梅林庵

平成29年4月29日（土）

　午前6時起床。後れをとりました。昨夜、午前0時近くまでだらだら起きていたせいです。晴れ。午前中、一時曇りましたが、その時刻を覗いて青空が広がりました。

　朝の内、軽トラを飛ばして小中尾の竹林へ。猪の暴れた跡がありました。土がまだ湿っていました。昨夜のことかな。目に留まっただけで3本、やられていました。負けてはなりません。掘りました。10本。帰りにタラノメの穴場に廻りました。もう闌けていけませんでした。それでも家族の食べるには十分なだけの小芽を摘むことが出来ました。朝の空気が美味しかったです。

　帰宅したら、妻が野良仕事の格好になっていました。茄子、胡瓜、トマト、カボチャ、ピーマン。本数は少ないですが、それぞれを植えると意気込んでいました。私も手伝いました。筍を茹でる火の番をしながら、野菜の支柱にする小竹を小切りました。丸鋸で長さを揃えました。次いで片方を鉈で尖らせる。土に刺しやすくするためでした。写真はその鉈です。小さく「青入」と書いてあります。青紙2号の鋼です。

　植え付けを今日一辺に片付けようと頑張りました。鍬を持っての畝作り。トラクターに乗って父の畑を一廻し。昼をせずに午後4時まで頑張りました。途中に水分補給をしただけです。勿論ビールではありません。水道水です。野良の友はラジコです。昼過ぎまでSTV・日高晤郎ショーを聴いて、午後2時、RCCにチャンネルを合わせました。カープのDeNA戦がデーゲーム。解説は衣笠祥雄。「そうですね～」が口癖です。ホームランがポンポン飛び出し快勝。苦手の今永を打ち込みました。昨日の借りを返しました。岡田、ナイスピッチング。この試合、TV中継もやっていましたが、日中に野良を休んで観戦はいけません。畑仕事が進みませんから。写真は妻の野菜畑に咲いた春菊です。その名のとおり菊の花です。この仕儀になっても猶葉っぱの風味はいい香りです。まだ使えます。

　ビール欠品。酒保の日本酒も寂しくなっていました。シャワーで汗を流した後、買い出しに。途中、岡の集落背後に桐の咲いているのを見つけました。緑の中にあって際立つ紫です。藤のそれは垂れますが、これは上向きに咲きます。遠目にも見分けがつき易い。

　家に戻りました。樽が乾いていました。さあ飲むぞ。プシュッ。

　別口を開栓。うん、これはいい（あくまでも私個人の主観です。好みです。美味しい、美味しくないということではありません。誤解無きよう）。

　台所で妻が石蕗を煮始めました。好い色合いです。余談ですが、こうするまでが大変です。昨晩、妻の指先が真っ黒になりました。

　話は戻ります。嗚呼甘露の時、勝手口をコンコン。隣のおばちゃんがこれを届けてくれました。ナイスタイミング。日本酒の当てに持って来いでした。香りを楽しみました。

　午後9時、息子が帰宅。今月の初めは私たちが上京し、会ったばかりです。それでも家に迎えるのは違う気分。妻がご飯を炊いて、彼の好物、鯵の漬けを出しました。

今日の一句

青山に深く一本桐の在り