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November 12, 2010

1W ミニアンプの構想が固まりました

テーマ：真空管アンプを作ろう！(897)

カテゴリ： 5847 ミニアンプ Bacchus Antiques

手持ちの特注電源トランスを活かすべく始まった、今回の真空管パワー・アンプ製作。
出力段はシングルで、出力トランス(OPT)・タマは市販の入手しやすい物で設計を進めます。
リビングのスピーカーの能率が95dBなので、最大出力は1W前後を予定しています。
出力管のプレートには160Vほど掛かる予定で、プレート電流は30mAまでの条件です。
色々なタマを検討した挙句、出力管は5847にしました。
低電圧領域でも良好な特性が得られるように開発された、高周波用の五極管です。
高周波・中間周波増幅とありますが、オーディオにも充分使えるでしょう。
規格を下記に示します。

5847

ヒーター電流：0.3A
＜絶対最大定格＞
プレート電圧：200V
スクリーングリッド電圧：165V
プレート損失：3.3W
スクリーングリッド損失：0.85W
カソード電流：40mA
ヒーター・カソード間耐圧：55V

同等管にWEの404Aがあります。

5847のプレート特性曲線に、ロードラインを引いてみました。

5847 7k LOADLINE.jpg

ミニアンプ用のシングルOPTは、1次インピーダンスが3k・5k・7kのものが多く、

本当は3kといった、低いインピーダンスでマッチするタマを用いたいのですが、
あまり珍球を持ってくる訳にもいかず・・。
5847の特性に7kのロードラインが、思いの外綺麗にハマりました。
プレート電圧160V、スクリーン電圧150V、グリッドバイアスは-1.5Vの動作点です。
動作点を基点としたΔipの＋側と-側との相違が少なく、

最大出力の点で好ましく、歪も最小限に抑えられる動作条件となりました。
OPTの効率が90％強だとして、2次側で1W近辺の最大出力が得られるでしょう。

次は電圧増幅管の選定に移ります。

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