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明日から、想像したくもない地獄の連勤です。今日中に読み切れてよかった! 新作♪ 新作♪ 新作♪『満願』(米澤穂信先生・新潮社・2013年)それは果たして罪と呼べるのだろうか?男が女が、善悪を超えて守ろうとしたものは何か?↑オビのあおり文句です。6作の短編で構成される1冊ですが、「儚い羊たち~」のようなシリーズ?ほどではないにしても、1冊読み切った時に、「あぁ・・・」と納得の筋がありました。大・満・足!!です。 *以下、ミステリー作のネタばれあり感想です。お気を付けください*アオリ文には、「罪と呼べるのか?」とありましたが、これは・・・即、回答可能です。「呼べます。」6作中、思いっきり殺人事件が3件。殺人事件ではないにしても、それを引き起こしかねないような悪意が・・・残りの3件、かな。間違いなく、「罪」は「罪」です。ただ、そんなことは登場人物たちも重々承知で、アオリの後半の1文にもあるように、この連作、共通しているのは、どうしても、その人のその人たる根源があって、譲れないんですよ。それが、「人を殺さない」ということよりも優先される。それは、その人の「願い」という言い方もできるから・・・『満願』というタイトルの1冊として、スッと頭に入って来ました。 上記のものが、真っ先に思いつく共通項かな?と思うのですが、それともう一つ、米澤先生節全開なのが、今回の本に収録された短編には、どの作品にも、地方土着の伝承というか、民族誌学的なモチーフが入っていました。これは・・・米澤先生の癖・・・かな;他の作品でもとにかく出まくって来るので、この『満願』だけではないのですが、ただ、今回の作りの短編集では、その作り方がどれだけ物語に影響を与えるか・・・浮き彫りになっていたと思います。基本的に、地域に・・・特に地方の田舎ですが、そういった場所で、倫理に反する思考回路をする際に、土着民話が、それを後押ししてるんです。また、後からその物事を他者が「納得」する為にも使われます。既存ストーリーや、そのものの持つ概念は、人が理解や納得をする時に使われる・・・というか、コレ自体がツールですね。分かってはいたのですが、特に今回の短編集が、「当然こうだろう」という常識をなぎ倒す思考回路に、ついて行かせてしまう・・・そういう作品ばかりだったため、なるほどなぁ・・・と。正直、神話にしても伝承にしても、特に今日までうっすら残っている物語というのは、これまで、何かしらで使い道のあった話ばかりでしょうから。多分・・・現実の出来事を投影しやすいというか。超好きです。こういうの。 下記、1作1作についてちょっとずつ感想。↓●夜警とある交番の若い巡査が命を落とした。数日が経ち、上司はこうつぶやく。「あいつは所詮、警官には向かない男だったよ。」すごくお気に入りの1話です。なんとも小説~~な出だし。全編通しての1人称も立っていましたし、キャラクターの人物像もしっくりきました。それと、アクションシーン・・・派手なシーンがクライマックスに描写されてすごくドキドキしました。●死人宿疾走した元恋人の居場所を知り、いてもたってもいられず、山奥の旅館まで来たビジネスマン。しかしそこは、自殺志願者が後を絶たない「死人宿」だった。今短編集の中では、わりと浮いていたお話だな~と思います。ただ、最後の方の「あたり前」の概念の辺りは、なるほど、この短編集にあってもおかしくないな・・・と思いました。●柘榴私は美人だった。しかし、競争の末手にした旦那は働かなかった。二人の娘が居るから頑張れるが、彼女たちの為にも、そろそろ離婚しなければならない。そう決断した。いちばん悪意っちゃ悪意のある作品だったかな、と思います。儚い羊~と似た作りの作品でした。動機が、生まれ持ったモノに起因している(だろう)ので、そこはやりきれなさ(っていうか、ちょっと納得できなさ)の残る話でした。●万灯商社に入社し、海外勤務も10年を超えた。天然ガス資源を目指し、バングラデシュに派遣されたのは2年前。しかしそこで、開発の妨げとなる存在と対峙する。今短編集の中では、一番ボリュームのある話でした。そのボリュームを裏切らない内容の作品だと思います。仕事人間の主観で、ず~っと物語が語られますが、全部・・・ついていけます。ただ一つ。この主人公が、少しでも「自分を大事にできる思考回路」をもっていれば。そう感じさせる要素も、エピソードにきちんと織り込まれていました。ものの見事に「殺人」につき合わされたのは初めて(かな?)でした;;ラスト・・・それか!!という「裁き」も、「異国の地」という舞台や地方民話がすごく活きてて、素晴らしかったです。おもしろかった。●関守伊豆半島の桂谷峠。ここで近年、奇妙なほど交通事故死が起きているらしい。うさんくさい都市伝説の記事をでっちあげるため、一人のライターがその峠を訪れた。なんとも米澤先生~!な1話でした。筋書き自体は(米澤先生にしては)わりと分かり易い話でしたが、ですが・・・です。最後に一気に明かされる動機は、その「人」の印象に寸分たがわず入ってくるものでした。特に・・・「旦那さんへの思い」が鮮やかに焼きついたのには驚きました。●満願こちらの作品に関しては、以前につらつら~と書いたことがあるので省きます。ただ、コンパクトなのにものすごい内容のあるお話で、最後にざぁああ!!っと出てくる鮮やかな人物像、そしてそれに、自分(主観)は感謝するしかないという状況、この辺りのやるせなさ&してやられた感は、ラストにふさわしいお話だと思います。 いやいや・・・うん。やっぱり米澤穂信先生の作品は、満足します!!!5月には、米澤先生がセレクトした海外短編小説集?が出るようで。また、発売日は分かりませんが、今年中にもう1冊出るのかな?発売ラッシュ、嬉しいです!!さてさて。これを活力に、明日から・・・はぁ・・・明日からの連勤、頑張らねば。by姉
2014.03.30
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どん!いつぞやに画いた落書き投下。いつぞやって言うか明らかにクリスマス前の産物だよねコレ。 これからしばらくはこういった白黒落書きが続きそうです。ーというのも、いままでカラーの着色に使っていたマイパソコンがそろそろ本格的にヤバイので・・・。8・・・9年?使ってたものなのでしょうがないですが^^;。ああ新しいパソコン(お絵かき用)欲しいなぁ・・・。うう・・・お金が・・・。by妹
2014.03.28
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菜の花の季節なので、菜の花イラスト(←だいぶ前に描いて忘れてた落書き)をば! ちょっと前からオリジナルで絵を模索するときはこの女の子を描いてます。姫カットを可愛く描けるようになりたいなぁ…。by妹
2014.03.23
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おはようございます。 『1/11 じゅういちぶんのいち』(中村尚傭先生・ジャンプスクエア)才能・体格に限界を感じ、有名進学校に入学することで大好きなサッカーを辞める決意をした安藤ソラ。そんな彼の前に、女子日本代表に選ばれた天才少女若宮四季が現れる。安藤ソラのサッカー人生を軸に、彼に関わる人々を1話1話丁寧に描く、オムニバス集。 表紙につられて手を出した王道スポーツ漫画・・・かと思ったら、「王道サクセススポーツストーリー」を、周囲の人々(かなり関わりの薄い方も)を一人ずつと取り上げるという、かなりひねくれた形で魅せていく、人情?漫画でした。「かなりマニアックな漫画に手を出したぞ、ふふふ」とか思っていたのですが、こちらの作品、今度実写映画化するとのことで、ジャンプ本誌なんかにも堂々と宣伝が掲載されていまして;なんか全然マニアックどころじゃありませんでした。普通に人気作でした。安藤ソラくんのサクセスストーリーは、傍から見てもカッコよすぎる、まっすぐな一本道なのですが、(本人的にはそうじゃないかもですが)高校の同級生や、同じクラブのサッカー選手・・・彼らから見ると、眩しすぎたり、やっぱりちょっとひがみの対象だったりします。ですが、その「安藤ソラくんとの出会い」から、周囲の一人ひとりが、何かしら掴んで、前を向いていける・・・それが毎話毎話、本当にしっかりお話になっています。すごい読み応えなんですよ。よく、これだけのいろんな立場の人々主観を掴んで、ふとした感情の変化から、人生軸に関わる感情の変化まで、それ相応の程度でしっかりきっちりお話にするな・・・他のスポーツ漫画とは、一線を画す構成の漫画には、やっぱり他のスポーツ漫画にはなかなかない感動がありました。作者の中村先生が、こうやって・・・成功する人本人だけではない、周りの人々の小さな変化にも意義を見出す、そういう視野の広い方なんだな~ということと、そういった自身の感性を自覚し、既成スポーツ漫画にとらわれず、自分にあった形で法則化し、読者が安心して読める形で商品にまで昇華したんだな~・・・ということ、それがすごく入ってきます。大人しそうな絵柄や、頭の堅そうな・・・まじめなお話回しが印象的ですが、実は反骨・・・ってわけではないのですが、自身の性分との兼ね合いで、一度諦めた境地からしか、この作品は出て来ないな、と思います。まぁ・・・なんだ・・・すごく気に入って、全巻購入しちゃいました!個人的には・・・チームものや、天才のサクセスストーリーという作りのスポーツ漫画ももちろん好きですが、こっちの捉え方の方が・・・私自身の感覚には近いような気がします。読んでいて、すごく気持ちイイ。 今のところのお気に入りエピソードは、2巻・#4「神埼真臣」作者さまの巻末でも、「人気作」と書かれていましたが、納得の感動作でした。「1/11」という作品の作りでしか、これほどカッコよく描けないと思います。奥さんが・・・可愛いです。3巻・#9「紺野兼次」異常にキャラクターの立った1話。こんなところでここまで読ませる話を作るのか・・・と感動した1話です。オフサイド難しい・・・っていうか、ラブコメ万歳。4巻・#11「堂本誠治」スカウトマン目線・・・おもしろいですね。こういう迷いや葛藤は、当然あるだろうな、と思います。5巻・#13「青柳大貴」奥さんの人物設定とか・・・本当に上手なんですよ。掘り下げると、もっともっと描くことは出てくるのかもですが、1話にまとめる時の要素出しが、欲張らず、全部が活かせる程度にしっかり留めてあるので、毎話本当に読み易いんです。6巻・#19「吉岡航」ぶっちぎりで地味なお話ですが、個人的にはぶっちぎりでお気に入りエピソードです。すごい・・・入って来る。様々な立場のキャラクターが主役を張りますが、中でも一番自分に近いキャラクターだったような気がします。こんなにつまらない人間の主観で切り取って、こんなにおもしろいって・・・すごいな。安藤ソラくんの人生には、こんな子まで引っ張るパワーがあるというのも、素直に入ってきます。7巻・#20「篠森勇人」ラストシーンは、ベタだな~・・・と思いつつ、普通~に感動してしまいました。主観でくるからさ・・・ダメだよ・・・納得させられちゃうんですよ。 新刊の8巻はまだ読めてません~・・・が、まぁすぐ揃うと思います。とにかく、脚本力・・・というか、毎話毎話し~っかりした読み応えのオムニバスです。作品としての「堅実さ」に魅力を感じる方なら、読んで損のない作品だと思います!この先、どれくらい続く作品か分かりませんが、最後まで読み切りたいです。by姉
2014.03.19
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こういう作品に巡り逢えることがあるから、漫画漁りはやめられないんですよ・・・!!『12色物語』(坂口尚先生・1980年)緑・黄色・赤・・・12の色をテーマに、古今東西、自由に描かれる連作短編集。 第二次世界大戦下のユーゴスラビアを描いた「石の花」で坂口先生を知りました。なんじゃこの人は・・・と思いました。手塚治さんの後継者とも言われた、アニメーター兼漫画家さま・・・とのことで。もう・・・「絵」の感覚が違い過ぎて; この短編集『12色物語』の存在も知っていたのですが、アマゾンで見ても、そこそこプレミアが付いちゃってるんですよ;この坂口先生の漫画本。ちょっと手が出しづらいなぁ・・・どうしようかなぁ・・・と思っていたら、今回幸運にも、ブックオフで安く購入できました!やったぁ~~!! さてさて。分かっていたんです。この方が「色」をテーマにした連作・・・絶対にヤバいって。だって、「石の花」ヤバかったですもん。突然・・・一気に精神世界の渦にのまれたり・・・なんか凄かったですもん。12色の一色一色、だいたい32~38Pくらいで物語が描かれます。時代・場所も、絵のタッチ・お話回しも縦横無尽・自由自在です。ただ、一つ・・・どの作品も、作り方は徹底してたと思います。その「色」の持つ印象を、感情に盛り込むこと。ラストシーンで、その感情とモチーフの色が、一気に入って来る!!!そうやって作ってありました。こんなことが出来てしまうのか・・・なんて詩的で抒情的で・・・なんというかもう・・・すごいんだ!!!今さらですが・・・漫画って「白黒」なんですよ。基本は。この「12色」という題材自体、漫画媒体への挑戦というか、自分への挑戦というか・・・絵の可能性の模索・・・という印象です。 12色の作品は、本当にどれもこれも素晴らしいです。「個人的なお気に入り作品」という言い方しかできませんが、出だしの作品・緑色の「朝凪」は・・・森の緑色が本当にキレイでした。黄色・「ひまわり畑」はラストページがもうホント・・・スカッとカラッとした黄色が素敵!あとは・・・赤色・「蜃気楼」。この感情の激しさは、焼きつき方が凄かった。赤ってこういう色なんだな~・・・って感じです。紫色・「紫の炎」は、漫画を逸脱した面白さでした。一番地味なお話かもですが、紺色・「万年筆」が、実は個人的には一番ツボだったかも;;最後の比喩表現がいいんですよ~~><茶色・「錆びた鍵」は、ミステリーしてました。ラストのざわざわ感も含めて、「茶色」でした。オレンジ色・「マーロのオレンジ」。これは、色云々関係なくても、お話自体が好きでした。これまたやっぱり、ラストが素敵です。灰色・「遁走曲(フーガ)」は、なんか・・・身に迫ってきて嫌だったんですが;ため息色ってやつですか;ラストに収録されていた黒色・「夜の結晶」が、これまたラストにふさわしい作品でした。都会に対しての山・自然の美しさを存分に味わえ、ラストの闇~からの光が・・・もう!イイ気持ちで、この連作を読み終えることが出来ました。 いやもう本当に、超おススメです!この短編集!!ちょっと気の重くなる話もありますが;いや・・・かなり。ですが、それも毒々しい「色」として入ってきます。一話一話、一色一色、必ず感動があります。「芸術的な、素晴らしい漫画・絵画」が鑑賞したい方は・・・是非是非!!坂口先生の作品は、気長にですが・・・機会がある毎に集めていきたいと思います。by姉
2014.03.12
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きゃ~~~!!カッコイイ!!きゃ~~~~!! 音楽語りーその188↓♪Balemba Na Bwemba byRichard Bona父がCSで録画していたライブ映像で見つけ、CDを購入していた・・・天才。母も大騒ぎしていました。リチャード・ボナさん。「カメルーン出身のベーシストさま」という説明でいいのかな?ベーシスト?ボーカリスト?作曲・編曲家?うーん・・・よく分かりませんが。なんかもうどうでもいい。・・・素敵素敵素敵~~~!!個人的には、トミー・エマニュエルミルスブラザーズデヴィット・ヒューイットファッツ・ウォラー・・・この辺りの方を初めて聴いた時に近い感動が!!!もう、「これだ~~~!!」って感じです。 アフリカの音楽というと、最初はリズミカル・リズミカルっていうかリズムオンリー!くらいなのを想像していたのですが、実際少し足を突っ込んでみると、びっくりするくらい超綺麗な「響かせハーモニー」だったんです。というか、レディスミス・ブラック・マンバーゾがそうだったので、そういう印象だっただけなんですけど。あ、あとは、民族楽器?の指ピアノなんかも本当に「響き」を楽しむ楽器だったので。本当に他になくって、超綺麗なハーモニーなんですが、いかんせん・・・ちょっと聴きづらい;キャッチーじゃないので、ドライブ中は眠くなっちゃいますし;なんとか・・・このアフリカンハーモニーが、キャッチー&リズミカルに楽しめないものかなぁ・・・と思っておりました。デヴィット・ヒューイットさんのCDを買ったときは、その答えにたどり着いたような・・・爽快感があったのですが、今回のボナさんは、もうちょっとそれよりも音楽の幅が広く、純正アフリカンな雰囲気がより残っている印象です。 ・・・このボナさんはジャンル的には・・・ジャズCDにあたるのかな?フランス・パリに居たこともあったらしく、フレンチ~な雰囲気もたまに出てきたりします。突然アコーディオンとか。かと思えば、「ジャズだ~~!」って感じる部分もあったり。なんだ・・・なんて言うか、よく分かりません。ただもう単純に、あぁああ・・・・気持ちイイ!!!躍動ハーモニー!メジャーとマイナーのコロコロー!!軽い~~!軽い~~!飛べそう~~!いろんな音が入って来る~~!よくわからん切り返し~~~!!ピアノがこんなにきれいに聴こえる音楽初めて~~!!気ぃ持ちイイ~~~!!きゃ~~!もう・・・ぎゃ~~~!!もう、感想が書けてないですね。言語になってません。感動していることだけは伝わると嬉しいのですが・・・。今回上にくっつけた曲は、鑑賞したアルバムの中では、かなりはっちゃけた方の曲です。この曲の次に、またしっとり~な超綺麗なボーカルソングが来たりするんですよ。本当にイイんですよ。他にも個人名義のCDが数枚出ているみたいなので、是非全部集めたいです。あ、他の方とのセッション?CDとか参加しているCDなんかは他にもたっくさんありそうなので、そっちも・・・おいおい。私は、一番好きな音楽は?と聞かれたら・・・「1930年代のアメリカンコーラス♪」って答えてるような古典好きですが;・・・やっぱりご存命の方にハマれるのは嬉しいですね。日本に来てライブしないかなぁ。やってるのかなぁ?生で聴きたいなぁ・・・。by姉
2014.03.11
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コミック1巻・・・買っちゃったじゃねぇか・・・。『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(仲間りょう先生・ジャンプ・1巻)週刊少年ジャンプ発!謎の脱力浮世絵コメディー。・・・最近、ジャンプを購入するようになって、実家に持ち帰った時に、妹が真っ先に大騒ぎしたのが・・・この作品でした。「天才が居るよ・・・!!」と。「絵で魅せる」という観点から言うと、顔芸、脱力コマの挿入、その他絵の表現の多様さ・・・もう「天才の一言」だそうです。なるほどね・・・。私には説明できないですが・・・面白いんですよね・・・なんでか。「なんで」の理由は、それかぁ。「ただ、こういう天才の作品読むと、他の凄いきれいな絵を描いてる新人作家さんたちが可哀想になる」とも言ってました。まぁ、世の無常ですね;しょうがないです。 今巻には収録されていませんでしたが、個人的には・・・ちょっと前のジャンプに掲載されていた、「ROOKIESのやつ」がイチオシです。あれは名作だった・・・!まさかあそこでああなるとは・・・!!コミックは、とりあえず↑この話の掲載までは買おうと思っています。ただまぁ・・・そんなにたくさん・・・何十巻も手許に置きたくなることはないと思うので・・・;いやまだ分かりませんが;;今後、ストーリーとして展開がある・・・んでしょうか?全っっく読めません;っていうか、磯兵衛くん・・・これ最初普通に大人でしたよね。途中から学校通い始めましたけど、最初明らかに・・・成人でしたよね。ってくらいのレベルで、先が読めません。この作品。 ・・・ジャンプにはずっと載ってて欲しいです。何故か今は、2話ずつ掲載されてますが、別に2話ずつじゃなくてもいいんで;;この作品が載ってると、ホント満足感が違うんですよ^^; うーん・・・感想が描きづらい作品だなぁ;私の語彙・感性じゃ、この作品の凄さを説明できないです;;興味のある方は、ご一読ください;;by姉
2014.03.10
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大分溶けましたが・・・関東甲信の大雪の時、けっこう大変なところに住んでいましたので、家に引きこもる時間が長かった・・・この頃でした。というわけで、漫画をたくさん読みました。 『それでも世界は美しい』(椎名橙先生・花とゆめ・1~6巻)世界を掌握する、「晴れの大国」ー太陽王。その彼が物珍しさ目当てで嫁にと所望したのは、アメフラシの能力を持つ小国・「雨の公国」の姫だった。姉たちとのじゃんけんに負け、喧嘩腰で大国に乗り込んだ、雨の公国の末姫・ニケは、太陽王・リヴィウス一世と対面するが、彼はまだ年下の少年で・・・。 ・・・こちらの作品、4月からアニメ化するそうで。けっっ!!私は『暁のヨナ』のが大好きなんだよ!!!というテンションで;読み始めました。花ゆめは、現在連載中の作品だけを見ても、お姫さま何人居るんだよ・・・お嬢様まで入れたら、ほぼ8割方そんな感じなんじゃ・・・;ってくらいファンタジーっぽさ全開の雑誌ですが、やっぱり中でも、ヨナとこの「それでも世界は~」は、オールファンタジーですし、諸外国が出て来たり、アクションシーンが多かったりして雰囲気が似てるな~って感じでした。だからこそ・・・いや、ここはヨナでいいじゃんって・・・いや、アニメ化しにくいのは分かりますがいろいろと・・・エピソードの区切りも悪いし・・・いや、しかしちくしょう・・・;;いや、ちゃんと読まないと!!それでも~の方は、しっかり読んだこともなかったので、文句も言っちゃいけないよな、と思いまして。 読みました。・・・返り討ちに合いました。・・・ちくしょう!!面白いじゃねぇかぁ!!椎名先生は、花ゆめ本誌や増刊誌で度々眼にしていたので、特に、1話としてのまとまりや読み応えがしっかりしている作家様というのは知っていました。ただ・・・いかんせん・・・「絵」が;;人物は動きがあって、観ていて楽しいのですが、「リアルさ・触覚・そして画面の奥深さ」・・・でしょうか。到底、ない世界を「ある」と言い切り、そこに鑑賞者を連れていけるパワーがあるとは思えず、また、折角の設定・・・「晴れの大国」の空気感や、「アメフラシ」の儀式の美しさ・・・これを、感情をひっくり返せるほどの説得力を持って描けるとも思えず・・・この作家様がオールファンタジー・・・;勝手に「題材ミス」認定をして、放置していました;いや、白泉社の少女漫画って、基本↑こういう印象の作品・作家様がゴロッゴロしてるんですよ。お話本当によく回せて、1話としての読み応え・主観での切り取り方もしっかりしてて、概念もきっちりしてる・・・モノローグじゃなくて、ちゃんと描いてくれ、頼む・・・!!って感じの作品ですね;「美しい」って文字で書いてあっても、ごめん!分からない!!って。ファンタジーも、もっと「遠く」がある奥深い画面が見たいんだ・・・っていうか、そうじゃなきゃ異世界なんて、入って行けないじゃないか・・・って。なんか悪口みたいになっちゃってますが;いや、大好きなんですよ白泉社の漫画。ただ、ちゃんと絵で描いてないといちいち脳内補完しないと、読めないってことです。「これは、漫画好きしか読めない。こんなに面白いのに勿体ない」って思っちゃうんですよ。 えっと・・・話がそれまくってますが、「それでも世界は美しい」についてです。出だし・・・1巻の辺りは、間違いなく↑上述の印象です。概念はすごく上手ですし、キャラクターは活き活きしてますが、肝心の「アメフラシ」のシーンが・・・う~ん;もっと「来て」欲しい::ヒロインの最大の見せ場ですし・・・;しょうがないんですけど。基本読み切り形式で、こんなオールファンタジーなんて、説明が多くなって、コマが小さくなるのは必然ですし。それがですね・・・2巻・本格的に連載がスタートしたところから一気に「奥」が深くなります。あれ?・・・おもしろいぞ???元々、感情筋の漫画表現・・・少女漫画~!って部分ですが、そこがすごく上手な作家様ですので、そこでコマが大きくなって、アシスタントさんが入って・・・ちゃんとファンタジーの要素が活きて来たというか。きれいな星空がきらきらしてて、王様の部屋の椅子がふかふかで上質感があって、何より、「晴れている空が、急に曇って雨が降る」というアメフラシの凄さがきちんと入って来る。↑本当に、こういうところなんですよ。ファンタジー面白いなぁ・・・って思うのは。 正直なところ、本当はもっと描いて欲しいです。晴れの大国だけじゃなく、今のところ、雨の公国、砂の皇国、湖の王国・・・と、様々な国が登場します。どの国も、風土と主要キャラの思考筋をとてもしっかり詰めてあって、出し方がとても上手なので、入ってきますが・・・本当はもっと「観たい」。実は、一番まだ分からないのは「晴れの大国」だったり;これは・・・アニメ、映えるだろうな、と。ガッツリリアルに、背景&空気感詰めてくれるんだよね?そこが、アニメにした時に映えそうだからこその・・・この作品のチョイスですよね?素敵なサントラ乗せてくれちゃいますかね?ゴージャスっぽいやつ。いろんな国が出てくるし、ワールドミュージック基調で遊んでくれますよね?うわ・・・盛りがいありますよ、コレ。・・・あんまり期待するのはよそう、と思う反面、「ここが楽しみ!」って思う作品のアニメ化は、今まで花ゆめでは観たことがなかったので・・・楽しみです。 アニメは全何話になるのか分かりませんが、「砂の皇国編」までガッツリやってくれないかな?今のところ、「砂の皇国編」が一番のお気に入りです。ラストシーンが素敵でした・・・!ヒロインのアメフラシの設定も、主役二人の夫婦設定もすごく活きてるし、出てくるキャラクターは全員が活躍できていました。なにより、おいおいと突っ込みたくなる砂の太子様の行動・思考回路も、エピソードでしっかり詰めて下さってて・・・素晴らしかった!キャラクターに関してですが、どんどん可愛く&落ちて来ます。ヒロインのニケちゃんは、おてんば!って感じで登場しましたが、エピソードを重ねる毎にどんどん大人しくなってますね。基本的に、奥さん気質なのが可愛いです。ヒーロー・・・少年王・リヴィウス一世(通称リビ)は、まぁ、かなりむちゃくちゃな設定を背負ったキャラクターです。いくつなんでしょうかこの子は・・・個人的には、設定・言動行動からいっても15~6歳ではあってほしいんですが;もっと若いんだろうな;もっとツンデレキャラなのかと思ったら、人前でもフツーに感情を出す子で、これじゃラブコメやりようもねぇよ、ってくらいなんかニケちゃんともフツーにラブラブなのが・・・新鮮でした。 はぁ・・・繰り返しになりますが、返り討ちに合いました;;ちくしょう・・・幸せ!!!エンタメに逆襲されるほど嬉しいことはない・・・! あ、「ヨナのが好き」。これは脅かしがたい事実ですが。っていうか、「暁のヨナ」は個人的に漫画革命ってくらいな「毒」作品なので;あんな作品・・・他にない;ただ、アニメ化がこっちの「それでも世界は~」だったのは、うん、仕方ないよね、納得!!・・・って感じでした;アニメ楽しみだな~♪♪by姉
2014.03.09
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