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巣箱を開けるには気温が上がっていないため、予定していた『巣礎張り』を先に行うことに
決定し養蜂場から自宅に場所を移動したのでした。
『巣礎』とは蜂の巣になる基礎の板。この板に蜜蜂が巣を作るのです。
蝋で出来た板です。6角形が薄くプリントしてあり、蜂が巣を盛りやすいようになって
います。薄黄色から黄色で良い匂いがするのです。
昨年のスムシ攻撃により巣碑が食い荒らせれてしまったため、巣枠から食い荒らされた
巣碑を取り壊し、巣枠を綺麗に洗浄し保管しておいたのです。
あらかじめ巣礎はM養蜂場から購入しておきました。
巣枠に張ってある鉄線を、蝋で出来た巣礎に埋め込むわけですが、最初は鉄線を
バーナーで全体的に加熱し、巣礎を押しつけ鉄線を埋め込もうとしましたが、加熱が
不均一でかつ温度が下がってしまうため旨く行きませんでした。
すると妻が悪戦苦闘している現場に颯爽と?登場、既に妻は事前に養蜂のブログを
研究し自家製埋線器を準備していてくれたのでした。半田ゴテの先端にダブルクリップの
ハンドルを外しクリップ部分のみを取り付けた、アイデアたっぷりの強力な武器に
いつの間にか仕上がっていたのでした。これで連続的に半田ゴテにより電気加熱
しながら、鉄線の上を、僅かに凹になったクリップの背中部分を滑らせることにより、
スムーズに鉄線を埋線することができたのでした。
専用の埋線器を購入すると5千円近くかかるとのことで、自宅にあった半田ゴテと
ダブルクリップの流用作品に3名とも脱帽でした。私の購入したバーナーはなんだった
のでしょうか。巣箱表面の腐り防止のために表面を軽く焦がす(余分な油分を燃やした
り、水分を抜く)事にでも使用できるのでしょうか。
私の技も枚数を重ねるごとに上達し売り物になりそうな出来映えになったのでした。
約20枚の巣礎張りを行い、保管しておいた鉄線巣枠の巣礎張りは完了したのでした。
昼前に気温も上がったので養蜂場に向かい巣箱を開放してみると、何と全ての巣枠
表面一杯にミツバチが隙間もなくギッシリと張り付いていました。
産卵、幼虫、蛹蓋もかなりの数が確認できました。
巣碑枠1枚と出来上がったばかりの巣礎枠を1枚を,自宅に取りに行き、
急遽、巣箱に追加挿入したのでした。昨秋4枚群を購入したのですが
これで7枚巣枠群と給餌箱の8枚から構成されるNJ1群となりました。
働き蜂の群れの下から女王蜂も顔を見せてくれました。働き蜂よりも茶色の色が濃く
元気に動き廻っていました。
ビニール温室による保温効果、発泡スチロール外壁断熱により、厳しい温度低下も
和らぎ群勢を小さくすることなく、逆に産卵を続けて群勢が大きくなっているのでした。
過保護では との意見もいただきましたが大きく間違っていなかったようです。
最後に砂糖水を補充し今回の内検は終了としたのでした。
その後も、多くの蜜蜂たちは出入りを繰り返していました。我が家の紅梅も開花を
始めましたので、どこかの梅の花や早咲きの菜の花等を訪れているのでしょうか。
まだまだ油断は出来ませんが、今回の内検で、晩秋の群勢を確保し、その後
冬場の巣箱の温度低下を抑え、砂糖水や疑似花粉を切らさぬ様注意すれば、
この養蜂場の地で十分越冬できることに目処と自信をもちつつある、
2年目を迎えようとしている『素人養蜂家集団』なのです。