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沖縄美ら海水族館沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館に行ってきた。ジンベエザメのような大きな魚から虫メガネで見ないと分からないよう小さな魚まで何万何千という魚たちが様々な色模様をきらめかせながら泳いでいた。それぞれの魚の違いは遺伝子によって決められている。大きさも色模様も泳ぐ速さも全て遺伝子によって決められている。魚達をガラス越しに見ている人間達のシルエットが下の方に写っているが、彼らもまた遺伝子によって大きい人間、小さい人間、賢い人間、お馬鹿さんの人間に分けられている。人間もお魚も遺伝子によって個性が作られ、この地球上に何億、何千万と世代交代しながら生息している。魚に生まれるものもあれば人間に生まれるものもある。遺伝子によって特異的にタンパク合成が行われ肌の色や尾ひれの大きさやその働きが決められる。遺伝子によって決められたままに魚たちはスイスイと泳いでいる。人間は遺伝子の束縛から離れて別の背丈や能力を獲得しようともがいているが無駄な抵抗というものだろう。スイスイと泳いでいる魚たちを観ていたら、無駄な抵抗はやめて、遺伝子のままに生きようかなと思った。
2023.06.30
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ひめゆりの塔アメリカに住んでいる孫達がアメリカの夏休みに山梨に来ていたが沖縄に行ってみたいということで6月24日から沖縄に行ってきた。婿殿がレンターカーを借りてきれいな海が見える観光地や首里城、水族館などを巡ってくれた。私の希望でひめゆりの塔にも案内してくれた。1945年の沖縄戦で亡くなった沖縄師範学校女子部や沖縄県立第一高等女学校の生徒・教師の慰霊碑である。沖縄戦が始まると両校の生徒達は沖縄陸軍病院に動員されて負傷兵たちを看病する看護師として働いていた。病院であろうが何であろうが容赦なく爆弾で攻撃され、火の海の中を患者も生徒達も逃げ惑い、鍾乳洞(伊原第三外科壕)の中に逃げ込んだ生徒もいたが、容赦ない爆撃で命を落とした。塔には陸軍病院に動員されたひめゆり学徒隊136人とその他の生徒・教師91人の合計227人の名前が刻銘されていた。いくら戦争中とはいえ無暗に爆弾を落として女子供まで容赦なく殺すことに心が痛まなかったのであろうか?今のウクライナでも街中が焼かれ一般人や女子供も容赦なく殺されている。戦争は恐ろしい。兵士の心を野獣や悪魔に変えてしまう。無残に散った少女たちのことを思ったら涙が止まらなくなってしまった。絶対戦争を起こしてはならないと思う。自分はそう思っていても敵がいきなり武器を持って襲ってくることもある。世界中の首相や大統領が集まって戦争のない世界目指してのミーティングを毎年開催してもらいたいと思う。
2023.06.29
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3年前に挿し木して今年咲いたアジサイ(フラウフジョ)高齢になると背中や腰が曲がり、夜あまり眠れず朝早く目を覚ましてしまい、夜中に何度もトイレに起きて朝起きた時ボーとして意欲が湧かず、歩くとよちよちして階段を上ると息が切れる。決断力や処理能力が衰えて机のまわりは散らかりっぱなしというような状況になっている人が多い。衰えはどうすることもできないがなんとか健康維持する方法はないものだろうか?リポビタンDなどの滋養強壮剤を飲めば元気になれるだろうか?多少は元気になったような気がするが根本的な解決策にはならない。意欲やエネルギーが減少している状態なので若い時のような健康増進プランを立てることは無理である。私はそのような状態でも効果が期待できるものとして習慣を考えている。習慣化すればなけなしのエネルギーを苦労して絞り出さなくても健康維持できるのではないかと考える。習慣化する項目はまず朝夕の祈りである。自分の体調はどうであれ朝、太陽なり神仏に1日何があっても挫けることなく頑張りますと誓い、夜寝る前には頑張らせて頂いたことに感謝の祈りをささげるのである。次は散歩である。歩くことが健康にいいことは世界中で証明されておりそれが習慣化されている人は健康である。しかし私を含めて健康にいいことは分かっていても実際にそれを習慣にしている人は少ない。理想的には朝夕2回できると最高だが毎日1回でも週に3日とかでも習慣化すれば効果がある。次は歩く姿勢である。胸を張って歩く習慣をつけるべきである。自宅でも職場でも、散歩でもそれを心がければ酸素が十分吸えるし、姿勢もよくなる。その次は体操である。毎日ラジオ体操がラジオやテレビで行われている。それの沿って行うと楽だが、ラジオ体操でなくても自分で考えた体操でもよいので毎日行う習慣をつければ効果があると思う。あとは心構えである。失敗とかパソコンが動かなかったり、書いた文字が消えてしまうなどがっくりすることに対して動じないことである。勤務時間は5時半までなので帰ろうと思ったら発熱者が出てコロナの検査や血液、尿検査を行いその結果が出るのは6時過ぎである。予定が狂ってしまい内心困っているが、「そういうこともあるさ」と必要以上に心を乱さない習慣を身に着ける必要があると思う。食生活については食べ過ぎないことと野菜やたんぱく質を多くとる習慣をつけるとよいと思う。睡眠については夜眠れなくて昼うとうとしながら眠る人がいるが夜と昼の睡眠時間を足して7時間以上あればOKだと夜眠れない時に自分を追い込まないようにする習慣をつけるとよいと思う。机の周りが片付いていないことについては今までそれは後回しにされていたが片づけを最初にする習慣を身につけると生活スタイルが格段に良くなると思う。習慣は素晴らしい効果があるといってもそのよい習慣を身につけなければだめだ。健康の秘訣はまず健康習慣を身に着けることだと思う。
2023.06.23
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日曜日に収穫したジャガイモこの箱3つぐらい採れた。ジャガイモ畑の隣で咲いていた千鳥草土曜日の新聞にヤクザから弁護士になった諸橋仁智(よしとも)さん(46歳)のことが載っていた。高校卒業して大学受験に失敗して東京で浪人している時に覚せい剤を覚え、2浪して成蹊大学経済学部に入学するもその時は立派な覚せい剤密売人になっていた。アルバイト先のマージャン店で兄貴と知り合い21歳で暴力団に入り、大学は退学。悪の道で頭角を現してきたが、覚せい剤中毒で強制入院させられてヤクザから破門された。29歳の頃だったがあれだけ尽くしてきたのに覚せい剤中毒くらいで破門とは世知辛いと思った。その頃母親から弁護士の大平光代さんが書いた「だからあなたも生き抜いて」を渡された。大平さんは少女時代いじめがきっかけで非行に走り、暴力団組長婦人にまでなった人だが、感ずるところあって苦学して弁護士になった人である。その人の本を読んで自分もやり直せるかもしれないと思って、努力して遂に難関中の難関と言われる司法試験に合格して弁護士になったのである。司法試験に合格した時破門された暴力団の兄貴に連絡を取ろうとしたが既に亡くなっていたとのことである。その兄貴は暴力団員ではあったが優しい人だったので、合格の知らせをきっと喜んでくれたと思うがそれは叶わぬ夢になってしまった。諸橋さんの記事を読んで凄い人がいたものだなと思った。しかし大平さんが書いた一冊の本がこのようなドラマを生んだと思われ、大平さんも嬉しかったことだろう。諸橋さんの益々のご活躍を祈るものである。
2023.06.20
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サントリナ(ワタスギギク)昨日の参議院本会議で政府に性的少数者への理解を広げるための基本政策の策定を義務付ける法案が成立した。2日前の6月14日には認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らせるように、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」も成立した。性的少数者も認知症も障害者も共に生きていく仲間として理解しあい、差別することのないように国と自治体で関連施設の充実のを図るべしという法律で国や県に宿題が出された形である。全ての人が自他を認め合い、尊重しあって楽しい社会を築いていこうとするもので、行政だけに責任を負わせず地域のあらゆる人が一緒に施策を進めていくことが大切だと思う。LGBTについては肉体的には男だが気持ちは女なので女性風呂や女性トイレに自由に入っていいことにならないかと自民党の一部で強硬な反対があったが、それはLGBT用のトイレの増設とか入浴についてはあらかじめ自分は女と思っても肉体的に男の場合は男の風呂に入り、それがどうしてもいやな人にはトランスジェンダー用の風呂を準備するなど工夫すればよいことで、基本は差別をなくし温かく交流していこうとする主旨なので心の持ち方の基本として賛成して欲しかった。LGBTの方々は自分がそうなりたくてそのように生まれてきたのではない。遺伝子の分裂の様式によってたまたまそのように生まれてきただけである。男と女はY染色体で決められている。XXは女でXYが男だが受精時に減数分裂してX とYは独立して分配されXとXが結合すれば女になり、XとYが結合すれば男になる。Y染色体は男しか持っておらず減数分裂の度に分裂してすり減ってずいぶん小さくなってきている。何万年先にはその小さくなったY染色体がすり減って消滅してしまう可能性があり、この世はXXだけになり女ばかりになるだろうと遺伝学者は予測している。女ばかりになる過渡期としてトランスジェンダーが生まれている可能性がある。このことをしっかり弁えてLGBT問題を考えてもらいたいと思う。
2023.06.17
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ハクチョウソウ(白蝶草)毎年地域医療などに貢献した人が5人ずつ赤ひげ大賞として表彰されており、今年選ばれた5人は何れも素晴らしい方々だが最高齢で選ばれた大久保直義さん(89歳)を紹介したいと思う。大久保さんは旧満州生まれで復員後祖父が住んでいた鹿児島市に住み、鹿児島大医学部を卒業して第一内科に入った。そこの教授から「体を診るだけでなく、精神的、社会的な面からも患者を診ないといけない」との教えを受けて地域社会に目を向けて医療と福祉を一体として取り組むその後の人生の目標を立てた。目標は誰でも立てられるがそれを実際にやり遂げたのだから凄いと思った。大学院終了後5年目に22床の「希望が丘病院」という小さな病院を開業した。開業から7年後には 地域の要請に答えて「希望ケ丘保育園」を開設した。さらに要望に答える形で特別養護老人ホーム「横川緑風園、老健施設「ろうけん姶良(あいら)」、認知症向けのグループホーム「ぽっぽえん」、「重富の里」、住宅型有料老人ホーム「きぼうのおか」等を次々に開設した。様々な施設を開設した理由は一つのタイプの施設では国の定めた細かな入所基準によりこぼれ落ちる人が必ず出てくるので様々なタイプの施設を用意する必要があったとのことである。大久保さんの信念は「誰一人取り残さない」で、高齢者だけでなく小児にも手を差し伸べて発達障害外来を設けたり、保育園では病児保育も行って保護者の支えになっている。総ては地域の人のために全身全霊で生きている姿が浮かんできた。今回の受賞について「何かのまちがいかと思った」としたうえで、ここまでこれたのは妻の協力があったからで、妻の協力がなかったら決して実現出来なかったと述べていたのが印象に残った。
2023.06.16
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赤いバラ(アルティシモ)脳卒中には頻度の多い順に脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血があるがクモ膜下出血は即死する場合もあり、恐れられている。その原因は脳動脈瘤といって脳内の動脈の分岐部などにできる瘤が破裂して起こるとされており、事前に破裂しそうな大きさの動脈瘤は瘤の結紮等の外科手術を受ける必要がある。動脈瘤の治療には手術しかないと思っていたら、今朝の山梨日日新聞一面のトップに山梨大学の教授らが動脈瘤を作る遺伝子をつきとめ、薬で動脈瘤を作らなくさせる方法を考えたとの記事が載っていた。動脈瘤は遺伝子とは全く関係ないと思っていたが、動脈瘤を作る遺伝子があることを知って驚いてしまった。全身の筋肉が衰えてしまう病気、筋萎縮性側索硬化症(ALS)も現在遺伝子治療が研究されているとのことで、殆どの病気が遺伝子とつながっているのではないかと思えてきた。不治といわれている病も遺伝子を研究することによって治るようになるかもしれない。
2023.06.15
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日本の病院でボランテアしているアメリカの高校2年生親の仕事の関係で小学校1年からアメリカの学校に通っている孫は毎年アメリカの夏休み期間中は日本に来て日本の学校に体験入学して日本語などを学んできた。今年も県内のA高校に体験入学するものと思っていたら今年はボランテア活動をしたいとのことで私が勤めている病院の看護助手の仕事を手伝いたいとのことだった。入浴介助、ベッドメーキング、清拭、畜尿パック交換、オムツ交換など汚れ仕事だと思うが昨日初日だったが楽しかったとのことである。将来医療関係の仕事に就きたい気持ちがあるのかもしれない。アメリカではピアノやバイオリン、サッカーやテニスなどおよそ介護とは関係ない生活をしているが医療や介護に関心を持ってくれたのは嬉しいことだと思った。
2023.06.13
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ユキノシタ現在日本では腎臓が悪くて血液透析している人が30万人以上おり、年々増加している。糖尿病性腎症や腎硬化症などで腎臓の働きが一定水準以下になると体内の老廃物を尿として排出することができなくなり、命に関わる状態になるが血液透析によって体内液のバランスを整えることによって普通の日常生活が送れることが出来るので大変ありがたいが、1週間に3日、1日4時間位ベッドに寝て針を刺して血液を体外に導出して機械を通して綺麗にした血液を体内に戻す操作をしなければならない。仕事にも制約を受けるし、旅行などにも行けない。そこで腎移植を受ける人もいるが腎提供者が少なく年間1500~1600例位しか移植は行われていない。そこで体内植え込み型の人工腎臓が熱望されてきたがようやくその実現が目の前に迫ってきた。植え込み型人工腎臓の研究は日本では岡山理科大や東大生体工学講座などで行われ、アメリカではカリフォルニア大ロサンゼルス校などが行ってきた。オランダのフォッコ・ウイーリンガー氏は世界中の技術者や実業家に呼びかけてこれまでに何個かの試作品を作ってきた。氏は7年後の2030年には完成させたいといっており、今のIT技術の進歩は目覚ましく近く完成するのではないかと思う。そうなったら世界中の腎不全の患者さんが救われる。1日でも早くその日が来るよう願っている。
2023.06.12
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ドクダミ「だれが修復腎移植をつぶすのか」(高橋幸春著)によると今から10年前の2013年のデータでは血液透析患者31万4000人、その年の新規透析導入患者数は3万8千人で透析中の死亡者数は3万7千人、生体腎移植1431例、脳死、心臓死による死体腎移植が155例だった。腎移植を申し込んで移植してもらえるまでの平均待ち時間16年とのことだった。生体腎移植というのは夫婦、親子、兄弟、その他の縁者、友人などから腎臓を貰って移植手術を受けるもので年間1400例位移植が行われているが、これは心理的に様々な問題をはらんでいる。人間には腎臓が二つあるので一つ取り出して夫なり妻に分けてやっても大丈夫なので透析という不自由な生活をしている人は周りの誰かが腎臓を分けてくれないかと思う。でも誰かから分けてもらうとその人にかなり負い目を感ずることになる。妻や夫、兄弟などの周りの人は患者さんに腎臓を分けてやらないのは冷たい人間と思い自責の念に駆られる。それに比べると万波先生達が始めた病気腎(修復腎)移植は癌などの病気の腎臓を摘出して今までは捨てていたのを移植待ちしている人達に移植してやる方法で移植を受けた人もそれほど負い目を感ずることはない。病気で摘出して移植に使える腎臓が毎年2000個位出てくるとのことでそれまでの生体腎移植数以上の人が恩恵を受けることが出来る。万波先生たちは純粋に患者さん達を救うために50~60例の修復腎移植を行い、透析もしないでいいし、普通の日常生活ができるようになり感謝されてきた。しかしそれでも31万人の透析患者さんを救うには数が足らない。移植も素晴らしい方法だが今AIが素晴らしい進歩を遂げている時代である。人間の腎臓が作れないはずがない。今研究されている植えこみ式の人工腎臓が早く完成することを心より、念じている。万波先生は修復腎を含めて1000例以上の腎移植を行って多くの人を助けてきたがこれから完成する植込み型の人工腎臓はそれよりはるかに簡単に植えこまれると思われる。でもその時になっても万波先生達のご苦労は忘れてはならないと思う。
2023.06.11
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紫陽花先の統一地方選で道府県議の無投票当選者は25%、市議会議員選挙の無投票は3.6%、町村議員選挙では30%が無投票当選者であった。立候補する人が減っており、投票率も下がってきており、優秀な選良が選ばれる可能性が減じてきている現状に対して文化連情報6月号で元長野大学非常勤講師の川妻干将さんが地域社会と学校で国民の政治意識や主権者意識の向上を図っていくことが重要だと述べていたが立候補に対して供託金制度があり、金がないと立候補できないことも立候補者を減らしている一因と述べていた。現在供託金は衆議院、参議院の小選挙区に立候補する場合300万円必要で有効投票数の10%に満たない場合は没収される。都道府県知事も300万円、政令指定都市の市長は240万円、で県議、市区議は50万円、それ以外の市区長は100万円、市区議は30万円、町村長は50万円で、町村議員は15万円となっている。30万円、50万円位なら出せそうなものだと思うかもしれないが、志のある若者などでその金を工面するんが大変な場合もある。この供託金制度を決めていない国もあるし、供託金があっても日本よりかなり安くしている国が多く、日本では非常に高額でそれが立候補を断念する原因になっている場合もある。国の為、都道府県の為、市町村の為に粉骨砕身して尽くそうと思っている青雲の志のあるものは奨学金を出してでも選挙の場に出してやりたいものだと思う。私たちは一人一人国政や県政、市町村政の主権者であることを自覚し、場合によっては皆さまの代表として議会に出ていかなければならない。その場合の障害の一つである供託金などは廃止すべきだと私は考える。
2023.06.10
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チェリーセージノンフィクションライター高橋幸春氏の「だれが修復腎移植をつぶすのか」を読んだ。市立宇和島病院及び宇和島徳洲会病院等で万波誠医師を中心とする瀬戸内グループの医師が腎臓がんなどで摘出した腎臓についてがんが4センチ以下の場合はそのがんの部分だけ切除して腎移植待ちの患者さんに移植して好成績を上げていた実績があったが、それを評価するどころか日本移植学会などから猛烈なバッシングを受けたルポルタージュであった。外国ではすでにそのような病腎移植は積極的に試みられていたが日本では瀬戸内グループが最初でそれは移植された人にがんが発生する可能性もあり、正式に認められていない医療行為として日本移植学会、日本泌尿器科学会、日本透析医学会、日本臨床腎移植学会などが強硬に反対した。腎臓提供者側からも腎臓受け入れ側からも正式な承諾書を貰っていなかったこともあり、法的にも人道的にも認められない手術だとして万波誠医師は医師免許を取り上げられそうな状況になっていた。その時、万波医師に助けられた患者さん達が立ち上がり、病気腎移植は俺たちを救ってくれた医療でありそれを否定する日本移植学会などは人道に反するとして彼らを告訴して、長い裁判が繰り広げられた。宇和島徳洲会病院などは家族などからの生体腎移植、死体腎移植などでその順番が中々回ってこない人達にとってこの病気腎移植は大きな光明になるとして患者負担が軽くなる先進医療に組み入れて貰いたいとして申請したがこの本が書かれた段階(2015年)では認められなかった。病腎移植で助かると思われる患者さんは年々2000例くらいある。それなのにその移植を認めないと言うことは救える命を見殺しにすることで日本移植学会や厚労省は無慈悲であるというのが本書の内容であった。がんを取り除いた腎臓とは言え、がんが発生してきた腎臓なので他人に移植すればそこでまたがんが出てくるのではないかという懸念は分かるが万波先生達が移植した腎臓からはがんは出てこなかったのである。それでも執拗に反対され続けて昨年10月、万波先生は81歳でお亡くなりになってしまった。国内の腎移植は14年待ちと言われており、病気腎の移植が認められればかなりの人が恩恵に浴することが出来る。腎臓は二つあり一つをがんなどの病気で切除しても一個残っていればほぼ正常に機能してくれて天寿を全うできる。その摘出した腎臓のがんの部分を取り除いて透析など慢性腎臓病で苦しんでいる人達に役立てることが出来るなら大抵の人はOKすると思う。万波先生やその支持者達の懸命な努力によって条件付きではあるが2017年12月26日に病気腎移植は先進医療に認められた。今後徐々に病気腎移植で救命される人は増えていくことと思われる。その先駆者だった万波誠先生に心から感謝し、ご冥福をお祈り申し上げる。
2023.06.09
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姫美女桜昨夕客人を含めて5人でスシローに夕食に行ってきた。食べた皿が二山積み上げられビール飲んだ人もデザート頼んだ人もいてさぞかしの会計だと思ったら8300円だった。一人あたり1660円だった。自宅での食事だと妻が大量に材料を買ってくるので1万5千円は下らないと思う。調理して食後は残り物の後かたずけと皿洗いでずっと時間がとられて大変だったが昨日は時間が空いて習字も出来たし本も読めたしよかったとのことである。スシローなら自分の好きなものを食べて無駄がない。自宅だと残しては悪いと思って食べたくもないものを食べたりしなければならず回転寿司での外食はいいものだなと思った。
2023.06.08
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ダンスパーティー旧名NHK党のガーシー容疑者が有名人恐喝の疑いで逮捕された。有名なデザイナーや実業家、俳優の悪口をユウチューブで流しその閲覧数が多ければ多いほど広告収入が増える仕組みを利用した犯罪の様だ。一般大衆は有名人の悪口には興味があるので多くの人が閲覧したのだと思う。一億円以上の広告収入があったとのことである。さらにその頃参議院選挙があり、悪口系ユウチューバーとして名前を売って参議院議員に当選してしまったのである。国会議員になったら議事堂に登場するのが当たり前のことだが一度も出席しないで再三の呼び出しにも応じなくて、遂に除名されてしまった。この事件でこれだけ大騒ぎされるのはガーシー氏が国会議員だったからである。国会議員になったこともないユウチューバーが著名人を脅迫したり、悪口をネットで流しても事件にはなるがこれ程大事件としては扱われない。それは国会議員がどれほど大きな存在で、責任が重く、社会に甚大な影響を与える存在であるかということを示していると思う。ガーシー氏をそのような存在にしたのは選挙民である。選挙民がガーシー氏なら世直し、国治しをしてくれて何か大きな改革をやってくれるだろうと期待して投票したのだと思う。その人が一度も国会に出席しないとは国民に対する裏切りこれに勝るものはない。これから裁判を通じて色々なことが明らかになっていくと思われるが、有権者はその人物をよく見極めて投票しないととんでもない人が国会議員になってしまうことがある。選挙の時にはよく人物を見極めて投票してもらいたいと切に願うものである。
2023.06.06
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ストケシアALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気があり、年間10万人当たり2.2人発症し指定難病申請者は10,514人いる。全身の筋肉が段々働かくなり、歩行や寝返り、嚥下、呼吸が出来なくなる病気で胃ろうや人工呼吸器のお世話にならなければならない難病である。筋肉は動かないが視力、聴力、内臓機能などは保たれているのが一般的で、考えたり感じたりできるので自分でこうしようと思うことが一切できない状態なので精神的にも大変つらい病気である。筋肉を動かす神経が障害されて発病されるとされており、その原因はミトコンドリア機能異常、タンパク質の分解障害、アミノ酸の代謝異常、遺伝子異常など様々な原因が考えられているが、遺伝子治療分野での研究が進んでおり、昨日の新聞で世界に先駆けて日本の自治医科大学(森田光哉教授)で孤発性ALSの患者さん6人について安全性と有効性を確かめる治療研究が始まったと報じていた。方法は遺伝子治療薬を腰から注入してカテーテルで脊髄に沿って首のあたりまで伸ばしそこで薬剤を投与して遺伝子の機能を補う治療法で、薬の内容はALS患者さんで機能が失われるとされるADAR2という遺伝子に着目してこの遺伝子を含む治療薬で神経細胞の活性化を図るものだという。それが成功してALSの患者さんの筋肉が少しでも動くようになってくれたら素晴らしいと心より願っている。
2023.06.04
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白いバラ牧野富太郎が88歳の時書いた「植物知識」の「あとがき」に人々が植物に興味を持てば3徳があることを主張している。すなわち①咲き誇る草花を見れば誰も自然の美に打たれて和やかな心になり人間の本性が良くなる。②植物に興味を持って山野を歩けば自然に運動が足り、日光浴が出来て健康増進できる。➂もしも世界中の人間が我に背くとも悲観しないでいられる。なぜなら周囲の草木は永遠の恋人として我に優しく笑みかけてくれるからである。また次のようにも書いていた。「植物は自然の宗教でこの宗教に浸りながら日々愉快に過ごしている。なんら不平の気持ちなく、心はいつも平々坦々である。」富太郎の植物への愛は尋常でなく宗教にまで昇華していた。「もしも私が日蓮ほどの偉物であったなら草木を本尊とする宗教を樹立したであろう」とまで言っており、富太郎にとっては草木は恋人であり、信仰の対象でもあったようだ。「草木を愛する人には悪人はいない」と言われるが富太郎の本を読んだら本当かも知れないと思われた。
2023.06.03
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トラノオノキ人にはそれぞれ夢がある。その夢は達成できることもあるが達成できないことが圧倒的に多い。だから最初から夢など見ない方がよいという人もいる。WBCで優勝した日本チームのヌートバー選手は日本に憧れ、日本チームの一員になれることを夢見ていたが見事それを叶え、大活躍して優勝の立役者の一人になった。孫がアメリカの中学校で教わっている女性教師が日本の中学校の見学に来るということで3日前に来日した孫や娘や妻などがずっとお迎えするための準備をしてきた。そして本日6月1日にその先生ご一家、夫、先生、息子2人の4人をお迎えし我が家で食事を食べた後孫が体験入学させて頂く中学校に見学に行ってきた。その後ラザウォークに友好のためのゲーム遊びなどに行ってつい先ほど帰ってきた。妻も娘も孫達も疲れたと言ってぐったりしていた。客人を迎え入れることが如何に大変なことなのか、私は当事者でなく買い物に行く時の運転手位で傍で見ていた立場だが、どんなに大変なのか身に染みて分かった。夏休みに日本の学校に体験入学する生徒の家や学校に、アメリカからわざわざ来なくてもいいのにと思ったが、それには次のような理由があったのである。先生の旦那さんが日本を大好きだったとのことである。生涯で一度でいいから日本に行きたいという夢をもっていたのだ。それを奥さんである私の孫の先生が孫が夏休みに日本に帰っている時にその家庭にお邪魔して日本人の生活の一端をみせてもらおうと思って計画した旅だったのである。その旦那さんはなぜ日本を好きになったのか知らないが何故か好きでたまらず一度日本に来てみたかったのである。接待した人達はくたくたに疲れてしまったがその旦那さんは心から喜んでくれたとのことである。彼の夢が叶ったのは奥さんの援助が大きかったが、夢の実現には本人の努力と周りの援助や運が関係すると思う。私の夢はアフリカに行くことだった。好きだからというより、アフリカの人達に対する医療をするために行かなければと思っていた。本気でそれを願いそれなりの努力をしてきたが家族の猛反対でそれは実現することはできなかった。しかしその夢の実現のために努力してきたことは無駄ではなかった。おかげで医師にもなれたしいくつかの病院でそれなりの役割をはたすことも出来た。夢を持って良かったと思っている。叶う叶わないにかかわらず、夢を持ってもらいたいと特に若者達に強く訴えたい。
2023.06.01
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