雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2013年03月03日
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 小鳥専門を標榜する獣医さんにしては珍しいペレット全否定論に関連し、昨日思いついて遺伝子組み換え(英語ではgenetically modifiedで、 GM と略される)の問題を加えてしまいました。このままでは、少々無責任かと思うので、補足しておきます。 なお、予め断っておきますが、私の社会科知識は広くても浅いという性質をもっているので、例えば準備をせずに「ビオトープ管理士」の試験を受けて合格するような専門性はありません。GM作物の話についても、専門的知識を生活上必要としていませんし、関心もないので、知識を深めようとは思っていません。 知っているべき人がまったく触れないから不思議 だと、一般論として感じているに過ぎないので、この件について関心のある人に質問をされても困ります。関心があれば、自分でよく調べ、質問はGM作物に関心のある人にお願いします。

 『バイテク情報普及会』というサイトに、世界各国のGM作物の栽培状況と表示義務の状況が示されており( コチラ )、「2008年に米国で栽培される大豆の92%が遺伝子組み換え品種」で「トウモロコシは80%が遺伝子組み換え品種」とあります。すでに4年以上の時が流れているので、おそらく現在は、さらに100%に近づいた比率でGM品種に切り替わっているものと思われますが、そのアメリカでは、「遺伝子組み換えに関する表示は義務付けられてはいません」から、加工品の原料がどちらかなのかは、普通は分かりません。わからない以上、 シェアのほとんどを占めるGM作物 であると考えるしかないわけです。
 私個人は、自然交配による品種改良も、遺伝子組み換えも、特に違いは無いとの考え方をしています。何しろ、栽培品種は、ずっと以前から十分すぎるくらいに不自然なのです。遺伝子組み換えの結果生まれた品種であれ、食用としての使用確認段階で問題なければ、特別視する必要はなく、農薬をセスナ機で空中からやたらと散布した穀物よりはマシ、少なくとも自然への負荷は小さい、といったアメリカ穀物メジャーの主張に沿うような考え方に(GM推進派の主張や論点整理は『NPO法人くらしとバイオプラザ21』さんの コチラ がわかりやすいです ・・・すみません。精読していません )、落ち着いてしまいます。私自身は、表示しようと表示しなかろうと、何も考えず食べてしまうし、小鳥にも与えてしまう人間なので、それ以上は深く考えないわけです。
 しかし、 不自然なものは怪しい との考え方も、その考え方自体は誰も否定出来ませんし、そもそも穀物メジャーのすることなど信用できないと言われたら、私個人は共感しないでもないので、そういう人たちは、知らずに食べないように気を付け、推進論を覆すべく、専門的な研究を深めていただきたいものと願っています。ただ、飼料穀物として使用されている以上、ベジタリアンでない限り、間接的にはほぼ確実に摂取していると考えるのが妥当ですから、間接摂取での健康被害まで気にしてノイローゼにならないように、気を付けたほうが良いとは思います(直接摂取と間接摂取は、それぞれ分けて考えたほうが良いでしょう)。

 GM作物を『悪』と見なす考え方をするなら、アメリカの穀物メジャーなど信用出来るはずもなく、むしろ中華人民共和国の汚染のほうがマシといった考え方も有り得ます(先ほどそういった主張をされるハムスターの飼い主さんのブログを目にしました)。であれば、当然、すでにGM品種への切り替えが進んだ アメリカの大豆やトウモロコシを原料とするペレット よりも、中国の零細農家が作った雑穀の方が、比較対象にならないくらいに安全性が高いと見なすことにもなるはずです。 残念ながら、私はGM作物を否定する思想を持たないので、その論点で否定する気持ちにはなりませんが、何とかいう協会の会長でなくとも、小鳥飼育に関与する人の中には、自然派、ナチュラリストを志向する人は多いはずですから、GM作物を論点にして考えて良いのではないかと思います。 小鳥の 「食の安全」 に関しての見識ある方々 には、この点についても、「あーだこーだ」と(私に対してではなく、どこか他所で、一般の飼い主に向けて)ご主張いただければと思います。






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Last updated  2013年03月27日 22時02分10秒コメント(0) | コメントを書く
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