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2014.09.28
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カテゴリ: 宝塚
本日2回目の更新、失礼します。

元月組トップ娘役 ヨシコちゃんこと麻乃佳世さんが
宝塚バウホールに里帰りされての公演「ブックショップ」を見てきました。

それに先立って麻乃佳世さんにインタビューさせていただいています。
ブックショップのあらすじなどはそちらを参照していただけるとありがたいです。
(ずぼらしてスミマセン)
「舞台は生き方を映す鏡」元月組トップ娘役 麻乃佳世さんインタビュー

私は「ブックショップ」を見るのは2回目。
とは言え、 前回は舞台袖からの観劇でした
舞台機構がよくわからなかったのです。

やっぱり舞台って、客席から見てナンボのものねぇ。
(あたり前)

休憩なしの1時間20分、心にしみるお話でした。
かといって地味すぎることがないのは
登場する女性二人が元タカラジェンヌだからかも。

主役ジェーンのヨシコちゃん。
本の世界に埋没するように生きてきたせいか とっても内気。
ちょっと気になる男の人に自分から声をかけることもできない。
かといって無口かと言えばそうではなく、
ボキャブラリーは過剰なまでに豊富で(だって本の虫ですから)

ラスト近く、ブックショップに徘徊する幽霊の力を借りて
お隣のチョコレート屋さんのオーナーサミュエルに思いを告白する場面。
泣けた!
この場面でジェーンは「あなたの●●なところが好き」と、
相手の好きなところを言い募るんですが

そのまま復唱しているだけなんですよ。
ところが だんだん自分の言葉で、自分の思いが言えるようになると
次から次へと泉のように相手の良いところ(自分が好きなところ)が
湧き出してくるんです。
ああ、人を好きになるってこういう感情だなァと
しみじみジーン、涙ぽろりんでございます。
もう一つ泣けるのは、プロンプターを勤める幽霊が
天国に行けないでいる理由の一つが
本当に好きだった相手に好きと伝えられなかったこと。
幽霊はこの場面で、ジェーンの口を借りて、
生きているときに言えなかった思いのたけを紡ぎだしているんです。
だから途中から、幽霊が語る「あなたの●●が好き」と
ジェーンが話す「あなたの●●が好き」は違う内容になっていきます。
誰かを好きだとして、その相手のどこが好きかっていうのは
人それぞれ、無数にあるんだなと、そんなことも思って
また泣けるのでした。
2年前の見たときとは、キャストがヨシコちゃん以外全員変わっていました。
私の見た回だけで(しかも私の偏見で)言わせていただくと
今回のほうがしっくりしている気がします。
そしてこのお芝居のプロデューサーさんが「麻乃佳世さんでやりたい」と
ケベックで原作を見たときに思ったとおっしゃったとおり
「ブックショップ」はヨシコちゃんのものだなぁと感じました。

ジェーンの本屋さんに住みついている幽霊ヴィクター あぜち守さん。
声が温かくて役のイメージにぴったり。
せりふも明瞭。
このお芝居、幽霊らしく、神出鬼没できるようセットがちょっと変わっています。
まるで市川猿之助「義経千本桜」状態で
舞台上手に消えたと思ったら、次は下手…というように
楽しませてくれました。
お疲れ様でした。

ジェーンが恋するチョコレートショップのオーナー サミュエル 溝呂木賢さん。
背が高くて、円卓の騎士(?)に扮した時になかなかカッコよかったです。
ただ私も年齢を重ねたせいでしょうねぇ、
サミュエルくんのことは「可愛らしい男子だこと」とは思うけど
今一つ感情を乗せられない。
むしろ天国に行けないでうろうろしているヴィクターに
気持ちが持って行かれるのでした。
客席にいらした若い女性たちは
きっと違う感情でご覧になっていたのでしょうね。


ヴィクターが愛した(けど思いを告白できなかった)
ウクライナから来た女性ペトラ はロムさんこと旺なつき。
もうね、最初にロムさんが出演されると知ったときに
コーフンしましたよ。
私はロムさん在籍当時はまだ学生で、
自由になるお小遣いの限度で観劇していたため
大好きだった花組以外はなかなか見られず
一番手薄だったのが月組でした。
たまたまバウホール公演、ウタコさん(剣幸)主演の「南太平洋」は見ていて
そのときのロムさんのフランス軍将校ジョセフがどれだけカッコ良かったことか。
今回は女性なのですが、ウクライナから来た女性そのものでしたワ。
綺麗なァ。
たどたどしい英語(実際にしゃべっているのは日本語だけど)と
ウクライナ語を自然に操り、非常に印象に残る演技でした。
前回の大輝ゆうさんも良かったのだけど、
ロムさんはどこからどうみても
日本人離れしたミステリアスな雰囲気のお顔立ち。
ペトラという役も、なぜそこにやってきたのか
詳しい事情は(ストーリーに関係ないからか)ほとんど語られない
ミステリアスな役。
ビジュアルからしてロムさんにぴったりでした。


4人しか登場しないお芝居。
少ないように思っていたけれど、
これ以上でも以下でもきっとバランスが悪いんだろうなァ
これがベストなんだなと思い、
脚本家に尊敬の念を覚えました。


終演後、楽屋にお邪魔して ヨシコちゃんにご挨拶させていただきました。
写真を…と思わないでもなかったけれど
今日は面会ルームが設けられており
ヨシコちゃんとロムさんのご関係のかたでいっぱいで、
ご迷惑になりかねないので遠慮しました。
前回のように楽屋のお写真があるかもと
楽しみにしてくださった方、ゴメンナサイ。
でもね、インタビューの時に「イメージを意地でも維持する」と
ダジャレまじりにおっしゃっていた通り
ヨシコちゃんは ほとんどお変わりないんです。
(良い意味ですヨ、もちろん)
だからお写真を撮らせていただいても
前回と同じに見えたかもしれません。
ホント、その変わらなさの秘密を知りたいものです。

ブックショップはこのあと、
10月11日(土)から13日(月・祝)に
赤坂区民センター 区民ホールで上演されます。

もしお時間が空いているなら、見て絶対に損はないと
断言できるお芝居です。
詳しくははこちらをどうぞ→ ブックショップHP

【追伸】
客席には 宝塚ノスタルジックコンサートでご活躍のジュネス メンバーが
来られていました。
(峰城とわさん、真琴愛さん、愛奈まゆきさん、佐保雅世さん)
ロムさんと同期なんですって。
客席で一般の人と並んで座っておられると
やっぱり元ジェンヌはちょっと違う…。オーラが…
客席映えされてました。



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最終更新日  2014.09.28 18:03:27
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