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小話  屋台その2  VOL.141


小話  屋台その2  VOL.148


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特別編 『アリスの大豪邸』 


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『アリスの大豪邸』第4部 ACT.136


『アリスの大豪邸』第4部 ACT.140


Profile

ブルーアイ.

ブルーアイ.

2007.01.09
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カテゴリ: 番外編
ニセアリス「えーーーーーーー!アタシも手伝うのかよ?!!」

アリス 「ええ、もちろん!」

ニセアリス「アタシは頭脳労働に向いているんだ。こういう肉体労働はちょっとダメなんだよ!
アタシの能力を最大限に発揮するには…………デザインや美!ファッション!
そういうものをコーディネートする仕事に……。」

アリス  「いいから………、手伝ってくださいな。」

アリスはニセアリスにも自分と同じウェイトレスの制服とエプロンを渡しました。

ニセアリス「まさか……………………、



このアタシに………………



”接客業”



アリス  「ええ。そういえば、ニセアリスさんはお料理の方はちょっと………。」

ニセアリス「”ちょっと”、なんだよ?」

アリス 「いえ。コホン!コホン!
とっ、とにかく!!厨房の方は私が引き受けますから………、ニセアリスさんは主に接客の方を担当してください。」

実はニセアリスすばらしくはお料理がヘタでした……。

ニセアリス「チェッ!しかたない。
このアタシの美貌でもって………客をわんさか引っ張って来ようか?!!
ところで”厨房”って?」

アリス 「お家の”キッチン”の事です。」

ニセアリス「なんだ。やっぱりな。つまらん!あそこで出来る物などたかがしれてる。
もっと大きな肉が料理できるような本格的な厨房が必要だ。まずデカいコンロに……」






アリス達の住んでいる家からは遠くの方まで見渡せました。
ここは広々とした田舎町なのです。近くには家が数件しかありません。正面の道はずっと向こうの小高い丘まで続いていました。
ですが周囲を見渡す限り、人影や動物影はひとつもありませんでした。
ニセアリスは客引きを担当するはずですが、辺りをひとしきり見回してから、テーブル席の椅子を引っ張ってそこにドカッと腰を下ろしました。そしてリラックスし始めました。

ニセアリス「なんだ?!この家の正月はおせちも出ないと思ったら…………、さては資金不足か?!」



ニセアリス「あんなのおせちに入らん!もっと豪勢なのが本当のおせちだ!」

アリス 「豪勢なおせち?」

ニセアリス「まずはアタシの好きな栗きんとん!キンピラごぼう!それにカズノコ!それも大量のカズノコ!食いきれんぐらいの!
それに鯛!エビのうま煮!ブリの照焼き!
ローストビーフ!鶏の竜田揚げ!ゆで牛タン!手羽先!
あんなのおせちじゃない!だいいち、肉気がまるでなかった!」

アリス 「この世界は動物さんたちが主な住人なのです。お魚はともかく…………、食べ物にお肉はないんですよ。」



ニセアリス「 イヤだぁーーーーーーー!!!



そのセリフは聞き飽きた!!!アタシは 肉が食いたいんだよ!
血が滴り落ちるようなビフテキ!
こんがり焼いたローストチキン!
そうだ!喫茶店なんか止めて焼肉料理店にしよう!」

アリス  「…………………………………………。」

ニセアリスは急に大声を上げました。そしてモグモグを呼びました。



ニセアリス「 ナゲッーーート!


チキンナゲットや!!
どこに行った?ナゲットーーーーー!!」

しかし、モグモグはさっきまでその辺にいた筈ですが………、今は姿が見えませんでした。











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Last updated  2007.03.11 07:12:31
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