JINさんの陽蜂農遠日記

JINさんの陽蜂農遠日記

PR

Profile

jinsan0716

jinsan0716

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

ネジバナいっぱい、… New! 隠居人はせじぃさん

東海道まち歩き (2)… New! オジン0523さん

【褄黒豹紋蝶の蛹 ・… New! Gママさん

バイクのシートが裂… noahnoahnoahさん

エコハウスにようこそ ecologicianさん

Calendar

2019.05.25
XML

『旧東海道を歩く』ブログ 目次


磐田市境まで6.0km。



更に旧東海道(県道253号線)を西に進む。



左手奥にあったのが『妙日寺』。



参道入口には日蓮聖人の先祖古跡を示す石碑が建っていた。



『日蓮聖人父母顕彰の寺』。
日蓮の父貫名重忠は、源平の合戦において平氏に味方したため鎌倉幕府から
安房国小湊へ流され、その地で貞応元年(1222)に日蓮が生まれ、父重忠は
正嘉二年(1258)にそのまま生涯を閉じました。



妙日寺入口である『孝養門』。
境内東側には日蓮と父母(妙日、妙蓮)の木像が安置されている思親殿が建つ。
重忠夫妻の墓は柳生但馬守の建立と伝えられている。



扁額『孝養門』。



『貫名山 妙日寺(ぬきなさんみょうにちじ)』



『孝養門』の先に本堂が。



『本堂』。
正慶元年(1332年)身延山・久遠寺4世・日善を開山として、貫名次郎重忠の邸宅跡に
創建された。



山号は「貫名山(ぬきなさん)」。
日蓮の父の法名「貫名山」を寺名としているのだと。
井伊家5代目当主・盛直の三男・政直が、遠江国山名郡貫名郷に所領を得て、
貫名氏初代になったと。



本堂隣にある堂は、思親殿。
この堂の裏側に日蓮聖人の両親の供養塔が配置されているので、拝殿的な役割か。
こちらには日像上人ご親刻の、日蓮聖人と両親のご尊像が安置されているとのこと。



扁額には『思親殿』と。



『妙日・妙蓮両尊儀五輪塔』
伝承によると日蓮宗の開祖日蓮上人の両親の供養塔で、正保3年(1646)に
柳生但馬守宗矩(むねのり・大和柳生藩主)が寄進した五輪塔。



『市指定文化財 妙日・妙蓮両尊儀五輪塔』



日蓮上人の父は貫名重忠(ぬきなしげただ・戒名妙日尊儀)といい、源平の争乱において
平家に組していたと伝えられています。平家滅亡後に所領を追われ安房国(千葉県)に移り、
日蓮上人はそこで生まれました。供養塔の建つ妙日寺は袋井市内では数少ない日蓮宗の古刹で、
歴代の貫名氏の館跡に正慶元年(1332)に久遠寺の日善上人が開きました。
重忠夫婦の供養塔の隣には初代貫名正直、二代行直、三代重実(しげよし)の宝篋塔が
祀られています。



『貫名山稲荷大明神』。



『寺務所』。



多くの慰霊碑、忠魂碑他の石碑が並んでいた。



『平和への道標』。



遠州七不思議のひとつ『片葉の葦』
案内板には、東国に旅だった重忠 ( 日蓮の父 ) を惜しむように東側に葉を付け繁っていると
説明されていた。



『久津部(くつべ)一里塚』が『妙日寺』の直ぐ先の左手に。
「徳川幕府は慶長九年二月(昭和四十七年より三百六十八年前)東海・東山・北陸三道に
一里塚を築かしめて旅人の便をはかった。その当時本村久津部の地は江戸日本橋より
六十里の地点であったから道をはさんで両側に高く土を盛り松を植えて一里塚を築いた。
その北側のものは袋井東小学校前の石川金平氏宅で国道より三間ばかり北へ入った
ところであった。南側にあったものは現在地である。明治十年に伐るまでは老松が
そびえていて旅人のよい目じるしになっていたとのことであるが袋井東小学校創立百年を
記念に復元をした次第である。」



『久津部一里塚』説明板。
右手にあるのが、小ぶりな復元一里塚だが、塚上に松を植えてそれらしい佇まい。



『東海道久津部一里塚』
「一里塚とは、街道両側の一里(約4km)ごとに土を盛り上げて道のりの目じるしにした
江戸時代の塚のことで、多くは榎(えのき)や桧がその上に植えられていました。 
久津部一里塚は江戸からちょうど六〇里にあたり、明治時代までは老松が立っていました。
現在は街道両側の塚とも残っていませんが、現在地付近がその跡と言われています。 
昭和四七年には袋井東小学校創立百年を記念して一里塚碑が立てられるなどして
現在にいたっています。 
ここに、歴史を末永く後世に伝えるために新たに塚を設置しました。 」



小学校の門には『東海道五十三次 どまん中 東小学校』の大きな木の看板が掲げられていた。
正式には、『袋井市立袋井東小学校』という。
袋井宿は東海道の日本橋・京都両方から27番目の宿にあるので、『どまん中』と言っているのだ。



この辺りには道標が多かた。
大抵の道路分岐点に何らかの道標を見ることが出来た。
油山寺道標
油山寺はここから3.3Kmほど北へ行ったところにある寺で、1300年前に建てられた古刹。



『秋葉山常夜燈』。
「村中安全」の文字も刻まれていた。



『村松・宇刈道標』。
大正4年(1915年)建立。



道路の向かいには『八幡社入口』の石碑が。



『用行義塾跡』。
「村松・宇刈道標」の石碑がある所を右折してすぐ右側に。



「用行義塾は、 「学制」が発布される一年前、明治五年(1872)に民間の有志が
共同出資して設立した、袋井で最初の近代教育を行う郷学校と言われた学校です。
袋井東小学校に残る用行義塾版木に刻まれた設立趣意書には、福沢諭吉の「学問ノススメ」に
強く影響され、広く世界に目を見開き、教育の重要性を認識していたことが記されてい ます。」



『法多山道標』。



旧東海道(県道 253 号線)を更に進む。



『油山寺道』



久津部に残る明治37年(1904年)の油山寺道標。「あぶら山ミち二十七丁」と刻む。



旧東海道(県道 253 号線)を更に進む。



『隷書東海道五十三次 袋井 初代歌川広重 嘉永2年(1849)』



松並木が現れた。



に到着。



「七ツ森は 田圃(たんぼ)の真中に残る七つの塚として、尾張藩(愛知県)藩主高力猿猴庵が
天明六年(1786)に、東海道を自ら旅して記した「東街便覧図略」に描かれてい ます。
その中で一番大きな塚の上に描かれているのが現在の七ツ森神社です。
この七つの塚(森)には悲しい伝説が伝わっています。伝説では桓武天皇の頃、日坂宿に
出没していた怪鳥を退治するために朝廷から派遣された七人の武士は、退治出来ずに
返り討ちにあい命を落としてしま いました。哀れんだ村人が墓を造り彼らを葬りました。
その墓が七つ森だと伝えられています。
神社には古墳時代にこの地方を治めていたと考えられる久努国造が祭神として祀られ、
周辺には久努、久野、久能そして国本などの地名が見られます。久努国造の名を記した
扁額が納められていたり、七つの森(塚)は古墳とも考えられることなどからも、この場所は
久努国造にゆかりの深い場所であったと考えられます。」



『七ツ森神社』。
「国本字森廻2,586番
祭神 久努国造 大己貴命
相殿 玉依姫命 別雷命
   相殿賀茂神社は延喜15年(915)山城国賀茂大明神を勧請
境内社 七ッ森稲荷社 倉稲魂命
    明治七年字森廻より遷座
    大日神社 天穂日命
    明治七年 広岡田所より遷座
末社 神明神社 天照大神
   白山神社 菊理姫命
   天白神社 猿田彦命
   夷神社  姪児命
   金刀比羅神社 金山彦命
   末社五社は明治7年合祀
   住吉神社
   飯高神社
   未社二社は明治7年北原川宇佐八幡社へ遷座
由緒
創建年代不詳、往古の郡辺神社と云う。
大化の改新前久努国あり、印幡足尼を国造となす。国造は世々に久努に住す。
為に国造の遺霊を郡辺村に祀り祭神となす。927年完成した延喜式神名帳に
「遠江国山名郡式内郡辺神社」と所載す。
後世神社は原野谷川の大洪水にて宝物古文書等全てを流失。社は高部村に漂着し
村人により厚く祀られ明治34年渋垂神社に合祀さる。流失年代不詳。
以来当神社の社名は世々に於いて変り久努神社、賀茂神社に偲ぶ事か出来る。
徳川時代は朱印高七石、明治6年村社に列格し昭和20年宗教法人「七ッ森神社」の
認証を受け静岡県十三等級社となる。
平成5年3月放火により社殿を焼失す。
社殿は同年10月再建したるものなり。」



社殿に向かう。



『七ツ森稲荷大明神』の朱の鳥居が続いていた。



横から。



拝殿。
主祭神は、古墳時代にこの地を治めていたといわれる久努国造(くどのくにのみやつこ)
及び大己貴命(おおなむちのみこと)の2柱。



神社奥には袋井の名木古木である大きなシイの木が。
樹高 15m
目通り幹囲 6.7m
推定樹齢 200~299年



『七ツ森稲荷社殿再建記念碑』。



境内に「久野城見ゆ1.1Km」(本殿裏から戦国時代の城跡、久野城がとても
きれいに見えます。)との立て札が立っていたので奥まで行ってみると。
望遠で撮影しました。
久野城は明応年間(1492~1501)に今川氏が遠江(静岡県西部地方)へ攻め込む
拠点として築城されたとして伝えられています。
城址は舌状に張り出した丘陵の先端を利用した戦国時代の平山城の様子をとどめています。






                             ​ その4 ​ に戻る

                  ・・・​ つづく ​・・・






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.05.01 11:56:50
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: