JINさんの陽蜂農遠日記

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2019.05.24
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『旧東海道を歩く』ブログ 目次

『原川松並木』
善光寺、仲道寺を過ぎると袋井宿の新屋までのあいだ、断続的に松林が続いていた。
また石碑もたくさん現れて来た。



松並木の合間向こうに田園が広がる。



『旧東海道松並木 岡津~原川』案内板。




交通頻繁化に伴い急速に発展し、国内第一の幹路となり駅なども整備されました。
その後江戸時代には、街道の駅路を修理し両畔に松樹を植え一里塚を設け、
東海道五十三次を定めました。このうち掛川には掛川宿と日坂宿の二宿があり、
ともに明治維新まで栄えました。現在では国道一号線、東名高速道路、東海道本線、
新幹線が通り東西交通の要路として重要な位置をしめております。
松並木は近年松食い虫の被害で枯れ、岡津・原川間に僅かに残っているだけです。」



『原川区自治会』の皆様、ご苦労さまです。



『原川松並木』周辺案内図。



掛川市領家にある原川薬師こと『金西寺』が左手に。
薬師瑠璃光如来を本尊とする。門前には薬師餅を売る茶店や酒屋等が軒を連ね、
行き交う旅人で賑わったという。



『本堂』
『曹洞宗 南泉山 金西寺』。



扁額には『瑠璃塙』と書かれていた。



『遠州かさやくし如来』

家庭に風波の起こらぬ様、病気平癒、災難を除き交通の安全を祈願いたしましょう。
良縁を得度い方、優れた子宝にめぐまれたい人々、心願成就我が身のため、子孫の為
家内親族社会のため薬師徳相の圓満を願い感応洪大の説得力を仰ぎましょう」と手書きで。



境内右手の奥には石仏が祠の中に並んでいた。



近づいて。



『地蔵菩薩』。



その隣の石仏。



『金西寺』の手前には『間の宿原川』の解説板が立っていた。
「宿と宿の間の街道に沿った小集落を間の宿と呼びます。
間の宿では、旅人の休息の場を提供することはできますが、旅籠すなわち宿泊業を
営むことは許可されていませんでした。
原川は掛川宿まで一里十八町 ( 約6Km ) 、袋井宿まで三十三町 ( 約3 . 6Km ) の位置にあり、
戸数は、文化・文政年間に編纂された「掛川誌稿」には四十六軒という記録があります。
原川には、原川薬師と呼ばれていた金西寺阿弥陀仏、その薬師に供える薬師餅を売る茶店、
酒屋などが軒を連ね、街道を行き交う旅人で賑わいました。」



『金西寺』の次の四つ角に「是従 和田岡村・原谷村ヲ経テ森町ニ通ス 天正四年」と
刻まれた石碑が。



現国道1号線に合流すると、日本橋から234kmとの表示が。



『原野谷川』に架かる『同心橋』。







『原野谷川』の上流側。



ここが袋井市と掛川市の境。



同心橋を渡り振り返ると、『掛川市』と書かれた標識が見えた。



更に国道1号線を直進したが、旧東海道はこの場所から分岐し左折しなければ
ならないのであったが、近くに横断歩道は全くなし。

降りられる人道を見つけてそこを下に降りる。
そして少し戻ると地下道を発見し、国道1号線を渡ることが出来たのであった。



地下道を潜り坂を登ると左手にあったのが『名栗花茣蓙公園(なぐりはなござこうえん)』



『ここは名栗花茣蓙公園』
江戸時代には茶屋があり旅人が一服したところ。



花茣蓙(はなござ)は花筵(はなむしろ)とも呼ばれ、花模様などに織られた茣蓙。
東海道を往来する人が珍しがって買って行ったという。
ここ名栗と西隣り久津部の名産品なのであったと。
「文化・文政の頃、十返舎一九の「道中膝栗毛」の一節に「掛川城下を西へ一里十丁 
原川薬師に参詣し、軒を連ねた通りをすぎ、瀬川を渡れば早名栗、松並木を西に見て
立場茶屋に着く。名代の甘酒に舌鼓、ここは布井の宿までの間の宿、旅籠屋のあり、
名物の花ござを売る店が軒を連ね、上り下りの旅人が珍しいと買って行く。
旅人の 見えかくれする 並木道 瀬川のほとり 花ござの里」



『東海道五十三次之内 袋井宿 出茶屋ノ図』
「掛川から9.7キロ。この絵は宿外れの一風景で、出茶屋とは街道のよしず張りの簡単な
休み所のこと。
旅人はこうした茶屋で足を休め、喉の渇きを潤していました。うっそうと茂る大樹の枝から
やかんを吊るして火加減を見る茶見世の女、立ちのぼる薪の煙、実にのどかな風景です。
左手に絵をよせ、右手は取り入れの済んだ野面と村落、草むらの立札で画面のバランスを
とっています。立札にとまっているのは燕。
やがて去っていく燕の姿に旅情を深く感じさせます。」



『原野谷川やすらぎの小道 同心橋』の現代道標。



公園内には可睡三尺坊道標があった。側面に『従是西 東海道 御本躰可睡三尺坊大権現』と
そして裏面には『喜捨主 当國消定講中?』の文字が彫ってあった。
また、木造祠にはいった秋葉山常夜燈も。




この付近の旧東海道沿いの民家の庭の街道側の角には、小さな祠が奉納されていた。



名栗京方入口、「名栗の花茣蓙」の駕籠(かご)風看板が迎えてくれた。
横の壁面には「袋井丸凧」の絵が描かれていた。



再び『名栗の花茣蓙』。
実はこの駕籠(かご)の如き小屋は自治会で使用するゴミの保管庫のようであったが。



名栗の西側に残る松並木。



『あいうえお運転』。



『東海道松並木』案内板が左手に。
「江戸時代の東海道沿線の村々を記録した「東海道宿村大概帳」には「(掛川)宿より
袋井宿迄之間往還通並木」と記され、街道の両側には旅人を強い日差しから守っていた
松並木が、名栗から久津部の間に残されています。
東海道の松並木は、慶長九年(1604)に徳川秀忠が「街道の左右に松を植しめらる」と
「徳川実紀」は記しています。その後、幕府は並木の維持管理に関する法令を
たびたび出しています。
明治維新以後は道路拡幅工事などによってその数を減らしてしまいました。」



『東海名所改正五十三驛 東海名所改正道中記 袋井 見附迄一り二十丁』
三代 広重作とのこと。



東海道の松並木がいまなお残されていた。



こちらにも。



『行書東海道五十三次之内 袋井  初代歌川広重 天保年間(1830~44)



童とともに凧あげを見上げる旅人を描いている。
四角凧は大人が二人掛りであげている。
その隣には袋井丸凧も上げられている。
その後、一旦は丸凧の伝承は消えて、凧上げの風習もなくなっていたが、
昭和六十二年、市内の、有志の尽力により郷土に伝わる丸凧の文化が再現されたと。



更に松並木は続く。



『歴史の道 東海道検定』案内。



旧東海道はかなり狭いが、1段下がった場所に歩道が出来ていた。



枯れたり、安全上伐採した松の下部の横には新しい松の苗木が植えられていた。
これぞ次世代への引き継ぎ。



両脇の工場群の花壇も手入れが行き届いていた。



『東海道五十三次之内 袋井 歌川芳員』
歌川派の多くの浮世絵師が東海道五十三次シリーズを描いていますが、芳員が描いた
このシリーズは、各宿場にまつわる伝説や逸話を面白おかしく紹介しています。
全般的に横小判の絵の中にはユーモラスな図柄が多いとも言われます。



「振り分け荷物と菅笠を放り出し、両手を合わせて命乞い。 農夫の声に促されて
よく見ると、自分を狙っていると見えた弓の射手は 「案山子(かかし)」、
早とちりな旅人に農夫もあきれ顔です。 ユーモラスな場面の背後には松並木が続きます。
東海道袋井宿近くの夕暮れです。」



右手に大きな朱の鳥居が立てられていた。扁額には『富士浅間宮』と。



鳥居縄手・冨士浅間宮本殿まで800mと。



『冨士浅間宮赤鳥居』。
「赤鳥居と呼ばれ親しまれているこの鳥居は、東海道分間延絵図にもその姿が描かれ、
重要文化財で木花開耶姫命を祀る冨士浅間宮本殿までの参道の入口に建っています。
現在は鳥居と社殿の間に国道1号や東名高速道路が通り、周辺には多くの工場が
立ち並んでいるために、鳥居だけが取り残されたように見えますが、江戸時代には
東海道から木々の間に社殿を見渡すことが出来たようです。」



富士浅間宮本堂方面に向かう道路。




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                  ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2020.05.01 11:56:23
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