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2022.03.14
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カテゴリ: 今帰仁村



沖縄本島北部の本部半島に「今帰仁(なきじん)村」があり、村の北東側に「勢理客(せりきゃく)集落」があります。「勢理客」という名称は浦添市の「勢理客(じっちゃく)」という読み方で知られていますが「今帰仁村」の「勢理客」は「せりきゃく」と読みます。尚、琉球王府により編纂された「おもろさうし」(1531-1623年)には「せりかく」と謳われています。「勢理客集落」は「今帰仁村」で最も面積が小さなシマですか「シマセンク(シマセンコ)巫」とも呼ばれる「勢理客ノロ(祝女)」は「勢理客・運天・上運天・湧川」の4集落を管轄し祭祀を司った位の高いノロでした。「勢理客公民館」の敷地には「今帰仁上り(なきじんぬぶい)」でも拝される「勢理客ノロ殿内」があります。


(神アサギ)

(神アサギ内部のタモトギとウコール)

「勢理客ノロ殿内」に隣接して「神アサギ」が建てられいます。「神アサギ」とは沖縄本島北部地方においてノロが集落の祭祀を行う小屋で、4本柱または6本柱で壁がない吹き抜け構造をしています。また、沖縄本島中南部にある「トゥン(殿)」と呼ばれる祭祀場の原形と言われています。「神アサギ」が分布する地域は「神アサギ文化圏」や「北山文化圏」に分類され、三山統一以前の「北山王国」の文化に由来しています。ちなみに 「今帰仁上り(なきじんぬぶい)」とは「今帰仁廻り(なきじんまわり)」とも呼ばれ、沖縄で親族一門が行う聖地旧跡の巡拝行事で、多くの門中(もんちゅう)によって行われています。「神アサギ」の内部にはタモトギとウコール(香炉)が祀られており、人々に拝される聖域となっています。


(勢理客の御嶽)

(勢理客御宮新築記念碑)

(勢理客の御嶽の祠)

(勢理客の御嶽のイビ)

「勢理客公民館」の北側に「勢理客の御嶽」の森があり、御嶽の入り口には鳥居と「勢理客御宮新築記念碑」の石碑が建立されています。鳥居をくぐり階段を登って頂上に辿り着くと「勢理客の御嶽」の祠があり「イビ」と呼ばれる祠の内部にはウコール(香炉)2基と数個の霊石が祀られています。「イビ」は「イベ」とも言われ、御嶽の中で最も神聖な場所を意味し、同時に祀られている霊石自体も「イビ」と呼ばれています。第二尚氏王統の琉球神道における最高ノロ(神女)である「聞得大君(きこえおおきみ)」の神名は「しませんこ あけしの」であり、この神名はもともと「勢理客の御嶽」の神名であったと伝わっています。「聞得大君加那志( チフィウフジンガナシ) 」と呼ばれ、 琉球王国最高位の権力者である国王と、王国全土を霊的に守護するものとして崇められてきた存在です。




(ヒチャヌハー)

(ヨシコトガー)

「勢理客公民館」の北西に「ウイヌハー」と呼ばれる井戸があります。「勢理客集落」の上(ウイ)の(ヌ)井戸(ハー/カー)である「ウイヌハー」は「勢理客ノロ殿内」や「神アサギ」に近い事から「勢理客ノロ」も祭祀の際に使用した井戸だったと考えられます。公民館から北西に坂道を下った場所には「ヒチャヌハー」があり、集落の下(ヒチャ)の(ヌ)井戸(ハー/カー)となります。「ヒチャヌハー」は集落の共同井戸(ムラガー)であると考えられ、野菜を洗ったり衣類の洗濯にも利用されていたと推測されます。更に公民館から約500mほど北に下ると「ヨシコトガー」と呼ばれる比較的規模の大きい井戸があり、森の丘陵麓から湧き出る水が貯められて周囲の農業用水として利用されています。


(勢理客の顕彰碑)

(天底小学校発祥之地の石碑)

(勢理客のシシヤー/獅子屋)

琉球王府が編纂した歌謡集である「おもろさうし(おもろそうし)」(1531-1623年)に「せりかく(勢理客)」が謳われている「おもろ」があります。

『 一 せりかくの のろの (勢理客の ノロの)
          あけしの のろの (蝉の ノロの)
          あまくれ おろちへ (天雨 降ろして)
          よるい ぬらちへ (鎧を 濡らして)
    又 うむてん つけて (運天に 着けて)
          こみなと つけて (小港に 着けて)
    又 かつおうたけ さがる (嘉津宇岳に 下る)
          あまくれ おろちへ (天雨 降ろして)
          よるい ぬらちへ (鎧を 濡らして)
    又 やまとの いくさ (大和の 戦さ)
          やしろの いくさ (山城の 戦さ) 』

















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最終更新日  2022.11.12 21:31:30
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