサンドラ博物館。]島の中腹にヘリポートとその博物館の建物が造られていました。島全体は岩石に覆われていましたが、博物館の周りだけは整備が行き届いており、平らに切り開かれた場所に緑の芝生が敷き詰められていました。島の荒々しいまでの形相と違って、博物館の立っている所は”アメリカの都市近郊に建っている博物館”と変わりありませんでした。乗客達がタラップを伝って降りて来ました。旅行客の中に”男のような格好の女の子”がいました。歳は10から12歳ぐらい。頭にはサンバイザーをかぶり、顔には濃い色のサングラス。白い短パンに上はアロハシャツ。背中にはサンドバッグようなスポーツバッグを下げていました。足には赤いラインの入った真新しいスニーカーをはいています。そのかかとを少し上げて、生意気そうなポーズを取りました。その横には小さな女の子が立っていました。身長は60センチぐらいでしょうか?これまた派手なアロハシャツを着て、顔には子供用のチープなデザインのサングラス。それは白い太めのふちに、レインボーのカラーの入ったガラスを使用していました。足にはかわいいビーチサンダルをはいていました。その小さな少女は携帯電話のカメラで急がしそうに島のあちこちを撮影していました。そのまた横にはアロハシャツとサングラスに身を包んだでっかいヒヨコのような観光客がいました。小さな少女のペットでしょうか?そのヒヨコはアロハシャツの端っこから黄色いフカフカとした羽毛をのぞかせていました。
2007.05.04
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ニセアリス「最近の小説はどれもマンネリだね。」アリス 「まあ!そんな言い方って!」ニセアリス「どいつもこいつもインパクトに欠けるんだよ!」アリス 「”インパクト”?」ニセアリス「スピルバーグをみろ!ちゃんと映画の中に残虐シーンを入れているじゃないか!おこちゃまを意識しすぎて体裁を整えるのは良くない。もっとインパクトの強い小説にしよう!明日からここも模様替えだ!」アリス「と、言いますと……。」ニセアリス「次からここの小説は”第二次世界大戦物”にする。あの『プライベート・ライアン』を越えるやつだ!」そう言ってニセアリスは小道具が入った鞄の中から、子供用のパジャマの軍服を取り出しました。パジャマに迷彩がプリントされている商品です。それをミルキーに投げつけました。ニセアリス「着ろ!」ミルキー 「こんなの着れないよぉ~~~~~!!」ニセアリス「着ないと次の出演はない!明日から降板だ!役者を入れ替える。」パチッ!ニセアリスは指を鳴らしました。すると、ドアを開けて、自動で動くロボットの人形が入って来ました。アイ子「アタシ、お喋りドールのアイ子!なんでもお話しましょう!!」アリス 「これはおもちゃのお人形ですが。」ニセアリス「これでいい。コイツよりよっぽど演技がうまい。それにギャラもかからない。」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」ニセアリス「もう泣くだけの役者はいらん!それでいつまで観客を惹き付けられると思っているんだ?!降板したくなかったらさっさと着ろ!セットに行くぞ!!!」ミルキー 「セット?」そこは瓦礫の家があるセットでした。爆発で吹き飛んだような感じでした。家の壁は半分崩れて、あちこちに焦げた跡がありました。また木材と瓦も床に散乱していました。ニセアリスはその中にミルキーを立たせて、モデルガンのライフルを渡しました。ズシッ!ミルキー 「重くて持てないよ~~~~!」そして次にミルキーの頭に鉄のヘルメットをかぶせました。ズシャ!ミルキー 「きゃ~~~~~!前が見えないよ~~~~!!!それに重くて頭が痛い~~!」ニセアリス「じゃ、シーンナンバー03、[敵の奇襲を受けて、一兵卒のミルキーがビビる]シーン。」ミルキー 「へっ?なにそれ?聞いてないよ~~~!!!」ニセアリス「ぶつくさ言うな!何年役者やってるんだ!カメラ回ったら、いついかなる時でも演技する!じゃ、いくよ!アクション!!!」ドガン!ドガン!ドガン!たちまち辺りに爆発が起きました。ドガン!ドガン!ドガン!ミルキー 「きゃ~~~~~~~~!!!」ニセアリスはメガホンで叫びました。ニセアリス「”きゃ~~~~!”じゃない!演技しろ!」ミルキー 「きゃ~~~~~~~~!!!」ニセアリス「あーーーーー!!ダメダメ!今の”きゃ~~~!”しか言ってない!セリフがあるだろう!”反撃しますか?伍長!!”撮り直し!」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」アリス「普通のでいいです。いままでの路線で……………………。」ニセアリス「ダメダメダメ!変化がないとそろそろ観客が飽きてきちゃうだろ!次!火薬の量2倍ね!」アリス「いままでの路線でいいです。」キラ~~~~~ン!キラ~~~~~ン!キラ~~~~~ン!ニセアリス「ひえええええええ~~~~~!!!」THE END
2007.03.04
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アリス 「ついにこのブログも70000ヒットを超える事が出来ました。皆様のおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです。」ミルキー「いっぱいで~~~~す!」アリス 「これからも末永く、このブログをよろしくお願いいたします。」ミルキー「いたしま~~~~~す!」ニセアリス「チッ!」アリス 「なんですか?ニセアリスさん。その”チッ!”と言うのは?」ニセアリス「”ニセアリス”じゃない。アタシは今や”フランソワ・プリンセス・ピーチ・ニセアリス”だ!」アリス 「なんですか?それは?それに”フランソワ”って?」ミルキー「アリスタン、『桃ニセアリス』の事だよ。」ニセアリス「アタシがあの時、その主役の仕事を引き受けなかったら…………、”70000hit越え”はなかった。」アリス 「はあ?」ニセアリス「アタシの魅力でこのブログはここまでこれた。これは”アタシ1人の力”!」アリス 「あのーーー、でも私がヒロインの小説の方が連載が長いようですが…………。」ニセアリス「チッ、チッ、チッ!あっちは単なる”お遊び”。アタシの方が本編。そっちは”番外編”。」アリス 「……………………。」ミルキー「ねたんでるぅ~~~~~!」バサア!ニセアリスはミルキーの身体をつかみ上げました。アリス 「ミッ、ミルキーさんを放してください!!」ブラン、ブラン、ブラン、ブラブララ~~~~~。ニセアリス「じゃあ、チミ、主役はったことある?」ミルキー「ミルキータンは”影の主役”と呼ばれています。」ニセアリス「ほう?初耳だな……。嘘付け!!」ミルキー「ウソじゃありません。ミルキータンは”かわいい”のです。だからいつも”影のヒロイン”なのです。」ニセアリスはミルキーを家の前の砂場に投げ込みました。(よい子はマネをしてはいけません。)かわいそうにミルキーは顔が砂の中に埋まってしまいました。アリス 「きゃーーーーーー!!」アリスがあわてて掘り出しました。ニセアリス「アタシがヒロイン!」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」キラ~~~~~ン!アリスが怒っていますwTHE END
2007.03.03
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アリス達は店内に入りました。お客さんは他の店より多く入っているように見えました。皆、店内の綺麗なパーツを見て目を丸くしているようです。ニセアリス「あ~~~~あ。ダマシとも知らずに。」ニセアリスはさりげなくそう言いながら店内奥へと入って行きました。そしてまずは商品棚の影に隠れて、目指すレジの中の様子をのぞき込みました。そこのレジには何となく映画に出て来るような悪人みたいな面構えの店員がいました。その顔の表情や目付きには親切な感じはどこにもありませんでした。店員はお客さんのいる所ではパーツを丁寧に扱って磨いていました。店員「はあ~~~~!」自分の息を吹きかけて布でパーツを磨いていました。基盤はむき出しですので、布はよく引っかかっていましたが。でも、アリス達はその動きを注意して見ていましたが、その店員はお客さんのいない所ではパーツを乱暴に扱っていました。基盤むき出しのパーツでも平気で積み重ねて置いたりしていました。ニセアリスは”取り替えたパーツは全てもらえる”とウサギさんに聞いていたので元気になっていました。そしていよいよウサギさんが”ここ買ったパーツで組み立てたパソコン”を持ってレジに向かう事にしました。ズンズンズン!ニセアリスはパソコンをカウンターに置きました。ドカッ!!ニセアリス「なんだよ?この店の商品は?買った物全て動かないじゃないか?」ニセアリスはレジに片肘を着き、凄みをきかせて言いました。しかし店員はニセアリスの方を見もせずにパーツを磨き続け、平然と言い返しました。店員 「お客様、そのお品は”ジャンク”でございます。なかには…動かないお品もございます。」店員はお客さんからのこのような苦情には慣れっこのようでした。ニセアリス「あっ、そう。………じゃあ、『言いたいほうだい』って掲示板知ってる?」ニセアリスはさっそくあの掲示板の話を持ち出しました。店員 「ええ、存じております。あそこに書かれている事はうちの店に対する名誉毀損です。いずれそのような心無い書き込みをされた方々を訴えようと思っています。あそこに書かれている事は全て事実ではないのです。」ニセアリス「じゃあ、サッサと訴えれば?」店員 「ええ、いずれそうしようと思っています。」ニセアリス「なんですぐしないの?」店員 「今、準備中ですから……。」ニセアリス「すぐにした方がいいんじゃないの?あんな事書かれたんじゃいい迷惑だろ?売り上げに影響するんじゃないの?」店員 「ええ、まあ。……………すでに影響しています。」ニセアリス「それにあそこには皆が”警察に通報する”って書いてたよ。」店員 「ええ、ですから、それもデマなのです。連中は”通報する”と言っても何もしません。」ニセアリス「いんや。アタシがする。ホントにする。」店員 「は?!」ニセアリス「アタシがする。」店員 「うう……。」ニセアリス「する。ツーホーする。」
2007.01.14
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ニセアリス「なんで?さっかく捕まえたのに!」アリス 「かわいそうです。遊んであげるならいざしらず………、”食べる、食べる”などと言うから怖がっているんです!」ニセアリス「はあ?なんだよそれ?捕まえたものを食べないでどうする?!彼らは……………、食べられるためにこの世に生まれて来たんだから!食べない方がよっぽどかわいそうだよ。」アリス 「違います!食べてはいけません!!!!すぐに放してあげてください。」ニセアリス「ちぇ!せっかく……苦労してつかまえたのに………。(ブツブツ)じゃあ、”遊んで”あげる!イノシシと!」アリス 「…本当ですか?」ニセアリス「ホント!ホント!ホント!ホント!ホント!こう見えてもイノシシと遊ぶのは慣れている。さあーーーーーーーーーーーー!!!食材ちゃん!お鍋ごっこしようね!」イノシシ「ブヒーーーー!!!ブヒーーーーー!!」パアン!ニセアリスはまたパンの箱で頭のてっぺんをドツかれました。ニセアリス「いでえ!」アリス「放してあげてください!」ニセアリス「ヤダ!」アリス 「どうしてですか?!!」ニセアリス「食う!」キラ~~~~~ン!キラ~~~~~ン!キラ~~~~~ン!アリスの目が光りました。ニセアリス「うぐ!!」アリスはニセアリスから無理矢理投網を奪い取りました。そしてイノシシの子供を放してあげました。それからそのイノシシの子どもはすぐにミルキーとモグモグと仲良くなりました。モグモグ 「ピィーー!ピィーー!」イノシシ「ブヒーーーー!!!ブヒーーーーー!!」ミルキー「かわいい!かわいいですぅ!」こうしてイノシシの子供は『アリス・カフェ』の最初のお客さんになったのです。THE END
2007.01.13
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その時、突然疾風のごとく目の前の道を何かが通り過ぎました。ビュウーーーーーーーーーーン!!アリス 「まあ!今のはいったい何かしら?」ビュウーーーーーーーーーーン!!また来ました。アリス 「自動車かしら?」早すぎてよく見えません。それにさっき通り過ぎた物と同じ物が帰って来たようでした。自動車ならこんなに早く返って来るでしょうか?ニセアリスは先ほどの投網を構えました。そして、ビュウーーーーーーーーーーン!!同じ物がまたやって来た時、そのタイミングに合わせて投網を投げました。バサア!見事投網はその走っている何かにかぶさりました。「ブヒッ!ブヒッ!ブヒッーーーーーーーーーーー!」その”何か”は網にからまって動けなくなりました。それは……………、アリス 「まあ!イノシシ!」それはモグモグと同じぐらいの大きさのイノシシでした。まだ子供のイノシシのようですが、ずいぶん大きさがあります。ニセアリス「いっひひひひ!イノシシだあ!」アリス 「珍しいですわね。この世界に来て初めてイノシシに会いました。」ミルキーも寄って来ました。ミルキー 「かわいい!かわいいですぅ!」イノシシ「ブヒーーーーー!!!ブヒーーーーー!!」アリス 「まだ子供のようですね。怖がっています。」ニセアリスは網の端をしっかりと握り締めて持ち、イノシシ逃がさないようにしてから覗き込みました。ニセアリス「うしししし!イノシシじゃあ!うまそうなイノシシじゃあ!いのしし鍋じゃあ!!!ぼたん鍋じゃあーーー!!」イノシシ「ブヒーーーー!!!ブヒーーーーー!!」ニセアリス「わはははは!!!うまそうじゃあーーーーーー!!!」イノシシ「ブヒーーーー!!!ブヒーーーーー!!」かわいそうにイノシシは網の中でもがきました。ニセアリスは背後にいるアリス達に向かって言いました。ニセアリス「おい!!!さっそく鍋の用意だ!」パン!ニセアリスはお客さんがパンやケーキを持ち帰るための箱で殴られました。アリス 「そのイノシシさんを放してください!」
2007.01.12
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ニセアリス「アタシがメニューを改変する!!!」*********************** 『アリス・カフェ』 メニューおでん! 500ゴールドビフテキ! 1350ゴールド鶏の丸焼き! 2530ゴールドバーベキュー! 1500ゴールド焼き鳥!(1本) 350ゴールドすき焼き! 900ゴールド蟹鍋! 3600ゴールド酒! 400ゴールド!ビール! 400ゴールド!チュウハイ! 400ゴールド! ***********************アリス 「おっ、お酒ーー?!!!うちは居酒屋ではありませんよ!それに肉料理は出せません!」ニセアリス「このぐらいただの”軽食”さ。」アリス 「ビフテキや鶏の丸焼きが軽食ですか?」ニセアリス「ああ、軽食!軽食!喫茶店には”軽食”が必要だろ?」アリス 「肉料理は必要ありません。それにお酒も!!!」ニセアリス「ちっ、どうせ紅茶には”ブランディー”が入るんじゃないか?」ニセアリスのチャチャは入りましたが……、こうして『アリス・カフェ』はすっかり開店準備を整えました。そして、後はお客さんが通るのを待つだけです。アリス 「ニセアリスさん。誰か通ったらお客さんだと思って声をかけてくださいな。」とアリスは言いました。しかし、午前中のせいでしょうか?それともお正月はこの付近は誰も通らないのでしょうか?まったく人気、いえ”動物気”がありませんでした。アリス 「はあ…………。せっかくお店を開店させたのに…………。」ヒューーーーーーー!北風だけが目の前の道路を通り抜けて行きました。ニセアリス「客が来ないんじゃ、開業した意味無いジャン!」
2007.01.11
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モグモグ 「ピィ~~~~~~~~!!!!ピィ~~~~~~~~~~!!!!」ニセアリス「さあ、唐揚定食を作るのを手伝ってね。ナゲットちゃん!!!」ミルキー「かっ、からあげていしょく?!!!!」ニセアリスはモグモグににじり寄りました。ニセアリス「えっへっへっへっ!うまそうじゃのう。この健康的な黄色い翼!さーーー!おせちに色をそえてもらおうか?!」モグモグ 「ピィーーーーーーーーーーーー!ピィーーーーーーーーーーーー!」ミルキー 「ダメーーーーーー!!やめてーーー!!!」ニセアリス「へーーーーーへっへっヘッ!」モグモグ 「ピィ~~~~~~~~~~!!!!!」アリス 「……………うちは唐揚定食はやりません。」ニセアリス「はっ?!」ニセアリスの背後でアリスが言いました。ひどく怒っています。アリス 「唐揚定食はやりません。」ニセアリス「ちっ!」しかたなくニセアリスは投網を放しました。モグモグ 「ピィーーーーーーーーーーーー!ピィーーーーーーーーーーーー!」ダーーーーーーー!!!ミルキー 「モグモグぅ!!」ヒシッ!モグモグは無事開放されました。ミルキーはモグモグに抱きつきました。アリスが熱心に準備をしたおかげで、お店としての形が整って来ました。一方、無理矢理準備を手伝わされているニセアリスはブツブツ言ってました。ニセアリス「正月早々労働なんざ…………。これだから日本人はいつまでたっても”働きすぎだ”と外人に言われるんだよ。」アリスは綺麗なメニューを作りました。このメニューはタッキーがパソコンで加工してちゃんとした物に仕上がっていました。まるで本物のお店に置いてあるメニューのようです。その中身は…………。*********************** 『アリス・カフェ』 メニュー アイスコーヒー 250ゴールドホットコーヒー 230ゴールドニンジンジュース 200ゴールド紅茶 200ゴールド緑茶 150ゴールド抹茶 300ゴールドトースト 300ゴールドホットケーキー 350ゴールドオムライス 450ゴールドスパゲッティー 450ゴールド野菜ハンバーガー 250ゴールドサラダ 200ゴールド***********************ニセアリス「チェ!アンだよ?このシケたメニューは?」アリス 「まあ!そんな言い方って!」
2007.01.11
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その時、ニセアリスは突き刺さるような視線を感じていました。「じろーーーーーー!!!」その視線はやや斜め下の方から来ていました。ミルキー 「じろーーーーーー!」その視線はミルキーが発しているものでした。ミルキーは怒ってニセアリスをにらんでいました。ニセアリス「アンだよ?」ミルキー 「今、モグモグがどうとか言いませんでしたか?」ニセアリス「ああ、言った。喫茶店経営に協力してもらおうと思ってな。」ミルキー 「じろーーーーーー!」ニセアリス「アンだよ?」ミルキー 「きっさ店にモグモグがひつようと?」ニセアリス「ああ、もちろんだ。うちの店は軽食も出す予定だ。そこに………………、”ゴホッ!ゴホッ!定食”を出す予定だ。」ニセアリスは肝心な部分は咳をしてごまかしました。ミルキー 「”ゴホッ!ゴホッ!ていしょく”?」ニセアリス「そこに…………、チキンナゲットにもひとはだ脱いでもらおうと思っているんだ。」ミルキー 「なんですか?その”ゴホッ!ゴホッ!ていしょく”って?」ニセアリスはそこでミルキーを無視しました。そして突然周囲に向かって大声を上げてモグモグを呼びました。ニセアリス「ナゲットーーーー!チキンナゲットーーーーーーー!!出ておいでーーーーーーーーーー!チミが活躍する時が来たよーーーーー!!」その時、モグモグはテーブルの下に隠れて震えていました。ガタガタガタ!モグモグのしっぽがテーブルに当たり、テーブル面を振動させました。ニセアリス「むっ?!」すぐさまニセアリスにそれを発見されてしまいました。ノッシ!ノッシ!ノッシ!ニセアリスはモグモグが隠れているテーブルに向かって一直線に歩いて来ました。モグモグ 「ビクッ!」ニセアリスがテーブルの近くまで来たので、モグモグは他の場所へ逃げようとしました。ダッシュッ!!モグモグの音速を超えるという脚力には何者もかなうはずはありません。しかし!ニセアリス「そこかあ~~~~!!」ニセアリスは手に[投網]を持っていました。それをモグモグめがけて投げつけました!ニセアリス「スパイダーーーーーネット!!!!」投網はモグモグにすっぽりかぶさりました。
2007.01.10
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ニセアリス「えーーーーーーー!アタシも手伝うのかよ?!!」アリス 「ええ、もちろん!」ニセアリス「アタシは頭脳労働に向いているんだ。こういう肉体労働はちょっとダメなんだよ!アタシの能力を最大限に発揮するには…………デザインや美!ファッション!そういうものをコーディネートする仕事に……。」アリス 「いいから………、手伝ってくださいな。」アリスはニセアリスにも自分と同じウェイトレスの制服とエプロンを渡しました。ニセアリス「まさか……………………、このアタシに………………”接客業”をやれと?」アリス 「ええ。そういえば、ニセアリスさんはお料理の方はちょっと………。」ニセアリス「”ちょっと”、なんだよ?」アリス 「いえ。コホン!コホン!とっ、とにかく!!厨房の方は私が引き受けますから………、ニセアリスさんは主に接客の方を担当してください。」実はニセアリスすばらしくはお料理がヘタでした……。ニセアリス「チェッ!しかたない。このアタシの美貌でもって………客をわんさか引っ張って来ようか?!!ところで”厨房”って?」アリス 「お家の”キッチン”の事です。」ニセアリス「なんだ。やっぱりな。つまらん!あそこで出来る物などたかがしれてる。もっと大きな肉が料理できるような本格的な厨房が必要だ。まずデカいコンロに……」アリス 「とにかく!!!ニセアリスさんはお客さんをじゃんじゃん集めてください!」アリス達の住んでいる家からは遠くの方まで見渡せました。ここは広々とした田舎町なのです。近くには家が数件しかありません。正面の道はずっと向こうの小高い丘まで続いていました。ですが周囲を見渡す限り、人影や動物影はひとつもありませんでした。ニセアリスは客引きを担当するはずですが、辺りをひとしきり見回してから、テーブル席の椅子を引っ張ってそこにドカッと腰を下ろしました。そしてリラックスし始めました。ニセアリス「なんだ?!この家の正月はおせちも出ないと思ったら…………、さては資金不足か?!」アリス 「おせちは私が作ったものが元日に出たではありませんか?」ニセアリス「あんなのおせちに入らん!もっと豪勢なのが本当のおせちだ!」アリス 「豪勢なおせち?」ニセアリス「まずはアタシの好きな栗きんとん!キンピラごぼう!それにカズノコ!それも大量のカズノコ!食いきれんぐらいの!それに鯛!エビのうま煮!ブリの照焼き!ローストビーフ!鶏の竜田揚げ!ゆで牛タン!手羽先!あんなのおせちじゃない!だいいち、肉気がまるでなかった!」アリス 「この世界は動物さんたちが主な住人なのです。お魚はともかく…………、食べ物にお肉はないんですよ。」ニセアリス「イヤだぁーーーーーーー!!!そのセリフは聞き飽きた!!!アタシは肉が食いたいんだよ!血が滴り落ちるようなビフテキ!こんがり焼いたローストチキン!そうだ!喫茶店なんか止めて焼肉料理店にしよう!」アリス 「…………………………………………。」ニセアリスは急に大声を上げました。そしてモグモグを呼びました。ニセアリス「ナゲッーーート!チキンナゲットや!!どこに行った?ナゲットーーーーー!!」しかし、モグモグはさっきまでその辺にいた筈ですが………、今は姿が見えませんでした。
2007.01.09
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ニセアリス「じゃあ、まずは”目隠し無し”で練習で置いてみろ!」ミルキー「めかくしなし?ミルキータンをバカにしているんですか?私をだれだと思ってるんです?おそれおおくもロールプレイングゲーマーの……。」ニセアリス「のうがきはいいから!置いてみろ!」言われた通り、ミルキーは顔のパーツを置き始めました。まずは”口”。そして”鼻”。しかし、それらのパーツは右に左にふらふらとふらつきながら組み立てられました。鼻は”逆さま”に置かれましたし、そのすぐ右側に”口”が斜めに置かれました。ミルキー「どうですか?かんたんでしょ?」ニセアリス「ゆがんでるよ。」ミルキー「そんなことありません。ヒック!ヒック!」そのうちミルキーは自分から離れたところにパーツを置こうとして、手を伸ばしたまま台紙の上にコテンと倒れてしまいました。そして………、ミルキー「ぐうぐう………。」と台紙の上で気持ちよさそうに眠り始めました。ニセアリス「あはははは!いひひひひ!あっははは!」ニセアリスは床をドンドンと叩いて面白がりました。お腹を抱えて笑っています。そこへアリスがやって来ました。アリス 「まあ!ミルキーさん!!!こんなところで寝ていてはいけません!風邪をひいてしまいますよ!」そして元日もあっと言う間に過ぎ、今日はもう1月の2日になりました。2日目なので、アリスはお金を稼ぐためにお正月の間だけ”喫茶店”を開業する事にしました。おせちにお金がかかったため、休んでいる気になれなくなったのです。それにお正月なら、お客さんがわんさとやって来るかも知れません。アリスはこの日のために自分で縫ったウエイトレスの衣装を身にまといました。そして真っ白い大きなひらひらの付いたエプロンを着けました。それからさっそく喫茶店の準備を始めました。まず、お家の前の庭に中古で買って来た白いテーブルを3つと椅子をそれぞれ3脚ずつ置きました。それは丸いおしゃれなテーブルでした。アリスは”はぎれ”のレースから作ったテーブルクロスをその上に敷きました。これで青空喫茶が出来ます。アリス達が住んでいるお家の前はアスファルトの道になっていてお客さんとなる人や動物がよく通りそうでした。それからアリスはお店の看板を用意しました。看板はタッキーが作ってくれた物で、仕上がりは「プロの仕事」という感じでした。オシャレです。これなら人が寄って来そうです。*******************『アリス・カフェ』*******************ニセアリス「なんだそのインパクト無さそうな店の名は?」アリス 「………。ではどういうのがインパクトがあるのですか?」ニセアリス「『細菌兵器RX-78カフェ』と言うのはどうだろう?」アリス 「細菌兵器とカフェと何の関係があるのですか?!!関係あるようなものにしてください!!」ニセアリス「では『オレオレ喫茶』というのはどうだろう?」アリス 「それは”オレオレ詐欺”から取ったんじゃありませんか?!!そんなぶっそうな名前はダメです!それにカフェと何の関係があるんですか?!!」ニセアリス「いや~~~、ナイスな名前だと思ったが。では『女たちの戦艦喫茶』というのはどうだろうか?」アリス 「もういいです…………。それよりお店を手伝ってください。」
2007.01.08
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新春特別編!『アリス・カフェ』 お正月です。ここ不思議の国にも晴れやかなお正月がやって来ました。アリス達はお家で幸福なお正月気分を満喫していました。さすがにお正月の1日目はアリスはゆっくり休みました。アリスはいつも家中の家事を一手に引き受けており、元日が来るまではとても忙しかったのです。それにささやかなおせち料理を作るため、大晦日は深夜まで時間に追われていました。この世界でおせちを用意する事は特にむずかしかったのです。食材の材料はほとんどが植物から作られた物でした。この世界では魚肉は食べられるようですが、それも少ししか手に入らなかったのです。お店に行ってもみんな売れていて品薄だったのです。それにカズノコなどは超高価でしたので少ししか買えませんでした。それで、いざ食べる時は1人一口ずつしか回りませんでした。そして”おとそ”。これは用意できました。一応本物のお酒です。ミルキーはこれが大変気に入りました。ミルキーは一番大きなうるし塗りの木の杯をアリスに差し出して、「おかわり!」と言いました。アリス 「まあ!ミルキーさん、これはお酒なんですよ。そんなにおかわりしてはいけません。」ミルキー「だって、おいしいんだもの!」ニセアリスはすきを見てミルキーの杯におとそをなみなみと注ぎました。ドバドバドバ!アリス 「ニセアリスさん!!!!いけません!」ミルキーはすばやく杯に口をつけて飲みました。ゴクゴクゴク!アリス 「まあ!」ニセアリス「いっししししし!!」ミルキー 「 (-_-) ……………………。」アリス 「ミッ、ミルキーさん!」ミルキー「フーーーーーー!フーーーーーー!」お正月そうそうミルキーは酔っ払しまいました。フラフラフラ~~。ニセアリス「いっしししししーーーーーー!!」ニセアリスは面白がって、ミルキーを自分の所へ呼びつけました。そして雑誌のふろくに付いていた”福笑い”をミルキーにさせようとしました。それはポスター程の大きさがある”台紙”と”顔のパーツ”のセットでした。ニセアリスは床に台紙を広げました。ニセアリス「いいか!これは目隠しをして顔のパーツを当てはめていくんだ。見事”ちゃんとした顔”にした者が勝ち!ゆがんでちゃダメだそ!」ミルキー「こんなの、かあるい~~♪かあるい~~~♪ミルキータンはゲームは得意なんですよぉ~~~~♪ヒック!ヒック!」ニセアリス「そうか。では………、明日のカズノコをかけよう!勝った方が負けた方のカズノコをいただく!」ミルキー「いいですよ!ヒック!ヒック!負けませんから!」
2007.01.07
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ミルキーは必死にアリスに訴えかけます。ミルキー 「”おうぼうプレイヤー(ニセアリスの事)”はその時ゲームで遊んでたんだよぉーーー!!」アリス 「まーーーーー!ミルキーさん!人の事をそんな風に呼んではいけないと言ったではありませんか?!それにミルキーさんは、私たちが帰った時は寝ていましたよ。パソコンの前に座って寝ていたんです。パソコンもつけっぱなしで、ゲームもそのままでした。ミルキーさんは夢の中でお洗濯してたんです。」ミルキーが目の前のパソコンの画面を見てみますとゲームが立ち上げられたままでした。そこではミルキーの使っているキャラがゲーム内の平原に1人立ち尽くしていました。ミルキー「え~~~~!ちがうよ~~~~!ミルキータンは”せんたくづかれ”で眠っていただけだよう~~~!!」アリス 「いいえ、ミルキーさん。サンタさんはその辺ちゃんと見ています。嘘はいけません。それにパソコンをつけっぱなしにしてはいけないと日頃から言ってたではありませんか?」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ちがうよ~~~!!ミルキータンはお洗濯してたんだよ~~~~!!パソコンタンつけてないよう~~~~!え~~~~~~ん!え~~~~~~~ん!」この様子をはたで見ていたニセアリス。やっぱり面白くてしかたありません。ニセアリス「けけけけけけけけけけ!」アリス「なんですか?ニセアリスさん?」ニセアリス「ギクッ!」アリス 「ミルキーさん。残念ですが……………………、今年はサンタさんからは”ぷれすてスリー”は来ないと思いますよ。」ミルキー 「ちがうよ~~~~~!!ミルキータンはおりこうたんにしてたんだよぉ~~~~!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!」ニセアリス「(ウシャシャシャーーーーーーー!)」ニセアリスは笑いをこらえるのに必死でした。でもアリスは内心少しホッとしていました。探しても探しても”ぷれすてスリー”はどこにも売ってなかったからです。結局”ぷれすてスリー”が再びお店に並ぶまで待つ事になりました。無いものは買えませんのでそうするしかありません。今年、ミルキーへのサンタさんからのプレゼントは手作りのお洋服になりました。THE END
2007.01.06
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ミルキーは洗濯が終わった物をハンガにかけていきました。そして裏庭に干しに行きました。洗濯物は量が多いため、何度もそれをしました。そのためか………、ミルキーは疲れてきました。せっせと洗濯を片付けていくのですが、1時間もすると洗濯機の前に座って居眠りを始めました。もうほとんどの洗濯物は片付けましたが、後少しだけ残っていました。ミルキー 「ぐうぐう…………。」その時!洗面所のドアが開きました。ギーーーーーー!ミルキー「ぐうぐう……。」ニセアリス「イッシシシシシ!!!」ニセアリスはミルキーを起こさないようにその身体をそっと持ち上げました。ミルキー「ぐうぐう……。」そして居間のテーブルの方へミルキーを連れて行きました。それからいつもミルキーが座ってゲームをしている席にそっと座らせました。パソコンを起動させてゲームを立ち上げ、ミルキーの指をキーボードの上に乗せました。ミルキーはパソコンの前で居眠りしているような格好になりました。ミルキー「ぐうぐう……。」ニセアリス「イッシシシ!アッハハハハ!!!」ニセアリスは小声で笑いました。そして洗面所に入って行きました。それからしばらくしてアリス達が帰って来ました。アリス 「ただいま戻りました!ミルキーさん、大丈夫でしたか?!」返事がありません。アリスが家の中を見回しますとミルキーはパソコンの前に座ったまま寝ていました。ミルキー「ぐうぐう……。」アリス 「まあ!ミルキーさん、遊び疲れて眠っていたのですね!」グイーーーン!グイーーーーン!洗面所の方から洗濯機が回っている音がしますのでアリスが行ってみますと、ニセアリスが洗濯をしていました。もうカゴの中には洗濯物は残っていませんでした。アリス 「まあ!あれだけの物を洗濯してくれたのですか?!」ニセアリス「まあ、そうだよ。やっぱり洗濯しないとマズイだろ!」アリス 「珍しく働いてくれたのですね。」ニセアリス「その”珍しく”ってのはよけいだ!でも……、あの”食玩のおまけフィギュア”(ミルキーの事)はゲームばかりして遊んでいたようだ。まあ、夢の中ではきっと”洗濯”でもしているんじゃないか?」アリスが居間の方へ戻るとちょうどミルキーが起きたところでした。ミルキー 「???? あれ?ミルキータンどうしてこんなところにいるんだろう?」アリス 「まあ、ミルキーさん、そんなところで寝ていては風邪をひいてしまいますよ。」ミルキー 「え?ミルキータンいい子になるためにあっちでおせんたくしてたんだよ。」アリス 「え?何を洗濯したんですか?」ミルキー 「たまりにたまった物をおせんたくしてたんだよ。ほら、もうかなりせんたくされてなくなっているでしょう?」アリス 「ええ、でもそれは夢を見ていたんですよ。洗濯はニセアリスさんがやってくれました。」ミルキー 「えーーーー!ちがうよーーー!それはミルキータンがしたんだよーーー!」
2007.01.05
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こうしてニセアリスとミルキーはお家でお留守番する事になりました。今、お家の中にはミルキーとニセアリスしかしませんでした。他の皆は出かけていたのです。ニセアリスは楽しくてしかたありませんでした。ニセアリス「(イッシッシッシッ!さあてどうやって遊んでやろうか?)」ニセアリスはミルキーを洗濯機の所に呼びつけました。ニセアリス「最近、洗濯物がたまっちゃってさぁ~~~~~!」ミルキーが洗濯物をためるカゴを見てみますと…………、信じられないぐらいの量の洗濯物がたまっていました。洗濯物が山のように積まれて中に入っており、数枚は大きなカゴからはみ出していました。ミルキー「あーーーーーーーーー!!!!こんなにいっぱい!今週は誰が当番なの?」壁にかかったカレンダーを見てみますと……、ニセアリスが当番に当たっていました。ミルキーは人差し指でニセアリスを指差しました。ピッ!ミルキー「あなたです。当番は!」ニセアリス「”よい子”にしてたら……………、サンタのヤロウは”ぷれすてスリー”を持って来てくれる。よい子でないなら持って来てくれない。」ミルキー「それとあなたの当番とは何のかんけいがあるんですか?」ニセアリス「ニュースで”良い人”って見るよな。ほら、”ボランティア”してる……、」ミルキー 「”ぼらんつあ”?」ニセアリス「そうだ!ボランティアだ!ほら、わざわざ海外に遠征して行く災害救助チームもあるだろう。あれもボランティアの一つだ。」ミルキー 「はあ?」ニセアリス「ボランティアはいいぞ。あれは”良い行い”だ。あれをやっている人の所へは毎年サンタのヤロウが大量のプレゼントを持って行くっていう噂だ!ゲーム機本体だけでなく、遊びきれないぐらいのゲームも付けてプレゼントしてくれるらしい!」ミルキー 「えーーーーー?!ホント?!」ニセアリス「ホント!ホント!ホント!ホント!ホント!」ミルキー 「ぼらんつあ!ぼらんつあ!」ニセアリス「そうだ!ボランティアをすると”良い人”になれる。そして、洗濯物を片付けるのもボランティアだ!良い人にはきっとサンタのヤロウがーーーーー、」ミルキー 「”ぷれすてスリー”を持って来てくれる!」ニセアリス「そうだ!」ミルキー 「ミルキータンやる~~~~!”ぼらんつあ”やるぅ~~~~!」ニセアリス「よしよし!」ミルキーは洗濯物を洗濯機につっこみ始めました。ミルキー 「よいしょ、よいしょ!」ミルキーは背が低いので洗濯機の横に台を持って来ました。その台の上に上がってから洗濯物を入れなければなりません。力もあまりありませんので、少しづつしか入れられませんでした。ミルキー 「よいしょ、よいしょ!」それでもミルキーはがんばりました。ミルキーに洗濯をさせておいて、ニセアリスは居間の方に戻ってゲームを始めました。ニセアリス「くくくくく…………。わははははは!」ニセアリスはおかしてくしかたがないようです。ミルキーは山のような洗濯物と格闘していました。かなりあります。どうやら、ニセアリスはそうとうさぼっていたようです。
2007.01.04
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次の日、アリスはまたモグモグを伴って”ぷれすてスリー”を探しに出かける事にしました。ミルキー「ミルキータンもお買い物に行きたい!」いつもお買い物と言えばアリスの方からミルキーをさそうのが普通ですが……、今日はミルキーを連れて行くわけにはいきませんでした。ミルキーはサンタクロースを信じていますので、その夢を壊すわけにはいきません。アリス 「いいえ、今日も用事で出かけますので、ミルキーさんはお家でお留守番しててください。」ミルキー「いやあ~~~~!!!ミルキータンも行く、行くう~~~!」アリス 「また、今度連れて行ってあげますから。聞き分けの無い子のところへはサンタさんは来ませんよ。」ミルキー「しょぼん……。」ミルキーは頭をうなだれました。けっきょくミルキーはお留守番する事にしました。アリスはニセアリスにお留守番とミルキーの面倒を見る事をお願いして行く事にしました。アリス「ニセアリスさん。またお留守番をお願いしますね。ミルキ-さんを頼みましたよ。」ニセアリス「えーーーーーー!アタシも”ゲームショップ”へ行きたいよ~~~~!」ミルキー 「????」アリス 「あっ!シーーーーーーー!シーーーーーーーー!」アリスは慌ててニセアリスに口をつぐむように合図しました。ミルキー「え?アリスタン、ゲームショップへ行くの?」アリス 「いえ、その!コホン、コホン!今日もいろんな所を回るんです。その内の一つには………ゲームショップもあるかも知れません……。」ミルキー「ミルキータンもゲームショップへ行きたい!」アリス 「いえ、ゲームショップには少ししかいないんですよ………。ホンの一分ほどいるだけです。それだけしかいられないんですよ。他も回らないといけませんので。」ニセアリス「あれ~~~~~~?たしか誰さんは…………、”サンタさんはその辺ちゃんと見てます。嘘はいけません。”とかなんとか言ってたよな~~~~?」アリス 「(ギクッ!)コホン!コホン!コホン!えーーーー、とっ、とにかく今日は連れて行くわけには行かないんです。すみませんが、ミルキーさんはお家でお留守番しててください。」ミルキー「いや~~~~~~!!!」ニセアリスはミルキーに言いました。ニセアリス「まあ、もしどこかその辺に”ぷれすてスリー”が売れ残っていたらサンタのヤロウが買って来てくれるさ。家で寝て待ってればいい。”果報は寝て待て”というじゃないか?!」アリス「もーーーーー!」アリスは怒って出て行きました。ニセアリス「くくくく……………………。」
2007.01.03
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玄関で話し声が聞こえました。そして鍵の開けられる音がしました。アリス達が帰って来たのです。アリスがお家の中に入りますと……、そこではモップを持ってお掃除をしているニセアリスの姿がありました。ニセアリス「掃除!掃除と!」ザッーー!ズズ!ザーーーーー!アリス 「まあ!ニセアリスさん、お家の中を掃除してくれていたんですか?」ニセアリス「ああ、そうだよ。」アリス 「感心ですねーーー!」ニセアリス「当たり前だ!アタシはやる時はやるんだよ。」ニセアリスはアリスの両手を見ました。その手には食料品の買い物が握られていただけで他は手ぶらでした。ニセアリス「いままでどこへ何しに行ってたんだよ??」アリス 「(ギクッ!)いっ、いえ、別に!いつものお買いに行ってただけです。」ニセアリス「それにしちゃ、参謀長(ウサギさんの事)と軽トラ(モグモグの事)をセットでともなって、えらく仰々しかったじゃいか?」アリス 「いいえ、別に!普段と変わりありません。ちょっとお正月に向けて食料品を買いだめしようと思っただけです。ところでミルキーさんは?」ニセアリスが指差した方を見ますと……。ミルキーは倒れる様なかっこうでクッションの上にうつぶせになって寝ていました。ニセアリス「遊び疲れて寝てるよ。夢でも見てるんじゃないか?掃除してる夢でも。」アリス 「まあ!ミルキーさん。いくら遊び疲れたからといってこんな所で眠るなんて……。」ミルキー 「ぐうぐう……。」そして1時間後、ミルキーは起きました。アリスが”ミルキーのお家”の中に寝かしつけてくれていました。そこのベットの上で目を覚ましました。その後、”ミルキーのお家”から出て来ました。ミルキー 「ねえねえ、アリスタン。サンタタン、”ぷれすてスリー”を持ってきてくれるかな?」アリス 「(ギクッ!)さっ、さあ、わかりませんねぇ~~~。」ミルキー 「だってミルキー、いい子にしてたよ。お掃除してたんだよ。」アリス 「え?どこをですか?」ミルキー 「床をお掃除したんだよ。ほら、きれいになってるでしょ?」アリス 「ええ、でもそれは夢を見ていたんですよ。床はニセアリスさんが掃除してました。」ミルキー 「えーーーー!ちがうよぉーーー!ミルキータンがしたんだよぉーーー!”おうぼうプレイヤー(ニセアリスの事)”はその時、ゲームで遊んでたよ。」アリス 「まぁーーーーーーーーーーーー!ミルキーさん!人のことをそんな風に呼んではいけません。ミルキーさんは私たちが帰って来た時は寝ていましたよ。夢の中でお掃除していたんです。」ミルキー「え~~~~!ちがうよぉ~~~~!ミルキータンは”お掃除づかれ”で眠っていただけなんですよ~~~。」アリス 「いいえ、ミルキーさん。サンタさんはその辺ちゃんと見ています。嘘はいけません。いい子でないなら……………、今年は”ぷれすてスリー”は来ません。」ミルキー 「ウエエエエエエ~~~~~ン!!ウエエエエエエ~~~~~ン!!ミルキータンがお掃除してたんだよ~~~~!!え~~~~~~~ん!え~~~~~~~ん!」この様子をはたで見ていたニセアリス。面白くてしかたありません。ニセアリス「けけけけけ!」
2007.01.02
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ニセアリスの方を見てみますと…、何食わぬ顔でいつものテーブル席に座ってゲームをしていました。ニセアリス「んん?どうした?また”サンタクロースの怒り現象”が起こったか?!」ニセアリスはもっとらしくしゃべりました。ミルキー 「……………………。」ニセアリスどうした?アタシがやったんじゃないぞ!アタシを疑う前に”自分を疑え!”ちゃんとよいこにしてたか?してなかったんじゃないか?!」ミルキー 「してました!」ニセアリスはわざとらしくミルキーにクルリと背を向け、背中をかき始めました。そしてこう言いました。ニセアリス「”してるつもり”だっただけじゃないの?」ブルン!ブルン!ミルキーは大きく首を左右に振りました。ミルキー「してました!してました!よいこにしてました!」ニセアリス「なにを?」ミルキー 「うう……。」ニセアリス「なにをよい子にしてたの?」ミルキー 「ううう!ミルキータン、よいこじゃないの?」ニセアリス「どうやら……、ちょいとばかし”よい子指数”が足らんようだ。」ミルキー 「”よい子しすう”?」ニセアリス「よい子を示す数値さ。それを”よい子指数”と言うんだ。それが足らないとプレゼントはもらえない。」ミルキー 「えーーーーーーーーーーーーー!!」ニセアリス「それが足りないのにプレゼントを要求しても、このように”サンタクロースの怒り”現象が起こってしまうんだ。」ミルキーはがっかりしました。ニセアリス「まあ、この部屋の掃除でもするんだな。」ミルキー 「そうすれば”よい子しすう”が上がるの?」ニセアリス「ああ!上がる!上がる!上がる!」ミルキーはその話を信じました。そしてお部屋の掃除を始めました。ミルキーはモップで床を拭きました。ミルキー 「ランランラン~~~♪」サッサッサッ!小さな体のミルキーがお部屋を全て掃除するのは一苦労です。でもミルキーはがんばりました。1時間もすると、部屋の中はすみずみまで綺麗になりました。そのへんでミルキーは疲れてお掃除をやめました。そしてクッションの上に横になって眠り始めました。ミルキー 「グウグウ………。」ニセアリス「うっしゃしゃしゃしゃーーーーーーー!!」
2007.01.01
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アリス「あけましておめでとうございます。今年もこのブログをよろしくお願いいたします。」ミルキー「いたします!」ニセアリス「フン!今年からはアタシがここの主役だぜ!ここは”ニセアリスの城”っていうブログに改名する!」アリス 「……………………。 (;-_-) 」ニセアリス「今年から金取るよ。閲覧に。」アリス 「やめてくださいな!」ニセアリス「それじゃ、まずは”今年の目標”を言え。まずは”泥人形”!」ミルキー 「ミルキータンは”どろ人形”ではありません。」ニセアリス「今年こそ”土”に返るか?!」ミルキー 「キーーーー!!!」ニセアリス「ニセアリス(アリスの事)の方はどうだ?!」アリス 「私はマイペースですからね。このままぼちぼちと頑張り続けたいと思います。ニセアリスさんはどうですか?」ニセアリス「アタシ?そう、アタシはささやかな目標がある。まずは芸能界に進出!グラビアアイドル兼、女優兼、アイドル歌手になる!そしてその年の最後にはレコード大賞・新人賞を獲得して紅白に出る!」アリス 「それが………………、”ささやかな”目標ですか? (;-_-) 」ニセアリス「そう!ささやかだ。実にささやか!」THE END
2007.01.01
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その頃、アリスは…………、”ぷれすてスリー”購入をあきらめかけていました。どこに行っても商品は無く、かわりにこんな張り紙が貼られていたからです。============================================================”ぷれすてスリー”の次の入荷の予定は未定です。 トイショップ『オモちゃラス』============================================================アリス 「……………………。」ウサギ 「”ぷれすてスリー”を今年プレゼントとして子どもさんに贈れる人はそう多くはいません。ニュースでもそう言ってました。運が良かった人だけが買えたのです。」アリス 「ふう……。これはあきらめるしかありませんね。」その頃お家では………。ミルキーは一生懸命、また新聞紙でソックスを作っていました。チョキ!チョキ!チョキ!ペタペタペタ!しかし、ミルキーはあまりこういう事にはなれていません。おまけにミルキーの体に比べてソックスは大きく作らなくてはならないので一苦労です。それでも40分ほどがんばってなんとか作り上げました。ミルキー 「ふう。」ミルキーは新聞紙を触ったために手にインクが着いてしまいました。その汚れた手を洗面所に洗いに行きました。トコトコトコ………。バタン!ニセアリス「うっしゃしゃしゃーーー!!」一方アリスはもうお家に帰る事にしました。アリス 「しかたありません。売ってませんものね。もう戻りましょう。今年のミルキーさんにはもともとの予定通り”手作りのお洋服”で我慢してもらいます。」ミルキー 「ランランラン~~~♪」ミルキーが洗面所から出て来ますと………。床には細切れになった新聞紙がまた散乱していました。そしてミルキーが作ったばかりの新聞紙製のソックスがなくなっていました。ミルキー 「あーーーーーーーーーーーーー!!」ミルキーは小さな拳を握り締めてワナワナと震えました。ミルキー 「あ・あ・あ・あ・あ……………………。これはわあーーーーーー?!」
2006.12.31
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ニセアリスはさっそくミルキーにいたずらを始めました。ミルキーがお手洗いに入った隙に…………。お手洗いから出て来たミルキーは床に大量の新聞紙が散乱しているのを見つけました。ミルキー「あ・あ・あ・あ・あ……………………。」その時、ニセアリスはテーブルに座っていつものようにゲームをしていました。ミルキー「あーーーーー!ソックスがあ~~~!ソックスがあああーーーー!!」新聞紙で作った靴下がバラバラになって床に散乱していました。一方その頃アリス達は”ぷれすてスリー”を求めてウサギさんとお店を回っていました。しかし……、ウサギ 「やはり品薄のようです。どこにも売られてませんね。たとえ売っていても”抱き合わせ”販売です。」アリス 「”抱き合わせ”……。」ウサギ 「他の商品といっしょでないと販売してくれないんです。たしかに別々で買うよりは値段は安いですが……、そのもう一つの商品というのが”使えない物”が多いんです。まあ、しょせんは売れ残り商品ですから。」アリス 「まあ!」アリスはできれば”ぷれすてスリー”が特価販売されているのを見つけたいと思っていました。しかし、さすがにそれはどこを探してもありませんでした。ウサギ 「定価で売られているのを見つけても、50000ゴールドはします。」アリス 「50000ゴールド……。」”ぷれすてスリー”を追い求めて来たものの、アリスは実はそんなにお金は持っていませんでした。アリス 「安く売られているお店はないかしら?」ウサギ 「ちょっとありませんねえ。」アリス 「はあ~~~~~~~。」一方その頃お家では……。ミルキー「こっ、これはぁ~~~~~~?!」ミルキーはニセアリスをにらみました。ニセアリス「ん?なに?」ミルキー「ソックスを………、こんなにしませんでしたか?」ニセアリス「え?”子供だましのソックス”がどうかしたのか?あーーーーーー!!ひでえ!でも、これはアタシがやったんじゃない。これは”サンタクロースの怒り”という現象だ!」ミルキー 「”サンタクロースタンのいかり”??」ニセアリス「サンタのヤロウは”よい子でもない子”がプレゼントを請求すると怒るんだ。これが”サンタクロースの怒り”という現象だ。この現象は世界各国で報告されている!」ミルキー「えーーーーー!!!ホントぅ?」ニセアリス「ホント、ホント、ホント、ホント!よいこにしてないとプレゼントはもらえない。もともとタダでプレゼントをもらおうなんざむしが良すぎる。いいか、よい子にしてるんだぞ。サンタのヤロウはどこからでも見てる。やつは忍者並の目を持っているんだ。障子の穴やふすまの隙間には気を付けろ!」この家には”障子”も”ふすま”もありませんでしたが、ミルキーはコクコクとうなずきました。ミルキー 「うんうん。ミルキータン、よい子にしてる!」ニセアリス「うっしゃしゃしゃしゃーーー!!」
2006.12.30
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次の日、ニセアリスはパソコンを立ち上げ、動画配信された”ぷれすてスリー”の広告をミルキーに見せました。ミルキーは目をランランと輝かせてそれを見ました。==========================================================『エキサイテング!さあゲームの新しい世界へ!』==========================================================そこに新しいカーレースの広告が出ました。ミルキーの目の前をヒュンヒュンヒュン!と車が通りすぎて行きます。ヒュンヒュンヒュン!ミルキー 「……………………。 w(°O°)w 」ヒュンヒュンヒュン!ミルキー 「あわわわわわ……………………。」すばらしいCGです。まるで本物のレーシングカーが通りすぎたみたいです。ミルキー「ミルキータン、”ぷれすてスリー”がやっぱりがほしいですぅ~~~~~!」ニセアリス「くくくく…………………!!」アリス 「……………………。 (;-_-) 」ミルキーの瞳は”ぷれすてスリー”一色でした。こうなってくると、もしクリスマスイブの日にプレゼントがもらえないとなると……、ミルキーがどんなに悲しむかわかったものではありません。アリスは焦りました。アリスはさっそく今日お休みで家にいるウサギさんを伴ってお出かけする事にしました。モグモグも連れて行きます。ミルキー「ミルキータンも行くぅ~~~~!」アリス 「いいえ、今日は”用事”で行くのでミルキーさんは連れていけません。すみませんがお家でお留守番していてください。」ミルキー「いや~~~~!ミルキータンも行くぅ~~~!」ミルキーは両腕をフリフリ、ダダをこねました。フリフリフリ!アリス 「また、今度連れて行ってあげますから。」ミルキー 「しょぼん……。」アリスはニセアリスの方に向かって言いました。アリス 「ニセアリスさん。お留守番をお願いしますね。」ニセアリス「えーーーーーー!アタシも”おもちゃ屋”に行きたいよ~~~~!」アリス 「あっ!しーーーーーーー!しーーーーーーー!」アリスは慌てて指を1本お口の前に立てました。ミルキー「え? (-_-) アリスタン、”おもちゃ屋”に行くの?」アリス 「あ!いえ!(汗!)いいえ、そうではなくて………………、あの、その……、今日はいろんな所を回るんです。その中のひとつに、おもちゃ屋もあるかも知れませんがーーーーーーーー、ほんの少しの間しかいません。」ミルキー「ミルキータンも行きたい。ほんの少しでいいからおもちゃ屋さんに行きたい!」アリス 「今日は連れて行くわけには行かないんですよ。お留守番しててください。」ニセアリス「どうして連れて行けないのかな?」アリス「もーーーーー!」アリスは怒りました。結局アリスはなんとかミルキーを思い留まらせて、ウサギさんとモグモグをともなって出かけました。アリス達がいなくなり、ミルキーはニセアリスと2人でお留守番する事になりました。ミルキーはペタンと床に座って指をくわえました。ミルキー 「あ~~~あ。ミルキータンも行きたかったなあ。どうして今日はつれて行ってもらえなかったんだろう?」ニセアリス「ウシッシッシッシッシッ!!」ニセアリスはニヤリと微笑みました。何かをたくらんでいるようです。ニセアリス「”お人形ちゃん”!」ニセアリスがミルキーの事をこう呼ぶ時は何かある時です。ミルキーは警戒しました。ニセアリス「おりこうちゃんにしてないと、サンタのヤロウからはプレゼントはもらえないぞ!」ミルキー 「うん。ミルキータン、おりこうにしてる。」ニセアリス「うっしゃしゃしゃしゃーーー!!」
2006.12.29
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ニセアリス「さて、プレゼントをもらうためには”ソックス”を作る必要がある。」ミルキー「ソックス?」ニセアリス「ああ、そこにプレゼントを入れてもらうんだ。まあ、言ってみればポストみたいなもんだな。プレゼントが入るようなでっかいソックスをつるしておくのがならわしなんだよ。」ミルキー 「どうしてソックスなの?」ニセアリス「サンタのヤロウは”ソックス好き”なんだよ。足のにおいを嗅ぐのが大好きなんだ。それでソックスを[子供だましの木]にぶら下げて置くといいんだ。すると、その臭いにつられてサンタのヤロウがやって来る。これを別名”サンタホイホイ”と言うんだ。」アリス 「あのーーーーーー。 (;-_-) 」ミルキー「でも、どうやって作るの?」ニセアリス「”ぷれすてスリー”が入るにはそれに見合った”幅 高さ 奥行き”を持つ事が必要だ。普通のサイズのソックスじゃダメだ。よし、新聞紙で作ろう。」こうしてニセアリスは巨大な靴下を作り始めました。ミルキー 「大きいといいの?」ニセアリス「ああ、デカイほどいい。そうすればサンタのヤロウはここを素通りできなくなる。」アリス 「……………………。 (;-_-) 」こうしてニセアリスがメインとなって新聞紙で大きな靴下を作りました。でも、ニセアリスが作るとアリスのようにきれいには出来ません。なんだか”つぼ”みたいな形の靴下が出来ました。それは全て新聞紙を張り合わせて作られており、長さは1メートルぐらいもありました。ミルキー 「わーーーーい!できたよ!できた!」あまりに大きいのでミルキーはそこに入って寝転がりました。まるで寝袋のようです。ミルキー 「ぐうぐう!」眠るマネをして喜ぶミルキーでした。さらにニセアリスはそこに『ぷれすてスリーせんよう』と大きく書かせました。ウサギ 「……………………。 ( ̄□ ̄;) 」ニセアリス「くくく…………。これでサンタのヤロウもこのオブジェの存在を否定できなくなる。ここにプレゼントを置いていかざるを得ない。”ぷれすてスリー”をな!!」ミルキー「わ---い!わーーーい!これでサンタタンからプレゼントがもらえるよ~~~~!!」アリス 「……………………。 (;-_-) 」アリスはガマンできなくなってついにニセアリスに言いました。アリス 「ニセアリスさん!!」ニセアリス「アンだよ?」アリス 「そんな事までしなくていいのではありませんか?」ニセアリス「いや、これぐらいしとかないと………、サンタのヤロウはプレゼントを”手作りの服”とかに変えてしまう恐れがあるから。」アリスは今ミシンを当てているものをサッと隠しました。アリス 「……………………。 (;-_-) 」ニセアリスはミルキーに向かって、「”ぷれすてスリー”が欲しいよな~~~。他の物はいらないよな~~~。」と言いました。ミルキー 「うん、ミルキータンはぜったい”ぷれすてスリー”がいい。」ニセアリス「うっしゃしゃしゃしゃーーー!!」アリス 「……………………。 (;-_-) 」
2006.12.28
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ミルキーはうれしくなってクリスマスツリーの周りを踊りながら回りました。ミルキー 「ランランラン~~~♪わーーい!わーーい!”ぷれすてスリー”!!」実に楽しそうに腰をフリフリ踊ります。ウサギ 「……………………。 ( ̄□ ̄;) 」それからニセアリスは、「クリスマスツリーに願いをかけるといい。」と、言いました。ミルキー 「願いを?どうやって?」ニセアリス「大きな紙にプレゼントの名前を書いて貼っとくんだ。そうすると効果がある。イヤでもサンタのヤロウの目につくからな。」アリス 「……。」ニセアリスは大きな紙をミルキーに渡しました。それはお習字の半紙ぐらいの大きさがありました。ミルキーはそこに筆ペンで大きく、「ぷれすてスリーがほしいですぅ!」と書きました。ウサギ 「…………………。 ( ̄□ ̄;) 」ニセアリス「これを[子供だましの木]に貼り付けるんだ。」ミルキー「へっ?[子供だましの木]って何?」ニセアリス「”クリスマスツリー”の事さ。別名そう呼ばれている。」ミルキー「フ~~~~~~ン。なんで?」ニセアリス「それはだなあ。これを家の中に置くと、まるでサンタのヤロウを呼ぶような感じになるだろ?」ミルキー 「?」ニセアリス「クリスマスツリーを置くと、サンタのヤロウが本当に来てプレゼントを置いて行ってくれるような気になる。そういう”ごまかし”を演出するためにツリーを使うんだ。これを置くと世間知らずの子供達はーーーー」それを横でミシンをかけながら聞いていたアリスが言いました。アリス 「んん!ニセアリスさん!ミルキーさんに嘘を教えないでください!!」それでもミルキーは一応”ぷれすてスリー”と書いた紙をクリスマスツリーに貼り付けました。そして、まるで神社で手を合わせるようにその紙に向かって手を合わせてたたきました。パン!パン!パン!ミルキー「サンタタン。どうかミルキータンに”ぷれすてスリー”をくださいね。」アリス 「…………………………………………。 (;-_-) 」するとニセアリスが、「1枚じゃきっとサンタのヤロウに届かないよ。もっといっぱい貼るんだ。無視できないようにな。」こうしてミルキーは5枚ほど大きな紙をクリスマスツリーに貼りました。ニセアリス「貼れば貼るほどいいんだ!もっといっぱい貼るんだ!よその家の子がここよりももっといっぱい貼っていると、そっちの家のプレゼントが優先されてこっちまで”ぷれすてスリー”は回って来ないぞ。」ミルキー 「えーーーーーーーー!!!それは大変!」言われてミルキーは貼りまくりました。ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ペタッ!!ツリーはたちまち紙に隠れて見えなくなりました。もうクリスマスツリーというより、”紙のはりぼて”という感じです。アリス 「ミルキーさん!ツリーをそんなにしてはいけません!」アリスははがそうとしましたが、ミルキー 「いや~~~~~!!!これをはがすとサンタタンが”ぷれすてスリー”をもって来てくれなくなるから!」アリス 「……………………。」ニセアリス「(くくくく!)これで、サンタのヤロウにきっと想いは通じた筈だ!絶対”ぷれすてスリー”を手に入れなくちゃならなくなる!」ミルキー 「わーーーーーい!わーーーーーい!”ぷれすてスリー”!!”ぷれすてスリー”!!」アリス 「……………………。 (;-_-) 」
2006.12.27
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ミルキーはウサギさんの方を振り返って見ました。ウサギさんがなぜこけたのかわかりませんでした。アリスの方もミルキーの言った言葉を聞いて驚いていました。アリス 「まあ!”ぷれすてスリー”ですか?!あれは高くて買えませんよ!」ミルキー「アリスタンに買ってもらうんじゃないよ。サンタタンにプレゼントしてもらうんだよ。」アリス 「(汗!)ええ、あの………、その………。それはそうですが………、あれはサンタさんも高くて買えないと思うんです。もっと安い物をお願いしたらどうですか?」ミルキー「いやーーーー!!”ぷれすてスリー”!!!」アリスが困った顔をしましたのでウサギさんが助け舟を出しました。ウサギ 「あの新しいゲーム機は今、品薄でどこに行っても買えないんですよ。」ミルキー「いやーーーー!!”ぷれすてスリー”が欲しいのーーーー!!!」ウサギ 「どこのお店にも置いてないんですよ。」ミルキー「いやーーーー!!ミルキータン、”ぷれすてスリー”が欲しいのーーーー!!!」アリスはますます困りました。アリス 「サンタさんだって、子供さん全員に”ぷれすてスリー”を持っていくわけにはいかないんですよ。あれはお店では品切ればかりで……。」ミルキー「だから!アリスタンに買ってもらうんじゃなくて、サンタタンに買ってもらうんだって!!」アリス「でも、サンタさんだってあれは手に入れにくいんですよ。」それを聞いてミルキーは泣きそうな顔になりました。ミルキー「だってサンタタンは子どものお願いを聞いてくれるって……。」そこへ…………、ニセアリスがやって来ました。ニセアリス「いっししししーーーーー!!」ニセアリスはやっと出番が来たと感じていました。ニセアリスからはまたミルキーにいたずらをしそうな気配がただよっていました。ニセアリス「”よい子”にしてたら、サンタのヤロウはきっと願いをかなえてくれるさ。」ミルキー 「ホント?」ニセアリス「ホント!ホント!ホント!確実さ!どこにも売ってない”ぷれすてスリー”でも、ヤツなら秘密のルートから入手可能だからな。」アリス 「……………………。 (;-_-) 」ミルキー 「うわあ!それじゃ、ミルキータン、よい子にしてる!」アリス 「ニセアリスさん!本当かどうかもわからない事は言わないでください。」ニセアリス「なんだよ?”よい子にしてる子にはサンタのヤロウはかならず贈り物を持って来る”って昔からの言い伝えじゃないか?」アリス 「それはそうですが…………、”ぷれすてスリー”なんて今はサンタさんでも手に入りません。」ニセアリス「いいや!いいや!サンタのヤロウは常人じゃない。きっとどこかから入手してくるさ。」それを聞いてミルキーは喜びました。ミルキー「わーーい!わーーい!”ぷれすてスリー”!!」アリス 「あ・あ・あ・あ、あの………。」ニセアリス「いっししししーーーーーー!」ウサギ 「……………………。 ( ̄□ ̄;) 」
2006.12.26
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お家に帰って来たアリス達。さっそくストーブをたきました。ここにはマントルピースがあります。そこに火をくべるとお家の中はさっと温かくなりました。アリスはクリスマスツリーを作っていました。部品はさきほど100ゴールド均一ショップに行った時買いそろえたものです。いろんな飾りがありました。クリスタルっぽいお星様・大きな金色のお星様・ミニチュアのお家・ステッキ・雪・ベル・靴下・キャンディー…etc。アリスはじつに見事に飾り付けをしていきます。配色やばらつきを考えながら、美しく飾り付けていきました。ミルキー 「ランランラン~~~♪」ミルキーもいいかげんではありますが、飾り付けを手伝っていました。ミルキー 「ジングルベル~~~♪ジングルベル~~~♪」ミルキーが飾り付けたものはアイテム自体が右に左に傾いたり、または一箇所だけに飾りがかたまったりしていました。ミルキー「ランランラン♪」アリス 「楽しそうですね。ミルキーさん。」2人は楽しそうにしていました。そしてツリーの周りをモグモグが駆け回っていました。モグモグ 「ピィーー!ピィーー!」この幸福そうな光景をねたみの目を持って見ている人物がいました。ニセアリスです。ミルキー「ねえ、ねえアリスタン。ミルキータンのところにもサンタタンは来るのかな?」アリス 「来ますよ。良い子にしてたなら、かならず来ます!」ミルキー「あのねえ。ミルキータン、サンタタンにお願いがあるの。欲しいものがあるんですぅ~~。」アリス 「まあ、なんでしょうか?新しいマフラーでしょうか?それも手袋ですか?」ミルキー「あのねえ、ミルキータン、それがすっごく欲しいんです。」アリス 「まあ、それはなんですか?買える物なら、サンタさんが買って来てくれるかも知れませんよ。」ウサギさんもインドアネットに目を通しながら2人のやり取りを聞いていました。ミルキー「でも、ミルキータン、ないしょにしておきたい。サンタタンだけに知ってほしいの。」アリス 「でもでも、ミルキーさん!人に話しておくのもいいかも知れませんよ!どこかでサンタさんがそのお話を聞いてくれるかも知れません。」アリスはミルキーの欲しがっているものを聞き出そうとしました。ミルキー「じゃあ言いますけどねえーー。それはねえーーーー、新しいーーー、”ぷれすてスリー”!!!」ドテッ!横でそれを聞いていたウサギさんは大きくこけました。
2006.12.25
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特別編!『サンタクロースのプレゼント!』ミルキー「ジングルベ~~ル♪ジングルベ~~ル♪すずがなる~~~~♪」真っ白い綿のような雪が降り始めました。それも心地良い雪が。まるでシャーベットかカキ氷のような雪です。ミルキー「ジングルベ~~ル♪ジングルベ~~ル♪すずがなる~~~~♪」雪が降って来て、寒くなったというのにミルキーは元気になりました。歌って踊って、お家の外でアリスを待っていました。ミルキー「アリスタ~~~~ン!はやく~~~!」もうすぐクリスマスです。今日アリスとミルキーは買い物に出かける事にしていました。ミルキーはアリスに作ってもらった子供用のサンタクロースの服を着ていました。生地が分厚くて温かそうです。モグモグもアリスに作ってもらったサンタクロースの服を着ていました。こちらはまるで赤いゆきだるまみたいに見えました。モグモグ 「ピィーーーーーー!ピィーーーーーー!」モグモグは寒いのは好きではありませんが、羽毛に包まれていますし、サンタクロースの服も着ていますのでそれほど寒くはありませんでした。でもその広い背中には油断していると雪が積もって冷たくなりました。それで時々モグモグはブルブルと身体をゆすって雪をはらっていました。ミルキー 「ランランラン♪楽しいな~~~!」アリス 「ミルキーさん、気をつけてくださいね。滑りますよ。」ミルキー「大丈夫ですぅ~~~~!」と、ミルキーはポーズをつけながら言いました。ズルッ!言われた先からミルキーは滑ってしまいました。ミルキー「きゃ~~~~~~!」ズボッ!アリス 「ほうら!言ってる先からこれではいけません。」ミルキーは雪の中に埋まってしまいましたので、モグモグとアリスによって雪の中から救出されました。ミルキー 「ふ~~~~~~~~!!」そしてアリス達はお店でたくさんの買い物をして、お家に向かいました。
2006.12.24
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アリス 「あけましておめでとうございます!!今年もよろしくお願いします!!」ジョセフ少年「あけましておめでとう。本年もよろしく。」タッキー&ミッチー「明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。」 ウサギ 「明けましておめでとうございます!今年は貴方にとって良い年になるといいですね。」ミルキー 「あけましてーーーーーー!!!おめでとーーーーーーー!!!\(=^▽^=)/ミルキータン、お年玉欲しいよ~~~ぉ!」モグモグ 「ピピピプペーーーーーー!!!ピピプペーーーーーーー!!!\(=^◇^=)/プグピグ、ピナポデピピデピオ!!」ミルキー 「通訳いたしますと、あけましてーーーーーー!!!おめでとーーーーーーー!!!モグモグは、お年玉は”きな粉”でいいですよ!と、言っています。」ニセアリス「あーーーーー、明けやがったね。ケッ!何が、めでたいんだが?!けっ!あーーーーーーー、アタシへの”お年玉”の受付を開始いたします。希望者は現金書留か銀行のオンラインで入金するように。以上!」女子恒星「あ……け……ま……し……て……おめでとう…………ございます……。 」
2006.01.01
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桃ニセアリスは言い訳を考え始めました。なんとかこの場から脱出できないかと……。ちょうどそこに追加注文の団子とお茶が運ばれて来ました。桃ニセアリスは道の向こう側を指差し、「あーーーーーーーーーーーー!!!鬼だ!鬼だ!鬼が出たあ!!!!」とデタラメを言いました。ウサギさん・モグモグ・ミルキーはびっくりしてそっちの方を見ました。桃ニセアリスはそのすきに団子を全部奪い取って、その場から走り去りました。 それからかなりの時間が経ち、桃ニセアリスたちのパーティーは、勇者ギルドの重い扉の前に立っていました。桃ニセアリスはウサギさんとモグモグによって取り押さえられ、縄でグルグル巻きに縛られていました。この縄はウサギさん・モグモグ・ミルキーを縛っていた縄を使用したので、当然皆を縛っていた縄は解かれていました。さらにミルキーは何とかカゴの中から救出されていました。桃ニセアリス「くそーーーーーーーー!!」ウサギ 「さあ、捕まえました!”ぜがひ”でも鬼を退治してもらいます!」桃ニセアリス「くそーーーーーーーーー!!あんなあ、よく考えろよ。あんな鬼なんかにかなうワケないよ。やつらパワーが違うよ!超人だよ!スーパーマンだよ!ネットヲタクだよ!!!アタシラが束になってかかっても駄目だよ!」ウサギ 「そんな……、現に貴方はブログで鬼を負かしたではありませんか?」桃ニセアリス「バッキャローーーーーー!!!ブログでやるのと、実際の戦闘やるのとではワケが違う!」ウサギ 「しかし、貴方は”賞金さえ出れば鬼退治をする”と言っていたではないですか?」桃ニセアリス「バカな!賞金は2位。命が1位だ!鬼退治など命あってのモノダネだね!」ウサギ 「そっ、そんな、ではウサ子さんの命は……」桃ニセアリス「訂正。第1位 自分の命第2位 賞金第3位 自分の所有物第4位以下は無い!!!特に他人の命など選外じゃあああ!!!」ウサギ 「そっ、そんなあ……」桃ニセアリス「あれだけの数のパーティーがやられたとなると………、これはどうあがいても、アタシたちではかないっこない!」ウサギ 「でも、ウサ子さんが…………」桃ニセアリス「じゃ、聞くが、ウサ子の命とテメエの命じゃ、どっちが大事なんだ?!」ウサギ 「当然……、”ウサ子さんの命”です。ポッ ( ̄∇ ̄*)ゞ」桃ニセアリス「チッ!バカが!やってらんねえよ!まったくよおーーーーー!!どいつもこいつも色気づきやがってよお~~~!」ウサギ 「とにかく、ギルドの人間に聞いてみましょう。ギルドもまさか僕たちに丸腰で闘えとは言わないでしょう。何か武器を持たせてくれるはずです」ウサギさんはそう言ってギルドの扉を開けました。そこには船乗りの服装をした男達が30名ほどいました。比較的大きな体を持つ男たちです。桃ニセアリス「なっ、なんだ?!この連中は?!」先頭の男が、声を出した桃ニセアリスの方を振り返りました。桃ニセアリス「あっ!あれ?あんたどこかで見た事があるよなーーーー?どこだっけ?」それは確かに……、桃ニセアリスが以前どこかで見た事のある顔でした。その顔はひどく怒ったような感じでしたが、桃ニセアリスを見つけて、少し表情をやわらかくしました。------------------------------------------------------------------------目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話→第18話→『番外編』→マンガ『ミルキーとブランコ』→マンガ『連れ去られたミルキー』
2005.12.31
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桃ニセアリスはさらにお皿に手を伸ばしましたが、団子をつかむ事は出来ませんでした。桃ニセアリス「あれ?」不思議に思ってお皿の方を見ると、長いすの向こうで団子をついばんでいるモグモグの姿を発見しました。さらにモグモグの背中にはミルキーのカゴが乗せられていました。カゴの中にはモグモグが手渡したであろう団子が入っていました。桃ニセアリス「ビクッ!コッ、コイツラあああ~~~~~~~~!それはアタシの団子だ!!!!返せ!!」よく見ると、カゴの中でミルキーが美味しそうに団子をほおばっていました。モグモグモグモグ………………。桃ニセアリス「おい!それはアタシの団子だぞ!!」桃ニセアリスは柵の隙間から箸を差し入れて団子を奪い返そうとしました。ミルキー 「ムキッ!」ミルキーは団子を抱えてカゴの奥に逃げました。桃ニセアリスはミルキーをにらみましたが、ミルキーは桃ニセアリスに背を向け「この団子は返さない!」という強いアピールをしました。桃ニセアリス「くくくくく……………………!!」また、桃ニセアリスは内心パーティーメンバーの足の速さに驚いていました。桃ニセアリス「(コイツラ、いったいいつの間にぃ~~~~~~~。このアタシより足が速いのか~~~~?)」ヒョコッ!ウサギさんがどこからとも無く顔を出しました。息切れ1つしていません。ウサギ 「おばさん!すみませんが僕らにもお団子とお茶をください!」桃ニセアリス「うげ!!!!女の子の尻を追いかける”ハートエセプリンス”まで!」ウサギさんはネット上だけの名前である”ハートプリンス”を、こんな人通りのある街道で大きな声で言われたので、ムッ!ときました。ウサギ 「僕は”ハートエセプリンス”ではありません!ま、しかし…………、それはひとまず置いといて……。とにかく、ギルドに戻ってください!!!貴方だけが頼りです。今まで鬼を負かしたのは貴方だけです!」桃ニセアリス「”負かした”って、それはネット上の事ではないか?!」ウサギ 「ネット上の事でも、鬼を負かしたのは貴方が始めてなのです。いままで、怖くて誰もあんな書き込みは出来ませんでした!ぜひ!ぜひ!鬼を大事してください!そして……、ウサ子さんを救出してくだい!」桃ニセアリス「なんだと?これまで誰もネット上で鬼に歯向かったヤツはいないのか?なんとも情けないヤツラだ。付き合ってらんねえなあ~~~~~。あのなあ、この茶屋に着くまでに、おもちゃ屋があっただろう。そこにウサ子そっくりの縫ぐるみが売られていた。それで我慢しな!」ウサギ 「くくくーーーーー!何故勇者ギルドから突然いなくなったのですか?さっきの走りはまさか………、”逃げた”のではないですよね?」桃ニセアリス「ギクッ!はは、まさか!ははは!ちょっと体を鍛える為の本日のランニングメニューをこなしていただけだ。」ウサギ 「では勇者ギルドに戻ってくれますね?」桃ニセアリス「♪~~~~~~!」桃ニセアリスは誤魔化すように口笛を吹きました。ウサギさんは真剣な表情で桃ニセアリスをにらんでいます。ウサギさんは椅子に手を着きました。ウサギ 「お願いします!ウサ子さんをどうしても助けたいんです!その為には鬼を倒したいんです!それには貴方のお力が必要なんです!!」------------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.30
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ウサギ 「それで、投入されたパーティーは何組ぐらいあったのですか?」侍 「33組です。その正式パーティーを全て一度に投入しました。しかし、それがいとも簡単にやられたのです。さらに悪い事にこの正式パーティーが全滅したと言う噂は瞬く間に都中に広がり…………、以来パーティー志願者は1人も来なくなってしまいました。」ウサギ 「そっ、そんな!」ミルキー 「うぐっ……………………」モグモグ 「ピィィ……………………」ウサギ 「それじゃあ、もう……、鬼を退治するなんて事は……」侍 「いや!しかし!貴方がたみたいに、まだ勇気を持つ者がいたとは嬉しい限りです。我々としては、何とか、この”おそらく最後になるであろう正式パーティー”の貴方がたに望みをつなぎたいと思います!」ウサギ 「いっ、いえ!そのう……、実は僕らは……、そんなニュースを聞かされていなかったものですから……」ミルキー 「多分、あの”わらじ人間”は、犬・猿・キジのお供をそろえるのに必死で、最近のニュースを聞いていなかったんだわ」ウサギ 「そうなのかなあ?ところで”わらじ人間”って?誰?もしかして……」ミルキー 「ま~~~あ、それはもちろん、あの薄汚い根性の持ち主でおわします私達のパーティーリーダーの…………」ミルキーがそう言ってホール内を見回しましたが、すでに桃ニセアリスの姿はそこにはありませんでした。ウサギ 「あれ?いらっしゃらない?」ミルキー 「にっ、にっ、逃げたあああああーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 その頃、パーティーリーダーの筈の桃ニセアリスは、すごいスピードで街から伸びる大きな街道をひた走りに走っていました。そのスピードは、足の速い飛脚に勝るものでした。ダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッダッ……!たっぷり一里(約3.93キロメートル)ほど走ってから、道脇においしそうな団子を売っている茶屋を見つけました。桃ニセアリス「えっほ!えっほ!えっほ!」桃ニセアリスはすかさずスピードを落として、茶屋の長いすに腰掛けました。そして足のわらじをそそくさと整えながら大きな声で言いました。桃ニセアリス「はあーーーーーーー、はあはあはあーーー、はあはあーー。おい!おばちゃん!お茶と団子ちょうだい!」おばちゃん「あいよーーーーー!!」桃ニセアリス「はあはあ……。ここまで来ればこっちのモンじゃ!はあはあ……。アタシの逃げ足にかなうまい」おばちゃん「はいよ!団子とお茶!」しばらくすると、おばちゃんがお盆に甘そうな串団子と温かいお茶を持って来てくれました。カードで料金を支払ってから、桃ニセアリスはさっそくお茶をさまして飲み始めました。ゴク!ゴク!ゴク!桃ニセアリス「ぷはあーーーーーーーーーーーーーーーーー!うめ~~~~~~~~~~~~~!けっこういけるジャン!ここのお茶!」次に団子を食べました。ガツ!ガツ!ガツ!桃ニセアリス「うめ~~~~~~~~~~~~!いける!いける!あーーーーーーーーー、日本人に生まれて良かったよアタシャ!」桃ニセアリスは現実逃避し、しばしの幸福を味わいました。 ------------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.29
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それ以後も鬼たちの書き込みは続きましが、途中から相手がいない事に気が付き、書き込むのを止めました。鬼たちは疲れたようです。勢いに任せて、無駄な書き込みを続けた事にも気が付きました。ミルキー 「ほほほほほほほほほほほほほほ!!!!!(*^▽^*)」ミルキーも嬉しそうでした。モグモグ 「ピピピピピピピピピピピピピピピピ!!!!!(*^◇^*)」モグモグも嬉しそうでした。ウサギさんが桃ニセアリスの膝元に肩膝を着いてうやうやしく座り、ウサギ 「剣士殿!私は貴方にどこまでもついて行きます!ぜひ鬼を退治してください!何でもお手伝いいたします!!!」と言いました。ミルキー 「ミルキータンも行くよ!鬼退治に!ウサ子タンを救出する為だもの!ついて行きます、剣士様!」モグモグ 「ピッィピピッィピピッィ、ピピピッィピピッィピッィピ、モグモグピッィピピッィ!!」 ミルキー 「通訳したしますと……、”私も鬼退治に参加します。ウサ子さんを救出したいのです。ぜひこのモグモググめをつれて行ってください!!”と、言っています」桃ニセアリス「けーーーーーーーーーーーーー、けけけけけ!」桃ニセアリス勝利の瞬間でした。ウサギ 「とにかく、これで鬼達の状況は分かりました。また、このブログに変化があれば、それはただちに”鬼たちにも変化がある”と言う事です。彼らは書き込みが”鬼の様に”早いですから。とにかく、今の所ウサ子さんは無事です。生きています。早く救出せねば!今すぐ鬼退治の準備を整え、ブラッディー・カサンドラに参りましょう!」桃ニセアリス「まあまあ、慌てるな!」ウサギ 「え……?!しかし!」桃ニセアリス「まず、別のパーティーに行かせるのじゃ!先にソイツラを鬼と闘わせて、鬼が弱りきった所へアタシ達が出撃するのじゃ!そうすれば楽に……くくくく……(笑い)」ウサギ 「(-_-;)……………………。」桃ニセアリスは勇者ギルドの受付カウンターに行って、再び受付に聞きました。桃ニセアリス「おい!他のパーティーはどうなっているんだ?!」勇者ギルドの受付「は?他のパーティーと言いますと……?」桃ニセアリス「前にアタシがここに来た時、ウジャウジャといたではないか?!ソイツラだよ!どうなった?」勇者ギルドの受付「わーーーーーーーーー!!!!おいおいおい……(泣く)」桃ニセアリス「まただ!泣いてちゃ分からんと言ったではないか?!」勇者ギルドの受付「おいおいおい……、おいおいおい……(泣く)」ラチがあきません。その時、横にいたお侍が……、侍 「全滅しました」ウサギ 「え?」ミルキー 「え?」モグモグ 「くわ?」桃ニセアリス「何?」侍は悔しそうな表情を浮かべ、もう一度落ち着いた声で「全滅したのです」と言いました。ウサギ 「他のパーティーが全滅したのですか?鬼にやられて?」侍 「ええ。そうです。残念です」桃ニセアリス「……………………」ウサギ 「……………………」ミルキー 「……………………」モグモグ 「……………………」侍 「つい先日、ここに登録した正式パーティーは全員で共同作戦を展開し、ブラッディー・カサンドラ攻略に向かったのですが……………、上陸作戦のための舟が、鬼たちの投石によって撃沈されました。」ウサギ 「鬼が人を殺したのですか?」侍 「あ、いや、殺しはしませんでした。舟に乗っていた者は全員海に投げ出され、私どもが出した舟で拾い上げて救助しました。しかし、どのパーティーの者も病院送りになりまして……、現在心のケアを受けている所です」ウサギ 「”心のケア”と言いますと?」侍 「鬼達から受けた恐怖はそうとうなものです。ゆえに冒険者達は再起不能になった者もいるようです。これから長い期間リハビリを受けて再起を目指さなくてはなりません」桃ニセアリス「なんと!」-----------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.28
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□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□レッド五分林「なっ、なんだとテメエ!ここが誰のブログか知っているのか?!あん?!」ブルー五分林「しっ、知らねえから書き込んでいるだよ!きっと!」レッド五分林「そうだよなーーーーーーーー。ここがどこだか知らねえから書き込んでいるんだよな?ハートニセプリンスよお~~~~~。ちったあネットを勉強せんかい!ここはなぁ~~~~~~、まっ、自分で調べろや!わっははははははは!」ブルー五分林「そうだ!調べて驚け!腰抜かせ!けーーーーーーーーーーーーーーーーーー、けけけけけけけ!」ハートプリンス「ここは頭の弱い筋肉野郎の絵日記ブログだろ?」レッド五分林「なんだと?!このやろぉーーーーーー!!!!てっ、てめえ……、知らぬ事とは言え、いい度胸してんじゃねえか?!!!怖くないのかよ?!え?この先どうなるかがよ!」ブルー五分林「そうだ!そうだ!!怖くないのか?!てめえ!!!それにな、ここのブログは日に200アクセスもある!そんな人気ブログにこんな書き込みをしていいと思っているのか?たくさんのここを読んでくださる皆さんが見てるんだぞ!!いいか!お前、ただじゃすまさんぞ!!!!!!!」ハートプリンス「は~~~~~~ん?1日200アクセスで人気ブログだと?ミミコのページは日に500アクセスもあるが?負けてないか?それにオマエの所のブログは、ほうぼうのブログへの”足跡付けとコメント書き込み”によってやっと稼いだ数字じゃないか?!」ブルー五分林「やかましいわあああーーー!!!どんな汚い手を使ってでもアクセス数の多いサイトの方が上なんだよーーーーーーーーーーーー!そっちの方が偉いんじゃーーーーーー!」レッド五分林「おいおい、ブルー五分林よ!まともにエセプリ(ハートエセプリンスの略)の相手をするなよ。ここを読んでくれてる方々に俺たちがそんな事してると思われてしまうじゃないか?」ブルー五分林「あっ、いけね。つい……。」レッド五分林「分かればいいんだ、兄弟よ。さあ、2人で一緒にエセプリを叩くぜ!」ブルー五分林「オッケー!いつでもいいぜ!」レッド五分林「よしよし!じゃ行くぜ!くくく!エセプリぃ!!!!!!!いいか、よく聞け!俺達はもともとアクセス数なんか問題にしてないんだよ!要はブログの中身!コンテンツの充実度が問題なんだよ!分かったか?」ハートプリンス「ほーーーーーーーーーーーーーーー!オマイの所の”筋肉柔軟体操”のコンテンツとか、”ブラッディー・カサンドラ魚釣り通信”のコンテンツとか、”建物への不法侵入の仕方”とか言うそんなくだらないコンテンツなんか誰が見るかよ!!!アクセス数だって、自分で踏んで付けてるだけじゃないの?!」レッド五分林「な、なんだとゴラァーーーーーーー!!」ブルー五分林「オマイいったい誰や!名乗れ!正体を見せろ!それからブラッディー・カサンドラに来な!せんべいにしてやる!」ハートプリンス「けけけ!これは、これは…………。バカが己の低能ぶりを発揮するだけのコメントですな。けーーーーーーー、けけけけ!」レッド五分林「きちゃまあーーーーーー!!!!!俺たちを誰だか知っていてそんな事を言っているのか?え?知っとんのか?命は大事にしたいだろ?!その辺にしとけ!謝罪コメントを一発書き入れて、それで消えろ!」ブルー五分林「そうだ、そうだ!ネット上から消えろ!」ハートプリンス「けーーーーーーーーーーー、けけけけけ!コメントで負けると吠える。ますますアンタラは脳みその足りん連中だという事が分かりますなーーーーーー」レッド五分林「このーーーーーーーーー!!!てめぇ~~~~~~~~!!!!いいか!おぼえてろよ!お前を食ってやる!そうさ食ってやるぜ!!!!!このブラッディー・カサンドラに来いよ!俺が直々に相手してやる!」ブルー五分林「そうだ!待ってるぜ!絶対来いよ!逃げんなよ!」ハートプリンス「ああーーーーー、チミたちこそ逃げんなよ。なお、そのブラッディー・カサンドラは海上空港建設予定海域なので、もうすぐ強制立ち退きだ!」レッド五分林「きちゃまあーーーーー!!!凸(-_-メ)」ブルー五分林「覚えてやがれーーー!!!凸(-_-メ)」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□その後は鬼達は怒って書き込みを続けましたが、桃ニセアリスは相手にしませんでした。桃ニセアリス「けーーーーーーーー、けけけけけけ!」ウサギさんは鬼の荒れ模様を見て、ちょっとだけいい気分でした。-----------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.27
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□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□レッド五分林「おい、どうしたんだよ?エセプリンスぅ~~~~~?もう終わりかよ?!なんだい、張り合いがねえじゃねえか?!!!もうちっと腰のあるヤツかと思ってたが?プーーーーーーー!くくくく!w」ブルー五分林「ああ、やっぱり!それだけの男だったんだよ!けけけけけ!!!ガキはひっこんでな!けーーーーーーーーーー!けけけけけけ!wあはははははははWWWWWWW」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ウサギ 「ぐすっ、ぐすっ」ミルキー 「うるうる……。ウッ、ウエ~~~~~~~~~~~~~~ン!!ウエ~~~~~~~~~~~~~~ン!!」モグモグ 「ピィ~~~~~~~~~~~~~!!ピィ~~~~~~~~~~~~~~!!」ウサギ 「うう……ぐすっ、ぐすっ……うう」ウサギさんはミルキーとモグモグが大泣きしたので、自分が大泣きしたいのをこらえていました。桃ニセアリスは「おいおい!キーボードが涙で塗れちまうだろ?そこを退けよ!」と言って無理にウサギさんの体を退かしました。ウサギさんはまだ泣いていましたので、床にコテンと倒れるような格好になりました。これを見てミルキーもモグモグも大変怒りました。ミルキー 「う~~~~~~~~~~~~~~~~!!(-_-メ)」モグモグ 「ムピィ!!!!!(`⌒´メ)」桃ニセアリス「さあて」桃ニセアリスは袖を捲り上げて、キーボードを打ち始めました。そして今度は鬼の”ぶらっでぃー通信”に飛び、そこに書き込みを始めました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ハートプリンス「はっ!エラそうに!ネット上でしか強がれない小僧どもが!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□すると……、ものの1分で、ここに書き込みが返って来ました。桃ニセアリス「ん~~~~~~。鬼のヤツラ早いのう。見かけによらずネット依存症じゃな」-----------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.26
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それで、ウサギさんは決心したように書き込みを始めました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ハートプリンス「君達!このミミコさんはか弱い女の子なんだ!いやがらせの書き込みはやめたまえ!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□桃ニセアリス「おーーーーーーー!オヌシもなかなかやるな!さすが”ニセ”プリンス!」ウサギ 「僕は”ニセプリンス”じゃないと言ってるではありませんか?!」その後、ミミコのブログにはすぐに書き込みがありました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□レッド五分林「なんだとゴラァ!お前いったい誰や?!人のコメントにケチつけるちゅーーーーーんか?!ひっこんでろ!この厨房ぉぉぉ------!」ブルー五分林「ケガしねえ内に帰えんな!ママが呼んでるぜ!ミルクの時間だってな!けーーーーーー、けけけけけけけ!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□予想していた事とはいえ、鬼たちの乱暴な書き込みにウサギさんは震えます。桃ニセアリス「やれ!反撃しろ!!アタシが許可する!叩きのめしてやれ!」ウサギ 「うう……」桃ニセアリス「やれよ!押されるな!たかだかネット上のお遊びだ!いくら戦っても、実際にケガなんてしない!」ウサギさんはその言葉に押されてまた書き込みを始めました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ハートプリンス「貴方達のしている事はネチケットに反します。女の子のブログにそんな書き込みをしてはいけません!」レッド五分林「なんだとーーーーーーーー!!!まだいやがったが!このやろぅーーーーーー!!お前だって、ここのブログに毎日カキコしてやがるじゃねえか?!”ミミコさんは天使のようです。””ミミコさんのブログを見るたびに心がいやされます。”このくだらんカキコはしていいが、俺たちのは駄目だっつーーーーーのか?!え?どういう了見だ?あん?」ブルー五分林「ぐへへへへへ!さらにこのハートニセプリンス野郎、こんなコメントも書き込んでやがるぜ!”僕は純真な女性が好みなんですよ。そういえばミミコさんも純真な女の子ですね。””ミミコさんからの相談だったら何でも引き受けます。””ミミコ”さんの事を一生守ってみたいですね。ポッ……。””僕も独身です”だとよーーーーーーーーーーーーーーー!!あははははは!!wwwwwお前こそ、下心ミエミじゃねーーーーーーか!」ハートプリンス「うう……、僕は下心なんかはありません。純真に……、純真にミミコさんの事を……」レッド五分林「”純真に”だと?”純真に”かよーーーーーーーーーーーーーーーーー!今どき、そんなこと言うヤツいねえよ!わはははははは!このハートニセプリンス、さらにこんな書き込みをしてやがるぜ!”ミミコさんには恋人いるのかな?””ミミコさんはどんな男性が好み?””ミミコさんて、結婚願望ある?”なんのつもりだ?このコメントは?」ハートプリンス「ブルブルブル……」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□それは確かに以前ウサギさんが以前書き込んだコメントでした。一体いつの間に調べたのでしょうか?□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ブルー五分林「わっはははーーーーーーーーーーーーー!ボロが出たな!エセプリンス!!!こいつはさらにこんな書き込みをしているぜ!”ミミコさんの耳のラインは素敵です。””ミミコさんの丸いしっぽはかわいいです!””ミミコさんの白い毛皮がビーナスの彫刻のように見えます。”だと?すけべじゃのうーーーーーー!」ハートプリンス「それは別に……、そんな意味ではありません」レッド五分林「わははははははははは!!!」ブルー五分林「けーーーーーー、けけけけけけけ!」レッド五分林「さらにこいつはどうどうとコメント欄で”さそって”やがるぜ!!”ミミコさん、お時間合いませんか?今度いっしょにお茶でもどうですか?””ミミコさん!一緒に話題の映画、『ウサギたちの大和』を観に行きませんか?”だと?わはははははははははーーーーーーーーーーーー!!!」ブルー五分林「けーーーーーー、けけけけけけけ!」ハートプリンス「そっ、そんな書き込みはしていません!」レッド五分林「帰れ帰れ!下心ミエミエの”すけべプリンス”が!!」ブルー五分林「そうだ!”すけべプリンス”だ!!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!帰れ~!♪」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ウサギ 「すっ、すけべプリンス……?」ガクッ!ウサギさんはモニターの前に崩れました。桃ニセアリス「どうやら、おぬしの完敗じゃのう」ウサギ 「ううう……グスっ」ウサギさんは悲しくて泣き出しました。ウサギ 「くくく、僕に力があったら……、ウサ子さんを鬼達から守ってやるのに……くくく」桃ニセアリス「おいおい、たかがネット上のケンカだろ?!どうってこと無い!」でもウサギさんはキーボードの上でおいおい泣き始めました。ミルキーもモグモグもその姿を見て悲しそうでした。-----------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.26
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桃ニセアリス「おい!見ろ”ハートプリンス”!ほら、また誰かの新しい書き込みが入ったぞ!」ウサギさんは”ハートプリンス”と呼ばれた事に気恥ずかしさと怒りを覚えましたが……、それでもウサ子の所に書き込まれたコメントが気になったので見てみました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□レッド五分林「なんだと?!この↑”ハートプリンス”って野郎!”鬼を退治する”だと?!!どこの誰だか知らねえが、いい度胸だ!!!!凸(`´メ)いい加減なこと言うんじゃねえよ!お前に鬼が退治できるかよ!!!」ブルー五分林「ふてえやろうだ!↑”ハートプリンス”!!鬼が退治できるなんてデタラメだ!ネット上だから、実行できない事でも言い放題だよな?!だいたい”ハートプリンス”なんてダサい名前を使うヤツの正体なんてどこかの貧乏学生に決まっている!!!お前は断じて真のプリンスでは無い!君には”ハートニセプリンス”という名前の方がお似合いだ!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ウサギさんは顔面そうはくです。ウサギ 「攻撃されている……。コメントで攻撃されている。しかもウサ子さんのホームページ上で!」桃ニセアリスはポンとウサギさん肩に手を置きこう言いました。桃ニセアリス「なあに、よくある事だよ気にするな。ネット上の事だけだ。ハート”ニセ”プリンス君!」ウサギ 「くーーーーーーーーー!!!僕はハート”ニセ”プリンスではありません!!」見るとコメント欄には今度はウサ子からの書き込みがありました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ミミコ 「すみませんが、ここにいたずら書きするのは止めてください!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ウサギ 「ウサ子さんが……、書き込んでいる!!」すると……またすぐに彼らからの書き込みがありました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□レッド五分林「ぐへへへへ!なんだと?!いたずら書きをするなだと?!俺たちの書き込みが”いたずら”だと言うのか?!よくもそんな事が言えるな!へへへへへ、そんなに歓迎してくれるならもっともっと書き込んでやるぜ!」ブルー五分林「ぐへへへへへ!そうだ!歓迎だ!歓迎だ!地獄へまでエスコートしてやるぜ!へ~~~~~~~、へへへへ!へ~~~~~~~、へへへへ!へ~~~~~~~、へへへへ!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ウサギ 「ブルブルブル……」ウサギさんは言葉もありません。もはや怒りを通り越して鬼たちをけいべつしています。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ミミコ 「ここに書き込まないでください!削除いたします」レッド五分林「なんだと?!!!人がせっかく書き込んだコメントを削除するだと?!!!お前にそんな権利があるのかよ!へっ!何様のつもりだ?アン?!」ブルー五分林「そうだ!そうだ!レッド五分林さんの言うとおりだ!!けっ、気取りやがって!管理者なら何して許されるのかよ?!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□その後すぐにレッド五分林とブルー五分林のコメントは削除されました。すると、直後にまた書き込みがありました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□レッド五分林「おい!いったいどういうつもりだ?!!!!人のコメントを勝手に削除しやがって!!!!!お前許されない事をしたなあ~~~~~!!!どうするか見ていろよ!」ブルー五分林「けけけけけ!そうさ、とっても怖い目にあわせてやるぜ!覚悟しな!けーーーーー、けけけけけ!けーーーーー、けけけけけ!けーーーーー、けけけけけ!」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□桃ニセアリス「けーーーーー、けけけけけ!」桃ニセアリスがコメント書き込みの口調をマネました。ウサギ 「貴方って人はぁーーーー!こんな時にモノマネなんかしないでください!今大変なんです!ウサ子さんはとってもデリケートな女の子なんです。こんな書き込みをされたら……、精神的にひどいショックを受けている筈です」桃ニセアリス「じゃ、闘え!チミも書き込んでみろよ!鬼と闘え!コメントで!」ウサギ 「コメントで?」-----------------------------------------------------------------------小説目次 →第1話~第14話→第15話・第16話→第17話~
2005.12.26
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