《櫻井ジャーナル》

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2012.07.21
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
今にもシリアのバシャール・アル・アサド体制は崩壊するかのような話

 実際、 ダマスカスからの映像を見る限り 、落ち着きを取り戻しているようだ。勿論、次の攻撃までの話だが、とりあえず治安は回復したと考えて良いだろう。反政府軍や後ろ盾のNATOや湾岸産油国も、一度の攻勢で体制を転覆させられるとは思っていないはずだ。

 本ブログでは何度も書いているように、シリアで昨年春に始まった武装蜂起はFSA(自由シリア軍)が中心的な存在。一般にシリア軍から離脱した将兵で編成されていると言われているが、実際は傭兵と犯罪者集団が中心のようだ。

 ベトナム戦争の際、アメリカの情報機関と特殊部隊はベトナムの農民を恐怖で支配するため、フェニックス・プログラムという皆殺し作戦を展開したが、その時も犯罪者集団が使われている。(詳しくは拙著『テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない』を)

 FSAをトルコ政府は保護、NATOが資金を提供、トルコ領内にある米空軍インシルリク基地では、アメリカの情報機関員や特殊部隊員、イギリスとフランスの特殊部隊員がFSAの将兵を訓練、トルコが戦闘を指揮しているようだ。

 リビアでアンマル・アル・カダフィ体制が崩壊した後、シリアではアル・カイダを含むイスラム武装勢力が存在感を増している。リビアで地上戦の主力だった LIFG(リビア・イスラム戦闘団)がアル・カイダ系だということは、本人たちも認めている 。イスラム武装勢力はサウジアラビアやカタールが後ろ盾になっているようだ。

NATOが輸送機で武器をトルコの基地へ運んだとする情報 もある。こうなってくると、サウジアラビアやカタールは勿論、イギリス、アメリカ、フランス、トルコといったNATO諸国もアル・カイダと敵対関係にあるとは言いにくい。

 一説によると、今回の攻勢では、直前に6万人規模の戦闘員がヨルダンからシリア領内に入り、まず小規模なチームが守備の手薄な場所をアトランダムに攻撃、その後に大規模な攻勢を始めたという。

 しばらくダマスカス市内で戦闘が続いたものの、シリア軍が制圧に成功したようだが、「西側」やカタールのメディアは政権が揺らいでいると宣伝、シリア市民を動揺させる心理戦に出ている。

 NATOや湾岸産油国は情報/心理戦を重要視、6月にはカタールのドーハやサウジアラビアのリヤドで会議を重ねたという。6月の終わりには シリアの放送局が破壊された が、それだけでなく、湾岸産油国の影響を受けているアラブ連盟はアラブサットやナイルサットに対し、シリアのメディアによる放送を中止するように圧力を加えているともされている。

 リビアからシリアの反政府軍に化学兵器が渡されたという情報が6月に流れたが、それに対して7月には 匿名のアメリカ政府高官の話として、シリア政府は化学兵器を使用する準備を始めたと示唆する報道 があった。

 そうした中、シリア政府がヒズボラに化学兵器などの兵器を渡すようなことがあれば シリアへ軍隊を侵攻させると、イスラエルのエフド・バラク国防相は語っている 。状況によっては、化学兵器を口実としてシリアを軍事制圧するということだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012.07.22 03:32:32


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: