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中央に人頭の杖が立てられ、頭に首が二つついていて(悪人と善人)大王の象徴とされています。
さらに詳しく。
地獄の裁判官、十王
。
地獄に落ちるか落ちないか、というのは現世の裁判のように審査されるのです。
審査をされてから正式に地獄行きが通達されるまでかなりの時間を有します。
それもなんと49日間!実はこの間に、書類審査から現世の善行診断、軽い実刑まで
行われるのです。
そしてその裁判を行うのが十王と呼ばれる10人の裁判官たち。その中にかの有名な閻魔大王が
いるのです。
秦広王
: 死後から初めの7日目
、まず最初に裁判を行うのは秦広王( しんこうおう
)。
獄録というものによって書類審査が行われます。ここでは生前に行ったことを全て
見られてしまうため、嘘も通じません。
初江王
: 死後14日目
、次は初江王( しょこうおう
)により罪の重さを測られます。
ここの裁判所には死者が必ず通ると言われる「三途の川」が実は地獄にあるのです。
三途の川を渡れば天界かと思いきや、そうではありません。
ここには奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)という鬼がおり、通る際に亡者の
服を剥ぎ取ります。その服を衣領樹(えりょうじゅ)という木の枝にかけ、初江王の
裁きの前に罪の重さを測るのです。罪が軽いものは枝が曲がらず、罪が重い者ほど枝が
しなると言われています。
宋帝王
: 死後21日目
、宋帝王( そうていおう
)が現世で犯した邪淫(じゃいん)を審査します。
五官王
: 死後28日目
には五官王( ごかんおう
)が妄語を審査します。五官王は精巧な天秤を
持っており片側に亡者をのせることで、その傾きにより罪の重さは決まり、行く道が
決まるのです。いわゆるここが地獄行きを決定する、最初に判決を出す場所になります。
閻魔王
:地獄行きが決定しても、一度で全てが決まるわけではありません。地獄も現世の裁判制度
と似ており、その真偽を確かめます。
死後35日目
、閻魔大王によって亡者は裁かれます。閻魔大王が持っている鏡は、亡者を
立たせると、亡者の生前の悪行を映し出すことができる特別なものです。
閻魔大王はこの悪行を見て、どこの地獄に行くか判決を下します。ちなみにここで嘘を
つけば、閻魔大王に舌を抜かれる事に。また、この裁判日に縁者や親族が追善供養を
行っていると、その徳を認められ人間界や天界に送られることも。
変成王:死後42日目
、変成王( へんじょうおう
)の元に行くために、大岩の流れる川を
渡らされます。ここでは、大岩に身体を砕かれては蘇りまた砕かれと繰り返す事により、
やっとの思いで岸に上がることができます。
そして変成王はここにきて初めて、亡者の言い分を聞いてくれる慈悲深い王になります。
そんな王の前で、亡者はここまで与えられた罰で十分償えたのではないかと
訴えるのです。すると変成王は三つの道を示し、自分が正しいと思うのなら、正しいと
思う道を選んで進め、そうすれば正しい道へ行けると助言します。
これを進んでしまうと罠にハマることに。進めば更なる罰が与えられるのです。お前が
本当に正しい人間なら自分を正しいと思うはずがない!と言うのが変成王の言い分。
上げて落とされた亡者にはなかなかキツい仕打ちです。
この時に、黙って己の行為を恥じ、恐れ入り、罰を受け入れる人間だけが光が差し
救われると言われています。そして、ここで亡者の生まれ変わりの場所の条件が
決定されるのです。
泰山王:死後49日目
、最後に亡者は泰山王( たいざんおう
)の元へ。ここでは最終判決がついに
下されます。六つの道が示されており、それぞれ六道に繋がっています。ここで来世の
生まれ変わる世界が決定する事に。
他にも平等王(びょうどうおう)・100日目、都市王(としおう)・1年目、 五道転輪王(ごどうてんりんおう)・2年目がいますが、彼らは最終的に判決が 決まらなかった際、つまり再審の際に登場するのだと。
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