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最近、短歌を書くのを再開しました。5年ぶりぐらいかな。 きっかけは、現代の歌人、穂村弘さんを知ったためです。 どうやって知ったかといえば、ちょっとした勘違いでした。 私が高校生の頃に大好きだった数学の先生が、授業中に紹介した清水義範(よしのり)という作家がいます。私も読んでみたのですが、パスティーシュという作風に一冊目でのめり込み、それ以来ちょこちょこと読んでいました。 先日、図書館に行ったとき、新刊図書の棚に次の本がありました。書きたいのに書けない人のための文章教室 [ 清水良典 ] 文章を書きたいのに書けないとは、まさに自分のことだし、好きな作家である「シミズヨシノリ」が書いた本なら、絶対面白いだろうと、借りることを即決しました。 読み進めていくうちに、「シミズヨシノリは、ずいぶんと品のある文章を書くようになったなぁ」と思っていました。 読み終わり、amazonで欲しいものリストに感想をメモしているときになって、初めて人違いであることに気が付きました。 でも、『書きたいのに書けない人のための文章教室』という本自体は興味深く読めました。特に例文として引用している文章は個性豊かで、読んでみたいと思わせるものばかりでした。 その中に、穂村弘の短歌が紹介されていたのです。現代文そのまんまの文章で、57577の区切りもあいまいな、それでいて妙に力強い短歌でした。 自分もそんな短歌が書けたらと思い、図書館で穂村弘の本を一通り借りてきたのです。 期待して最初に読んだ短歌に関する穂村氏の共著本はつまらなく、また穂村氏自身の短歌は私の感覚に合いませんでした。 一緒に借りてきたエッセイは、そんな短歌とは別世界の、つい笑い声が出てしまう面白さです。 これらのエッセイから想像する穂村氏は、行列に横入りされても自分が謝ってしまうような気弱草食系脱力オジサンだけど、どうでもいいような言葉のあやを、さも地球が滅亡するレベルにパニくり熱く語る、ちょっとウザったいオジサンです。 殺伐とした日常に、こんな気弱草食系脱力オジサンでも生きていけるんだと知るだけで、心が潤います。本当はちがうんだ日記 [ 穂村弘 ]絶叫委員会 [ 穂村弘 ]君がいない夜のごはん [ 穂村弘 ]
2015.01.31
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