やっぱり読書  おいのこぶみ

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2009年09月23日
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カテゴリ: 読書感想

女妖記

 西条八十が66歳の時に書いた女性遍歴記です。

 「えっ、八十さんて童謡詩人じゃなかったっけ?」という意味のない偏見もあったので、興味ひかれたのもほんとです。

 まことなのか、創作なのか、まあ、つぎからつぎへと艶話。ご本人も尾ひれをつけて語るうち、わからなくなったとぼけていらしゃる。

 そうじてモテモテの話なんだけど、ユーモラスというかいやみがない。古い時代(昭和の初め)だから芸妓や遊郭の女性が登場。(堅気の女性もあったそうだがそれは迷惑だから割愛したそう、って)パリに留学してまた後にも外遊しているから金髪美人もありなのです。

 しかも、手癖のわるいうそつき女とか、姉御肌の女すりとか、なかなか落ちない女とか、いわゆる魔性の女性に惹かれていくご自分をも愛でてもいるよう。

 でも、でも文章や構成がうまくて「くくく、、、く」と含み笑いしながら読んでしまう。

 あげくの果て女って「妖」がないと魅力ないかもしれない、とつくづく思いましたのよ。

 半世紀前のを復刊という。軽くておもしろいのをよくぞ出してくれました。

 ああしかし、現代のブログガーたちはこんなのは朝飯前でした。文章力は八十張りではないだろうけど。






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最終更新日  2009年09月23日 21時28分25秒
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Re:『女妖記』(09/23)  
alex99  さん
堀口大学とマリー・ローランサンが恋人同士だったのは知っていましたが、西条八十もパリで遊んでいたのですか
私も妖のある女が好きです
人間も付加価値が無いとね


(2009年09月23日 23時32分30秒)

Re:『女妖記』(09/23)  
七詩  さん
日本人男性が西洋の女性にモテたというのはどうも嘘くさい気もします。まして戦前の時代、それも中流以上の教養もある女性にモテたなんて…。
なんか妄想というか誇張があるような気もしてなりません。偏見かもしれませんけどね。
まあ、西洋婦人に限らず、男性のモテ自慢なんてのは、話半分に読むのが正解のように思います。 (2009年09月24日 00時18分12秒)

Re:『女妖記』(09/23)  
Rinn さん
あ、やっとわかりました。^^
前記事の私のコメントへのレス、男女に関係なく仕事できたらいいとおっしゃって、「いわゆる魔性の女もそうかな」という一文が不思議だったんですわ。この本が頭にあったんですね。

mskさんの文芸誌で金子みすゞをとりあげられた時、彼女があこがれ、投稿から見出した人として西条八十があがってました。
八十はみすゞの詩を「赤い鳥」で華々しくとりあげてくれたけれど、山口の田舎娘であるみすゞ自身には興味なかったようです。
二人が顔を合わせたことがあるのは、八十の留学後に下関の駅でちらりとだけ。その時すでにみすゞは不幸な結婚生活でやつれており、八十は内心がっかりした模様です。
みすゞは自殺する前に自分で詩集をまとめて八十に託していますが、彼女が世に出たのはつい最近になってからなのは、ご存知のとおりです。
ご紹介の書きぶりでは、当時のインテリでも女性に対しての意識は傲慢そのものですね。
相手が素人でも金髪女性でも芸妓でも、詩を書く女でも、男目線のフィルターは裸の女しか見てないんだなあって思えましたよ。
「魔性の女」というのも、男が理解できない女を称してるにすぎない気がします。
おんなというもの、どんな女でも「妖」の部分はあるものでしょう。
(2009年09月24日 00時49分00秒)

金髪美人  
BONBONUS さん
女の肌の白さは百難隠す。
色白の女は美人でなくても美人と言われる確率がたかいですからね。

『金髪』といういい方が怪しいな。

金髪でなくでも美人はいるし、金髪と形容詞をつけるところに明治の日本人の限界を感じますな。

当時は日本男児はふんどしだったのでさぞかし金髪美人もビックリしたでしょうね。 (2009年09月24日 06時12分32秒)

Re[1]:『女妖記』(09/23)  
ばあチャル  さん
alex99さん

>私も妖のある女が好きです
>人間も付加価値が無いとね

正直に言うと「文章力は八十張りではないだろうけど」といったものの、alexさんのブログもけして負けていません!と思いながら読みました。

いずれがあやめか、かきつばた。いえ、なに、お褒めすると調子にのるから手がつけられないと思っただけ(笑)


(2009年09月24日 07時48分48秒)

Re[1]:『女妖記』(09/23)  
ばあチャル  さん
七詩さん

>日本人男性が西洋の女性にモテたというのはどうも嘘くさい気もします。まして戦前の時代、それも中流以上の教養もある女性にモテたなんて…。
>なんか妄想というか誇張があるような気もしてなりません。偏見かもしれませんけどね。

そうそう。森鴎外の『舞姫』や短編『普請中』にもわたしは印象深い文学を感じますが、尾鰭(想像力)がついているのでしょう。

>まあ、西洋婦人に限らず、男性のモテ自慢なんてのは、話半分に読むのが正解のように思います。

ふふふ。そういえば女性はこういう風には自慢しませんね。もっと現金か、恨み節のようですね。

(2009年09月24日 08時07分44秒)

Re[1]:『女妖記』(09/23)  
ばあチャル  さん
Rinnさん
>あ、やっとわかりました。^^
>前記事の私のコメントへのレス、男女に関係なく仕事できたらいいとおっしゃって、「いわゆる魔性の女もそうかな」という一文が不思議だったんですわ。この本が頭にあったんですね。

いつもRinnさん、さすがだなー。そうですよ。それを書くと長くなるのではしょりましたが、意味不明でしたね(^^ゞ

>...(略)
>みすゞは自殺する前に自分で詩集をまとめて八十に託していますが、彼女が世に出たのはつい最近になってからなのは、ご存知のとおりです。

なるほど!八十の嗜好がまるみえですね。

>ご紹介の書きぶりでは、当時のインテリでも女性に対しての意識は傲慢そのものですね。
>相手が素人でも金髪女性でも芸妓でも、詩を書く女でも、男目線のフィルターは裸の女しか見てないんだなあって思えましたよ。

所詮多くの男ってそんなところでしょうよ。(中にはフェミニストもいらっしゃいますが、特にリンク友!)

>「魔性の女」というのも、男が理解できない女を称してるにすぎない気がします。
>おんなというもの、どんな女でも「妖」の部分はあるものでしょう。

「理解できない部分がある」というのは救いでしょうね。それはわたしが年取ってみて、ますますおんなに目覚めた部分もあって、なるほどなーと思います。こんなことがブログに書けたらいいな~。

(2009年09月24日 08時27分03秒)

Re:金髪美人(09/23)  
ばあチャル  さん
BONBONUSさん

>『金髪』といういい方が怪しいな。

>金髪でなくでも美人はいるし、金髪と形容詞をつけるところに明治の日本人の限界を感じますな。

この八十の「ネルケの花」という金髪美人短編は落ちがあるのですがね、尾鰭がついているのでしょうよ(笑)

>当時は日本男児はふんどしだったのでさぞかし金髪美人もビックリしたでしょうね。

ははは。そうですね。
むかしの外国旅行や暮らしでの食事はもちろんのこと、トイレ・フロ関係は面白い話があるでしょうね。

でも、わたしもドイツの空港やイタリアの料亭のトイレに便座が無くてどうしょうか?という経験があるんですよ!あれはなに?!(いえ、BONBONUSさんに答えを求めているのではありませんよ 笑)

(2009年09月24日 08時42分05秒)

Re:『女妖記』(09/23)  
alex99  さん
ばあチャルさんへ

私は不思議でならないのですが、ばあチャルさんは私が自分で文章力があると自負していると信じていらっしゃるようですね
それは大きな誤解です
私は自分で文章力が特にあるとは思っていません
ただし必要な程度の文章力はあると思っています
私は、わかりやすい平明な文章を書こうとしているだけです
それに第一、ブログの文章は実用文だと思います
もし文芸誌に書くのであれば、私でも意識してスタイリッシュな文体で書くと思いますが、正直言って文芸、つまりノンフィクション・創作にはそれほど興味は無いのです
だから文章はコミュニケーション・ツールとして十分実用的であればいいと思うだけです

それから、七詩さんへ
日本人男性が外国人(欧米)女性にもてるはずがない・・・ときめつけておられますが、どうでしょうか?
まあ、総体の比較で言えば、日本人の男性は白人男性に対して不利かもしれません
しかし、もてるもてないは個別の問題です

私も元妻が欧州人で、そういう立場上、日本人男性と欧米人というカップルと多く友達になりましたが、欧米人の奥さん達は本当に日本人男性の配偶者を愛していましたよ
そ~ゆ~女性達は、男性の外貌やスタイルより内容を見ているのです
マリー・ローランサンだって堀口大学に惚れていた
舞姫のモデルになった女性も、あの時代に船で鴎外を追って日本にまで来た
それに私自身、いままでのガールフレンドのほとんどは白人だった
あまり日本人女性にもてなかったせいもありますが (笑)
推測だけの偏見はいけませんよ

ただし、男性の自慢話は話半分に・・・という部分は、その通りでしょう
男性は本能的に狩猟の成果を誇る動物ですからね
(2009年09月24日 10時56分01秒)

Re[2]:『女妖記』(09/23)  
Rinn さん
ばあチャルさん
>「理解できない部分がある」というのは救いでしょうね。それはわたしが年取ってみて、ますますおんなに目覚めた部分もあって、なるほどなーと思います。こんなことがブログに書けたらいいな~。
-----

理解できないことが救い。―これは衝撃的でした!なんで理解できないんだろう。やはり深くて暗い河があるのだなあと思っていたので。
そっか、年を重ねることでそういう解釈ができるようにもなるのか…。
そういう心境への道程をぜひうかがってみたいです。本当にいつか書いてみてください。
女って、少女から女へはいろんな題材にもなるのに、そこから先が不明なんですわ。かなり個別のことだとは思いますけど…。
(2009年09月24日 11時24分04秒)

alex99さんへ  
ばあチャル  さん
ブログやインターネットでのいい文章が、どういうものかはまだ確立していないと思います。始まったばかりですものね。

わたしは言葉だけの(顔のない)文から来る行き違いが怖ろしいなーと思っています。

文学の文章だとて文学史でみれば、その時々の時代の思想やスタイルに流されているところがあります。

でも共通しているのは人々に解からせるという文章がいいものなのでしょう。そうしなければ感銘を与える、共感させることが出来なくてただの通信文です。

>ただし必要な程度の文章力はあると思っています
>私は、わかりやすい平明な文章を書こうとしているだけです
>それに第一、ブログの文章は実用文だと思います

だからわたしはいつもうまいなーと思って読ませていただいているのですよ。

>私は不思議でならないのですが、ばあチャルさんは私が自分で文章力があると自負していると信じていらっしゃるようですね
>それは大きな誤解です

それは内容から来るのでしょうが、自信と確固たるものを感じて圧倒させられ、もとい、目に見るように感じられ、わたしは文が上手なのか?!そうなのだ!と思っているのです。(で、悔し紛れに揶揄してるんです、あしからず)

創作文に興味がないとおっしゃいますが、会話でもそうのように相手になんらかの刺激を与えなければつまらない。ブログもただのメモならよみたくなくなりますよ。実用文でも通じさせる才能がいるのですよ。その才能がおありです。やはり文芸に近いのでは?
(2009年09月25日 09時02分58秒)

Re[3]:『女妖記』(09/23)  
ばあチャル  さん
Rinnさん

>理解できないことが救い。―これは衝撃的でした!なんで理解できないんだろう。やはり深くて暗い河があるのだなあと思っていたので。

若い時にはなにもかも理解しあいたいと思っていましたが、知らなくて「さいわい」ということもあるのだなとも思うのですよ。知られたら嫌になるかもしれないとまで思います。

>そっか、年を重ねることでそういう解釈ができるようにもなるのか…。
>そういう心境への道程をぜひうかがってみたいです。本当にいつか書いてみてください。
>女って、少女から女へはいろんな題材にもなるのに、そこから先が不明なんですわ。かなり個別のことだとは思いますけど…。

わたしだけが思っているのではなくて女性の作家が書いていもいます。ただわたしがそちらに目が行くようになったのかもしれません。それはやはり現実に年をとらないとならなかったのでしょうね。
(2009年09月25日 09時23分14秒)

Re:『女妖記』(09/23)  
msk222  さん
先日は忙しくて読みそびれてしまいましたが、いいやりとりをされているなぁと思います。
alex99さんは、「ノンフィクション・創作にはそれほど興味は無い」と言っていますが、書くことに興味が無くてあれだけ、自分の文体で書く能力があるということは、(意識してかせずか)オレはもともと文才があるとひけらかしているように聞こえ、ちょっと妬けます。
Rinnさん
西条八十の女癖については、僕はあまり知りませんでしたが、貧乏だった彼が世に出ていけるのは妻のお陰で、頭があがらないことがあったことの鬱積も一因として考えられます。
「男目線のフィルターは裸の女しか見てない」というのは、一部の女性に対してだけで、ほとんどの女性をそんなふうには見ていないと思いますよ。
むしろ、おんなとして見てあげるという男としての(勝手な)思いやりのつもりも…。
そういえば、ばあチャルさんもRinnさんも想像したことなかったなぁ、いけないいけない。(笑)
(2009年09月25日 22時10分25秒)

Re[1]:『女妖記』(09/23)  
ばあチャル  さん
msk222さん

>alex99さんは、「ノンフィクション・創作にはそれほど興味は無い」と言っていますが、書くことに興味が無くてあれだけ、自分の文体で書く能力があるということは、(意識してかせずか)オレはもともと文才があるとひけらかしているように聞こえ、ちょっと妬けます。

そうですよね~。わたしだけじゃない!それに加えて内容も押し出しがあり過ぎますから、なお感じてしまうのですよ(笑)

alexさんに天敵と言わせちゃうmskさんもすてき!

>Rinnさん
>西条八十の女癖については、僕はあまり知りませんでしたが、貧乏だった彼が世に出ていけるのは妻のお陰で、頭があがらないことがあったことの鬱積も一因として考えられます。

そう、この本にもその妻は少ししか出てきませんが、別格の様子が読み取れます(笑)

>「男目線のフィルターは裸の女しか見てない」というのは、一部の女性に対してだけで、ほとんどの女性をそんなふうには見ていないと思いますよ。
>むしろ、おんなとして見てあげるという男としての(勝手な)思いやりのつもりも…。
>そういえば、ばあチャルさんもRinnさんも想像したことなかったなぁ、いけないいけない。(笑)

なに、なに~!喜んでいいのかどうか?
見ないでほしいような、やっぱり見てほしい!
おこがましいけど形而上のことばかりでもねえ。

とくにRinnさんは両方を持っていらっしゃるのです!
(2009年09月26日 06時59分48秒)

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