JINさんの陽蜂農遠日記

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2021.10.08
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カテゴリ: 海老名市歴史散歩
【海老名市歴史散歩】 目次

「總持院」の境内の見学を続ける。
「本堂」前には「八角燈籠」があった。



「八角燈籠」。



「東大寺形 八角灯籠
平成6年建立 唐金製 高さ2.40m(8尺)
この八角燈籠は奈良東大寺大佛殿前の金銅八角燈籠(天平時代建立・国宝)を基に精巧に
鋳造製作されました
構造は上から宝珠・笠・火袋・中台・竿・基台となり火袋は菱格子を透彫りに四方の扉に
獅子をその間の四面には音声菩薩と宝相華唐草を浮彫りにしてあります
音声菩薩はそれぞれ笙(しょう)・・縦笛・横笛を手にそよ風に衣をなびかせ音楽を奏でています」



正面から時計廻りに。
四面には音声菩薩(おんじょうぼさつ)が菱形格子の透し地に浮彫りされ、その姿は
しなやかな体つきで楽器を扱う指先や 風を受けてなびく天衣などが、立体的に表現されていた。



「横笛」を奏でる音声菩薩。







尺八の如き「縦笛」を奏でる音声菩薩。



様々な姿の獅子の透かし彫りが。



「鈸子(ばっし)」を奏でる音声菩薩。小さなシンバルの如き楽器。



様々な姿の獅子の透かし彫りが。



「笙」を奏でる音声菩薩。



「本堂」。
754年(天平勝宝6年)に海老名の郷司・藤原廣政が虚空蔵菩薩を本尊として創建。
創建当時の宗派は不詳。 鎌倉時代の地頭・海老名源八(季貞)ゆかりの「源八矢立の杉」が
あったとされる。
1591年(天正19年)に徳川家康より寺領十石の朱印を拝領。
江戸時代には近隣の相模国分寺、座間の星谷寺、厚木の飯山観音など19末寺を有した。
明治初期に海老名氏の菩提寺であった宝樹寺を併合した。
神仏分離までは有鹿神社の別当寺であった。
宗派   高野山真言宗
宗祖   弘法大師(空海)
本尊   虚空蔵菩薩
開創   天平勝宝6(皇紀1414・西暦754)年
開山   弘吽大徳


《略縁起》
総持院は天平勝宝6 ( 754)年に海老名の郷司藤原廣政が有鹿明神の霊夢により虚空蔵著薩を
本尊として創建したと伝わっています。周目に豪を巡らせた大伽藍で12の坊舎が甍を並べ
棟を競っていたため近年まで付近ー帚(現河原口三丁目辺り)は「坊中」と字で呼ばれていました。
また明治元年の神仏分離までは有鹿神社の別当寺でありました。
元弘の乱(1331 )に鎌倉を攻略した新田義貞の兵火によりそれらの坊舎も尽く焼失し、また
永享の乱(1348)では足利持氏がこの地を本陣としたために再び大兵火の及ぶところと
なりました。しかし天正年間(1570年代)に慶雄大徳により9間四面の大本堂や6間四面の大庫裡
などが復興Eれ小田原北条長氏・氏康らの庇護を受けます。その後豊臣秀吉に小田原北条氏が
滅ぼされるや代わりに関東に入国した徳川家康により天正19 (1591)年には早くも寺領10石の
御朱印の奇進を受けています。
江戸時代には幕府より「不入」「葵の紋所」を許され高座・愛甲・大住の3郡に末寺19ヶ寺を有し
中本寺・法談所・古義真言宗関東檀林本寺(真言密教の教学中心寺院)として隆盛を極めて
いました。
明治初年 廃寺になった隣接の末寺「宝樹寺」(現、海老名源八尊霊堂の辺り)を併合しました。
然しながら明治維新の神仏分難・廃仏毀釈の嵐の中で数多の貴重な寺宝も失われ、更には
関東大震災(1923)では江戸期の大本堂・大庫裡などの建物もほとんど倒壊し現存するのは山門のみ
となりました。その時に廃材を利用して建立された旧本堂も役目を終え平成6 (1992)年には
新本堂が建立され現在に至ります。と寺のホームページより。

扁額「總持院」。



「客殿」。



「修行大師」像。



近づいて。



寺務所であろうか。



屋根には寺紋?・「金剛杵印」が。







苔むした石庭。



「牡丹」の花の飾り瓦。



「無縁塚」。



「子育地蔵尊」。



石仏がニ体。



「「子育地蔵尊」由来記

境内地(現在の旧宝樹寺墓地入口)に建立される。
その後、閻魔堂は廃堂となり、宝樹寺も明治初年に總持院に合併して廃寺となるも、ご尊体は
石仏のため朽廃をまぬかれ、念仏講に路傍に祀られ子育地蔵尊として三五〇年の長きに渉り
親しまれ来る。
いま、さがみ縦貫道建設に伴う市道新設のため尊堂の移転やむなきに至り、旧念仏講の懇請を
黙し難く、にこの地を撰び尊堂を移設しご尊体を安置し永く祀り奉らんとす。
平成二十一(ニ〇〇九)(年)六月吉日
         海老山總持院第六十七世 現住 宥海記




ここにも歴史を感じさせる「六地蔵」が。



「水子地蔵尊」。



「水子地蔵尊」碑。



近づいて。



お顔をズームで。



「本堂」前には開花を終えた蓮の鉢が並んでいた。



「本堂」前の石庭。



「不動明王像」。



「六地蔵」、「不動明王像」を再び。



「總持院」を後にして相模川方面と進むと右手にあった「有鹿幼稚園」。
海老名市河原口3丁目10。



次に訪ねたのが「海老名氏霊堂」。
入口に「海老名市墳墓入口」碑。



海老名氏は、源有兼が永久元(1113)年から4年間相模守として当地に在任し、
その当時武蔵・相模の武士団であった横山氏と婚姻関係を結び、生まれた季兼が在地名の
海老名氏を名乗ったとされている。

海老名氏は「吾妻鑑」や「曾我物語」にも登場する有名な武将で、後に海老名氏、本間氏、
国分氏、下海老名氏、荻野氏に分家する。

海老名氏は、和田義盛の乱で和田方について敗北し、大きく勢力をそがれる。
そして、永亭の乱で足利持氏方についたため宗家は滅んだ。



「海老名氏霊堂
海老名氏は,村上源氏の流れをくむ武蔵横山党の一派で、平安時代末期の十ニ世紀頃には
海老名の地に進出して来ていたと考えられています.
中でも海老名源八季貞は保元の乱で奮戦し、曾我物語などにもその名が出てくるなど有名な
武士です.
海老名氏の菩提寺は,現在は廃寺となっている宝樹寺と伝えられ,その跡地が霊堂のある
この周辺一帯と考えられています。堂内には、海老名氏縁のものと伝わっている宝篋印塔や
五輪塔が安置されています.
霊堂周囲にある河原口坊中遺跡からは,十二~十四世紀の建物跡やかわらけなどの遺物が
多く出土し、宝樹寺の存在と併せてこの辺り一帯が海老名氏の本拠地であったと考えられて
います。」



霊堂には宝篋印塔や五輪塔の一部が納められているのであった。



郷土かるた「え」
「海老名市は 鎌倉時代の 名武将」



「海老名氏霊堂」前の道路を東に戻って行った。
そして有鹿神社から総持院の前を通り南方向に向かうと、すぐに右に向かう道路が分かれる
三叉路に出る。この三叉路に次の様な石碑群があり、その一つに信州高遠の石工の名前があった。
『風土記稿』河原口村の項に「往還、村の東西に貫くもの矢倉澤道なり、西北に係れるもの
八王子道なり〈幅各三間〉」とあり、有鹿神社と総持院の前を南北に通る道は八王子道で、
この三叉路を西に向かうと渡船場に通じ、厚木に渡るものと思われる。
石仏は向かって左からの3基が元の姿を留め、他に部材の石材の破片らしいものもあった。
左から
●「角柱道標」
正面      此方 厚木
向かって左側面 此方 座間
背面      此方 厚木 と書かれているのだろうか。



●「角柱庚申塔」
右側面 松尾大明神
正面  庚申墳
左側面 相州高座郡河原口邑
          催主 中野源六
              邑講中
    寛政六年歳次甲寅秋八月日(一七九四)
         石工信州高遠産秋山甚四郎

神奈川県海老名市河原口の庚申塔 | 石仏探訪 ー高遠石工の作品を訪ねてー

●「角柱庚申塔(笠らしきものが上部に)」
右側面 ??
正面  庚申塔
左側面 ??

再び西に進むと「河原口神武社児童遊園」内にあった「神武社」。
海老名市河原口3丁目3。



海老名市総鎮守・有鹿神社の境外摂社とのこと。
社号の通り「神武天皇」を祀っているこの社は「石碑」がご神体のようだ。



石碑には黄金色の文字で「神武天皇」と。



そして「海老名市立歴史資料収蔵館」前を通過。此の辺りは東西に行ったり来たり
してしまったが。
海老名市河原口2丁目27−3。



海老名市の歴史、文化等に関する古文書、写真、地図などの資料を収集、整理や保管を行い、
郷土の歴史の理解を深める場を市民に提供するための施設として平成22年4月に開館。



道端にあった「庚申塔」。



この後、この先が通行止めになっていたため、引き返し「海老名市立歴史資料収蔵館」前を通過し
次の道を右折し海老名市河原口2丁目10の住宅街を進む。



「末日聖徒 イエス・キリスト教会」。
いわゆる「モルモン教」の教会なのであろうか。
海老名市河原口2丁目10−37。




                              ・・・​ もどる ​・・・


                  ・・・​ つづく ​・・・





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Last updated  2022.05.18 18:45:36
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