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2023.01.01
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カテゴリ: 大宜味村



沖縄本島北部の「ヤンバル/山原」の森に「大宜味村/おおぎみそん」があります。この自然豊かな村の最北端で西海岸線沿いに「カニさんトンネル」と呼ばれる隧道が通っています。「田嘉里川」河口の西側約200mの位置で「謝名城集落」の北側を通る国道58号線の地下にトンネルがあり、その名称の通りカニやヤドカリ等の甲殻類の為に造られたトンネルとなっています。「カニさんトンネル」の周辺は沖縄本島西海岸では珍しいマングローブ林があり、この場所には泥が溜まり穴を掘り易く涼しく、さらに餌も摂りやすいため「オカガニ」にとって良い住処となっています。それと同時に海岸へ渡る甲殻類の交通事故が多発する場所でもあります。甲殻類のロードキルを減少させる目的として1996年に「カニさんトンネル」が完成しました。


(カニさんトンネルの陸側にある墓地)

(カニさんトンネルの入り口)

(カニさんトンネルの内部)

「カニさんトンネル」の陸側には墓地の丘陵となっており「オカガニ」や「オカヤドカリ」が多数生息しています。トンネル内部を覗くと海岸に続いており甲殻類が上手くトンネルの入り口を見つけられるように誘導の為のコンクリート壁が設置されています。さらに通常は海岸に生えている木々を植えたり砂浜を敷き詰めて甲殻類がトンネルに入り易くする為の工夫がされています。「オカガニ」類は陸棲のカニで沖縄本島では「オカガニ・オオオカガニ・ヘリトリオカガニ・ムラサキオカガニ」の4種が生息しています。「オカガニ」は陸棲でありながら幼生期を海で過ごすため、繁殖期になるとメスのカニが放卵のために海岸に降りる習性があります。5〜12月の満月前後の夜に満潮時刻になると一斉に身体を震わせて放卵を開始します。


(カニさんトンネルの海岸側)

(海岸側から見たトンネル内部)

(海岸側の波消しブロック)




(カニさんトンネルの案内板)

(カニさんトンネル)

沖縄の方言で「カンダクェーガニ」と言う「オカガニ」や、方言で「アーマン」と呼ばれ国の天然記念物に指定されている「オオヤドカリ」の他にも「カニさんトンネル」周辺には「ベンケイガニ」や「カクレイワガニ」も生息しています。周辺の防波堤には甲殻類が爪を引っ掛けて登る為の切り込みが刻まれ、垂直に立つ縁石に斜めの切り込みが入れられています。さらに甲殻類が道路に出ないように高さ50cmの「エコパネル」が設置され、横断水路の入り口斜面を穏やかにしたり上り易くする為の工夫が施されています。その結果「カニさんトンネル」設置後、甲殻類のロードキルの件数は減少しています。『 内閣府 沖縄総合事務局 北部国道事務所』は甲殻類のロードキル撲滅に向けてドライバーに走行注意や減速運転を呼びかけています。






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最終更新日  2023.01.01 17:39:16
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