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「稲の詩人」とも呼ばれた宮沢賢治は、いわゆる田植え歌~挿秧(そうおう)歌を書いています。タイトルの「青い槍(やり)の葉」は、早苗の葉先の尖った様を表現しています。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)雲は来るくる南の地平そらのエレキを寄せてくる鳥はなく啼く青木のほづゑくもにやなぎのかくこどりグラジオラス:和名:トウショウブ(唐菖蒲) アヤメ科学名はラテン語で「小さな剣」という意味があり、葉や蕾の形からつけられています。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)雲がちぎれて日ざしが降れば黄金(キン)の幻燈 草の青気圏日本のひるまの底の泥にならべるくさの列ニゲラ:和名:クロタネソウ(黒種草) キンポウゲ科花後にできる果実は大きく発達し、このころに収穫して風通しのよい日陰に吊るして乾燥させれば、ドライフラワーになります。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)雲はくるくる日は銀の盤エレキづくりのかはやなぎ風が通ればさえ冴え鳴らし馬もはねれば黒びかりイタドリ:虎杖 タデ科子供の頃食べたことのある方も多いはず。茎は太く、中空で竹のように節があります。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)雲がきれたかまた日がそそぐ土のスープと草の列黒くおどりはひるまの燈籠(とうろ)泥のコロイドその底にカサブランカ:ユリ科ジャパニーズハイブリッドとも呼ばれ、明治時代に日本から輸出されたタモトユリがオランダで改良された品種です。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)りんと立て立て青い槍の葉たれを刺さうの槍ぢやなしひかりの底でいちにち日がな泥にならべるくさの列ヤグルマソウ:矢車草 ユキノシタ科花の形が、こいのぼりの先端に付けられる「矢車」に似ていることから名づけられました。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)雲がちぎれてまた夜があけてそらは黄水晶(シトリン)ひでりあめ風に霧ふくぶりきのやなぎくもにしらしらそのやなぎキクイモモドキ:菊芋擬 キク科 別名:ヒメキクイモよく見かけるけれど名前を知らない花の筆頭です。是非名前を憶えてください。八重咲きのものもあります。(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)りんと立て立て青い槍の葉そらはエレキのしろい網かげとひかりの六月の底気圏日本の青野原(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)アラゲハンゴンソウ:荒毛反魂草 別名 キヌガサキク(絹笠菊) キク科生態系被害防止外来種リスト掲載種です。ヤブカンゾウ:藪萱草 ユリ科有史以前に中国から渡来しました。寺院によく植えられ、今は全国に分布しています。
2022.06.29
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雨があがって雲間から乾麺みたいに真直な陽射しがたくさん地上に刺さり行手に榛名山が見えたころ山路を登るバスの中で見たのだ、虹の足を。眼下にひろがる田圃の上に虹がそっと足を下ろしたのを!野面にすらりと足を置いて虹のアーチが軽やかにすっくと空に立ったのを!その虹の足の底に小さな村といくつかの家がすっぽり抱かれて染められていたのだ。それなのに家から飛び出して虹の足にさわろうとする人影は見えない。―――おーい、君の家が虹の中にあるぞオ乗客たちは頬を火照らせ野面に立った虹の足に見とれた。多分、あれはバスの中の僕らには見えて村の人々には見えないのだ。そんなこともあるのだろう他人には見えて自分には見えない幸福の中で格別驚きもせず幸福に生きていることが――。
2022.06.19
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見慣れた花々にも、それぞれに花言葉があります。花からのメッセージに耳を傾けてみましょう。クレマチス:「精神の美」「旅人の喜び」かつてヨーロッパで宿屋の入り口にクレマチスを植え、やさしく迎え入れたことにちなみます。アジサイ(白):「寛容」互いに認め合う意味を込めて、結婚式の装飾にも人気があります。アメリカコマクサ:「従順」花の形がハート型なことから、「心」に関する花言葉が付けられているようです。クリスマスローズ:「私を忘れないで」中世ヨーロッパでは戦場に赴く兵士に贈る花でした。アジサイ(赤紫):「元気な女性」梅雨のないヨーロッパの快適な気候をイメージさせる花言葉です。 クンシラン:「誠実」「貴い」「情け深い」花の名の「君子」に由来します。ガクアジサイ:「謙虚」ホンアジサイよりも謙虚に見えることにちなんでいるとされます。シモツケソウ:「はかなさ」花びらよりも長いおしべが花を覆い、おぼろげな印象を与えます。
2022.06.10
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せっかく 花を さかせてもせっかく 葉っぱを ひろげても(アメリカフウロ:亜米利加風露 フウロソウ科日本に存在しなかった外来種。繁殖力の強い雑草)ふりむいていく 人はいない (アレチギシギシ:荒地羊蹄 タデ科ギシギシの仲間で荒れ地に多い。 ヨーロッパ原産)それでも平気さ みんなしてむんむん草むら つくってく(テイカカズラ:定家葛 キョウチクトウ科テイカは藤原定家のことで、カズラはつる性植物という意味。藤原定家は愛する人を忘れられず、この草となってその人の墓に絡みついたと言われる)どんなに のどがかわいてもどんなに ほこりを かぶっても水など くれる 人はない(オオアレチノギク:大荒地野菊 キク科南アメリカ原産で世界各地に広がり、日本へは大正時代の終わりに渡来)それでも平気さ 上をむいてのびたいほうだい のびていく(ツルマンネングサ:蔓万年草 ベンケイソウ科新緑が美しく、暑さ寒さに強いことから、グランドカバーや屋上緑化に向く)オオバコ ハコベ ヒメジョオンちゃんと 名前が ついててもよびかけてくる 人はいない(ナンバンカラムシ:南蛮茎蒸 イラクサ科 上質の繊維を得るのに江戸時代までは畑で栽培もされ、人里に近い山野に多く生える)それでも平気さ いつだってきらきらしながら 生きていく(「雑草のうた」 鶴岡 千代子)(ドクダミ白い花びらのような部分は葉の一部で、真ん中の密集部分が花。民間薬として昔から重用されている)雑草とは「自然に生えるいろいろな草。 また、農耕地で目的の栽培植物以外に生える草。 たくましい生命力のたとえに使うことがある。」広辞苑(ホトケノザ:仏の座 シソ科葉の形状が仏様が座る蓮座のように見える、在来種の多年草)
2022.06.06
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どこか遠くの 雑⽊林がいいな(シャクヤク)ひそかにひとりで そこへ⾏こう(シラン) 去年の おととしの さきおととしの散りつもる朽葉のにぶい弾⼒幾つもの春秋の重なりを踏み ⾃分の今⽇をたしかめよう(ユキノシタ)クヌギやナラやハンノキやそれぞれに そのうつくしい名があるのに雑⽊呼ばわりをしていいのかしら(ナンテン) つつましい⽊々たちの名のあがめられんことを(ショウブ)⽊々は⽊々 ⾃分は⾃分めぐる⽊々の肌に わが掌を触れながら⾃分の明⽇の⼩径を⾒つけよう(タイカンマツバギク)⾚や むらさきや ⽩緑の新芽の⽟がまぶしい(タンポポ)ツイッピツイッピツイッピシジュウカラは梢に⾼く歌い(ホタルブクロ)無名の⽻⾍はよっぱらいのように低く⾶ぶ(「雑⽊林」⿃⾒ 迅彦)
2022.06.05
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この雨に濡れた鉄道線路に散らばった米を拾ってくれたまえこれはバクダンといわれて汽車の窓から駅近くなって放り出された米袋だその米袋からこぼれ出た米だこのレールの上に レールの傍に雨に打たれ 散らばった米を拾ってくれたまえそしてさっきの汽車の外へ 荒々しく曳かれていったかつぎやの女を連れてきてくれたまえどうして夫が戦争に引き出され 殺されどうして貯えもなく残された子供らを育てどうして命をつないできたかを たずねてくれたまえそしてその子供らはこんな白い米を腹一杯喰ったことがあったかどうかをたずねてくれたまえ自分に恥じないしずかな言葉でたずねてくれたまえ雨と泥の中でじっとひかっているこのむざんに散らばったものは愚直で貧乏な日本の百姓の辛抱がこしらえた米だこのうつくしい米を拾ってくれたまえ何も云わず一粒ずつ拾ってくれたまえ。(「米」天野忠)
2022.06.03
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ぼくがこの世にやって来た夜おふくろはめちゃくちゃにうれしがり(サニーレタス)おやじはうろたえて 質屋へ走りそれから酒屋をたたきおこした(ブーケレタス)その酒を呑みおわるやいなやおやじはいっしょうけんめいねじりはちまき死ぬほどはたらいて その通りくたばった(ロメインレタス)くたばってからというものこんどは おふくろが いっしょうけんめい(ツルナシインゲンの花)後家のはぎしりがんばって ぼくを東京の大学に入れてみんごと 卒業させた(サツマナの種)ひのえうまのおふくろは ことし六十歳おやじをまいらせた 昔の美少女はすごくふとって元気がいいが じつは(スナップエンドウ)せんだって ぼくにも娘ができた(キャベツ)女房はめちゃくちゃにうれしがりぼくはうろたえて 質屋へ走り(キュウリ)それから酒屋をたたきおこしたのだ(「系図」三木卓)
2022.06.02
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最終回です。マーガレット: キク科明治時代の末期にヨーロッパから伝わって来た常緑多年草です。庭に植え付けると、年々株が大きくなり春にたくさんの花を咲かせます。シラン:紫蘭 ラン科地植えも鉢植えもでき、寒さや暑さに強い丈夫な花です。シャクヤク:芍薬 ボタン科「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」昔の美人は今と反対で、頭(結った髪)が大きく、腰が細く足が小さくて、ゆらゆらと儚げなのでした。アブラナ:油菜 アブラナ科古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた作物です。モッコウバラ:木香薔薇中国原産のトゲのないたくましいバラです。ネギとヒョウモンチョウナンテン:南天 メギ科いつ見ても色鮮やかで、存在感があります。山の中のキリの花:「桐の葉は木に朽ちぬより、秋来なば先駆け散らん」本当の美しさは地表からは見えない高貴な花です。今年は5月になってもまだ寒い日があるものの、春の花はもう思い出になりました。「子を発たす立夏の駅の草の丈」石井直子
2022.05.10
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いずれ菖蒲か杜若・・毎年覚えて毎年忘れるアヤメとカキツバタの見分け方。とりあえずアイリスと言えば間違いないというのは、マグロもカツオもツナでいいというのと似ているような・・・。日本人、あるいは日本語が緻密ということなのかもしれませんね。ハナモモ:花桃 バラ科中国原産の落葉樹で、弥生時代に渡来しました。ひな祭りの花として親しまれています。クリスマスローズ:キンポウゲ科「雪起こし」「寒芍薬(カンシャクヤク)」という和名もあります。 オボロヅキ:朧月 ベンケイソウ科今人気の多肉植物で、高値で取引きされています。キジムシロ:雉筵 バラ科地面に生える葉をキジが休むムシロにたとえています。スズラン:鈴蘭 ユリ科世界中で日本で最も多く栽培されている、日本人好みの花です。シャガ:射干 アヤメ科常緑の多年草で、明るい日陰の湿り気のある場所に多く自生します。ツツジ:躑躅 ツツジ科万葉の時代から親しまれており、花が連なって咲くことから「つづき」、また花が筒状であることから「つつ」などと呼ばれていて、次第に「つつじ」になったようです。
2022.05.09
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「自分の中に種々の人間がひそんでいる。まず近代人と原始人がある」イチリンソウ「ところが自分の中にもう一人の人間がひそむ」ボタン「これは生命の神秘、宇宙永劫の神秘に属するものか」ボケ「これを自分は『幻影の人』と呼びまた永劫の旅人とも考える」ハナカイドウ「この人間は『原始人』以前の人間の奇蹟的に残っている追憶であろう」ツルニチニチソウ「永劫の世界により近い人間の思い出であろう」ヒマラヤユキノシタ「道端に結ぶ草の実に無限の思い出のごときものを感じさせるものは、自分の中にひそむこの『幻影の人』のしわざと思われる」スズランスイセン「めしべは女であり、種を育てる果実も女であるから、この意味で人間の自然界では女が中心であるべきである」ヒヤシンス 「この意味での女は『幻影の人』に男よりも近い関係を示している」(西脇順三郎)山で感じる安らぎと不思議な懐かしさ・・・母の日は、山へ。
2022.05.08
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雪が降ったり真夏日があったり・・・大きな波があった4月でした。それでも野の花はいつもと同じように咲き、命のバトンをつなぎました。4月の花を振り返ります。カタクリ:片栗 ユリ科冬の寒さにじっと耐え、華やかに開花するスプリング・エフェメラルです。ツクシ:土筆 トクサ科スギナの胞子茎。草原や田畑の畦などに多くみられ、古くから親しまれています。セイヨウタンポポ:西洋蒲公英 キク科繁殖力が強く、今は野原で見られるタンポポの大半を占めています。イカリソウ:碇草 メギ科錨(イカリ)のような形の花を咲かせます。生薬としても有名です。ニリンソウ:二輪草 キンポウゲ科名前通り1本の茎から2輪の花を咲かせる、春山を代表する花です。シバザクラ: 芝桜 ハナシノブ科「ハナツメクサ」とも呼ばれます。タチツボスミレ:立坪菫 スミレ科ほぼ日本全土の平地から低山に分布し、毎年同じ場所で春を告げてくれる多年草です。ヤマブキ:山吹 バラ科初夏まで長く楽しませてくれる花で、万葉集にも詠まれるなど古くから愛されてきました。
2022.05.07
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新緑の一つ一つには個性があります。山は様々な個の集合体です。身近な木々を良く観察してみましょう。ケヤキ:欅 ニレ科「けやけき木」が名の由来で、「目立つ、ひときわすぐれている」という意です。フジ:藤 マメ科万葉の昔から日本人に親しまれています。アラカシ:粗樫 ブナ科ドングリがなる木の代表的な樹種で、カシの仲間では最も広い範囲に分布します。キリ:桐 ゴマノハグサ科切ってもすぐに芽を出し、どんどん成長するため「キル(切る、伐る)」が名の由来です。イロハモミジ:伊呂波紅葉 ムクロジ科新緑も紅葉も美しく、一般的に「モミジ」といえばこれを指します。 スギ:杉 ヒノキ科スギは日本の固有種です。古くからヒノキと並び広く植林されました。タケノコ:筍 イネ科タケノコは竹の芽の部分で、すべての竹の芽の総称として使われています。ドウダンツツジ:灯台躑躅 ツツジ科中国語名の「満点星(ドウダン)」と書く場合もあります。
2022.05.06
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「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」服部嵐雪コウメ:小梅 バラ科 中国語の梅(Mei)から転化して、ウメとなったいう説が有力 です。ヒヤシンス:風信子、飛信子 キジカクシ科 春の花壇を彩るポピュラーな秋植え球根です。ミヤマカワリシダ:チャセンシダ科タケ:竹 イネ科 わずか3ヶ月で美しい娘に成長するかぐや姫は、竹の成長を表しています。竹の根:地下茎を横に四方八方に伸ばしていきます。そこからまた新たな竹が生えてきます。カヤ:榧 イチイ科 材は最高級の碁盤、種子は食用油などに利用されます。冬の川の情景清流には氷も
2022.02.03
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凍てついた畑のなかで野菜達は、寒さに負けじと糖分を蓄え、甘くおいしくなっています。ハクサイと五老峰:白菜 アブラナ科 名前は文字どおり全体が白いことからです。ダイコン:大根 アブラナ科 ビタミンC、カリウム、消化を助け胃腸の働きを整えるジアスターゼを含みます。大根おろしは寒中が最高と言われます。テッポウユリ:鉄砲百合 ユリ科 冬の鉄砲・・・。タマネギ:玉葱 ヒガンバナ科 生では辛味と独特の香りがありますが、加熱すると甘い味に変化します。ホウレンソウ:菠薐草 ヒユ科 ビタミンA、Cやカロテンを豊富に含み、鉄、カルシウム、マグネシウムなども多く含みます。スギ(杉・ヒノキ科)とマサキ(柾・ニシキギ科):スギは日本で最も多く植林された木で、北海道の南部以南のほ ぼ日本全土に見られます。マサキは北海道から九州まで日本全国に分布する常緑樹です。ウスタビガの繭イワヒバ:岩檜葉 イワヒバ科 イワマツとも呼ばれ、乾燥に強いシダ植物です。
2022.02.02
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華やかな夏の花に比べ、冬には冬の姿の良さがあります。カムロザサ:禿笹 イネ科 黄色斑に多数の緑条が入る鮮やかな新葉が魅力です。テイカカズラ:定家蔓 キョウチクトウ科 藤原定家の、亡き人を想う執心が、想い人の墓に絡んで花開いたと言われます。キク:菊 キク科 皇室の紋にも使われている日本を象徴する花のひとつです。セイヨウキヅタ:西洋木蔦 ウコギ科 管理を怠るとあたりを覆いつくしてしまいます。モッコク:木斛 モッコク科 江戸時代には江戸五木といわれ、今でも「庭木の王」と呼ばれています。 アセビ:馬酔木 ツツジ科 馬が酔うのは、枝葉の「アセボチン」という 有毒成分のためです。ブルーベリー:ツツジ科 実の熟した色からブルーベリー(Blueberry)と呼ばれています。アジサイ:紫陽花 アジサイ科 冬にしか見れないアジサイのドライフラワー。
2022.02.01
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では問題です。「われは海の子」に出てくるのは「煙たなびく杣屋(そまや)」?それとも「煙たなびく苫屋(とまや)」?杣屋(そまや)は、山仕事をする人が、住んだり拠り所にしたりする小屋。苫屋(とまや)は、菅(すげ)や茅(かや)などを菰(こも)のように編んだ苫(とま)で屋根を葺いた小屋。「われは海の子」に出てくるのは苫屋(とまや)です(*^^*)セイヨウキヅタ:西洋木蔦 ウコギ科 別名アイビーと呼ばれます。スイセン:水仙 ヒガンバナ科 いち早く春の香りを届けてくれる球根植物です。ビオラ:スミレ科 パンジーの小輪多花性種をビオラと呼んでいます。パンジー:スミレ科 つぼみが下を向く形が、人がうつむいて物思う姿に 似ていることから、フランス語の「パンセ(考える)」 から命名されています。ロウバイ:蝋梅 ロウバイ科 まるでロウ細工のような花を咲かせます。ロウバイ 開花コウシュウヤバイ:甲州野梅 ウメ科 野梅(ヤバイ)系はたくましいので盆栽に適しています。
2022.01.30
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里山を見渡すと、様々な花が咲いています。見慣れた花々もそれぞれに歴史を持ち、しっかり息づいています。アカバナムシヨケギク:赤花虫除菊 キク科原産地はコーカサス地方です。除虫菊であるシロバナムシヨケギクと同じ成分を含みますが、観賞用です。オランダカイウ:和蘭海芋 サトイモ科天保年間にオランダから渡来した帰化植物です。キク:菊 キク科ナンテンと醍醐山遠望:手前から 醍醐山・身延山・七面山ヤツデ:八手 ウコギ科代表的な陰樹で、午前中2時間程度しか日が当たらない日陰でも生育します。「生きて仰ぐ 空の高さよ 赤蜻蛉」(与謝蕪村)「大勢の 中に我あり 冬紅葉」(星野立子) 「佇(た)ちよれば 湯けむりなびく 紅葉かな 」(杉田久女)
2021.12.07
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本格的な冬の前・・・紅葉が散り残り、「日が短くなったね」とあいさつを交わすころ・・醍醐山山麓の花々をご覧ください。コウテイダリア:皇帝ダリア キク科5mもの高さになる「ダリアの王様」です。サフラン:番紅花 アヤメ科秋咲きのクロッカスの一種で、スパイスとしてもよく知られています。キク:菊 キク科花言葉は「高貴」「高尚」。黄色の菊(キク)の花言葉は「敗れた恋」。あららシュッコンバーベナ:宿根バーベナ クマツヅラ科枯れ根が休眠状態で越冬し、再び芽を出す多年草です。 ムラサキシキブ:紫式部 シソ科日本原産の落葉低木です。色づく葉と紫色の実とのコントラストが美しく日本的です。センニチコウ:千日紅 ヒユ科パナマ、グアテマラ原産で真夏の暑さに強い丈夫な花です。菊には「星見草(ほしみぐさ)」という美しい別名があります。「働きし 身のさわやかに 夜の菊」(中村汀女)
2021.12.06
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秋のひんやりした森に足を踏み入れてみましょう。ブナの林クサギ:臭木 クマツヅラ科こんなにきれいな花なのに!!枝葉に悪臭があるため「臭木」と呼ばれます。チカラシバ:力芝 イネ科ススキと同じく、イネ科の秋の風物詩です。ウマスギゴケ:馬杉苔 スギゴケ科低地~高山帯の湿った場所や針葉樹林によく生えているスギゴケの仲間です。ビロードシダ:ウラボシ科 岩などに着生して群生することが多い単葉のシダです。なりふり構わず生きる姿が美しいシロオニタケ明日は森のキノコです。
2021.09.26
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身近に咲く花々にはそれぞれ、特徴ある花言葉があり物語があります。花言葉を楽しみましょう。ナノハナ:花言葉「活発・快活・快活な愛・豊かさ・財産・豊かな財力」僕たちふたりは春咲く花とみつばちさ。肩の上に止まっていたい(郷ひろみ・花とみつばち)アセビ:花言葉「犠牲・献身・あなたと二人で旅をしましょう」キンカン:花言葉「思い出・感謝」ツバキ:花言葉「控えめな素晴らしさ・気取らない優美さ」ウメ:花言葉「上品・高潔・忍耐・忠実」マサキ:生垣に多用されます。花言葉「厚遇・円満」ニシキギ:紅葉の美しさを錦に例えてこの名があります。花言葉「危険な遊び・あなたの魅力を心に刻む」
2021.03.13
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あすが来てゐる たんぽぽの花びらに(三橋鷹女)ニホンタンポポたんぽぽは世界中に実に多くの種類があり、日本に自生しているものだけでも約20種といわれています。在来種のたんぽぽは、ニホンタンポポとも呼ばれます。外来種との違いは、花びらの下の総苞片(そうほうべん)が、在来種は直立、外来種は下向きに反り返っています。セイヨウタンポポ今や日本のタンポポの約8割はセイヨウタンポポ。侵略的外来種ワースト100に数えられています。春の川のたりのたりキクラゲフキノトウとアカタテハ若竹
2021.03.12
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グミの実の味を覚えていますか?お菓子のグミはドイツ語でゴムを表すグミ。植物のグミ(胡頽子)は、とげのある実を表す「グイ実」が縮まってグミとなったといわれます。今、新芽が出ています。グミ里の春。後方:右側 醍醐山 春の味覚:フキノトウ丸くないナンテンゴボウの芽吹き開花前の水仙ロウバイ
2021.03.11
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世界中に伝説がある妖艶な花。椿。ツバキ:椿、海柘榴 またはヤブツバキ藪椿 ツバキ科名前の由来は意外なことに葉にあるようです。厚みのある葉の意味で「あつば木」、つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」の説があります。ボケ:木瓜 バラ科果実酒やジャムも薫り高く、色とりどりの200もの品種が栽培されています。カワズザクラ:河津桜 バラ科静岡県河津町の名産・河津桜。実は身延町などのみなみやまなしでも、あちらこちらで観られます。モクレン:木蓮 モクレン科古く中国から伝来し、もともとは「辛夷」(しんい)という漢方薬として植えられました。頭痛や鼻炎の薬とされています。
2021.03.05
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オウバイモドキ:黄梅擬 モクセイ科ヒマラヤ地方を原産とするオウバイやソケイの仲間です。ウンナンオウバイという別名がありますが、雲南省に自生するわけではありません。セイヨウサンシュユ:西洋山茱萸 ミズキ科ヨーロッパ原産の耐寒性落葉小高木です。葉に先だって小さな黄色い花を咲かせ、早春の花木として知られています。ニホンスイセン:日本水仙 ヒガンバナ科多年草で日本の気候に合っているので、よく育ち毎年楽しめます。キブサスイセン:黄房水仙 ヒガンバナ科日本水仙の色違いでよく似た香りです。シダレウメ:枝垂梅 バラ科未だ蕾です。梅には実を食用にする「実梅」と、花を観賞する「花梅」がありますが、しだれ梅は花を観賞する花梅です。
2021.03.04
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せっかく 花を さかせてもせっかく 葉っぱを ひろげてもふりむいていく 人はないそれでも 平気さ みんなしてむんむん草むら つくってくどんなに のどが かわいてもどんなに ほこりを かぶっても水など くれる 人はないそれでも 平気さ 上むいてのびたいほうだい のびていくオオバコ ハコベ ヒメジョオンちゃんと 名前が ついててもよびかけてくる 人はないそれでも平気さ いつだってきらきらしながら 生きていく(雑草のうた・鶴岡 千代子)ホトケノザ:仏の座 シソ科 早春の人里に咲く越年草で、本州〜沖縄の畑や道端に生えます。まだ春浅いうちにいつの間にか咲きだしたかと思うと、耕作が始まる前の田畑を一面赤紫色に埋めつくしてします。桃畑でピンクの桃の花の紫の影のように咲く姿は、山梨の春の風物詩です。オオイヌノフグリ:大犬の陰嚢 オオバコ科 いつもながら気の毒な名前!秋に芽を出して他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ちます。早春に小さく愛らしいたくさんの花をつけ、春の終わりには枯れて夏の間は種子で過ごします。フキノトウ:蕗の薹 キク科蕗の早春の花茎をフキノトウ(蕗の薹) といいます。山野に生える春の山菜としてよく知られ、天ぷら、蕗味噌、おろし和えなどが食卓を彩ります。ギョウジャニンニク:行者葫 ユリ科かつては旧下部町の特産だった滋養強壮効果の高い野生のネギです。出羽三山の奥深くで厳しい修行を行った行者たちが活力源として食べたと伝えられ、 ニンニクのような香りからこの名があります。ツルニチニチソウ:蔓日々草 キョウチクトウ科 つるを色々な方向に伸ばしながら旺盛に生長します。たくさん咲く姿から「楽しい思い出」「楽しい追憶」という花言葉が付けられています。花大根。別名・諸葛菜(しょかっさい)、紫花菜(むらさきはなな)、大紫羅欄花(おおあらせいとう)
2021.03.03
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三角の葉っぱが特徴的なミスミソウ(三角草:キンポウゲ科)。宝石のように色とりどりに咲く花ですが、純白は正に春の使者。葉は雪の下でも常緑であることから、雪割草とも呼ばれます。「はにかみ屋」という愛らしい花言葉の反面、雪の下でも力強く生きることから「自信」という花言葉も持っています。雪の下からいち早く希望を与えてくれる春の妖精です。
2021.03.01
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福寿草が春の訪れを告げる花なら、セツブンソウ(節分草:キンポウゲ科)は立春前日、冬の終わりを告げるつつましい花です。セツブンソウ地面からたった今現れたかのように奇跡のような白い花を咲かせるスプリングエフェメラルの代表格です。開花淡い藤色と純白の中で、黄色の蜜槽(蜜を分泌する腺)はまるで金の冠のよう。「光輝」という花言葉もうなづけます。関東地方以西の主に太平洋側に多く見られましたが数は激減しています。山梨県早川町赤沢宿は貴重な群生地です。
2021.02.28
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春浅い温帯の落葉広葉樹林で、いち早く春を告げ登山者を喜ばせてくれるスプリングエフェメラル(春の妖精・春植物)たち。フクジュソウ森がすっきりと明るい春のうちに地上での命を終え、後は地下で暮らします。カタクリ、フクジュソウ、イチリンソウ、ニリンソウ、セツブンソウなどが代表です。フクジュソウのつぼみ開花効率よく花に光を集め、虫を誘い、あっという間に跡形もなく地上から消える花たち。優しい春の妖精です。
2021.02.27
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今日は関東地方のスギ花粉日飛散開始予測日醍醐山の学習の森の5月の写真から、スギとヒノキの区別を覚えましょう。覚え方は「尖りすぎ・硬すぎ」です。葉の尖っている方が杉。樹皮の硬いのも杉です。杉の葉・尖っています。「尖りスギ」檜の葉・スーパーで鮮魚や椎茸の下に敷かれているのはこれです。杉の樹皮・引き締まっています。「硬スギ」檜の樹皮・はがれやすくなっています。スギヒノキちなみに今年は例年に比べ飛散量は多くないものの、昨年が少なかったため、前年比では多く飛ぶところが多いようです。早めの対策を心掛けたいですね
2021.02.07
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山里は、秋の名残をとどめながら冬支度に入っています。山にはモミジが残り、畑には冬物野菜がしっかりそだってきました。ヤマモミジ:葉にギザギザがありますオオモミジ:葉がなめらかですヤマモミジとオオモミジカキナニンニクユズブロッコリー
2020.12.26
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12月7日の醍醐山山麓の風景です。今年は寒暖の差が激しかったためモミジの紅葉が美しく、長く楽むことができました。住む人の暮らしに根付いた庭木の数々は目を和ませてくれます。ナンテン:南天 メギ科 身延町の名産・ナンテンは、難を転ずることに通じるため、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから庭に植えられてきました。漢方では、咳止め薬(鎮咳剤)として利用されています。マサキ:柾・正木、ニシキギ科厚みのあるつややかな葉が美しい常緑樹で、生け垣によく使われます。ニシキギ:錦木 ニシキギ科ニシキギはその名のごとく「錦」を思わす紅葉の美しさが最大の魅力です。生け花の花材としても好まれます。キク:菊 キク科日本の在外公館では「菊の御紋」が掲示されています。名実ともに日本を代表する花の一つです。ヤマモミジの紅葉:秋の後ろ姿がまだ見えています。 栃代山(とじろやま)
2020.12.25
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負けない事投げ出さない事タチツボスミレ逃げ出さない事シダ信じ抜く事オオタチツボスミレ駄目になりそうな時 それが一番 大事ビオレ負けない事・投げ出さない事・逃げ出さない事・信じ抜く事ビオレ涙見せてもいいよ それを忘れなければ(大事MANブラザーズバンド「それが大事」)
2020.05.13
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ヒメキンギョソウモッコウバラ(木香茨)黄色のモッコウバラは眞子様のお印です。アフリカンアイスタイツリソウサクラソウ ボタンシバザクラツツジに群がるクロアゲハ
2020.05.12
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ケヤキとナノハナカラスノエンドウ通称シビビー。豆を笛にするのは子供たちの春の遊びでした。ボケフジアケビカキツバタそして闖入者
2020.05.11
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明治の終わりから大正の初めにかけて、文部省は「尋常小学唱歌」という唱歌の教科書を編纂しました。1学年の収録曲は20曲、1年生から6年生まで計120曲の中には、今でも歌い継がれている名曲がたくさんあります。河津桜著作権を文部省が持ち、作者は長く伏せられてきましたが、近年、長野出身の高野 辰之が、『故郷』『朧月夜』『もみじ』『春がきた』『春の小川』等を作詞したことが知られています。タチツボスミレ春が 來た、春が 來た、どこに 來た。山に 來た、里に 來た、野にも 來た。キバナスイセン花が 咲く、花が 咲く、どこに 咲く。山に 咲く、里に 咲く、野にも 咲く。シモシラズ鳥が 鳴く、鳥が 鳴く。どこで 鳴く。山で 鳴く、里で 鳴く、野でも 鳴く。「春が 來た」(尋常小学唱歌 第三学年用)コウメ
2020.03.17
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夏まつり 宵かがり胸の高なりに 合わせて八月は 夢花火私の心は 夏模様サルスベリ目が覚めて 夢のあと長い影が 夜にのびて星屑の空へ夢はつまり 想い出のあとさきホウセンカマタタビ:どんなに疲れた旅人も「また旅」をしたくなる疲労回復の特効薬といわれます。平安時代の書物にも登場します。マタタビの実:猫の大好物としておなじみ。人間にも鎮痛・滋養強壮の妙薬として利用されてきました。盆送り(8月16日)夏が過ぎ 風あざみ誰のあこがれに さまよう八月は 夢花火私の心は 夏模様井上陽水「少年時代」より
2019.08.31
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長い梅雨でした。夕立の多い短い夏でした。それでも変わらず夏の花たちは咲きました。クズ(葛・秋の七草のひとつ)追憶は人の心の 傷口に深く染み入り霞立つ野辺に 夏草は茂りあれから どれだけの時が 徒に過ぎただろうかせせらぎのようにハチス(ホワイト)夏の祈り 夏の祈りは 妙なる蛍火の調べ風が揺らした 風鈴の響き森山直太朗「夏の終わり」よりハチス(ピンク)ホオズキ(鬼灯)メランポジューム
2019.08.30
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変な話だが母さんはときどき少女になるチドリソウいなかでよくこうしたわそういいながら きょうは生のきゅうりに塩をかけて食べた青い音を かりかりたててチドリソウお行儀がわるいわね うふん母さんはちょこんとかたをすくめて笑ったそこに少女がいた明るいいきいきした少女がいたサツキ庭のさるすべりの木に母さんがつくったぶらんこがある母さんものるわたしたちに負けないぶんぶん思いきってこぐ大波ーー 小波ーーそこにおちゃめな少女がいるアメリカコマクサ母さんの玉手箱には貝がらがいっぱいわたしにもわけてくれたがそれでも海への夢をさそうきれいな貝がらがいっぱい母さんは ときどき手のなかでからから鳴らすそこに遠い目をする少女がいる カシワバアジサイ(南アルプス市)ときどき父さんと戦争する気まずいことがしばらくつづくしょんぼりする母さんそこにものがなしそうな少女がいるカシワバアジサイけれど だいたい母さんの中に少女がみられるときは幸福そうなときだきょうは生のきゅうりをかんで夏をかんだといったアジサイなんとさわやかな母さんだ母さんは ときどき少女になるさまざまな少女になる(「母さんはときどき少女になる」三越 左千夫)
2019.06.25
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「角を矯めて牛を殺す」という言葉があります。些細なことを正して本来の良さを失ってしまうことです。「矯める」は矯正の矯。正す、真っすぐにするという意味。毒を矯める草が毒矯み(ドクダミ)です。酒席でダラダラと飲み続ける人のことを南天(又は南天組)といいます。南天はいつまでも実が落ちないからです。花びらの根元に黄色い点があれば(ハナ)ショウブ、白い点ならカキツバタ、網目の模様ならアヤメ。これは黄色い点なので花菖蒲世界中で愛されているアジサイの原種は日本に自生するガクアジサイです。白楽天が紫陽花と名付けた花は実はライラックだったそうです。おもしろいですね。よく見かけるけれど名前を知らない花の一つ。マツバギク。時代劇に登場する下級武士の内職といえば傘貼り。実は朝顔栽培もよく行われていたとか。
2019.06.24
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クリスマスシーズンのイメージが強いイチゴ。露地物の旬は初夏です。かつては田んぼの畔などに栽培されて可憐な花をつけ、やがて実って次々に色づいてゆくのは子供たちの楽しみでした。トマト、ピーマン、ナスなどの夏野菜がそろそろ収穫を待っています。「飲みたい水が音たてていた」種田 山頭火土と水と太陽の力強さありがたさを改めて感じる季節です。「分け入っても分け入っても青い山」種田 山頭火
2019.06.12
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農村の活気づく季節・初夏。水が走り花が咲き若葉が光ります。ジャーマンアイリスハコネウツギウツギは別名・田植え花とも呼ばれます。ヤグルマギク咲きいでし花の単色夏に入る 飯田龍太カンパニュラアルペンブルー今日も見守ってくれる道祖神様集落の境道の辻などに祀られ、疫病などの外敵から村を守り、仲睦まじく暮らして子孫が繁栄するよう見守ってくれます。道端の神様として、交通安全や旅の無事を守る神様としても信仰されています。
2019.06.11
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正岡子規の柿の句と言えばだれもが真っ先に思い浮かべるのが「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」一方でこんなお茶目な句もあります。「渋柿は 馬鹿の薬に なるまいか」「曼珠沙華 あつけらかんと 道の端」夏目漱石「いつまで生きる 曼珠沙華咲きだした」種田山頭火「月草に衣は摺(す)らむ 朝露に 濡れての後(のち)は移ろひぬとも」万葉集 アゲハチョウもお墓参りにヒャクニチソウとチャバネセセリ
2018.10.05
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今年は南瓜の当たり年です。全て南瓜南瓜は字からして、南の方から渡ってきた瓜みたいな野菜なのでしょうが、どうして「かぼちゃ」なのかと思ったことはありませんか?実は「カンボジア」のことなんです。日本に南瓜を持ち込んだのはポルトガル人で、寄港地のカンボジア(ポルトガル語でカンボジャ)から持ってきたのだそうです。なるほど。南瓜は中国の呼び方です。中国の漢字にポルトガル語の読み方を与えたところが、日本人の器用さですね。ひょうたんに見えますがこれもカボチャ。カボチャを英語で?と聞くと、誰もがパンプキン(pumpkin)!と答えたくなりますが、実はパンプキンはオレンジ色のカボチャだけ。皮が緑のカボチャは squash (スクウォッシュ)と総称されます。鶺鴒(せきれい)がたたいて見たる南瓜かな (小林一茶)
2018.10.04
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みなみ山梨は温暖な気候で雨が多く、山では山梨の他の地域では見られない植物に出会えます。お茶の栽培にも適し、「南部茶」として出荷されています。夏山で気をつけなくてはいけないのがヤマヒルの多さ!5分ごとに足元のチェックが必要です。テンナンショウミツマタサルナシ石かと思ったらカエルです紀貫之は、秋の山は住んでいる私ですら旅人のような心地がすると言っています。ほんの少し足をのばして、旅人の気分を味わいませんか?「秋の山 紅葉を幣(ぬさ)と手向くれば 住む我さへぞ旅心地する」
2018.10.02
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「薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く香るって本で読んだけれど、絶対にそんなことはないと思うわ。薔薇が、あざみとかスカンク・キャベツとかいう名前だったら、あんないい香りはしないはずよ。」『赤毛のアン』アンが聞いたら気絶しそうな名前「ヘクソカズラ」(/ω\)こんなにきれいな花ですのに・・ね。アサガオヒャクニチソウフヨウサツマイモカボチャヨシズホウセンカトマト
2018.09.17
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一くわどしんとおろして ひっくりかえした土の中からスイカもぞもぞと いろんな虫けらがでてくるピーマン土の中にかくれてあんきにくらしていた虫けらがナスの花おれの一くわで たちまちおおさわぎだニンジンおまえは くそ虫といわれおまえは みみずといわれイチゴおまえは へっこき虫といわれおまえは げじげじといわれキウイおまえは ありごといわれおまえらは 虫けらといわれナスおれは 人間といわれおれは 百姓といわれホオズキおれは くわをもって 土をたがやさねばならんおれは おまえたちのうちをこわさねばならんカキおれは おまえたちの大将でもないし、敵でもないがおれは おまえたちを けちらかしたりこれおしたりするイチジクおれは こまったおれは くわをたてて考えるカボチャだが虫けらよやっぱりおれは土をたがやかさんばならんでやおまえらをけちらかしていかんばならんでやなあミカン虫けらや 虫けらや(「虫けら」大関松三郎)
2018.08.06
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キクカスミソウヒャクニチソウペチュニアキキョウアオキエケベリアマリーゴールド日本ではお正月の縁起物として愛されているマンリョウ(万両)。フロリダでは外来有害植物に指定されているそうです。ところ変われば・・ですね。ギボウシ
2018.08.03
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センニチコウグラジオウラス(イエロー)とハチグラジオウラス(ピンク)ダリアギボウシサルスベリアイビーベコニアホテイソウダリア
2018.08.02
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今昔物語に亡き親を想う兄弟の話があります。兄は哀しみを断ち切って前に進もうと、墓に忘れ草を植えます。弟は親を想う心を忘れまいと想い草(紫苑)を植えます。兄が植えたのがこの花。ヤブカンゾウ(薮萓草)です。承久の乱の後、北条家によって佐渡島に流された順徳天皇の心を慰め、都恋しさを忘れさせた花が、ミヤコワスレ(都忘れ)庭の花にも様々な物語がありますね。ダリアハチスホウセンカヒマワリメランポジューム
2018.07.24
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長塩のヤマユリが今年も開花しました。学名は「黄金色のユリ」です。身延町でも近年食害等でめっきり減少しており、ここほどまとまって咲くのは珍しくなりました。ヤマユリは日本特産のユリで、北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布します。この場所は急な崖で獣の食害から逃れ、近隣の方によってよく手入れされています。ここは春には菫で覆われます。長塩の常葉川かつては子供たちが日がな一日遊んでいました。この清流は本栖湖を源流とし、常葉で栃代(とじろ)川と、下部で下部川と合流して富士川に注ぎます。
2018.07.16
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